いわき素読の会(代表:山名隆史氏)による、第5回 いわき素読教室が、2017.11.25(土)に、開催されました。後援はいわき市教育委員会、駒澤嘉いわき生涯学習基金助成事業です。これまで3回が市外の外部講師を招へい、前回4回目から自前の講師での開催です。
前回同様、講師を務めてくださった3名の紹介です。会の代表である山名隆史さんの本業は、大國魂神社の禰宜(神官)。日本古来の文化・風習等に詳しい。また、長谷川ゆみ子さんも日本会議の地区代表を務める等、日本の文化・伝統を大事にされてこられた方。永澤さんは小中学生の母であり、これまでの三回の素読教室に参加し、素読の素晴らしさとその効果に賛同しています。
<前回 第4回いわき素読教室は、コチラ>http://www.mikito.biz/archives/50685517.html
「鏡餅」の由来って知っていますか?なぜ、頭にミカンを載せるのか知っていますか?日本経済のグローバル化は避け得ないし、実際にそうなりつつありますが、だからこそ、日本人としてのアイデンティティを持たなければなりません。それは単に日本に生まれたから、もしくは日本人という血が流れていることではありません。日本古来の風習や伝統・文化を知り、自らの行動として体現できることが必要。そのために、この素読教室を通じて、ちょっとずつみんなで学習していきましょう!ということ。
ちなみにミカンは、別名、橙。その語感が「代々」と同じであることから、代々、栄えるようにという祈願がこめられているそうです。
扇や四方紅、それぞれの意味がわかると、がぜん、祖先が考え実行してきた「しきたり」が身近に、かつ有り難く感じられるようになります。日本という国が、好きになれます。
どうして、冬至にカボチャを食べるか、知っていますか?緑黄色野菜の少ない冬にカロチンやビタミンの多く含まれるかぼちゃを食べ、風邪等への抵抗力をつけようとした先人の知恵なのでしょう。カボチャを含めた7種類の野菜をお供えした「運盛り」というものがあります。下の写真です。
実はこれが、冬至の七種(ななくさ)というもの。
・南瓜(なんきん)※かぼちゃ
・蓮根(れんこん)
・人参(にんじん)
・銀杏(ぎんなん)
・金柑(きんかん)
・寒天(かんてん)
・饂飩(うんどん)※うどん
すべて「ん」という文字が2回ずつつく食べ物なのです。つまり、「ん= 運」のつく食べ物を
11月の日本古来の呼び方、いくつ言えますか?5種類以上上げられた方は、素晴らしい。師走だけではないんですね。
<動画は、コチラ>
https://youtu.be/bgfD2aUoMMs
山名さんからは、百人一首の紹介。上の句と下の句を覚えることによって、素早く札を取ることができる仕組み。まずは1句、自分の好きな句を覚えることから始めました。最後には、日本の国の成り立ちが描かれた神話のビデオ紙芝居を見て、1時間半のコースを終了しました。