夏井川河口の夏井地区海岸堤防が、昨年末に完成したので見て来ました。これは海岸管理者である福島県が、津波と高潮対策に総事業費約11億円を投じて、2013年3月から工事していたものです。堤防は震災時の津波の高さとほぼ同じT.P 7.2メートル※の高さがあり、全長920メートルです。旧堤防5.7mですたが、それよりも1m高くし、それに地震に伴う地盤沈下分50cmを加えて、1.5メートル高くなるように設計されたそうです。
また災害ガレキを有効に使うため、全国でも珍しい「CSG」(セメンテッドサンド・アンド・グラベル)と呼ばれる工法を使っています。通常、コンクリートは砂利・セメント・水を混ぜて作りますが、砂利の代替資材として、数ミリ-6cm大に粉砕したコンクリートがれきを混ぜるものです。これにより、災害ガレキを減らすこととともに、砂利確保も少なくて済むというメリットがあります(強度、耐用年数等については、現時点では未知数といわれています)。
また災害ガレキを有効に使うため、全国でも珍しい「CSG」(セメンテッドサンド・アンド・グラベル)と呼ばれる工法を使っています。通常、コンクリートは砂利・セメント・水を混ぜて作りますが、砂利の代替資材として、数ミリ-6cm大に粉砕したコンクリートがれきを混ぜるものです。これにより、災害ガレキを減らすこととともに、砂利確保も少なくて済むというメリットがあります(強度、耐用年数等については、現時点では未知数といわれています)。
※ T.P.:東京湾平均海面(Tokyo Peil)とは、全国の標高の基準となる海水面の高さ。
この海岸堤防の上面は舗装されており、人が歩けるようになっています。信号もなく交差点もない、この舗装路面は、市民のサイクリング・ジョギングロード(遊歩道)に最適です。ぜひ県民に開放して、自由に散策できるようにしたい。市民県民の健康増進だけでなく、海への親しみや公共施設に対する愛着にもつながります。
そして既存の自転車道と接続して、連続して長時間サイクリング・ジョギングが楽しめるようになれば、減災のための設備が、日常時にも役に立つことになり、資源の有効利用につながります。既に市内の夏井川沿いには、自転車道(新川~夏井川ルート)が整備されており、それとなんとか接続したい。太平洋が太陽に照らされて輝く姿を見ながら、散策、ジョギング、サイクリング等するのは、気持ちが良い。まさにサンシャインいわきを体現できる場所になるはずです。
福島県河川砂防課HPに、夏井地区海岸堤防 全体空中写真(2013.11撮影)があったので転載します。いわき沿岸には、このような海岸堤防が、減災を目的に数年をかけて順次整備されていきます。整備の第一の目的は減災であっても、税金を投入する以上、県民のために有効な施設としなければなりません。
夏井地区海岸堤防 全体空中写真に写っております地域は、福島県立自然公園条例により、毎年5月1日から8月31日までの間、立ち入りが規制されております。
この堤防を開放する事は条例と矛盾するように思われますが、いかがお考えでしょうか。