市営住宅とは、収入が少ないなどの理由から住宅に困っている方に対して、市が公営住宅法等により整備し、賃貸する住宅です。申込み条件は、下記を全て満たす方です。

(1)いわき市に住所又は勤務地を有すること。
(2)同居親族があること。
  ただし、次に該当する方は、単身で申し込むことができます。
 ・昭和31年4月1日以前に生まれた方。
 ・障がい者で(身体、精神、知的)で自活可能な方。
 ・生活保護者。
(3)住宅に困っていることが明らかなこと。
(4)市県民税を滞納していないこと(国保税等は除く)
(5)前年の世帯の合計所得が公営住宅法で定める基準の範囲内にあること。
(6)暴力団員でないこと。

一般的には、5の条件が厳しい。次の算出式によって算出された収入月額が下表の範囲内でなければなりません。(算出式)
 収入月額=(世帯全員の合計所得-控除額の合計)÷12
この収入基準が月収15.8万円以下、すなわち家族全員あわせて年収が200万円程度でなれければ入居資格がありません。なお、現在、建設が進められている災害公営住宅1,500戸は、この収入基準がないため、高額所得者でも入居可能です。

現在、市営住宅の住まれる方が高齢化し、同時に入居年数が長期化しています。実は市営住宅の約3割を占める高齢世帯においては、入居から30年以上、同じところに住んでいる方が半分もいらっしゃいます。これは、市営住宅が固定化していることを示しています。いうなれば終の棲家の役割を果たしているわけで、一定の所得に満たない高齢者の受け皿として機能しています。
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