ゴールデンウィーク期間中に、アクアマリンふくしまのバックヤードツアーに参加しました。ボランティア案内係の方の案内で、水族館の裏側を見せて頂ける30分程度のツアーで、10人ほど参加希望者が集まると出発になります。水族館がどのように運営されているか、どんな方が働いていて、どんな風になっているのか、なかなか知ることができないので、楽しみにしていました。

大混雑している2Fタッチプール前に集合です。以前来たときには希望者多数で参加できなかったので、朝いちで真っ先に来ました。
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ボランティア案内係の方の先導で、スタッフ専用ドア・通路を抜けていきます。随時、機械装置の仕組み等を説明いただけます。ときおり、震災の際の対応や設備故障の状況等も説明頂き、臨場感があります。
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アクアマリンふくしまは、新鮮な海水を常時、200mほど沖合から吸い上げて水族館の海水の循環に使っています。そのための汲み上げ装置や、濾過装置、温度を一定に保つ装置等が、ところせましと並んでいます。
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チョウザメのプールを、バックヤード側から見たところです。チョウザメは成長するのに15年程度要してから、はじめてキャビア(卵)を生みます。が、水族館の環境では運動不足等から、こちらの15才のチョウザメはまだ産卵しないとのこと。いずれアクアマリン産のチョウザメが生まれることを期待します。
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アクアマリンは、たくさんの賞を受賞していますが、その中でも特に、水族館の中だけで、産卵・ふ化・成長と繁殖を繰り返す賞が多いです。サンマに関しては、国内初(というか世界初)でサンマの産卵、ふ化に成功しています。そして震災前までは、水族館の環境だけで9代目まで繁殖成功させていたそうです。

現在は、震災で機器類が損傷を受け絶滅してしまい、いまだサンマのふ化だけは再開していないそうです。残念。
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動物の病気の原因を調べ、治療にあたるラボ・研究室も有しています。こちらは飼育している動物だけでなく、自然の動植物の保護・研究も行なっており、釣り針がささった野鳥の治療等も行なっています。
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飼育している動物の給餌センターです。大きな魚屋さん並みです。魚の場合、病原菌等を防ぐため主にいったん冷凍したものを使うそうです。雄のトドは、一日に約15kgも魚を食べるので、えさを用意するのが大変そうです・・・アジ・ホッケ・イカ、いずれもヒトが食べるものと一緒です。
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新たな仲間(魚)を搬入するときには、この巨大な専用水槽&専用車両で運んできます。それを巨大クレーンで壁沿いにつり上げて、アクアマリンの建物の上から搬入するそうです。
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今回ツアーに参加して、水族館の仕組みに触れることができたのみならず、アクアマリンふくしまの、飼育している動物に対する愛を感じることができました。ますますアクアマリンふくしまが好きになりました。