前回の続きです。
http://www.mikito.biz/archives/27361470.html
 
まず、寮生のお部屋(相部屋)を見せて頂きました(撮影:舎監さん・入寮者の了解済)。小さめのデスクとスチール本棚が置かれています。有線でインターネット接続しており、ほとんどの学生がPCを持っているとのこと。確かに座れはしますが、本や書類を広げて思索するには、ちょっと狭いかもしれません。
R0018948

2段ベッドが2つ置かれており、1段目は衣類収納、2段目をベッドとして使用しています。天井高が低いため(おそらく2.2mくらい)、かなり天井の圧迫感があります。いちおうカーテンで仕切れるようにはしていますが、プライベート空間はほとんどないに等しいです。訪問当日、学生が風邪で寝込んでおり、舎監さんが声をかけていました。
R0018950

きちんとして勉強室は別に用意されておりました。清潔な8つの共用デスクがあり、エアコン2台が完備されているので、24時間いつでも本が読める環境にあります。本棚には共用の本が並んでいましたが、これだけの量では、分野が限られてしまうかも。
R0018945

簡素な共用廊下は、ところどころ塗装が剥げかかっていましたが、清掃が行き届いており清潔です。
R0018941

入浴は18:00-23:00の間は浴槽にお湯を張り、ゆっくり入浴ができます。23:00にはお湯を落とし、寮生が当番で浴槽掃除を行ないます。
R0018931

浴槽にお湯を貯めるのは上記時間だけですが、シャワー自体は24時間いつでも使えます。私がお邪魔した11:00amにも、複数名の寮生がシャワーを使っていました。
R0018930

共用の洗濯機が6台、乾燥機が2台設置されており、50名程度の寮生なら十分な環境だと思います。
R0018965

共用の物干し場にはクリア屋根がかかっており、風雨をきにせず洗濯物を干せます。屋上にも物干し場があるので、晴れた日には気持ちよく洗濯物を乾かすことができます。
R0018963

休養室は、学生が病気になってしまい、看病が必要な場合に使う部屋です。普段は空き部屋ですが、両親が寮生の状況を見るために上京する際等、弾力的な運用もできるそうです。
R0018929

食事室。朝食は6:30-9:00、夕食は18:00-21:00に取ります。材料費は朝食200円、夕食420円の予算で調理するため贅沢はできません。また1メニューのみの提供なので、四の五の言わず食べることになります。
R0018933

朝食夕食は上記のとおり提供されるのですが、逆に言えば昼食はでません。訪問時には寮生が、昼食を自炊するため、ミニキッチンで鮭の塩焼きを調理していました。
R0018962

卓球室、と記載されていたプレハブの建物は、ジムトレーニング室になっていました。トレーニング用途だけでなく、月1回の自治会の集会等はここで行なわれるそうです。自治会とは寮生で構成され、同様に父母会もあります。舎監・寮母さんはいますが、寮の運営は自治会に任されている部分が多く、自分たちで自主ルールを定め、、守ることになっています。
R0018966

ジム室にはルームランナーや、バーベル、ベンチプレス等のフィットネス機材が複数設置されておりました。プレハブ小屋の外見のみすぼらしさと比較して、かなりの充実度です。当時、よくフィットネス機材の購入承認がとれたものだと感心してしまいました。
R0018967

玄関には、日経、スポーツ紙が常備され、誰でも閲覧できます。
R0018970

潮寮の主要な設備を紹介してきましたが、構造上の課題等もたくさん見えてきました。舎監さん・寮母さんから見ても運用上の課題等がいくつかあるようです。次回、それらについて見ていきたいと思います。

<次回に続く>