いわき市平菅波にある大國魂神社の本殿が、文化財保護事業の一貫として、建替えられることになりました。現在の本殿は、延宝7年(1679年)に内藤義概(よしのり)が再建したものといわれています。本殿入母屋造と幣殿・拝殿・神樂殿・宝庫で構成されています。主な氏子は菅波・山崎・荒田目の三区民です。
歴史を遡れば、養老2年(718年)、朝廷が石城国を置き、現在の浜通り地方全体が一国となったことにはじまります。当時の石城国の中心地域は、いわき市の豊間、高久、夏井であったそうです。それ以前の時代は、中田横穴、天冠男子像埴輪、夏井廃寺塔跡、甲塚古墳などがありますが磐城国としては、718年がひとつの区切りでしょう。石城国はやがて陸奥国に編入され、この地域は岩城郡に属することになりました。
建替えにあたり、現在の本殿の内部を公開いただけるということで、大國魂神社の山名祢宜及び、建替工事を担当される建築会社の代表に、大國魂神社の建築様式についてご説明いただきました。また同時に、普段は宮司しか入ることを許されない(氏子でも入れない)本殿内に、入れて頂き、貴重な壁画や、普段、ご神体がが鎮座する場所を見せて頂きました。
建替えにあたり、現在の本殿の内部を公開いただけるということで、大國魂神社の山名祢宜及び、建替工事を担当される建築会社の代表に、大國魂神社の建築様式についてご説明いただきました。また同時に、普段は宮司しか入ることを許されない(氏子でも入れない)本殿内に、入れて頂き、貴重な壁画や、普段、ご神体がが鎮座する場所を見せて頂きました。
<拝殿>
通常の参拝は、この拝殿外部で行い、特別な場合に内部に上がります。
<本殿>
拝殿の奥に、神様のご神体が治められている拝殿があります。今回の平成の大改修は、文化財に指定されているこちらの本殿の移築がメインです。普段は宮司しか入ることができない地味な建物ですが、歴史的価値はこちらが高いそうです。
本殿内部の入口です。通常は、ここから宮司のみが入ることを許されているところです。修復のために電灯が点灯していますが、昼間でも常時薄暗い場所です。
ご神体前に置かれている、御簾と鏡です。