聖路加国際病院は、東京都中央区築地にある、病床数520床の大規模総合病院です。約320名の医師と、約700名の看護師が在籍し、1ベッド当たりの医師数、看護師数を全国平均値と比較すると、医師は約4倍、看護師は約2倍の人数が勤務していることになります(なお、いわきの共立病院はベッド数700床に対し、医師数115名)。充実したスタッフで、手厚い医療・看護が提供されています。

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<聖路加国際病院HPより転載>

いわゆる「病院ランキング」などでは、しばしば上位に評価されるほか、研修医の初期臨床研修施設としても知られ、虎の門病院など並んで日本で最も医学生の人気の高い研修先のひとつだそうです。入院診療では、病床の過半が差額ベッドで、一泊3万円~ですが、顧客満足度調査を毎年実施しており、毎年90%以上の方が「満足」と回答しています。
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一般人に知られているのは、聖路加タワーという建物で、47階建てと38階建ての高低差がある特徴的なデザインのツインタワーは、東京湾岸の代表的な建築物の一つです。上部はオフィスフロアとして賃貸されていますが、最上部には展望レストラン「Luke」(結婚式のパーティで使ったことがありますが、眺めが素晴らしい!)があり、38階建ての棟は、下から約4分の3は医療介護付き居住施設の「聖路加レジデンス」となっているそうです。

Quality Indicator(医療の質)にこだわり、QIとは、医療の質を評価する目安となる指標です。提供している医療が本当に質の高いものであるかどうか、課題があればそれが改善されているかどうかなどを数値として示すことで、より質の高い(エビデンスに則した)医療の提供ができます。現在、QIの測定・公表を行う病院が急速に増加中だそうで、その第一義的目的は、施設間の比較ではなく、各施設が診療の質を時系列で改善することです。聖路加はQIの公開に非常に積極的です。
http://www.luke.or.jp/about/graph/index.html

事業主体は、一般財団法人聖路加国際メディカルセンタ-で、いわゆる「民間」です。高い医療サービスとは裏腹に、手厚い医療スタッフを支える人件費が経営を圧迫し、楽ではありません。さまざまな収入を上げる手段を考え(差額ベッドもそのひとつ)、コスト削減をし、聖路加タワーの不動産賃貸収入等の副収入も入れて、なんとか経営が保たれているそうです。

そんな聖路加国際病院に、なぜ人(医師・看護師・患者)が集まるのか?を、病院長が解説したのが、著書です。「最高の医療」を実現するために聖路加がしてきたことが明らかになり、そしてこれからするべきこととは何なのかのヒントをいただきました。
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