来春に、いわきの湯長谷藩をモチーフにした、『超高速!参勤交代』というコメディ映画が来年夏に、全国公開されます。主演に佐々木蔵之介、ヒロインに深田恭子、ふかきょんが出演します。ちょっとだけ内容を紹介すると、江戸期、徳川吉宗の治める時代にわずか1万5,000石の小藩、磐城国の湯長谷藩がありました。その湯長谷藩は、幕府から突然の参勤交代を言い渡されます。湯長谷の金山を我が物にしようとする老中から、藩主・内藤政醇(ないとう まさあつ)は通常8日を要する行程を5日以内に参勤交代せよと命じられてしまいます。この仕打ちに激怒した政醇は知恵者の家老に命じ、参勤交代を完遂するための奇想天外な作戦を仕掛ける、といものです。
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全国での封切りですからひょっとするとフラガールに続く、いわきの名作になる可能性があります。昨今、全国各地で、名所旧跡などで観光パフォーマンスを繰り広げる戦国武将隊などが人気を博しており、また歴史に詳しい若い女性、いわゆる歴女が歴史旧跡を訪ね歩くのが小さなブームになっております。ご存じのとおり、磐城の国は建国から1300年の歴史を持ち、江戸時代には、今の田町のレンガ通りから、磐城平城の片鱗を見上げることができ、城下町の風格があったと聞いています。もし当時を忍ぶことができるならば、間違いなく歴女が訪れる対象のはずです。しかしながら戊辰戦争での落城後、城の敷地は、ちりぢりに民間売却され、一部は丹後沢公園として整備されたものの、外堀は常磐線の用地として埋め立てられ、櫓があったところは住宅地に変貌しています。
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私は、今の現代人の生活は先人達の歩みの上にあると、常々感じております。しかし残念ながら、今のまちなかの風景から先人達の活動の息吹を感じることができる場所が非常に限られております。ぜひいわきが歴史を感じることができ、風格のある街になってほしいと思います。
 
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