自由民主党の総会等に行ってきました。スケジュールは以下の通りです。まる1日、とにかくすごく疲れました・・・

11:00 自由民主党福島県第5選挙区支部役員会
13:00 自由民主党福島県第5選挙区支部総会
15:00 自由民主党いわき総支部定期総会
15:45 自由民主党参議院議員選挙決起大会
16:15 自由民主党平支部総会
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自民党以外の人が聞いても、どの会合がどんな内容か、何が違うのか全く理解できないと思います(実は、わたしもまだうまく説明できません)。いずれこれについて整理する機会があればと思いますが、まずはいわき市と第5選挙区の違いからです。福島県の第5選挙区は、いわき市と双葉郡から構成されていますが、はっきりいってその合理的な理由は見つかりません。あえていうなら、衆議院議員選挙のために便宜的に福島県を5分割する必要があり、福島市中心に1区、郡山市中心に2区、白河市を中心に3区、会津若松市を中心に 4区、いわき市を中心に5区とした結果です。その際に地理的要因から浜通りの相馬市、南相馬市は1区に編入、双葉郡が5区に編入されたということです。
<衆院選の区割り>
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この制度になった以上、いわき市で行なわれる各選挙の区割りはこのような仕組みになります。
・市長選(1)・県議会選(10)・市議会選(37):いわき市全域で1選挙区(カッコ内はそれぞれ定数)
・衆議院選(1):いわき市+双葉郡で1選挙区
・参議院選(2):福島県全域
これに加えて、衆議院のブロック比例復活、参議院の改選時期の時間差等で、もう少し複雑になってきます。

<県議会選の区割>
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よく考えると、そもそも「双葉郡」なんていう地名は歴史的に存在せず、 「標葉(しねは)郡」と「楢葉(ならは)郡」を合併する際に、便宜的につけた呼称で、それぞれの地域は、中間地点の夜ノ森を境に歴史的に全く異なる背景、文化圏でした。そういう違いがありつつも、双葉郡として一緒になり、結果的に双葉町と大熊町で福島第1原発を、富岡町と楢葉町で福島第2原発を誘致・建設し、原発銀座となったことは歴史的に興味深いです。

標葉(しねは)郡:双葉町の北部地方である浪江町、双葉町、大熊町、葛尾村で構成。標葉氏及び相馬氏に支配された旧中村藩、中村県で、文化的には仙台圏。
楢葉(ならは)郡: 双葉町の南部地方である富岡町、楢葉町、広野町、川内村、久之浜町、大久村で構成。岩城氏の影響を受けつつも、旧幕府領・陸奥棚倉藩・下総多胡藩で、文化的にはいわき市に近い。

また1966年のいわき市の5市9町村合併の際に、久之浜町、大久村が当時所属していた楢葉郡を脱退してまで、新いわき市への編入を望んだことは、何か当時すごいドラマがあったのではないかと邪推します(憶測の域を出ませんが)。今でこそ久之浜と大久の人口は徐々に減り、震災前ベースで6,000人弱となってしまいました。震災後は商店街の閉店等の影響もあり、日用品の買い出しに国道6号線を30分近くかけて、品揃え豊富なマルト草野SC店等を利用される方も多いと聞きました。バラ色の夢に思えた、新産業都市の指定を受け、中核市となったいわき市への編入が、これまでこの地域に対して直接的な恩恵をもたらしたことは、かつてなかったと思います。北隣の広野町が得てきた原子力発電所の電源立地交付金などの恩恵にも浴せず、今回の震災でも広野町が国直轄除染等により手厚い保護があるにもかかわらず、久之浜・大久地区は(広野まで車でたった10分!)いわき市であるが故に、また単独町でないがゆえに、震災直後から機動的に動けませんでした。同地区は津波・火災で町域の半分以上を失いましたが、2年後には区画整理の手法を用いて海べりに広大な防災公園が誕生します。今度こそ、いわき市に編入されたメリットを享受する番だと思います。住民のための先進的なまちづくりとなるよう、祈念しています。