渡辺町中釜戸にあるいわき市の最終処分場、「クリンピーの森」を視察してきました。敷地内にリサイクル施設である「クリンピーの家」が併設されています。クリンピーの家で、ペットボトル等が仕分けされ、リサイクル資源として活用されます。残った産業廃棄物、お隣のクリンピーの森に埋め立てられるという仕組みです。
埋立ての対象となるのは、上記のほか、清掃センターからの焼却灰、不燃ごみです。
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総面積36万㎡、有効埋立容量は60万㎥、総工費は55億円、毎年の管理料は78百万円。平成9年から埋め立てが開始されています。
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現在課題となっているのは、放射性物質を含む焼却灰に対する覆土です。国からの通達で放射性物質を含む焼却灰を埋め立てする場合には、50cmの覆土が求められており(通常は20cm)、それが埋立可能年数を加速度的に早めてしまっていることです。通常であればあと10-15年使用可能と見積もっていたものが、このままでは7-8年で容量の限界を迎えることになります。

処分場の建設は用地確保が大前提であり、建設期間も考慮すると、数年のうちには新規の最終処分場候補を探す必要がでてくるでしょう。覆土に関する国からの通達の見直しを含め、迅速かつ総合的な判断が求められています。そのためにはトップが正確な事実を把握していることが大前提です。
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おまけ:マスコットキャラクターの「クリンピー」にちなんで、クリンピーの家、クリンピーの森と呼ばれています。クリンピーの由来を知らなかったのですが、Clean+ピー(キャラだから?)が語源のようです。
cleanpysougurmi