この本は、著者であるコピーライターの佐々木氏が、ご自分の経験から帰納的に導き出した、伝え方の方法論の紹介です。いうなれば料理のレシピのように、誰でもコトバをつくれるよう体系化しようと試みるものです。著者自身も、広告業界に前知識無しに入社し、配属時にコピーライターとなることを命じられたことから、始まります。さまざまな回り道をしながら、ある方法論に行き着きました。伝え方は「技術」であるという主張に基づいて書かれているため、内容が具体的であり、魅力的なコトバを最短で作るノウハウが結集しています。
おもしろかったのは巻頭に骨子をまとめた折り込みがついていて、本の要旨、エッセンスがまとめられていたことです。もちろん本を通読しなければその意図するところは伝わらないのですが、一回本を読めば、そのエッセンスを思い出すことができる便利モノです。今後の新刊にはこういった取組みが増えてくると思います。
そのエッセンスは以下の通り。非常に具体的でわかりやすい。なるほど!と膝を数回打ちました。
1 「イエス」に変える3つのステップ
・自分の頭の中をそのままコトバにしない
・相手の頭の中を想像する
・相手のメリットと一致するお願いを作る
2 「イエス」に変える7つの切り口
・相手の好きなこと:「デートしてください」→「驚くほど旨いパスタどう?」
・嫌いなこと回避:「芝生に入らないで」→「芝生に入ると、農薬のにおいがつきます」
・選択の自由:「デートしてください」→「驚くほど旨いパスタの店と、石釡フォッカチャの店どちらがいい?」
・認められたい意欲:「残業お願いできる?」→「きみの企画書が刺さるんだよ、お願いできない?」
・あなた限定:「自治会のミーティングに来て」→「他の人が来なくても、斉藤さんだけは来てほしいんです」
・チームワーク化:「勉強しなさい」→「一緒に勉強しよう」
・感謝:「領収書をおとしてください」→「いつもありがとうございます。領収書お願いできますか」
3 「強いコトバ」をつくる5つの技術
・サプライズ法:「そうだ 京都、行こう。」
・ギャップ法:「これは私の勝利ではない。あなたの勝利だ」
・赤裸裸法:「くちびるが震えてる。あなたが好き。」
・リピート法:「今日は暑い、暑い」
・クライマックス法:「ここだけの話ですが、私はカレーが好きです」

























































































