平浄水場を、水道局北部浄水場管理室の鈴木室長の案内で視察しました。この浄水場は、昭和49年にいわき市北部地区及び郷ヶ丘、いわきニュータウン等の新興団地へ給水することを目的として新設されました。平成9年に増設し、施設能力は6.2万立方メートル/日で、いわき市でも最も能力の大きな浄水場です。通常時、いわき市全体の給水量12万立方メートル/日のうち、3.6万立方メートル、約30%を給水しています。
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夏井川の表流水を小川江筋などから取水し、平市街地の東部地区を中心に、北は久之浜地区、西は小川地区、南はいわきニュータウンまで、かなり広い給水エリアを担当しています。下の写真は小川江筋沿いの取水口です。平窪地区という、かなり市街地に近い部分で取水しているので、取水口近辺での濁度は6程度だそうです(正直、あまり透明度が高いものではありません)。
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平窪にある広い敷地内には高速凝集沈でん池 4池、急速ろ過池 32池があり、2,000トンと4,000トンの容量がある浄水池にいったん貯水した上で、鎌田山の配水池へポンプ圧送しています。
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取水された原水は、いったん土や砂、木の葉等を取り除き、効率よく小さなごみを取り除くために、「パック」という薬品を投入した上で、ごみを重さで沈殿させます(このごみを「フロック」といいます)。そして上澄みを次の工程へ送ります。なお浄水は2系統あるため、片方を清掃やメンテナンスのために止めても、もう1系統で浄水を続行できるので問題ないとのこと。
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上澄みの水は沈殿池に貯められます。水底には細かな砂と砂利が敷き詰められており。水の重みで浸透しろ過されます。ろ過された浄水は、次亜塩素酸ナトリウムという薬品で消毒されます。
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ここからの浄水は完全に地下タンクで管理・保存されるため、直接見ることはできません。大きなポンプで鎌田山にある配水池へポンプ圧送します。
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圧力計器に注目です。右側が鎌田山配水池への圧送能力4.4kg/cm、すわなち44mの高さまで水を持ち上げることができる強い圧力がかかっています。左側が地下浄水池からの汲出し能力0.2kg/cm、すなわち2mの下から汲み上げる圧力がかかっています。
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中央管理センターでは、敷地内の監視モニターが並び、また浄水場及び各配水池のポンプの稼働状況、各地点の水の流量を常時チェックしています。日中は、水道局の職員が6名、水ing(スイング、とよみます)という管理委託先から6名程度、計12名程度が常駐しています(夜間は機械警備+水ingのスタッフ2名)。
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ちょうど、平四小の四年生が社会科見学に来ており、水道局の職員の方がハンドマイク片手に丁寧な説明をされていました。自分たちが普段、蛇口をひねればすぐに出てくるお水が、どのような過程で作られているかを知ることはとても大事なことだと思います。
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現在、設備の稼働に伴う汚泥が含む放射性物質は2,000bq/kg未満のため、通常の産業廃棄物として、適切にクリンピーの森で埋め立て処分がなされています。ただし昨年まで、上記基準を超える汚泥であったため、当該汚泥を詰め込んだフレコンバッグが敷地内に、640トン保管されていました。これ以上増えることはないものの、中間貯蔵施設がない以上、敷地内保管を継続するしかないとのこと。
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