共立病院建替プロジェクトとして、第1回のデザインビルド事業者選定委員会が開催されました。
日時:2014.2.23 15:00-17:00
場所:磐城総合磐城共立病院 第一会議室(管理棟2階)
出席者:委員が10名、事務局が共立病院内の10数名。傍聴者は3名の報道記者(開始20分ほどで帰ってしまいました)と、市民からは私ひとりだけ。

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2013.2.4に総合磐城共立病院 病院建設課が公表した「いわき市新病院基本設計」に基づき、その次のステップである「詳細設計」と「施工」を一括発注すべく、第三者の意見を聞くために集められた委員会です。基本設計は、新病院の施設配置計画、建物の規模等を定めた建築計画、建物内の諸室配置等を定めた平面計画などが、主な内容です。通常であれば、これをたたき台にして、設計業者の設計コンペを行い、その詳細設計図を元にゼネコンへ工事競争入札をかけることになります。しかしながら共立病院は、それらの手続きを省略して、実施設計・施工をまとめて1社のゼネコンに単独発注する予定です(補助金申請に間に合わせるため、といわれています)。そして、これをデザイン・ビルド方式と呼んでいます。基本設計は、総合磐城共立病院 病院建設課が、株式会社梓設計に、新病院の建築基本設計・解体実施設計業務を委託し、それに基づいて作成されています(梓設計への業務委託料は99百万円)。

<新病院基本設計(要約版)は、コチラ>※重いです
<デザインビルド事業者選定委員会 委員名簿 11名>(敬称略)
伊藤邦明(東北大学 名誉教授)
小野栄重(いわき商工会議所 会頭)
上遠野洋一(副市長)
河口豊(滋慶医療科学大学院大学 医療管理学研究科 教授) 
強口暢子(社会福祉法人いわき市社会福祉協議会 会長)
斎藤充弘(福島工業高等専門学校 建設環境工学科 准教授)
新谷史明(いわき市総合磐城共立病院 副院長)
鈴木のりこ(いわき市総合磐城共立病院 副院長権看護部長)
長谷川徳男(社団法人いわき市医師会 会長)
宮崎典男(副市長)
湯本長伯(日本大学 教授)

注)長谷川徳男(社団法人いわき市医師会 会長)氏は、公用のため欠席でした。委員会の進行は、以下の事務局案に従って進められました。写真は、委員長の河口豊(滋慶医療科学大学院大学 医療管理学研究科 教授) 氏です。

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<基本的な考え方>
・新病院の実施設計・施工は、設計・施工の分離発注ではなく、一括発注(デザイン・ビルド)とする
・一括発注にあたっては、公募型プロポーザルとする

<事業者選定委員会の役割>
・デザインビルドにかかる募集要項と、その審査基準の作成
・事業者からの提案に対する審査と、提案事業者の絞り込み

<委員会スケジュール>
2月 第1回委員会(これまでの経過説明と、今後の進め方)
3月 第2回委員会(募集要項、提案内容、審査基準)、デザインビルド公募の公告
4月 第3回委員会(1次審査※)
6月 第4回委員会(公開プレゼン、2次審査※) 
7月 第5回委員会(採点・最優秀提案事業者の特定)
その後、7-8月に市と工事業者間で工事契約を締結予定とのこと。

※1次審査(書類審査):業者の業務遂行能力で振り落とす。具体的には、会社とその担当者の大規模病院の設計・施工の実績で判断
※2次審査(提案内容の審査):以下の4点で審査して、1社に絞り込む
①設計能力
・設計プラン(実施設計における基本設計からの改善提案)
・イニシャルコストの削減(可能な範囲での設計調整)
・ランニングコストの削減(設備や仕上げの調整)
・省エネルギーや防災への配慮 等
②施工能力
・施工計画(工事期間中の安全管理や騒音対策など)
・品質管理の考え方
・工事期間中の駐車場対策
・工期内完成に向けた工夫 等
③地元活用
・市内企業との連携、地域経済活性化など
④その他、有効な提案

<いわき市新病院デザインビルド事業者選定委員会設置要綱>
今後、会議は原則として、非公開とすることとされました。
http://goo.gl/vZwUG8

<次回、第2回デザインビルド事業者選定委員会 開催日程>
・日時:3/17(月)17:00-19:00
・場所:(磐城総合磐城共立病院 第一会議室(管理棟2階)、今回と同じ)
・非公開形式で行う
 
以上、委員からいくつか質疑は出たものの、基本的に事務局案どおりに進行されました。傍聴の立場なので、当方からの発言はできませんでした。
 
委員会の中で、出席委員全員で共立病院8階に移動し、敷地全体を見学しました。写真は、全体敷地の南東部です。遠くに見える第3駐車場部分が、新病院建設場所になります。

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第3駐車場といえば、共立病院創設者であり、偉大な医院長、畠山靖夫氏の記念碑が置かれているところです(なぜか病棟そばでなく、遠く離れた第3駐車場に置かれています)。「患者さんあっての病院」、これを忘れてはなりません。

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