私が大好きなマネックスの松本社長の著書です。この方ほど、楽しく、忙しく、働いている方も珍しいのではないかと思います。大学卒業と同時に、米国で就職、30才でゼネラルパートナー(共同経営者)の地位を投げ打って、マネックス証券を起業、上場させています。

良くも悪くも、自称マーケットオタク。通貨という仕組みや資本市場が、資源を効率的に配分し分業を最適化する現状で最も良いシステム、との信奉者です。これだけ聞くとお金の亡者のようですが、タイトルのとおり、お金の呪縛から逃れると、面白いし、いろいろなことができるようになるよ、というアドバイスです。
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 著者の原体験として、大学3年生のとき、裕福なうちの親友のお母さんから、ひょんなことからアメリカ行きを進められ、航空券をプレゼントされたことが「メジャーエヴォリューション」になったそうです。当時30万円はした航空券を出してもらったときに、お金の呪縛からとき離れたと感じたそうです。ちょっと説明が必要です。当時、お金もないし、きらびやかな人脈があるわけでなく、フツーに国内就職し人並みに稼げればよいかと思っていたそうです。ところがこれがきっかけで「人は、自分が持っているものを伸ばせばいい、人脈のある人、お金がある人、知恵を出す人、それぞれが集まって分業すればいいんだ」と気づいたそうです。まるで、デヴィッド・リカードの貿易論・比較経済学そのもののようですが、大学3年生でそれに気付けたことが人生を変えたのでしょう。

マネックスの採用条件は、人と人とのコミュニケーションが取れること、そして絶対にウソをつかないこと、だそうです。人は信頼され、適度な負荷がかかったとき、信じられないパフォーマンスを出せます。マネックスの少人数体制だからこそできることがたくさんあります。多忙な中、筆が速い松本社長に脱帽です!

働き方のノウハウ等は、人それぞれ。自分のスタイルがあるので、松本氏と同じ道でなくともいいでしょう。ただ、人生を一生懸命生きて、楽しんで、そしてマネックスの活動を通じて顧客の役に立つという姿勢は、ぜひ真似たいと思います。