いわきの医師不足解消のためにお医者さん達と交流する「いわきの医師を応援するお姉さんの会」。今回第18回は、交流会の前に研修として、常磐病院の新村院長のご案内で医療施設見学会を開催しました。一般人が、医療施設の裏側を見ることができるのは非常に貴重な機会です。医療の現実を知ることができ、非常に有用な経験となりました。常磐病院さんには、第7回でもお姉さんの会に会場提供・運営協力いただき、誠に感謝です。
<第7回 いわきの医師を応援するお姉さんの会@ゆしまや保育園>
http://www.mikito.biz/archives/49864566.html
常磐病院は、いわき泌尿器科を母体とするときわ会グループの中核施設です。赤字続きだった、かつての「いわき市立」常磐病院を引き受けて、現在は、特徴ある経営をされていて、震災前よりも医師の数を増やしています。その施策のひとつが、ロボット手術「ダヴィンチ」の導入です。開腹しないで外科手術ができる腹腔鏡手術の進化バージョンで、3本のアームを持つ遠隔操作の内視鏡ロボットです。その使い方について現物を見ながら説明をいただきました。患者でないかぎり、無影灯のある手術室に入る機会などない一般人には、非常に刺激的でした。
<ときわ会 常磐病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/31597075.html
ダヴィンチ手術に、自ら携わっている新村院長から、ダヴィンチの操作方法のレクチャーを受けました。ちなみに新村先生は、今日も(当然のように)アロハシャツ姿。新村院長はこのアロハ姿で、SNS投稿をすることを日常化していて、常磐病院のプレゼンスや風通しのよい社風を、体外的に発信し続けています。
新村院長の監督のもと、参加したお姉さん方も、ダヴィンチ操作体験をしました!今回は、術野内のリングを掴んで、移動して、別の場所に置くというものでしたが、繊細な動きが正確にできることに、皆さん驚愕の声を上げられていました。ちなみにダヴィンチの投資額は、総額で3億円にものぼる高価な医療機器で、常磐病院では2012年から運用開始しており、ほぼ毎日、ロボット手術が行われています。ロボット手術で執刀できる経験を求めて、首都圏からもたくさんの非常勤医師が、この常磐病院に来ていらっしゃるそうです。
<常磐病院 トレーニング用の手術ロボット ダヴィンチ操作体験は、コチラ>
今回、体験させていただいたロボットのアームで、でこぼこの場所におかれたリングを、掴んで、移動して、別の場所に移動するということを体験させていただきました。
上記は、実際に目で見たものですが、実際の手術では開腹しないので、医師は自分の目でこのような術野を見ることはできません。なので、ロボットの先端についている小型カメラ&モニターで、術野を確認することになります。その拡大モニターがこちら。執刀している医師だけでなく、手術室内のスタッフも、同時に状況を確認することができますし、後で振り返るための映像記録に残すことも容易です。
常磐病院の特徴のひとつが、職員用の温泉施設です。いわき湯本温泉の源泉から、配湯されているホンモノの温泉です。清掃タイムを除いて、24時間いつでも入浴できます。こんな福利厚生施設は、全国でも珍しい。首都圏からきた非常勤医師は、ほぼ全員、驚くそうです。診察終了後・当直明け等に、ドクターを含むスタッフが利用して、疲れた体をほぐすのだそう。ここでゆったり入ってから帰宅すれば、疲れもとれるでしょう。
病院5階に設置されたお風呂からの眺めは、良いですね。
<いわき湯本温泉は、コチラ>
職員食堂は、職員から非常に評判が良い。というのも利用はバイキング形式なので、食べ放題なんです。スタッフがいる営業時間は11:00-15:00のランチタイムだけですが、バイキング形式でオープンしているのは、24時間。すなわち、温かいご飯、味噌汁、おかずが、いつでも提供されているので、ランチだけでなく、出勤前の朝食、当直のときの夜食等、どんな時間でも、すぐ温かい食事ができるのは、ドクターに大好評。いわき市医療センターにも職員食堂はありますが、営業時間は平日9:00-15:00、休日11:00-15:00だけです。
<一般食堂@いわき市立医療センターは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53210981.html
メニューは、常に5種類を用意(定食3種、麺類2種)。24時間常時、5種類もの選択肢を用意しているのは、珍しい。実際に利用しているドクターによると、美味しいので、食事が常磐病院で働く楽しみのひとつだとおっしゃっていました。衣食住の言葉のとおり、人間が生きていき、人生を楽しむには食はとっても大事だと思います。食の充実は、ドクターにとっての職場(病院)の魅力度につながるということは、千葉県の国保旭中央病院で実感したものです。ちなみに、タンパク質・塩分・炭水化物のグラム表示までされているのは、流石、病院ですね。
<国保旭中央病院 ランチ事情は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47267704.html
食べ物関連には手厳しい?調理を日常としているお姉さん方も、ここの職員食堂の運営には、感心されていました。
治療や健康診断で使用されるCTスキャンの機器を見学させていただきました。少ない放射線被ばく線量(胸部レントゲン検査と同じくらい)で、高精細なCT検査を実現できる機器です。事務長さんに説明いただきました。
シーメンス社製 SOMATOM Forceという機器で、これまた一台数千万円!だそうです。毎日稼働中。
CTと似て非なる、PET-CT。新村院長に、実際の画像を見ながら、がんを発見するやり方の説明を受けました。ざっくりいって、CTは、放射線を使って、切らずに体の輪切り写真を何十枚も撮影できる機械です。これに加えて、放射線を含む液剤を服用することで、それががんに吸着した姿を可視化するわけです。実際にがんの部位が、くっきり素人目にもわかり、機器の有用性が、体感できました。
放射線を含む液剤は、1回分で数万円もするものだそうです。使用期限は当日のみ。健康診断を予約したら、必ず受診しないと薬がムダ(お金もムダ)になってしまいます。ドタキャンはダメということも体感できました。常磐病院さんでは、CT・MRI・PETを使った健康診断を積極的に提供しているそうです。市内の健康診断でこれだけの機械がそろっているところは、そうないと思います(ちなみにいわき市医療センターにも素晴らしい機器がありますが、原則として治療目的なので、健康診断は2次的)。
いわき市民の健康数値は全国平均と比して、かなり悪いという事実があります。特に肥満を要因とした生活習慣病は、問題。エビデンスとして確立されているわけではないですが、数年に一度は、人間ドックlや、CT/MRI等最新の機器を使って、体の状態をチェックしてみるのもありだと思います。
<第7回 いわきの医師を応援するお姉さんの会@ゆしまや保育園>
http://www.mikito.biz/archives/49864566.html
常磐病院は、いわき泌尿器科を母体とするときわ会グループの中核施設です。赤字続きだった、かつての「いわき市立」常磐病院を引き受けて、現在は、特徴ある経営をされていて、震災前よりも医師の数を増やしています。その施策のひとつが、ロボット手術「ダヴィンチ」の導入です。開腹しないで外科手術ができる腹腔鏡手術の進化バージョンで、3本のアームを持つ遠隔操作の内視鏡ロボットです。その使い方について現物を見ながら説明をいただきました。患者でないかぎり、無影灯のある手術室に入る機会などない一般人には、非常に刺激的でした。
<ときわ会 常磐病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/31597075.html
ダヴィンチ手術に、自ら携わっている新村院長から、ダヴィンチの操作方法のレクチャーを受けました。ちなみに新村先生は、今日も(当然のように)アロハシャツ姿。新村院長はこのアロハ姿で、SNS投稿をすることを日常化していて、常磐病院のプレゼンスや風通しのよい社風を、体外的に発信し続けています。
<人として信頼できるガンの名医 新村院長は、コチラ>
新村院長の監督のもと、参加したお姉さん方も、ダヴィンチ操作体験をしました!今回は、術野内のリングを掴んで、移動して、別の場所に置くというものでしたが、繊細な動きが正確にできることに、皆さん驚愕の声を上げられていました。ちなみにダヴィンチの投資額は、総額で3億円にものぼる高価な医療機器で、常磐病院では2012年から運用開始しており、ほぼ毎日、ロボット手術が行われています。ロボット手術で執刀できる経験を求めて、首都圏からもたくさんの非常勤医師が、この常磐病院に来ていらっしゃるそうです。
<常磐病院 トレーニング用の手術ロボット ダヴィンチ操作体験は、コチラ>
今回、体験させていただいたロボットのアームで、でこぼこの場所におかれたリングを、掴んで、移動して、別の場所に移動するということを体験させていただきました。
上記は、実際に目で見たものですが、実際の手術では開腹しないので、医師は自分の目でこのような術野を見ることはできません。なので、ロボットの先端についている小型カメラ&モニターで、術野を確認することになります。その拡大モニターがこちら。執刀している医師だけでなく、手術室内のスタッフも、同時に状況を確認することができますし、後で振り返るための映像記録に残すことも容易です。
常磐病院の特徴のひとつが、職員用の温泉施設です。いわき湯本温泉の源泉から、配湯されているホンモノの温泉です。清掃タイムを除いて、24時間いつでも入浴できます。こんな福利厚生施設は、全国でも珍しい。首都圏からきた非常勤医師は、ほぼ全員、驚くそうです。診察終了後・当直明け等に、ドクターを含むスタッフが利用して、疲れた体をほぐすのだそう。ここでゆったり入ってから帰宅すれば、疲れもとれるでしょう。
病院5階に設置されたお風呂からの眺めは、良いですね。
<いわき湯本温泉は、コチラ>
職員食堂は、職員から非常に評判が良い。というのも利用はバイキング形式なので、食べ放題なんです。スタッフがいる営業時間は11:00-15:00のランチタイムだけですが、バイキング形式でオープンしているのは、24時間。すなわち、温かいご飯、味噌汁、おかずが、いつでも提供されているので、ランチだけでなく、出勤前の朝食、当直のときの夜食等、どんな時間でも、すぐ温かい食事ができるのは、ドクターに大好評。いわき市医療センターにも職員食堂はありますが、営業時間は平日9:00-15:00、休日11:00-15:00だけです。
<一般食堂@いわき市立医療センターは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/53210981.html
メニューは、常に5種類を用意(定食3種、麺類2種)。24時間常時、5種類もの選択肢を用意しているのは、珍しい。実際に利用しているドクターによると、美味しいので、食事が常磐病院で働く楽しみのひとつだとおっしゃっていました。衣食住の言葉のとおり、人間が生きていき、人生を楽しむには食はとっても大事だと思います。食の充実は、ドクターにとっての職場(病院)の魅力度につながるということは、千葉県の国保旭中央病院で実感したものです。ちなみに、タンパク質・塩分・炭水化物のグラム表示までされているのは、流石、病院ですね。
<国保旭中央病院 ランチ事情は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47267704.html
食べ物関連には手厳しい?調理を日常としているお姉さん方も、ここの職員食堂の運営には、感心されていました。
治療や健康診断で使用されるCTスキャンの機器を見学させていただきました。少ない放射線被ばく線量(胸部レントゲン検査と同じくらい)で、高精細なCT検査を実現できる機器です。事務長さんに説明いただきました。
シーメンス社製 SOMATOM Forceという機器で、これまた一台数千万円!だそうです。毎日稼働中。
CTと似て非なる、PET-CT。新村院長に、実際の画像を見ながら、がんを発見するやり方の説明を受けました。ざっくりいって、CTは、放射線を使って、切らずに体の輪切り写真を何十枚も撮影できる機械です。これに加えて、放射線を含む液剤を服用することで、それががんに吸着した姿を可視化するわけです。実際にがんの部位が、くっきり素人目にもわかり、機器の有用性が、体感できました。
いわき市民の健康数値は全国平均と比して、かなり悪いという事実があります。特に肥満を要因とした生活習慣病は、問題。エビデンスとして確立されているわけではないですが、数年に一度は、人間ドックlや、CT/MRI等最新の機器を使って、体の状態をチェックしてみるのもありだと思います。
<いわき市の児童・生徒には肥満児が多いは、コチラ>