近隣建物の解体工事が始まりました。解体対象の建物は、昭和40年代に建築されたものなので、アスベスト(クリソタイル、石綿)が使用されています。
アスベストは、当時、延焼しない建築材として広く使用されていました。なぜなら、耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ、安価であったためです。しかし、空中に飛散した石綿繊維を長期間大量に吸入すると、肺ガンや中皮腫の誘因となることが指摘されるようになったことから、使用規制された物質です。日本では2006年から原則禁止になり、2011年度から全廃となっています。
建築当時は、そのような規制もなく、完全に合法であったため、たくさんの部材(特に防火用)として使用されています。問題は解体時にあります。つまり、解体時において発生するアスベストの粉じん等を、作業者もしくは近隣の住民が吸い込んでしまうおそれがあるのです。そのため建物解体時にはルール※が定められています。
ルールや理論はともかく、現場作業において、パーフェクトに粉じんを発生させないことは不可能です。囲い込みや封じ込め等複数の工法がありますが、工数やコストを睨みながら、どのように粉じんの発生を押さえ込んでいくかが、肝です。
※解体時のルール
・石綿障害予防規則:1. 労働者を就業させる建築物の壁等に吹き付けられた石綿等が損傷等によりその粉じんを発散させる等のときは除去等の措置、2. 解体時・廃棄時の解体業者や廃棄業者の労働者の暴露防止対策
・建築基準法:増改築時における除去等
・大気汚染防止法:解体時の大気への飛散防止対策
・廃棄物処理法:廃棄時の無害化対策等
アスベストは、当時、延焼しない建築材として広く使用されていました。なぜなら、耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などの特性に非常に優れ、安価であったためです。しかし、空中に飛散した石綿繊維を長期間大量に吸入すると、肺ガンや中皮腫の誘因となることが指摘されるようになったことから、使用規制された物質です。日本では2006年から原則禁止になり、2011年度から全廃となっています。
建築当時は、そのような規制もなく、完全に合法であったため、たくさんの部材(特に防火用)として使用されています。問題は解体時にあります。つまり、解体時において発生するアスベストの粉じん等を、作業者もしくは近隣の住民が吸い込んでしまうおそれがあるのです。そのため建物解体時にはルール※が定められています。
ルールや理論はともかく、現場作業において、パーフェクトに粉じんを発生させないことは不可能です。囲い込みや封じ込め等複数の工法がありますが、工数やコストを睨みながら、どのように粉じんの発生を押さえ込んでいくかが、肝です。
※解体時のルール
・石綿障害予防規則:1. 労働者を就業させる建築物の壁等に吹き付けられた石綿等が損傷等によりその粉じんを発散させる等のときは除去等の措置、2. 解体時・廃棄時の解体業者や廃棄業者の労働者の暴露防止対策
・建築基準法:増改築時における除去等
・大気汚染防止法:解体時の大気への飛散防止対策
・廃棄物処理法:廃棄時の無害化対策等