小川江筋に詳しい方のご案内で、小川江筋ゆかりの地を訪ねて歩いてきました。

<小川江筋については、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/30033098.html

○丸山隧道
小川江筋最大の難工事であった丸山隧道です。当初、夏井川の土手沿いを通す計画でしたが、崩落が絶えず、澤村官兵衛の案で、当時珍しかった隧道(トンネル)工事に変更になりました。トンネル掘削の際には、夥しい蛇が作業員を驚かせたため、生きた蛇を網袋で大日堂に奉納し、魂を鎮めたそうです。現在でも、この小川江筋の水が、平浄水場の原水としても使われており、先人たちの歩みを感じることができます。
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○蛇塚(大日堂)
丸山隧道を掘っているときに、大量の蛇がいる住処を掘り当ててしまい、大変なことになりました。結局、決死隊が、蛇を莚に放り込んで持ち出し、近くに埋めたそうです。その供養のためにお堂が建立され、利安寺の如来堂として残っています。
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○澤村勘兵衛のお墓
大日堂の横には、澤村勘兵衛氏のお墓があり、彼の命日7月14日に毎年、じゃんがら念仏踊りを奉納します。
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澤村勘兵衛が自刃する要因となった、長福寺。いわきで唯一の真言律宗だそうです。現在の本堂は正保年間に再建され、本堂の建築様式は、和様を主体に、部分的に禅宗様式を取り入れた市指定有形文化財の貴重な建造物です。
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