昨今、看護師を含む医療従事者、すなわちコメディカルの人員不足が叫ばれています。いわき市の看護師養成校は、磐城共立高等看護学院・松村看護専門学校・いわき准看護学校(それぞれ、「高看」「松村」「准看」と略して呼ばれるそうです)の3校のみです。その中で最も規模が大きく人気のある(入試倍率という意味で)、磐城共立高等看護学院を訪問し、教務主任の先生に直接お話を伺ってきました。
 
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磐城共立高等看護学院は、地域医療に貢献する看護師の養成のため、昭和43年から共立病院の附属施設として設置されました。平成25年3月まで、1,627名の卒業生を共立病院だけでなく、市内外の医療機関等へ送り出しています。昭和59 年に現在の内郷御厩町で新校舎が完成し、扱いは専修学校認可となっています。

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看護学科のみの3年課程で、定員40名 × 3学年 = 120名が、日中フルタイム(9:00am-4:20pm)で学んでいます。ほとんどの学生が高校卒だそうで、(例外はあるものの)18-20才の若者たちです。授業の様子を見せて頂きました。

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授業料は、年額約12万円です。それに加えて教科書代や実習衣代等で、約20万円の自己負担があるそうです。もちろん、この授業料だけで学校全体の運営経費がまかなえるわけはなく、運営費の多くは補助金でまかなわれています。
・基準財政需要額から算出される、国から交付される地方交付税交付金相当額は、62,920千円(平成25年度ベース)
・一般会計から、企業会計へ繰入されている他会計負担金は149,304千円(平成26年度ベース) 
 
こちらで3年間の勉強・実習を卒業すると、以下の資格を得ることができます。
・看護師国家試験の受験資格
・保健師、助産師及び養護教諭の養成課程の受験資格      
・4年制大学編入学試験の受験資格  
・専門士(医療専門課程)の称号が付与
 
看護系の仕事(看護職といいます)には、仕事の内容によって4種類(看護師・保健師・助産師・准看護師)の資格があります。

<看護師>
医師の指示に従って、看護業務を行います。主な勤務場所は大病院等ですが、医療機関ならどこでも働けます。
 <保健師>
看護師の上位資格。乳児健診や地域住民、企業の従業員等の健康相談、快適な家庭内での療養などについて助言、指導を行う。主な就職先は、保健所や自治体職員、企業、病院等。
<助産師>
看護師の上位資格。出産の介助のほか、妊娠中、出産後の健康管理や育児に関する助言、指導を行う。主な就職先は、病院や診療所だが、個人で助産所も開業可能。
<准看護師>
看護師の下位資格。医師や歯科医師・看護師の指示に従って、看護業務を行います。主な勤務場所は、診療所、介護老人保健施設、訪問看護ステーション等。
 
看護師のキャリアプラン(進路図)は以下の通りなのですが、福島県内には、看護系の学校は、看護大学院(定員15名)、看護大学(定員84名)、助産師(定員20名)、看護師(定員940名)、准看護師(定員320名)があります。いわき市には、磐城共立高等看護学院・松村看護専門学校・医師会附属の准看護師養成校の3校があります。
 
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そのうちやはり人気なのは、こちらの磐城共立高等看護学院です。准看護師でなく、いわゆる正看護師の資格がとれ、公的機関のため学費も安いためです。医師だけでなく、看護師等の医療スタッフ不足が叫ばれているいわき市ですが、こちらはその貴重な人材供給源になっています。