産業製品メーカーの「KYB」による、地震などによる建物の揺れを抑える免震・制振装置の検査データの改ざん問題が報道されたのは、2018年10月です。報道によると、データ改ざんしたのは、2000年3月から18年9月までに出荷された「免震用オイルダンパー」と「制振用オイルダンパー」の2製品。
改ざんの疑いがあるものは、全国にある計1,000件近くあり、2018年12月開業予定のいわき市医療センターも含まれています。新病院棟に当該免震装置オイルダンパー28基が使用されているもよう。「製造に係る記録データがないことから、全て不適合製品として取り扱う」ものとされ、市としてはメーカーに対し、速やかな交換を求めています。
しかし、開業まであと1ヶ月しかなく、事実上、交換作業に間に合いません。国土交通省からは「不適合製品を設置した施設であっても、震度6強から震度7程度の地震で倒壊するおそれはない」との見解が示されたそうで、とりあえず、そのまま予定どおり、12/25開院させるもよう。技術的・工期的な課題もあるのでしょうが、早期の対応を継続して求めていきたいですね。
<油圧機器メーカーKYBによる免震・制振装置の検査データ改ざん問題報道は、コチラ>しかし、開業まであと1ヶ月しかなく、事実上、交換作業に間に合いません。国土交通省からは「不適合製品を設置した施設であっても、震度6強から震度7程度の地震で倒壊するおそれはない」との見解が示されたそうで、とりあえず、そのまま予定どおり、12/25開院させるもよう。技術的・工期的な課題もあるのでしょうが、早期の対応を継続して求めていきたいですね。
http://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000742.html
上記写真は、2017年10月11日に開催された、新病院上棟式・現場見学会時のものです。地下に設置された、問題となっている「免震用オイルダンパー」と「制振用オイルダンパー」。当時は、まさかこれが大問題に発展するとは思いませんでした。
<総合磐城共立病院 新病院上棟式は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/50897402.html
しかし不思議なのは、国土交通省からは「不適合製品を設置した施設であっても、震度6強から震度7程度の地震で倒壊するおそれはない」との見解。だったら、そもそもそんな厳格なダンパーの基準は不要だった(過剰なハードル設定だった)のでは?という疑問です。
確かに法令遵守・ルール遵守・コンプライアンスは、大事なことです。しかしそもそもそのルール自体の趣旨・目的が適切かつ合理的設定されていることが前提です。意味がない、もしくは時代の変遷でルールの意味が薄れてしまったものを、考えもなく、運用し続けていることのほうが問題ではないでしょうか。
<「法令遵守」が日本を滅ぼす 郷原信郎著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/29809983.html
http://www.mikito.biz/archives/50897402.html
しかし不思議なのは、国土交通省からは「不適合製品を設置した施設であっても、震度6強から震度7程度の地震で倒壊するおそれはない」との見解。だったら、そもそもそんな厳格なダンパーの基準は不要だった(過剰なハードル設定だった)のでは?という疑問です。
確かに法令遵守・ルール遵守・コンプライアンスは、大事なことです。しかしそもそもそのルール自体の趣旨・目的が適切かつ合理的設定されていることが前提です。意味がない、もしくは時代の変遷でルールの意味が薄れてしまったものを、考えもなく、運用し続けていることのほうが問題ではないでしょうか。
<「法令遵守」が日本を滅ぼす 郷原信郎著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/29809983.html