第1回東北・新市議会研究会に自主参加しました。これは東北6県の県庁所在地と中核市の新人議員が一同に集まり、東北の都市共通のテーマを議論し、情報共有しようとするものです。東日本大震災の影響が、大なり小なりある都市だけに危機意識が高いです。

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当選1回目の新人議員の対象者70名のうち、51名集まりました。いわきからは8名中7名が参加しました。宮城大学の三浦勇教授による観光政策についての講演の後、開催地・仙台市の復興の現状報告がありました。その後15名の分科会で、でそれぞれの都市の抱える課題等を議論しました。

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私の所属したグループでは主に、地域経済の課題について話しあわれ、いくつか共通の課題・テーマを再認識することができました。さまざまな問題点が出されましたが、共通の課題は以下の通り。
1.商店街の空洞化
市街地再生やショッピングモール誘致等に取り組んでいるが、成功例も失敗例もある
2.地場産業の地位低下
主に第2次産業の地位低下が著しい。これを発端に若年雇用問題が発生。ワーキングプア層が見られるようになっている。
3.原発問題
影響が広範囲に及んでいる。まず直接的に農業。米の全袋検査しても風評被害は収まらない。観光に与える影響も甚大。いまだに通年の7-8割程度の観光入り込み客数である。また、市外避難者が多数おり、将来的な人減少、教育や広範囲への産業の影響が懸念される

最後にそれらを全体発表しました。僭越ながら、壇上から発表役を務めさせていただきました。

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研究会を通じて、各地の新人議員と意見交換できました。仙台市の議長の挨拶の中で、「各都市それぞれの議員が情報を共有し合うことは、各市の当局は良い顔をしないかもしれない。しかし我々がレベルアップすることによってはじめて、いろいろなことができる。限界を自ら決めてはいけない」とおっしゃっていました。非常に簡潔ですが、なるほどと思いました。