鈴木辰三郎氏(昭和27年没。以下、敬称略)をご存じでしょうか。恥ずかしながら、私は銅像そのものは知っていたものの、どのような功績の方か存じ上げませんでした。

いわき駅北口広場の左手正面にひっそりと建っている銅像こそが、鈴木辰三郎です。平駅の駅前通り(30m通り)を作った方です。銘板によれば、以下の功績のあった方だそうです。
・戦災前の衆議院議員
・戦災後の平市の初の民選市長
・旧市庁舎の新築
・市財政の供給源としての競輪場の開設 その他多数

聞くところによると、平駅の駅前通り(30m通り)はもととなる道路があったわけではなく、完全なる民有地だったそうです。そこを鈴木辰三郎氏が、平駅の発展に駅前通りが不可欠である旨の主張をされ、幅員50mの駅前通りを強硬に主張したそうです。紆余曲折の上、30mの幅員で開設されました。鈴木氏の先見の明には、頭が下がります。もし幅員50mであったならば、平の街はどんな発展になっていたのか?

旧市庁舎はともかく、競輪場は当時の財政に多大な貢献し、今でも連綿として運営されています。銅像がもうちょっと人通りがある場所に設置されていれば、若者(にかぎらず我々世代にも)への地元歴史教育にも役立つと思うのですが、いかがでしょうか。
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