カフェレストラン 時季の森で、ランチしました。ここは知る人ぞ知る、というか普通の人がたどりつけない場所にある、人を寄せ付けない(笑)レストランなんです。それだけに人里から離れたこの空間は、時間が止まる、自分を見つめる、そんなやさしい空間なんです。
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四倉インターから車で約15分。場所としては小川の曙ブレーキの裏手です(もちろん曙ブレーキ様からは、直接行けません)。いちおう下記に所在地の基本情報も載せておきますが、(ナビがあっても)間違いなく案内者なしではたどりつけません!(理由は後述)。
■所在地:いわき市四倉町駒込字棚橋91-17
■TEL:0246-33-3331
■営業日 金、土、日のみ

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山小屋風の建物の建設には相当な労力がかかっています。なぜならそこに至る道がなかったから。3年をかけて、取付道路も含めて、全て作り上げた手づくりの建物だそうです。1階はレストラン、2階はギャラリースペースになっています。「時季の森」の隣には「別館いろり」という建物があります。そちらでは、いろりを囲んでバーベキューが楽しめるそうですが、予約制とのことでした。
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市道から、こんなところに本当にお店があるんだろうかというようなところを山に入っていくと看板が立っています。何せ市道から、500mも細い曲がりくねった私道を行くんです。細い道を、対向車が来ないようにと祈りながら下りて行くとやっとお店が見えてくるといった場所にあります。
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人里離れた山道を越えていくと、開けた水田が見えてきます。ここはまだ市道から入って半分くらいのところです。看板はあるものの、とても案内者なしでは、たどり着けないこと必至です。
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到着してほっとします。建物の内部もログハウス調で雰囲気出ています(あえて写真は載せませんので、現地での発見を楽しんで下さい)。頂いたのはハンバーグ定食です。和洋折衷の料理は、特に手ごね?のハンバーグが美味しかった。
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食後のデザートには手作りチーズケートを紅茶をいただきました。本当にゆっくり時間が流れる場所です。訪れた当日、小雨が降っていましたが、森の中に小雨の小さな音だけが聞こえる、そしてその中で仲間とおしゃべりに興じることができる別世界でした。
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近くには、いわきオーガニックコットンプロジェクトの綿栽培畑がありました。これはいわきでの被災者の仕事を生み出すために、ザ・ピープル様が中心となって綿の栽培事業を手がけることとなったものです。栽培からリサイクルまでが輪になると、環境教育にもなり、人の手間が必要な栽培作業によって、農家だけではなく、仮設に住んでいる避難者や地域の中でお手伝いしたい人、援農バスツアーでくる都会の人たちも、1つの作業を通して、新しい人の繋がりが出来る。被災地として、復興のための市民の動きを作りながら、一過性の外部者支援ではなく、地域に根ざした、雇用を生み出すところまでの支援を進めていく予定とのこと。将来的には、オーガニックコットンを使用した商品開発等も計画しており、現在、昨年収穫した綿を素材にコットンベイブというお人形やTシャツという、「製品」が世に出ています。いわゆる「農業の6次化」モデルといってよいでしょう。

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綿栽培の畑は、現在は市内20カ所、総面積は2ha近くにもなるそうです。事情に精通されている島村氏にご案内いただきました。ありがとうございました。
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