福島高専の先生に、廃炉技術の現状についてお話を伺ってきました。実は、高専の敷地内は入るのは初めてだったので、お話のあとに校舎内外を案内いただいてきました。

高専は5年間の高等学校から短大卒業レベルまでの教育を行う高等教育機関で、機械工学科・電気工学科・物質工学科・建設環境工学科・コミュニケーション情報学科が設置されています。高専卒業後、さらに同敷地内の専攻科に進学することができ、それを卒業すると大学の学士の学位が授与されます。ということは、高等専門学校といっても、もはやほとんど大学といってもよいかもしれません。
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敷地内には学生寮があり、200名以上が寮生活を送っています。いわき出身者も13名在籍しています。驚いたのは女子が60名も入寮していることです。敷地内でもたくさんの女子学生を見かけました。将来のリケジョ候補生ですね。

<リケジョについては、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/29509647.html
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ロボット技術コンテストでも優秀な成績を残しており、校舎入口にはトロフィーが飾ってありました。
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卒業後の進路、本科・専攻科ともに約半数が進学し、残り半数が就職してるそうです。進学希望者の大多数が、高専卒業者のための大学である長岡と豊橋の両技術科学大学に進学しています。そしてついに平成24年度には東京大学にも2名の編入者を出しています。なお就職率は好況・不況にかかわらず毎年ほぼ100%だそうです。
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敷地内に風力発電・太陽光発電だけでなく、ガスタービン発電も行っており、それらを最適化して発電させるシステムを構築しています。 スマートグリッドの簡易版といえ、さすが高専と唸らされました。再生可能エネルギー関連の技術で、やっていないのは小水力発電くらいでしょうか。

<小水力発電については、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/26001079.html
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高専卒業後の進学先である、専攻科の建物にも入れて頂きました。教授は民間出身者も含めて幅広く在籍しているそうです。私が訪問した先生もそのお一人で、こちらの個室で研究をされていました。
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