第10回『このミステリーがすごい! 』大賞最終候補作とのこと。上野駅で等身大の萌えキャラポスターが出版PRしていたので、つい買ってしまいました。「その謎、大変よく挽けました」。うら若き女性バリスタの決めぜりふなのですが、ちょっと臭いか?理想の珈琲を追い求める青年が、京都の一角にある珈琲店「タレーラン」で、魅惑的な女性バリスタが解き明かす日常の謎の数々を書き綴っています。
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ライトノベルとして、すっと読める一作なのでしょう。非常に軽快な文体です。場所が京都市街なので地名の詳細な記述もあり、かつて私も京都に一ヶ月ほど住んでいたことがあり、非常に懐かしく読み切ることができました。ただ謎のレベルとしては、正直手の込んだものではなく、なぞなぞ程度のもので、それもご愛敬かもしれません。この二作目もすでに出版されており、60万部を超えるヒットになっているとか。出版不況と呼ばれる中、何がヒッ何がヒットするかわからないものですね。
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