いわき素読の会(代表:山名隆史氏)による、第14回 いわき素読教室が、2019.9.28(土)に、大國魂神社で開催されました。後援はいわき市教育委員会です。これまでに、平一町目のティーワンビル内のいわき市生涯学習プラザ和室や中央台公民館等で開催してきて、今回が14回目。
<前回 第13回の様子は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53458033.html<前回 第13回の様子は、コチラ>
この大國魂神社は、延喜式式内社といって、いわきに7つしかない、もっとも歴史のある神社のなかでも、首座の位置にあります。せっかくですから、神職に「二礼二拍手一礼」の仕方を教わりながら、参拝。狛犬の左右の違い等、ちょっと友達に自慢したいウンチクも教わりました。拝殿の前で、日本書紀の神武天皇・即位建都の詔の素読をしました。何度も練習しているだけ合って、そらんじて覚えている子も多く、とても頼もしかったです。
<大國魂神社 平成の大改修は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/34893149.html
講師の永澤さんから、「いろいろな10月の読み方」「いろいろな秋の草の呼び方」の素読をしました。その後「小林一茶の俳句」。意味がわからなくても、まずは声に出して読む。そのことでなんとなく体に入ってくるものがあるのが、素読の良い点です。
正座して腰骨を立てます。そして素読するときは教材を下から支え、軽く前に出して声を出すことで、自然と発声がしやすくなります。いったん脱力してから、「立腰!」のかけ声で、一斉にお背中ピン!みんな良くできていましたよ。
秋の七草のクイズ。「セリ、ナズナ、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ。すずな、すずしろ。ダイコン、これぞ七草。」の韻で覚えている子がいましたが、これは春の七草でした。正解は「萩 、ススキ、くずばな、なでしこ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ」でした。現物を実際に展示したのですが、現物を見ながらでも全部正確に答えるのは、難しい!
子どもたちは、クイズだと盛り上がりますね。正解すると、シールがもらえて、台紙に貯まると、、、景品がもらえるので、みなさんがんばりました。
いわき素読の会 代表の山名さんからは、「神無月」「神在月」と正反対な意味が、どうして同じ10月に付けられているかの由来や、10月に神様が何をしてくださっているかを話してくださいました。なるほど、だから10月なんですね。
前回は御代替りがあったこともあり「令和」の元号の由来である万葉集の歌を、素読しました。今回は、「昭和」「大正」「明治」、それぞれ書経・易経を素読。あたりまえに明治・大正・昭和の元号をつかっていますが、その由来って知ってました?
昭和(書経):百姓昭明(ひゃくせいしょうめい)、協和萬邦(きょうわばんぽう)
大正(易経):大亨以正、天之道也。大いに亨(とお)りて、以て正しきは、天の道なり。
明治(易経):聖人南面して天下を聴き、明に嚮(むか)いて治む今回のアクティビティは、横笛。篠笛(しのぶえ)と呼ばれる日本古来の横笛です。唄口という息を吹きこむ穴と、指穴をあけたシンプルな構造です。息を吹き込む部分(唄口)に「リード」がないため、音を出すのが難しい!口をつぼめて一点に吹き込むというコツを教えてもらい、一生懸命やってみると・・・音を出せるようになった子が多かったです。何事も、自分でできるようになると、達成感・自己実現につながります。素読に限らず、遊びも勉強もスポーツも音楽も、みんなそうで、すべてがこどもたちの成長の材料になっていました。