ネアンデルタール博物館(Neanderthal Museum)に行きました。ドイツのメットマンというデュッセルドルフ近くにある博物館で、最初にネアンデルタール人の骨が発見された場所に建設されています。

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1856年にNeandertal (ネアンデル谷)のフェルトホッファー洞窟で約20万年前に現れて2万年前に絶滅したといわれている石器時代のネアンデールタール人の化石が見つかりました。現在、人類の直接の祖先ではないという学説が有力ですが、一部では絶滅せず生き残ってそのDNAが現在の人類にも流れている説もあります。

なんと!日本語のパンフレット(1部のみ貸出用)があることに驚きました。大国ドイツが英語用のみならず、日本語対応してくれるとは感激です。展示内容は本格的、かつ本物!が多いです。
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博物館では、埋葬の習慣など独自の文化を持っていたと考えられているネアンデルタール人の特徴や暮らしを紹介するとともに、森から地上へと生活場所を変えた人類の、進化の足跡をたどる旅へといざなってくれる。
道具を使い、社会を形成し、宗教という精神世界を持つ人間。便利さ、快適さを追求するために環境を破壊し、自然への畏敬の念を忘れてしまった我々は、これからどこへ向かおうとするのだろうか-その問いかけが胸に重く響いてくる。

緩やかなスロープに設置された展示品は見るだけでなく、オーディオで流れる説明は、同じ展示物に対して大人用と子供用の2種類が用意され、大人だけでなく、子ども100%楽しめる仕組みで、なるほどと思いました。
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実際に火起こし体験をします。
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発掘体験をします。
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平日のランチタイムに訪れたのでガラ空きかと思ったら結構な混雑、かつ全員が真剣に展示物及びその説明を読んでいました。子供の教育のために家族連れで立寄り、親も展示に引き込まれたという感じでしょうか。
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最後はお約束の・・・どこでもあるんですね。ドイツ人家族も記念撮影していました。
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