草野明彦氏は、大國魂神社へ能面を13面奉納したきっかけに、神谷立鉾神社、赤井諏訪神社へ次々と面を納めている方です。実は75歳から能面の作成(面(おもて)を打つ、というらしいです)を始められたそうです。もともと大國魂神社の能面は、江戸時代に内藤家の依頼で制作されたもので、大和舞として神前に奉納されていました。内藤政栄(露怗)公の和歌にも詠まれているそうです。その面の経年による傷みがひどかったことから、その複製を草野氏が依頼されたそうです。
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その複製は正確そのもので、当時の雰囲気をそのまま現代に持ち込んだ感じがします。
ヒビが入っていたり、欠けたりしている面もそれなりに、わびさびを感じるところではありますが、やはり立派な風格ある面のほうが、能舞台が映えるのではないでしょうか。
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