志道会のメンバーとともに、支所(いわき市役所の分室機能)の現状と課題を把握すべく、視察に参りました。支所庁舎の多くは、昭和41年の5市9町村合併時のそれぞれの市役所、町役場を承継して使用しています。本日訪問したのは、小名浜支所、勿来支所、田人支所、遠野支所ですが、田人を除くいずれもが、旧市役所、町役場庁舎です。
4つの支所を訪問して改めて思ったのは、いわき市の市域1,200㎢の広さです。9:30amに本庁舎を出発して、戻ってきたのは16:00過ぎになりました。また、地区ごとの気候やライフスタイルの違いとともに、行政サービスに対する期待等にも地域差を感じました。その下で、職員の方々は真摯に日常業務に取り組んでおられていることが分かりました。また各支所独自で、地域の課題に取り組んでいることが知りました。一方、広域であるがゆえに「いわき市はひとつ」を標榜していくには、相当のエネルギーを持続しなければならないとも感じました。

最初に訪れたのは小名浜支所です。昭和28年築(58年経過!)のRC造2階建 延床面積3,000㎡の建物です。鹿島街道沿い角地の一等地にあります。新築時には天皇陛下も行幸された歴史的建造物ですが、老朽化が著しく、一部建物は今年度中の取り壊しが決定しているそうです。
小名浜地区は、イオンモールを核とする再開発事業と土地区画整理事業が現在進行中ですが、支所のハード機能の更新が、直接それとリンクするかどうかは未定とのこと。現状はエアコン設備もなく、夏場の職務環境はかなり大変さが予想されます。
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2番目に訪れたのは、勿来支所です。本日訪れた中では最も建物規模が大きく、旧勿来市役所の威風を感じる建物です。昭和35年築(52年経過!)のSRC造3階建 延床面積5,000㎡。庁内には旧「勿来市」のレリーフ等が掲げられており、ノスタルジーを感じさせます。一方、「いわき市はひとつ」を標榜しているにもかかわらず、どうしておらが村意識を感じさせるマッチポンプをするのか、やや疑問です。
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3番目は、田人支所です。平成16年新築のRC造平屋建 延床面積3,000㎡の瀟洒な建物です。地元産の木材を多用した庁舎は、管理が行き届いており、周辺の自然環境も相まって、地元出身の市職員にとっては、最も優れた職場環境ではないかと感じました。 太陽光発電やペレットストーブ等の再生可能エネルギーへの取り組みが積極的になされていました。
支所・診療所・公民館・体育館が、「田人ふれあい館」として一体運営されており、特筆すべきはお風呂!体育館で汗を流した後、シャワーを浴びるなんていう使い方もできるようで、うらやましい限りです。
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最後は、遠野支所です。こちらも旧遠野町の役場・議会棟をそのまま使っています。昭和40年築(47年経過)SRC造2階建 延床面積800㎡の建物です。歴代の遠野地区の肖像画が掲げられており、歴史の重みを感じました。
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