福島第一原発観光地化計画という、刺激的な本を読みました。ポップなイラストと裏腹に、今後福島をどうしていくか真面目に考えている本です。内容は、標題のとおり、2011年3月に深刻な事故を起こした福島第一原子力発電所の跡地と周辺地域を、後世のため「観光地化」するべきだ、という提言書です。「観光地化」とは、ここでは、事故跡地を観光客へ開放し、だれもが見ることができる、見たいと思う場所にするという意味で用いられています。遊園地を作る、温泉を掘るという短絡的な意味ではありません。
・Jヴィレッジ跡地を再開発し、ビジターセンターを作る
・観光客はビジターセンターから、バスで廃炉作業の見学に向かう
・ビジターセンターは地域経済と東北観光の核となる
さらに福島の今後について、タイトルにあるような観光地化する具体的かつ現実的な、福島の復興計画案を行っています。これほどまでに、福島の10年、20年先のビジョンが前向きに語られた書籍をいまだ見たことがありません。しかもそれは、ただ「絆」だとか「頑張ろう日本」とか言って目をそらして問題を先送りするよりもよっぽどいいと思います。そのゲート、入口はまさにいわき市が担わなくてはならないと思います。
<福島第一原発観光地化計画のさわりは、コチラ>
http://fukuichikankoproject.jp/download/beta42_04_07.pdf
タイトルのポップさとは異なり、提案されている内容は深く、考え抜かれています。「フクシマを見ることを、カッコいいことに変える。できるだけ多くの人々に、フクシマを見たいと思わせる」。このようなイメージの転換こそが、事故の教訓を後世に伝えるために、そして被災地の復興を加速するために必要不可欠なのです。この先例は、広島・アウシュビッツ・チェルノブイリ・サイパンなど、戦争や災害など悲劇の地を対象とする新しいスタイルの観光です。これらは一部の方々に、「ダーク・ツーリズム」として知られているようですが、ポジティブな意味でこれをやりたいわけです。ただ、広島でいえば原爆ドーム、アウシュビッツであればナチス収容所、チェルノブイリであれば原発、サイパンであればバンザイクリフと、遺構単体では観光としての魅力に欠けるわけで、そこにはツーリストの知的好奇心や、訪れることがカッコいい、ためになる、価値がある等の総合的な商業的付加価値を与えることが、持続的な成長に必要でもあります。
本書の中でも、廃炉後の原子力発電所を遊園地に転用している、カルカー原子力発電所(ワンダーランド・カルカー)の事例が紹介されていました。昨年10月にこの目で見てきましたが、地元雇用や産業振興という視点からも、非常に参考になりました。
<ワンダーランド・カルカーは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/32936347.html
そして本書の特徴として、あえて「観光」という、誤解を招きやすい軽薄な用語を用いていることにあります。いまだ事故収束の道筋も途中なのに、観光などといいだすのは時期尚早、不謹慎であるという意見も踏まえて、あえての用語だそうです。それはフクシマへの入口は、広ければ広いほど良いと考えているためです。原発事故が極めて複雑で絶対的に正しい情報が提供されない状況では、報道だけではどうしてもその関心や価値観に引きずられてしまう。むしろそれぞれの関心や価値観を持つできるだけ多くの人に、ありのままの状況を見てもらい、それぞれに是非を判断してもらうことで、たった数時間の滞在の後に、福島は大変だな、がんばっているなという実感を持って帰ってもらうことの積み上げが、フクシマのイメージを劇的に変える可能性があります。したがって、研究者やジャーナリストだけでなく、一般市民の見学を、できるだけ早期に、実現すべきでしょう。それは、福島第一原発についてあまり知識のない人、偏見に満ちた人、怖いモノみたさの人が含まれます。
事故発生の事実はもはや消すことができず、福島の名前が原発や放射能と切り離されることはおそらく今世紀中にはないでしょう。ならば危機をチャンスに変えると考え直すことでしか、被災地の未来は開けないということと理解しました。
<旧警戒区域に行ってみっぺ ゲンロン・ふたば商工株式会社ジョイント開催は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/39441989.html
ステップ1 2013年、観光地化はすでに始まっている
・被災地ツアーの現在
・チェルノブイリに学ぶ
・ガイドと食とメディア
・被災地ツアーの現在
・チェルノブイリに学ぶ
・ガイドと食とメディア
ステップ2 2013-2020年、東京が福島の起点になる
・2020年のオリンピックを活かす
・Jヴィレッジで復興博を催す
・東京にハザードセンターを作る
ステップ3 2020-2036年、ふくしまゲートヴィレッジが生まれる
・2036年にはJヴィレッジの放射線量は十分に下がっている・Jヴィレッジで復興博を催す
・東京にハザードセンターを作る
ステップ3 2020-2036年、ふくしまゲートヴィレッジが生まれる
・Jヴィレッジ跡地を再開発し、ビジターセンターを作る
・観光客はビジターセンターから、バスで廃炉作業の見学に向かう
・ビジターセンターは地域経済と東北観光の核となる
さらに福島の今後について、タイトルにあるような観光地化する具体的かつ現実的な、福島の復興計画案を行っています。これほどまでに、福島の10年、20年先のビジョンが前向きに語られた書籍をいまだ見たことがありません。しかもそれは、ただ「絆」だとか「頑張ろう日本」とか言って目をそらして問題を先送りするよりもよっぽどいいと思います。そのゲート、入口はまさにいわき市が担わなくてはならないと思います。
<福島第一原発観光地化計画のさわりは、コチラ>
http://fukuichikankoproject.jp/download/beta42_04_07.pdf
タイトルのポップさとは異なり、提案されている内容は深く、考え抜かれています。「フクシマを見ることを、カッコいいことに変える。できるだけ多くの人々に、フクシマを見たいと思わせる」。このようなイメージの転換こそが、事故の教訓を後世に伝えるために、そして被災地の復興を加速するために必要不可欠なのです。この先例は、広島・アウシュビッツ・チェルノブイリ・サイパンなど、戦争や災害など悲劇の地を対象とする新しいスタイルの観光です。これらは一部の方々に、「ダーク・ツーリズム」として知られているようですが、ポジティブな意味でこれをやりたいわけです。ただ、広島でいえば原爆ドーム、アウシュビッツであればナチス収容所、チェルノブイリであれば原発、サイパンであればバンザイクリフと、遺構単体では観光としての魅力に欠けるわけで、そこにはツーリストの知的好奇心や、訪れることがカッコいい、ためになる、価値がある等の総合的な商業的付加価値を与えることが、持続的な成長に必要でもあります。
本書の中でも、廃炉後の原子力発電所を遊園地に転用している、カルカー原子力発電所(ワンダーランド・カルカー)の事例が紹介されていました。昨年10月にこの目で見てきましたが、地元雇用や産業振興という視点からも、非常に参考になりました。
<ワンダーランド・カルカーは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/32936347.html
そして本書の特徴として、あえて「観光」という、誤解を招きやすい軽薄な用語を用いていることにあります。いまだ事故収束の道筋も途中なのに、観光などといいだすのは時期尚早、不謹慎であるという意見も踏まえて、あえての用語だそうです。それはフクシマへの入口は、広ければ広いほど良いと考えているためです。原発事故が極めて複雑で絶対的に正しい情報が提供されない状況では、報道だけではどうしてもその関心や価値観に引きずられてしまう。むしろそれぞれの関心や価値観を持つできるだけ多くの人に、ありのままの状況を見てもらい、それぞれに是非を判断してもらうことで、たった数時間の滞在の後に、福島は大変だな、がんばっているなという実感を持って帰ってもらうことの積み上げが、フクシマのイメージを劇的に変える可能性があります。したがって、研究者やジャーナリストだけでなく、一般市民の見学を、できるだけ早期に、実現すべきでしょう。それは、福島第一原発についてあまり知識のない人、偏見に満ちた人、怖いモノみたさの人が含まれます。
事故発生の事実はもはや消すことができず、福島の名前が原発や放射能と切り離されることはおそらく今世紀中にはないでしょう。ならば危機をチャンスに変えると考え直すことでしか、被災地の未来は開けないということと理解しました。
<旧警戒区域に行ってみっぺ ゲンロン・ふたば商工株式会社ジョイント開催は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/39441989.html

























































































