いわき市に、医師不足解消のため、医学部・メディカルスクールを誘致したい。現在、いわき市内にどれくらいの医師が不足しているかというと約200名以上で、「深刻」といってよい状態だからです。

<震災前の医師不足>
http://www.mikito.biz/archives/34412222.html
<震災後の医師不足> 
http://www.mikito.biz/archives/35794977.html

 この10年間つるべ落しに医師の市外流出が続いており、震災後もそれがさらに顕著になっており、地域医療の崩壊一歩手前という状況です。救急車を呼んでも、受入れ先の病院探しの手待ち時間(いわゆる、たらい回し)により、医療機関到着までの時間は、消防署から現場到着までにかかる時間の3倍以上となっています。特に、市外からの避難民・原発作業員等が純増しており、それに対する医療サービスの手当てがなされていない状況にあります。

 いわき及び福島県浜通り及び茨城県北部地域の医療の将来は、これまでの地方医療計画等に基づく、既存の政策の延長線上にはありません。問題の本質に焦点をあて、それぞれの医師が地域医療機関で従事したくなるような仕組み作りをしていかなくてはなりません。そのためには、数十名単位の医師を毎年輩出する、医学部・メディカルスクールを、いわき市に誘致したい。これまで、医学部の新設は、1979年の琉球大学が最後に30年間以上も認可されませんでしたが、昨年末に安倍首相が、復興支援のために東北地方に医学部を新設するよう下村文科相に検討を指示を出しました。今年5月が、その応募の当面の期限とされており、ぜひいわき市もそれに応募してほしいと思います。

 そのためには、いわき市全体を上げての新設誘致の活動が必要です。特に、市長・市長部局の積極的な活動及び用地提供等を含む条件の整備等が求められるでしょう。また市民からの賛同も求められるでしょう。既得権益を守りたい、もしくは既存の枠組みを維持したい一部の勢力の反対もありますが、市民生活にとって優先順位が高いのは何なのかを考えれば、 自ずと答えは見えてくるはずです。

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 <過去の他市での、医大新設の動き>
 http://goo.gl/GP0ElI