吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

2016年12月

福島市直営プラネタリウム こむこむ

福島市直営プラネタリウム「こむこむ」を視察してきました。直径15メートルの水平型ドームの中には、小さな机が備え付けられた座席が120席、正面にはステージがあります。9等星の明るさの星まで映し出すことができ、全天約13万個の星を投影できるプラネタリウムです。人間の肉眼で見ることができるのが6等星までといわれていますので、このスペックのすごさがわかりますね。

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最近のプラネタリウムの特徴は、星の投影技術の進歩に加えて、半円状のデジタルプロジェクターを同時に投影することで、どんな画像でも星と同時に投影できることです。これによりさまざまなことができるようになりました。

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これは、デジタルプラネタリウムといわれ、CGを駆使した画像を2台のプロジェクターを組み合わせるとで、境目なく全天を映し出すことができます。コンピュータから生成されたデータを元に、高精細なビデオプロジェクターにより、通常の動画はもちろん、(精度は落ちますが)本格的なプラネタリウム装置の代替として、ドーム全天に星空や宇宙、映像などを投映することができます。こちらでは、五藤光学研究所の、全天周デジタル映像システム「バーチャリウムⅡ」を導入しています。

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五藤光学研究所は、プラネタリウムにおいて世界シェアの約40%、国内シェアの約7割近くを占めるトップメーカーとのこと。いわき市のプラネタリウムも五藤光学製でした。

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座席は、全席ほぼ同一方向を見上げるスタイルでした。

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操作盤は、ほとんどデジタル化されています。

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操作の多くは、パソコン上で行うそうです。

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土日のプラネタリウム投影は、一日5回。スタッフは投影だけでなく、プログラムの企画・作成・告知・集客・チケット販売等、何でもこなさなくてはならない。天文及び機器に精通するだけでなく、その他一般の作業もこなすのは時間的にも肉体的にも負担が大きいですね。

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地底の森ミュージアム 仙台市富沢遺跡保存館

地底の森ミュージアムは、仙台市郊外にある歴史博物館です。正式名称は仙台市富沢遺跡保存館。だだっぴろい公園内にぽつんと建つ、一見平屋建てのコンクリートの建物。実は、この建物の地下に巨大な遺跡が保存されています。なんと、。来館者スペースの80%が。遺跡の公開・展示のためのスペースが占めているという遺跡博物館です。

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当初は、当地に市立小学校を建設予定で、富沢遺跡の発掘調査を行ったところ、2万年前の森林の跡および旧石器人のキャンプ跡が発見されました。当時の森の状態がほぼ完全な形で保存され、同時に人類が火起こしをした跡等の関係が遺跡となっている世界的にも貴重な発見であったために、小学校の建設地は変更され遺跡の保存・公開を検討されることとなったそうです。
 
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地下がエントランスになっています。なんの変哲もない、コンクリート打ちっ放し。

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これがメイン展示の、樹木跡や焚き木跡、化石などを展示です。2万年前の森林の跡および旧石器人のキャンプ跡が、ほとんど発掘当時のまま、保存・展示されています。たき火あとは小高いところにあり、そのまわりから100数点の石器などが見つかったそうです。遺跡を発掘されたままの状態で公開展示するため、遺跡を大地から切り離さず、床のない特殊な建築土木工法と、最先端の科学技術を応用した保存処理方法を採用しています。これにより、まさにこの地が森であったこと、旧石器人が火起こしをして移動しながら暮らしていたことがわかります。それにしても、倒木が2万年もの間、朽廃せず、その形を残していたことは、奇跡です。酸素がなかったことや、地層で覆われたこと等、複数の奇跡が重なって原形をとどめることができたそうです。

確かに考古学的資料として遺跡の保存をすることに大きな意義があると思います。一方、ここまで大規模に、(小学校建設を変更してまで)、保存・展示することは、大きな財政的決断がなければできない。当時のリーダーの強い思いを感じました。

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当時の石器人の活動を、プロの役者さんが当時の服装を着て演じ、狩猟や火起こしをした10分間の映像がわかりやすかったです。たき火のまわりで新しい石器をつくってヤリをなおし、食事をしました。まさにこの地で、2万年前の活動が再現されたということに意味があると思います。

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館長さまが自ら展示の解説をしてくださいました。地底の森ミュージアムでは、考古学について学ぼうとしている市民を毎年募集し、研究員は、それぞれのテーマにもとづいて自主的な活動を行い、1年間の成果を『市民文化財研究員活動報告書』にまとめます。この間、館では週1回程度の学習日に、活動の方法の相談を受けたり遺跡見学会などを設定して支援するそうです。考古学についての、市民の文化度が高い。

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ここでは、学校教育との連携を積極的に推進するため、仙台市内の小学5・6年生、中学1年生を対象として、施設を利用した授業を実施しているそうです。学習内容は、地下展示室で発掘されたままの遺跡を見学するほか、石器づくりなどをするそうです。
 
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また、約70名のボランティアが登録し、普段の展示解説や、古代米づくり・フェスタ等のイベントで活躍しているそうです。ボランティア証と、黄色のスタッフジャンパーを着て活動していました。左の学生は、地底の森ミュージアム周辺で見られる野鳥をスケッチしストックしておき、本日見られる野鳥として、展示するという作業を黙々とやっていました。こうした自主的な活動を、間接的に支援するのもボランティアの役割だそう。文化度が高い!
 
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ボランティアには、活動期間に応じて、初心者マーク等があるそうです。

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解説ボランティア登録するためにも、一定の育成研修を修了していることが求められます。これにより一定のクオリティが確保されるということ。これは、伊勢神宮の解説ボランティア、福島の花見山公園の解説ボランティアもそうですね。

<お伊勢さん観光案内人は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/31774680.html

<花見山公園は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/43771158.html
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大和ミュージアム 呉市の英断

呉市海事歴史科学館、愛称、大和ミュージアムの方が有名です。隣にある海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)が、海上自衛隊の広報施設であるのに対し、こちらは、呉市が設立主体です。隣の目玉が、潜水艦あきしおの実物展示であるのに対し、こちらの目玉は、戦艦大和の1/10スケール展示です。1/10といっても、全長20mを越す超弩級の大きさです。こんなものが海に浮かんで、30ノットで航行して、46センチ砲で砲撃していたなど、想像を絶するスケールです。なんと日本の技術力、生産力が高かったことか。

<潜水艦あきしお展示 ホンモノの潜水艦!は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/48767606.html
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展示は、「大和」の建造と、その背景の軍事活動が中心ですが、明治時代以降の造船の街として、軍港・鎮守府としての呉の歴史や、基幹となった製鋼や造船などの科学技術等が展示されています。毎年、100万人近くが訪れています。100万人といえば、京都の清水寺に匹敵する観光誘客施設ですね。京都のような観光都市でもないにもかかわらず、この数字は、修学旅行生をはじめとする教育旅行の目的地として利用されているからでしょう。いずれにせよ、設置者である呉市にとっては、歴史的観光資源を再発見できたという意味で、大成功の施設です。なお、建設事業費総額65億円で、国・県・地方交付税・募金等が約36億円、市負担が約29億円だそうです。大きな負担をしても、建設にこぎ着けた呉市の判断は、英断と言えるでしょう。

いまも、屋久島のはるか西方の水深345mの海底に、艦体は艦首と艦尾の前後2つに分かれた状態で、沈没したまま。沈没の最中に真っ二つに爆破し、その衝撃で砲塔やや艦首等が飛び散った状態であることが、実際の潜水調査で分かっています。
 
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引揚げ可能な、いくつかのパーツは引揚げられて、展示されています。士官用の浴室はタイル張りだった。洋上のホテルですね。

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船内の伝令管。何十年も海底にあったにもかかわらず、英霊達がいまにも使いそうなくらい原状をとどめています。

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当時の先人の息吹が感じられるモノが、たくさん展示されていました。

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ゼロ戦の実機展示。

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ゼロ戦のエンジン、プロペラです。ジェットエンジンでなく、レシプロですが、これだけ複雑な構造をしているのですね。戦前にこうした技術が蓄積されていたことに驚きです。

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特殊潜航艇。よくよく考えてみたら、戦前に複数の航空母艦を運用していた国は、アメリカ・ソビエト等、非常に限られた国でしたし、その航空母艦同士の決戦をしたのは、歴史上、日本とアメリカしかありません。その実践経験と、関連技術の蓄積が、アメリカの強さだと思います。

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戦艦陸奥のスクリュー。それにしてもこれだけの軍事関連展示物をよくぞ、集めた。隣の海上自衛隊の海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)なら、自前の展示ですむけれど、なんといっても、呉市という「(前例主義の)お役所」が主体です。おそらくリーダーと担当者の構想力と行動力が、これを超越したのではないか。

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グレイプスJ東池袋 都心のサービス付高齢者住宅(サ高住)

都心のサービス付高齢者住宅(サ高住)のひとつ、グレイプスJ東池袋を見学させていただきました。老人介護の選択肢として、特別養護老人ホームや、介護老人保健施設、介護付有料老人ホーム、グループホーム等がありますが、サ高住の運営に民間不動産会社が積極的なので、注目しています。

特養や介護付有料老人ホームは、介護・食事提供・清掃洗濯・住居・安否確認・生活相談等のサービスが完全にセットになっています。一方、サ高住の特徴は、住居・安否確認・生活相談は行うものの、介護・食事提供・清掃洗濯等が、選択制になっていることが特徴です。ざっくりいって、賃貸ワンルームマンションの一階部分に、介護と食事スペースがあるというイメージでしょうか(私見です)。

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7階建の建物は、ワンルームマンションの外観そのものです。1階部分に、居宅介護支援事業所と訪問介護
事務所が入居しています。

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モデルルーム(標準的な住戸)を見せて頂きました。約18㎡のワンルーム。車椅子でも利用できる設計になっていて、建物に24時間常駐しているスタッフを呼ぶことができる緊急呼び出しボタンも備え付けられています。また2カ所に人感センサーを設置し、夜間を除く数時間、部屋に人の移動がないとコンピュータが判断すると、スタッフに自動通報する仕組みになっていて、孤独死を防いでいます。

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賃料は約10.5万円、管理費2.3万円、基本サービス費3.8万円、合計で16.6万円です。賃料0.5万円は、まさに部屋の賃料相当で、上級ワンルームマンションの賃貸相場です。管理費2.3万円に、水光熱費が含まれています。特徴的なのが基本サービス費3.8万円。これに、毎日の安否確認や、共用スペースを用いてのイベント開催経費等が含まれます。

ここで自立し、自炊等で暮らせるならば、16.6万円で済みます。食事もオプションで1ヶ月間3食で、4.5万円、合計21.1万円です。さらに、介護オプションが付く(付けることができる)のがミソ。要支援から要介護までの、介護保険のポイントを利用することもできるし、完全に自己負担で各種サービスを受けることもできます。

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一口コンロのIHヒーターも備え付けられているので、簡単な自炊をしようと思えばできます。基本的にワンルームマンションなので、24時間出入り自由(別途、認知症の対策あり)。家族が宿泊するのも自由と、一般的な特養・老人ホームとは、かなりイメージが違いますね。

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トイレ・洗面所は住戸内にありますが、お風呂は各フロアにひとつ。お風呂は、時間を予約し、順番に各自、個室で入浴します。入浴の度にスタッフが水抜きをし、洗浄し、お湯張りをしてから次の人が利用するようになっているそう。スタッフの手間だけでなく、お水やガス代がもったいないかもしれませんが、介護入浴を行うためには、必要なやり方なのだと思います。

1階には機械式の入浴施設もあり、そこでは寝たきりの入居者が入浴する施設になります。

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洗濯は、6.7階に共用ランドリーがありますので、各自行って頂くことになります。介護保険のポイントを利用して、スタッフに掃除・洗濯を依頼することもできますし、家族に洗濯をお願いすることも自由。

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食堂・ラウンジは、スターバックス風?3食の時間帯には、食事提供でにぎわうそうです。ここでレクリエーションや各種クラブイベントを企画・開催するそうです。

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3食の献立表が掲示されていました。一日1500円(朝350円、昼600円、夜550円)ですが、ほとんどの入居者が利用されているようです。また事前に連絡しておけば、食事後とのキャンセルもOK。元気な方は、外に飲みに出られる方もいらっしゃるとか。

入居者は60才~90才、介護の重要度も、介護なしから要介護5(ほぼ寝たきり)までと、属性はばらばらですが、あえていえば80才代が多いそうです。

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スタッフによる毎日のお声がけの一方、ほぼ毎日、なんらかのレクリエーションをラウンジでやっているようです。

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1階には、居宅介護支援・訪問介護事業所が入居し、日中で7-8名、夜間でも最低1名のスタッフが常駐しています。こちらでは、デイサービスの提供やケアプランの作成等をやっているようでう。そして日中はコンシュルジェとして、入居者からのリクエスト等に応じています。

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最終的に気になるのは、介護が進んだ場合にいくらくらい費用がかかるのかということ。
食事・家事は自ら行う 16.5万円
+食事 21万円
+週1回生活介護 21.5万円(介護保険ポイント利用前提)
+訪問介護を週3回 22.6万円(介護保険ポイント利用前提)
+身体介護・生活援助 31万円~

上記は目安ですが、参考になりました。民間が運営しているだけあって、経済合理的に、介護保険のポイントを最大限に利用するのが前提となっていました。(特養と違って)必要な介護サービスを、自ら選択して適用する(要らない介護サービスを付けない)というのは、まったく合理的だと感じました。一方、介護保険の限度額いっぱいの利用が前提なので、その前提が今後の福祉政策の小さな変更があったときに、大きな大きな金額的なインパクトが発生します。その変化を受入れられるほどの、金銭的・精神的余裕があるかどうかがポイントかもしれません。

注)上記写真は、許可を受けて撮影したものです。
 

ONOMICHI U2 HOTEL CYCLE ふるさとの危機感

ここしばらくで出色のホテルが、2014年にオープンした尾道駅近くの海岸縁にある複合施設、尾道U2です。ここは、レストラン、カウンターバー、パン屋、雑貨店、サイクルショップ、ホテルなどが入居しています。尾道は、しまなみ街道の本州側起点なので、ここに宿泊することを強くオススメします。
 
全国初、自転車に乗ったままチェックインできるフロント、さらに部屋には、サイクルハンガーが備え付けられていていて、自分の自転車を持ち込み可能。フロントでは、自宅から発送した自転車の受取・保管、自宅への自転車発送サービスもやってくれるそうです。
 
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盛会有数のロードバイクメーカー、GIANTのショップも入居。自転車の購入だけでなく、メンテナンス、さらにロードバイク、クロスバイクのレンタルもできます。ママチャリなら、尾道U2の隣にある尾道駅前港湾駐車場でも、安価に借りられますが、ここでは本格的なロードバイクを調達できます。
 
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尾道水道そばの岸壁に建つ尾道U2。岸壁沿いは、板張り、いわゆるボードウォークになっていて、歩きやすいのとともに、照明で、ノスタルジックな暖かみのある雰囲気を出していました。

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ホテル内の公共空間。ホテルとして改修した際に、倉庫の天井が高いことを利用して、内部を2階建にしたようです。2階部分の通路は、空中に浮いているようで、間接照明により、なんとも近未来的です。

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1階と2階をつなぐ階段も吹き抜けになっていて、非常に開放的。

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ツインのお部屋は、そう広くはありませんが、内装には、石壁等自然素材が使われています。
 
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リラックスした時間を過ごせるよう自然素材を内装に用いた客室には、この土地の伝統産業を素材に活用した家具やこだわりのアメニティをご用意。

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部屋の中の自転車ハンガー。自転車も全室持ち込み可能というのは、数十万円もする高級ロードバイクで旅する方にはありがたい。また、愛車を見ながら、床に就くというもの、一興です。
 
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美しすぎる間接照明その1。

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美し過ぎる間接照明その2。

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館内のあちこちにサイクルスタンドが置かれていました。

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宿泊者にはワンドリンクサービス。

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夜の尾道水道や尾道U2周辺も美しい。ベンチに座って、夜風に吹かれながら船が行き交うのを見たりするのは、普段、内陸に住んでいる人にとっては、とても楽しい時間です。
 
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朝食は、焼きたてパンと自然派ジャム。ウェスタンスタイルの高品質なお食事でした。

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あえて使い古されたキーチェーンです。こんなディテールにまでこだわりを感じます。

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よく見れば外装の鉄板むき出しの倉庫そのものです。それをデザイン性高いサインと、ペインティングで、趣ががらっと変わる。それにしてもこのエリアは港湾地区ですから、広島県の管轄のはず。一民間企業によくぞ、貸し出して、こんな大胆なリノベーションを認めたのか、その胆力に驚き。土地・建物は、広島県ですが、運営会社は、尾道市に本社を置く、株式会社ディスカバーリンクせとうち、という会社です。

この会社は、地元のメンバーが持つ、尾道市に対する危機感から2012年に設立したそうです。これまで、広島県は、自動車や石油精製等の重厚長大、労働集約型の産業で雇用が支えられてきました。しかし、これから先は、雇用がどんどん海外へとシフトしていく流れは止めようがない。この現実の下、地元でどうやって仕事をしていくのか、子供の世代にはどの様な将来が待っているのか、私たちの世代がどういう行動をしなければいけないのか等の危機感です。

そこで、自らのポジションを見直した。すなわち尾道には瀬戸内という豊かな自然があることです。そこに土地の可能性と向き合い、様々な手段を持ってすれば、新しい事業と雇用を生み出すことができるのではないかと会社を設立したそうです。利益を第一に追求するという事でなく、町の人たちが残したいと考える風景や建物や人との関わり合いを第一に考え、行動し、事業性に落とし込んでいきます。同時に、事業性がなければ、町を守ること、そして次の世代に繋いでいくこともできません。その事業を具現化したのがが、まさにこの尾道U2というわけです。新たなまちの魅力を観光へとつなげ、まちに事業と雇用を創出し、せとうちの未来を育てていくこと。このコンセプトは、どの地方都市にもあてはまるのではないか。

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いわきにも小名浜港、そして三角倉庫、商業施設といった(完全にではありませんが)類似のものがあります。尾道U2と同様、県が保有・管理している港湾地区であることも同じです。構想力と行動力があれば、全国に誇れるものができるということを学びました。

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真性寺 巣鴨

東京巣鴨は、おばあちゃんの原宿として有名ですが、その商店街の入口に立つのが真性寺(眞性寺、しんしょうじ)です。真言宗豊山派の寺院。山号は医王山。院号は東光院。本尊は薬師如来。江戸時代には江戸六地蔵の第四番が安置され、また江戸幕府8代将軍徳川吉宗もたびたびこの寺に立ち寄ったそうです。

なんといっても参拝客の目を引くのが、巨大な銅像地蔵菩薩坐像。 体部は15個の部材に分けて鋳造し、鋳掛けや鋲止めなどで接合しているそうです。

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普段から、このような提灯が多数陳列されているお寺は珍しい。

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お寺のすぐ裏、地蔵通りから一本路地を入ると、そこは真性寺の墓地が広がっています。けっこう広い。いまでは林立するマンションに囲まれていて、ちょっとした隠れスポットですね。

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江戸六地蔵は、いまでも残っていて、巡拝する案内版がありました。機会があれば、すべて回ってみたい。

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毎年6月24日には、江戸六地蔵の供養のために「百万遍大数珠供養」が行われるそうです。

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「江戸六地蔵第3番」「御府内33番」の看板が見えます。現代ではポケモンGOが大流行していますが、当時は、これら寺院を回って御朱印を集めるのが流行っていたのでしょうね。先日、いわきの延喜式神社七つをすべて回って御朱印を集めてきましたが、一定の達成感がありました。時代は違いますが、人間のやることは本質的に変わっていないことを感じます。

<いわき七社の御朱印>
http://www.mikito.biz/archives/47673631.html
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道後温泉本館

日本で有数の温泉地のひとつが、愛媛県松山市の道後温泉。日本国内で最も古い3000年の歴史を持つ温泉で、日本三古湯のひとつ。そのシンボルといわれるのが「道後温泉本館」です。圧倒的な存在感を放っていました。
 
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夏目漱石の小説『坊つちやん』にも描かれ、愛媛県の代表的な観光地であり、地域団体商標(地域ブランド)として認定されています。これだけ有名な温泉地ですが、入浴料はいたってリーズナブル、入浴料は使う部屋、入る温泉によって、ランク付けされています。

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外国人カップルも必ず、立ち寄る場所です。

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休憩室を利用するプランでは浴衣を貸し出していただけます。白い生地に紺色の紋と、非常に伝統的な柄ですがシンプルなデザインの浴衣。お風呂あがりに浴衣に着替え、お接待のお茶とお茶菓子が提供されますので、まったりと休憩室で過ごしましょう。

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道後温泉本館の神の湯2階席、霊の湯2階席と3階個室で提供される、お茶とお茶菓子。座敷と併せて、何とも風情があります。

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この日除けのすだれも、日本の風情のひとつ。

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路面電車の終着駅の道後温泉駅。なんともレトロな風情。

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観光用ですが、人力車もありました。

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松山駅から、道後温泉までの路面電車。観光用でもありますが、市民の足として日常的に使われていました。観光と日常が一体となっているからこそ、持続的であるし、そここそが面白いのかもしれない。

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周南市(徳山駅)工場夜景萌え

周南市(徳山駅)工場で夜景萌え。今、何かと全国で話題の工場夜景。そのなかでも、周南市晴海親水公園は、夜景遺産として認定されたスポットです。徳山駅から、タクシーで数分の交通至便な場所ですが、対岸のコンビナートが出す光と、海面に反射する光とで、なんとも美しい。幻想的ともいえます。ただし、この公園は、夜間、人気はまったくなく、かなりコワイので、複数で行かれることをオススメします。

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コンビナートの工場夜景が美しいのは、その運転及び保守・防犯のための常夜灯があるからです。24時間365日稼働のコンビナートだからこそ。工場夜景萌えは、川崎が有名ですが、あちらは防犯上、海からのアプローチが主体で、小型船で工場に近づいて、見て回るというやり方。確かに海上からだと、異常なくらい接近できるので、迫力はありますが、予約は乗船運賃もかかりますので、お手軽ではありません。それにくらべて、陸上の公園から、かんたんにアプローチできるというのは、観光上、かなり有利。

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様々な工場夜景の鑑賞ツアーや宿泊プランがあることも周南工場夜景の魅力です。海上から工場夜景を鑑賞するクルーズツアー、客室から工場夜景を楽しめる宿泊プランなど、工場夜景を満喫できるツアー、プランがあるそうです。いわき市にも小名浜地区の一部に、常夜灯を備える工場群があります。この工場夜景萌えが再現できないかと考えています。

<小名浜工場地帯 夜景萌えは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/43665115.html
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港区立赤坂子ども中高生プラザ 勝海舟の居宅の地

港区は、とにかく子どもに対する支援体制が整っている、という印象があります。大使館勤務や高層マンション購入者を中心に、区内在住の世帯の所得水準が高いという背景もありますが、都心の世帯に子どもの数が少ないということからも、港区の子どもに対する暖かい施策のひとつが、こども中高生プラザです。子育てひろば、遊戯室、学童クラブ室、学習室、音楽室のほか、創作活動室、広いスペースで多様な活動ができるアリーナがあり、乳幼児と保護者、小学生さらには中高生と幅広い世代が利用することができる施設です。区立赤坂子ども中高生プラザは、そのひとつ。

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休日にも、たくさんの子ども達が集まり、遊んでいます。昔ならば、原っぱが遊び場だったのでしょうが、昨今の安全管理の視点からも、大人の目が届く公共のスペースが、遊び場として機能しています。

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いわゆる「学童」登録もあり、その児童は指定のロッカーが与えられていて、ランドセルやカバン等を収納して遊びます。

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港区立の施設ですが、運営は、社会福祉法人 東京聖労院学童が受託しています。その先生方が若いこと!写真からも楽しく、元気いっぱいなことがつたわってきます。

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月間予定表を見る限り、毎日といっていいくらい、何かしらのイベントが企画されているようです。

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イベント告知チラシも、とても楽しそう!です。

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こちらの施設の特徴は、こども達だけでなく、老人を対象とした特別養護老人ホームと、デイケアセンターが同じ建物に同居していることです。まさに世代を超えた施設、子どもも老人も一緒に活動していっています。

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ところでこの施設は、人口減少で廃校となった赤坂小学校跡地(いまでも体育館はそのまま使用)に建設されました。さらに遡ると、この赤坂氷川町4番地は、幕末、明治維新の江戸無血開城の立役者、勝海舟の自宅があった由緒ある場所です。

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敷地の外には、勝海舟の銅像が建てられていました。ちょっと前まではなかったはずなので、かなり新しい建立だと思います。

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われわれの現代生活は、先人達の歩み・生き様の上に成り立っていることを、いつもながら感じます。

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仙台城 仙臺城 青葉城

伊達政宗がいちから築いた居城、仙台城です。青葉山の山頂付近あり、まさに山城、広瀬川と崖に囲まれ、天然の要害です。戦を勝ち上がってきた戦国武将らしい。城の大部分は、太平洋戦争の末期の空襲で焼失、また戦後処理のどさくさで、貴重な櫓や門が取り壊されてしまいましたが、その一部が残っています。

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堀は長く、そして深い。こんな城を攻めるなんて、とても考えられない。

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城内には、宮城縣護国神社が置かれています。。明治維新以降の諸事変、戦役における宮城県関係あるいは縁故のある戦死・殉難者、5万6千余柱の英霊を祀っています。昭忠会・招魂社を経て、昭和14年に内務省令により内務大臣指定護国神社、「宮城縣護國神社」になったそうです。

一方、仙台城は戊辰戦争で官軍に占領され、政府側の軍事拠点でした。そのせいか、靖国神社と同様に「天皇・朝廷・政府側の立場で命を捧げた者」を祭神としており、戊辰戦争に敗戦して賊軍となった仙台藩関係者は祀られていないとか。当然、伊達政宗とは無関係です。同じ敷地内にあるのに、何とも不思議な。
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本丸跡地から、広瀬川を挟んで、仙台城下を望む眺めは絶景。天守閣は(徳川幕府が警戒することを怖れて)あえて作らなかったそうですが、天守閣なしでも城下から見上げるようなこの城は、十分、圧倒的だったでしょう。

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展示施設には、往時の青葉城の模型が復元されていました。広大な敷地と、圧倒的な城郭の高低差から、難攻不落の城であることがわかります。一方、城下町からはかなりの距離があり、不便だったことも事実。引退後の正宗は、城下町(現在の仙台駅の東方)に小さな城を作って、そちらに移り住んだそうです。

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城内の建物の建設にあたっては、京都から有名な大工を招聘して進めたそうです。

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実は大手門は、太平洋戦争の空襲でも焼失しなかったそうです。しかし、戦後のどさくさで心ない役人の仕業で取壊しになってしまったのだとか。あまりに残念。先人の歩み・歴史を踏みにじった行為に憤りを感じます。

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礎石から、本丸御殿の大きさがわかります。この礎石の位置が、残されていた本丸御殿の位置と一致していたことから、本丸御殿が巨大であったことが証明されました。

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あまり有名な伊達政宗像。観光客の撮影スポットでもあります。観光にはこういうポイントを設置しておく仕掛け、大事ですね。

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感心したのが、スマホを使ったバーチャルリアリティです。今、自分が建っている場所が、そのまま青葉城内にタイムスリップするようなもの。説明文を読むことなしに、追体験できるので、外国人にとってわかりやすい良いコンテンツですね。

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本丸御殿が目の前に現れます。現実とバーチャルが一体となっていて、建物の巨大さが実感できました。

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昨今、各地で流行っている「戦国武将隊」。ここでも伊達武将隊として、伊達政宗・片倉小十郎らがいます。専門の役者さんがいるようで、仙台各地を循環して出現するとのこと。

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「城姫クエスト」なるスマホゲームもあるらしい。人気イラストレーターたちによって、日本全国の名城が美少女化される、「城萌え」です。江田島では、スマホスタンプラリーの兵姫ストライクという、美少女ベームをやりましたが、この「萌え」ブームはなかなか収まらなと思います。

<兵姫ストライク スマホスタンプラリーは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/48787605.html
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るーぷる仙台 循環市バス

仙台市内の観光地を循環する市バス「るーぷる仙台」です。仙台市交通局が運行していますが、通常の仙台市営バスの車両とは異なり、レトロ調路面電車風の特製車両が投入されています。ファンタスティックバスというらしい。このデザインは、水玉と陣羽織をイメージしたものだそうです。

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停留所もレトロ調。平日は20分間隔、土・日・祝日は15分間隔で運行、市内のスポットを一周70分かけて、ゆっくり回ります。

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車内も当然、レトロ調。しかし、車内・停留所ともは無料公衆無線LANのアクセスポイントになっていて、観光客だけでなく、日常的にもかなり便利になっていることに驚きです。

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車椅子でも乗降可能なように、低床・開口部が広くとられています。スロープ板を用いて乗降するらしい。

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郡山市ふれあい科学館スペースパーク宇宙劇場 世界一高いプラネタリウム

郡山市ふれあい科学館 宇宙劇場スペースパークは、世界一高いプラネタリウムです。駅前の再開発ビル ビッグアイ20~24階にあり、地上高104メートルだそうで、ギネス記録に認定されています。

2012年にリニューアルした投影システムは、美しい星空を映し出すプラネタリウム投映機「スーパーヘリオス」に加えて、スクリーン全体に広がる迫力ある映像を映し出す「全天ビデオシステム」とデジタルプラネタリウム機能があります。フルハイビジョンの約8倍の解像度だそうで、確かに星ひとつひとつがとてもクリアに、それぞれの輝度を持って投影されていることを確認しました。

いかにもプラネタリウムらしい投影機「スーパーヘリオス」による投影は確かに鮮明ですが、一方、「全天ビデオシステム」によるデジタルプラネタリウム機能(写真右)も相当、スゴイ。今は、この小さな半円球からたくさんの星を映し出すこともできるそうです。これを複数設置すれば、全天をカバーできるので、比較的安価なプラネタリウムが実現できる。
 
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宇宙劇場の座席数な、238席。プネタリウムは完全な半円球でなく、全天の3/4くらいの範囲を、一方向の階段状の座席から見るスタイルです。

当日は、ロックバンド「音速ライン」さんが、プラネタリウム内でコンサートが開かれました。今回は、アコースティックスタイルの演奏。観客の座席の前に、即席ステージを作り、演奏。客との距離が非常に近く、曲の合間に、福島の自然についてのトークや、曲についての想いを紹介され、親しみが持てるコンサートでした。プラネタリムで生コンサート、これも新たな使い方として、いいなと思いました。
 
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座席にはペアシートもあります。カップル向け?でしょうか。

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「全天ビデオシステム」を使えば、どんな映像も投影可能。パワーポイント等も映せますし、上記の「音速ライン」さんのコンサート時には、演奏時の拡大映像をライブで流していました。いろいろな工夫ができそうです。
 
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映像システムの運用と、ライブ解説を行うオペレーションセンター。スイッチ類は少なく、ディスプレイでのそうだがメインですが、いまでもアナログ部分も残っています。ライブ解説ならではの「今日の星座はここが面白い」等、その日にあわせた話題を提供します。

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郡山駅前徒歩1分、ペデストリアンデッキで直結している再開発ビルの中にあります。ビルの最上階部分に球体があるのが見えます。球体の大きさは、直径26メートルだそうです。この再開発ビル130億円が投じられた大規模プロジェクトです。そして、郡山市ふれあい科学館「スペースパーク」だけでなく、事務所施設、福島県立郡山萌世高等学校、(単位制による定時制・通信制課程をあわせて設置された新しいタイプの県立高校)、「市民サービスセンター」、商業施設「モルティ」等が入居する複合ビル。諸説あるでしょうが、再開発の成功例のひとついってよいと思います。

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平成28年12月議会 最終日

平成28年12月定例議会は、12/1から開催されていましたが、本日12/15が最終日です。今回の一般質問の質問時間は60分、通常、当選回数の多い議員から質問する慣例なので、新人が初日に登壇することはありません。しかし、2期目になり、一度やってみろ、ということで一般質問の初日に登壇させていただきました。

<一般質問の内容は、コチラ>
1(LED型防犯灯への切替え促進)
2(本市の医療の充実)
3(震災復興・側溝堆積物撤去モデル事業)
4((仮称)いわき市以和貴まちづくり基本条例)
5(文化のまちづくり)
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議場では議員37名と、執行部(市長・副市長と各部の部長ら)30名あまりが、議場に集まります。この他にも、裏の部屋で、次長以下の市職員が常時、議場でのやりとりを同時中継スクリーンを見ながら、待機しています。そういう意味では、この議場の運営に要する時間の人件費コストは、想像を絶するものがあります。

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常任委員会は、産業建設常任委員会に所属しています。こちらは第1次・第2次・第3次産業(観光を除く)の全産業と、建設土木を担当する、非常に守備範囲が広い委員会です。ここで、委員長の役職をいただいています。議会は議案の審議をする場ですが、通常、すべての議案は、その所管する常任委員会で審議され(これを付託といいます)、この結果報告を受けて、本会議で決をとります。

その常任委員会での議論を踏まえ、各議員からの意見や要望や、賛成・反対討論等の議論の経過を、本議会に報告するのが、委員長の役割です。議会最終日に、産業建設常任委員会委員長報告をしました。

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新たな議席番号は、20番に決まりました。これまで3番、5番、7番ときましたが、いっぺんに数字が増えました。

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海上自衛隊呉史料館 てつのくじら館

海上自衛隊呉史料館は、広島県呉市にある海上自衛隊の広報施設で、愛称は「てつのくじら館」。入館無料。1/10サイズの戦艦大和が展示されている、「大和ミュージアム」の隣接地にあり、まとめて見学できて便利。そして、ここの目玉は、なんといっても、本物の(退役した)潜水艦のい現物が展示されていて、指揮所も見ることができることです。船殻や艤装、錨やスクリュープロペラは防諜ため、ダミーのものに差し替えて展示されていますが、それでも本物の迫力は圧倒的です。
 
<潜水艦あきしお展示 ホンモノの潜水艦!は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/48767606.html
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建物内は、海上自衛隊の歴史や装備品の紹介などが展示されており、1階部分では海上自衛隊の歴史について、2階では機雷の脅威と掃海艇の活躍、3階では潜水艦の活躍が紹介されています。

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戦前の日本国の潜水艦は、アメリカよりも開発が進んでいて性能的には、世界一でした。しかし敗戦により、すべての潜水艦を廃棄させられ、その後、開発・保有することは長く禁じられてきました。そして、海上自衛隊が組織されて、潜水艦の必要性が高まったことから昭和30年代に、アメリカ政府からアメリカ製のミンゴーSS型という、ディーゼル機関を持つ潜水艦を貸与されたもの。それが初代、「くろしお」でした。このくろしおの航海技術の蓄積で、その後の日本の潜水艦操艦・開発技術が育てられました。現在は、くろしおの3代目が就航しています。

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魚雷が年代別にスケルトンタイプで展示されていて、その技術進化が目に見える。

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機雷を撤去する掃海艇・掃海技術に関して、日本は世界一だそうです。

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実際に掃海に使用し、機雷爆発し、折れ曲がった掃海ツールが展示されていました。

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機雷には、さまざまな形式があるため、その掃海にも、さまざまなタイプがあるんですね。機雷のタイプとのいたちごっこのようです。しかし湾岸戦争時にも海峡封鎖のため、大量の機雷が敷設され、その撤去に多くの時間を要しました。機雷を持つ国がある限り、その掃海技術も持たねば、戦後処理も大きく遅れることになるでしょう。

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ドキュメンタリー映画「知事抹殺」の真実

映画「知事抹殺の真実」を見ました。収賄額ゼロ円!という誠に不可解な、福島県知事の汚職事件です。当事者の佐藤栄佐久知事が自ら知事役を主演し、スクリーンに登場。著書「知事抹殺」とともに、福島県民必見です。

<佐藤栄佐久前福島県知事の有罪確定が確定は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/19023993.html
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佐藤栄佐久氏は、参議院議員を1期、福島県知事5期18年務められた政治家です。知事時代は、シルバーグレイの髪をポマード?でなでつけたスタイルは、職業とは無関係にダンディだったと思います。、2006年9月汚職事件の追及を受け、5期目の任期途中での辞職されました。その後、逮捕・勾留・取り調べ・裁判を経て、2012年10月に最高裁判所で、懲役2年・執行猶予4年の刑が確定しました。公職を離れて10年の年月で、知事も年齢を重ねていました。

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それにしても、収賄額ゼロ円で、有罪が確定とは、誠に不可解。その背景には、福島第一・第二原子力発電所の運営に関して、東京電力によるトラブル隠しが発覚したため、建設・運転の了承を撤回したこと。その結果として2003年には福島と柏崎刈羽の原子炉合計17基が運転停止する事態にまでなったこと。国のずさんな原子力政策を徹底批判し、プルサーマルの受け入れを断固として拒んだこと。それらが、原発推進派の虎の尾を踏んでしまったとの、うがった見方もあります。

どんな背景があったにせよ、司法当局が(いわゆる国策捜査といわれるような)独立性を疑わせるような捜査・立件があってはなりません。しかしこの映画を見る限りにおいては、検察のシナリオにそって、証拠調べが行われたのではないかという見方・疑惑はぬぐいきれませんでした。

当時の福島県の土木部長が証人として証言しましたが、裁判の証拠調べの中で、土木部長個人の銀行口座に大金が振り込まれていた事実が発覚。土木部長は数年かけて、ATMを用いて自らの口座に100万や200万円単位の入金を何度も繰り返し、計2000万円を越える金額を貯金したという不審な行動をとっています。このお金の出所を法廷で栄佐久側の弁護団から追求されると、即答できず、やがて「親の資産(10年以上前に死亡)がタンス預金されてたので、暇をみてちょこちょこ積んでいた」と苦しい弁解をしたそうです。そしてこの土木部長が、「知事が、建設予定だった木戸ダムの工事を前田建設に発注するよう促した」と、建設工事発注に関する知事の関与(いわゆる天の声)を証言。どう見ても不自然です。検察は、土木部長に栄佐久氏が首謀者となるよう証言を要求し、その代わりにワイロを着服していた土木部長を放免する取引をしたのではないかという疑念は払拭できませんでした(実際、土木部長は立件されなかった)。なんとも、不可解な事案です。

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郡山市ふれあい科学館

郡山市ふれあい科学館は、駅前の再開発ビル ビッグアイ20~24階にある、科学館です。併設のプラネタリウムは、地上高104メートルにあり、地上から最も高いところにあるプラネタリウムとして、ギネス記録を持っています。なお、この再開発ビルの高さは133メートルで、県内一、高いビルです。

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入場料400円。球体の中が展示施設とプラネタリウムになっていて、宇宙船?をイメージした光による演出で未知のスペースへの導入口でした。

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太陽系をイメージした展示。たくさんのビデオ映像が用意されていて、コンテンツの多さ・広がりを感じます。当時の天文学者コペルニクスの考えた宇宙・ハッブルの考えた宇宙が再現されていました。

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個人的にこれは!と感じたのが、こども向けのサイエンススタジオです。身近な科学実験を、お兄さんお姉さんのスタッフが、親子と一緒にやってくれるというもので、こどもの科学に対する好奇心をかき立てるのに、とても良い。

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やっているのを見せてもらいましたが、とても楽しく、会話もテンポ良くやっていて、これは良いコンテンツです。

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使用する材料は、安価なものばかり。受講料は無料、予約不要で非常にお手軽。

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簡単な工作教室もあって、小さなこどもたちが参加していました。

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トリプルスピン、上下左右の3D回転マシーン。 NASA(アメリカ航空宇宙局)で使われたことのある宇宙飛行士の訓練装置のコピーだそうです、3軸方向に自由に回転する装置に乗り、バランスの取り方の訓練ができます。宇宙空間では重力の影響がないので上下という感覚がなくなります。どのような状態においても自分の姿勢を把握し、機敏に行動できるようにするための訓練装置。体験無料です。

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ムーンジャンプ。月面での重力を疑似体験できる装置です。ベルトを装着し月面でのジャ
ンプを体験することができます。体験無料です。

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ホンモノのロケットのフェアリングの実物展示。やはり本物は存在感があります。

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宇宙服の複製品の展示。

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アメリカ・NASAのハッブル宇宙望遠鏡の10分の1模型。この口径2.4mの宇宙望遠鏡は、地上からの高さ600kmの大気圏外にあり、地球を周りながら宇宙の観測をしています。地上の望遠鏡と違って地球大気の影響を受けないため、非常に鮮明な画像を撮ることができるそうです。
 
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子どもたちの科学への関心を高めるための、公的施設。誰にとっても交通アクセス至便で、わかりやすく美しい展示、上手な運営等に感心しました。特に、いつも何かやっていて気軽に参加出来る「サイエンスラボ」や、質問の答えを探してシートに書き込みながら、展示物を見学する「たんけんシート」、そして小学校や中学校などの学校・団体利用に際し、学年や目的に応じた様々なプログラムは、正直、羨ましい。運営コストは相当かかっていると思いますが、科学・数学離れの対策として非常に有効なのではないか。

 

広島市電 ライトレール

ライトレール (Light rail) とは、軽量級な都市旅客鉄道を指し、いわゆる(Light rail transit, LRT) とも呼ばれます。コンパクトシティを目指すのが最近の地方都市の施策のひとつですが、その際に必ずと言って良いほど、遡上にあがるのがこのLRT。都市内およびその近郊の道路上に敷設された鉄道で、比較的、短距離の旅客移動手段として利用されます。道路上の安全地帯や歩道から車両に乗降する、停留場の間隔が短いなどの特徴があります。

日本には、20弱の路線があるようで、富山市の路面電車がコンパクトシティのモデルケースとして取り上げられることが多い。これまで、都電荒川線・世田谷線・富山ライトレール・熊本市路面電車等には、実際に乗っていますが、広島電鉄、通称、ひろでんに乗車しました。

<富山市のライトレールは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46621859.html
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市内線が大人160円・小児80円、乗客は、圧倒的に地元利用です。宮島や原爆資料館等を有する国際観光都市の広島ですが、地元の足としてひろでんは利用されています。

新型車両も多数導入されていて、車内が明るいし、外見も可愛らしい。低床式です。これは、国産初の100%超低床電車Green mover max5100形だそうです既存の車両についても出入口に補助ステップを設置するなど、高齢社会に相応しい公共交通機関ですね。

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ひろでんも原爆投下により、ほとんどの建物・車両が損壊し、一時全休となりました。しかし宮島線は被爆翌日の7日には草津町から電車宮島で運行再開。翌8日には全線で運行再開した、とのこと。戦時のこととはいえ、なんとしても広島のまちを復活させる!という気力・底力に、圧倒されました。

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地元の方にまじって、日常的に外国人観光客が混じり込んでいるは、ある意味スゴイ。こういう都市って京都だけかと思っていたけれど、広島、恐るべし。

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電車運転士・バス運転手ともに女性を積極的に採用しているそうです。乗客への対応が、優しそうな?感じでいいですね。

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憲法おしゃべりカフェ

憲法おしゃべりカフェが、開成山大神宮 参拝者休憩所で開催されました。主催は、日本会議福島県本部です。講師は、憲法おしゃべりカフェという冊子を制作している明成社編集部の、諫山仁美氏です。 

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憲法改正の要諦のひとつが、緊急事態条項です。1990年以降に新しく制定された各国憲法の中で緊急事態条項がある国は、103カ国中、103カ国!なんと、100%とのこと。つまり、憲法に緊急事態条項がない国は日本だけ!なのです。
 
東日本大震災時のガレキ撤去が進まなかった大きな理由の一つが、基本的人権のひとつ、財産権でした。ガレキの所有者の承諾がなければ、勝手にガレキ撤去ができなかったのです。緊急事態発生時には、その財産権を一時的に制限しようというのが、この緊急事態条項。

また、東日本大震災の「震災関連死」は1600名以上といわれています。いわきを含む被災地では、深刻なガソリン不足に!なったことは、大きな事実です。これもガソリンのタンクローリー車の運転手に、被災地への運送を命令できなかったことが、大きな要因です。緊急事態発生時には、その政府が被災地の生命を守るために、命令できるようにしようというのが、この緊急事態条項。

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女性の視点からの、憲法改正をまじめに議論したこのカフェ、有意義でした。

平成28年12月議会 一般質問5(文化のまちづくり)

5. 文化のまちづくりについて

黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁 

(1) 本市の産業・文化発展に貢献された先人の方々について
ア 文化センター1階の「いわきの人物展」で紹介する先人について
西洋には「ローマは一日にしてならず」の諺があります。本市もその悠久の歴史の中で、多くの先達の方々の努力によって、今日の産業・文化が構築されていったと考えます。ついては先人の業績を改めて顕彰し、次世代への発展継承へと紡いでいかなければならないと考えます。
本市の発展に功績があった先人及びその事業について広く市民に紹介する、文化センター1階の「いわきの人物展」で紹介する先人について伺います。

(特定政策推進監)
いわきの人物展につきましては、市制施行50周年記念事業のひとつとして、将来のまちづくりを担う子ども達をはじめ、多くの市民の皆様に、先人の紹介を通し、本市が歩んできた歴史を再認識し、ふるさと・いわきへの愛着や誇りを育んでいただくことを目的に、本年9月25日から
開催しているものでございます。
今回は、江戸時代を中心に、安藤信正(あんどうのぶまさ)、沢村勘兵衛(さわむらかんべえ)、祐天上人(ゆうてんしょうにん)、片寄平蔵(かたよせへいぞう)、天田愚庵(あまだぐあん)のこれら5人の生い立ちや功績などを、パネルにまとめて紹介しております。
今後におきましても、市民の皆様のニーズ等を踏まえ、定期的に展示内容を見直しながら、それぞれの時代に大きな足跡を残した人物を紹介して参りたいと考えております。

イ 文化センター1階の「いわきの人物展」への訪問者数について
文化センター1階の「いわきの人物展」への訪問者数について伺います。
 
(特定政策推進監)
「いわきの人物展」への来場者数につきましては、どなたでも自由に観覧できることとしておりますので、正確な数は把握しておりませんが、会場内に備え付けております解説資料の補充状況から推測いたしますと、これまで1,000人程度の方々に来場いただいているものと考えております。

ウ 「みんなで学ぼう・いわきの歴史」の制作部数について
いわきの先人を冊子の中で紹介している「みんなで学ぼう・いわきの歴史」の制作部数を伺います。

(特定政策推進監)
歴史冊子「みんなで学ぼう いわきの歴史」につきましては、江戸時代以降の記述を増やすとともに、時代に大きな足跡を残した人物の紹介ページを盛り込むなどの改訂を行ったうえで、7,000部を作成する予定でございます。

エ 「みんなで学ぼう・いわきの歴史」の配布方法について
その配布方法について伺います。

(特定政策推進監)
「みんなで学ぼう いわきの歴史」は、地域の歴史や文化についての学びを通し、地域への愛着や誇りを育んでいただくため、市内の小学校6年生児童全員に社会科の参考資料として配布するほか、各地区で開催する地域学講座や公民館講座の受講者などに配布する予定でございます。

ぜひ老若男女が、地域の先人の歩み・生き様を知る機会を増強していただくことを要望します。

(2) 磐城平城復元「一夜城」プロジェクトについて
 
参加人数について
市政施行50周年記念事業のひとつとして、今年10/1に磐城平城一夜城プロジェクトが、いわき駅前で開催され、たくさんの市民が参加されました。そこで、当日の市民の参加人数を伺います。
<磐城平城復元「一夜城」プロジェクトは、コチラ>
(特定政策推進監)
磐城平城復元「一夜城」プロジェクトでは、市制施行50周年記念日である本年10月1日に、和太鼓の演奏やかがり火、武将の登場、打ち上げ花火などの演出により、かつての、磐城平城本丸に存在していた三階櫓を「一夜城」として出現させたところであります。
来場者数につきましては、個別に把握はしておりませんが、当日は、いわき駅前を中心に、一夜城プロジェクトのほか、まちなかコンサートやいわきを繋ぐプロジェクションマッピングなどを複合させたイベント「いわき50祭(さい) みんなでお101(いわい)誕生日」が開催されており全体として、主催者発表によりますと、約2万8千人の来場があったところであります。
 
イ 一夜城の活用について
いわき駅前の磐城平城一夜城プロジェクトでは3万人近いかたが来訪されたとのことです。地元の高校生らの協力によって一夜で復元された磐城平城でありますが、仮設であるこのお城をどのように活用していくのか伺います。
<磐城平城一夜城は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/48740011.html 

(特定政策推進監)
いわき明星大学や磐城高等学校の協力により制作されました一夜城につきましては、主催者である平まちなか復興まちづくり計画推進プロジェクトチームにおいて、平成29年3月まで継続して展示を行う予定としてございます。

ウ 磐城平城本丸跡地の利用について
本丸跡地に先人の足跡を感じることができる城跡公園施設整備への今後の取組みについて伺います。

(特定政策推進監)
磐城平城本丸跡地につきましては、今年度から、公有地化に向けた測量及び調査に着手し、現在、地形測量及び土地所有者調査、境界に係る用地測量を進めると共に、歴史を感じることが出来る櫓や塀などの導入施設の検討や、それらの復元図の作成を進めているところであり、今年度末までに、城跡公園としてのイメージができる平面図の作成や、概算事業費の算出などを行い、基本計画を取りまとめることとしております。
また、平成29年度の中心市街地活性化広場公園整備事業の新規採択
に向け、国・県と協議を進めているところであり、次年度以降につきましても、用地取得に向けた地権者の方々との合意形成や、埋蔵文化財発掘調査、公園の基本設計や実施設計を行うなど、城跡公園の整備に向けた具体的な取組みを進めて参りたいと考えております。

(3) 関連予算の増額について
地域に誇りを持ち、市民のアイデンティティー向上のためにも先人の生きざまを伝える活動や先人の残した足跡の保存・展示の充実は大切であります。そのためには、関連予算の増額は喫緊の課題であると認識しております。このことについて、市長のご所見を伺います。

(市長)
市といたしましても、人口減少や少子高齢化の進行等による地域コニュニティの希薄化や若年層の地域離れが進む中、これからの地域のまちづくりを進めるうえで、次代を担う子どもたちに、地域の歴史や文化、本市ゆかりのある先人の功績等をしっかりと継承し、地域の誇りや郷土愛を育む「ひとづくり」が極めて重要と考えております。
こうしたことから、これまで、郷土愛の醸成に向け、「総合的な学習の時間」等を活用した地域学習や歴史冊子の作成・配布、地域学講座の開催、さらには、今年度から新たに「いわき人物展」の開催などに取り組んできたところであります。
今後におきましても、歴史に刻まれ、永い年月をかけて培われてきた地域の財産を、この時代で失うことなく、大事に守り、育て、また磨き上げていくことが我々の責務であるとの認識にたち、適切な予算の確保を含め、必要な事業の確実かつ着実な実施に努めて参りたいと考えております。

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注)上記記載内容は、当方のメモをもとに作成したものです。正式な議事録は、いわき市議会HPの議事録検索システムから入手下さい。
 

平成28年12月議会 一般質問4((仮称)いわき市以和貴まちづくり基本条例)

4. (仮称)いわき市以和貴まちづくり基本条例について

黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁 

(1) 条例制定の経緯について
いわき市は、昭和41年10月1日に、当時としては前例のない14市町村の大同合併により誕生し、以来これまで、常磐炭鉱の閉山、北洋サケ・マス漁業からの撤退など幾多の試練を、市民の叡智と努力によって乗り越えてきました。
またこの間、高速道路の延伸や小名浜港の整備による交通体系の充実、工業団地やニュータウンの整備による都市基盤の拡充、中核市への移行などにより、着実に市制の進展を遂げてきました。
本年は、本市の市制施行50周年の節目の年であり、これからの50年を考える重要な区切りとなる年でもありますが、今般、この節目を踏まえ、これからの「いわきのまちづくりの基本的考え方」を規定する新たな条例の制定に向け、まちづくり市民会議において検討を開始したとのことであります。
はじめに、本条例の制定に至った経緯について伺います。

(総合政策部長)
本市におきましては、本年2月に、復興の先を見据えた将来のあるべき姿や方向性を導き出し、市の施策の基本的な方針となる、市総合計画後期基本計画の改定と、いわき創生総合戦略の策定を行ったところであります。
このうち、市総合計画後期基本計画の改定に当たっては、これからの まちづくりを市民と市が共につくっていく「共創」の考え方を基本理念としたところであり、また、いわき創生総合戦略におきましては、市民、企業、教育機関、行政など、様々な主体が参画し、それぞれの役割を果たすことによる地域創生の実現に向け、公民連携の基本的な枠組みを規定する条例の制定を位置付けたところであります。
本条例は、これらの考え方に基づきながら、市制施行50周年という大きな節目を踏まえ、制定に向けた検討の開始に至ったものであります。

(2) 条例制定の目的について
「(仮称)いわき市以和貴まちづくり基本条例」の目的を伺います。

(総合政策部長)
本条例は、本市のまちづくりの基本的な考え方について規定するものであり、市民と市が、共に地域課題の解決を目指し、相互の知恵と資源を結集して地域をつくっていく「共創のまちづくり」について、その基本原則を明らかにするとともに、取組みの基本的な枠組みについて規定することにより、その推進を図るものであります。

(3) 条例の内容について
「(仮称)いわき市以和貴まちづくり基本条例」の内容について伺います。

(総合政策部長)
本条例におきましては、「共創のまちづくり」の基本原則として、市民と市が地域課題の認識を共有するための「情報の共有の原則」、市民がまちづくりの主役として積極的・主体的にまちづくりに参画する「市民参加の原則」、市民と市、市民同士、さらには市外の幅広い主体との協力によりまちづくりを進める「連携の原則」という、3つの原則を明らかにするとともに、「いわき創生総合戦略」における「ひとづくり」「まちづくり」「しごとづくり」に関する取組みの方向性を踏まえ、本市の未来を切り拓く「地域人財の育成」、本市で培われてきた伝統、文化など、様々な地域資源を活用した「地域価値の向上」、市民の暮らしの基盤である「地域産業の振興」により、地域課題の解決と、未来につなぐ地域の創造に取り組むこととしております。

(4) 条例制定に向けた今後のスケジュールについて
条例制定に向けて今後どのようなスケジュールで進んでいくのかについて伺います。

(総合政策部長)
本条例につきましては、これまでに、「まちづくり市民会議」における市民の皆様との議論や、庁内の検討会議による多角的な検討などを踏まえながら、条例の基本的な考え方や全体構成、及び条文の素案の作成を進めてきたところであり、今後、パブリックコメントの実施などを行った上で、市制施行50周年の節目である本年度中の制定を目指し、次期定例会への上程を図って参りたいと考えております。

(5) 条例制定に当たって市民の意見をどのように反映させていくのかについて
「市民と市の共創によるまちづくり」を推進する内容の条例とのことでありますが、その制定にあたって市民の意見をどのように集約し、反映させていくのか伺います。

(総合政策部長)
本条例の制定に当たりましては、その考え方の基本となる市総合計画後期基本計画の改定、及びいわき創生総合戦略の策定を、市内各界各層の市民の皆様からなる検討会議を中心に、幅広く市民の皆様のご意見を頂きながら行ったものであり、条文の素案の作成に当たりましても、「まちづくり市民会議」における様々な議論を踏まえながら、とりまとめに至ったところであります。
今後におきましても、更に幅広い市民の皆様の意見を伺うため、パブリックコメントを実施し、そこで寄せられた意見等を踏まえながら、「まちづくり市民会議」における議論を更に深め、市民意見の条例案への反映を図って参りたいと考えております。

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 注)上記記載内容は、当方のメモをもとに作成したものです。正式な議事録は、いわき市議会HPの議事録検索システムから入手下さい。

平成28年12月議会 一般質問3(震災復興・側溝堆積物撤去モデル事業)

3. 震災復興・側溝堆積物撤去モデル事業について

黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁 

(1) 事業の概要について
側溝の堆積物につきましては、市民総ぐるみ運動における撤去作業等を控えてきたことから、側溝内の土砂の堆積により、排水不良等の衛生環境の悪化が課題となり、除染対象外の側溝堆積物の対策について、国に対して要望してきたものの、具体的な対応策については示されていない状況でありました。
このようなことから、本年8月5日のいわき市議会臨時会において、「小名浜地区を対象とした震災復興・側溝堆積物モデル事業の補正予算」が提案され、承認したところであります。
まず、震災復興・側溝堆積物撤去モデル事業の概要を伺います。

(土木部長)
モデル事業の概要につきましては、地区のほとんどが国の制度上の除染対象外とされている小名浜地区を選定し、市民総ぐるみ運動において側溝堆積物の撤去を実施していた箇所や市民から寄せられた排水不良箇所など
撤去対象側溝延長 約78㎞
側溝堆積物撤去量 約2,410㎥
事業費を 5億7,264万3,000円とし、
撤去や処分の方法、各種検査などに関する課題等についての検証を行うものであります。

(2) 国から示された「除染対象以外の道路等側溝堆積物の撤去・処理の対応方針」について
 
対応方針の内容について
その後、9月30日に国から「除染対象以外の道路等側溝堆積物の撤去・処理の対応方針」が示されましたが、その対応方針の内容について伺います。

(土木部長)
国から示された対応方針では、道路等側溝堆積物の撤去・処理を行う市町村等を国や福島県が支援するとともに、市町村等に対して福島再生加速化交付金等による財政支援を行うこととしておします。
その内容としましては、市町村が、国及び福島県とともに、最終処分場等を確保して道路等側溝堆積物の撤去・処理を行うこと、放射線濃度が1㎏当たり8,000㏃を超える道路等側溝堆積物は特定廃棄物埋立処分施設又は中間貯蔵施設等に搬入すること、また、国の財政支援については、福島再生加速化交付金に新たな事業を創設し、一地区一回に限り、道路等側溝堆積物の撤去・処理に係る費用の2分の1を補助し、市町村負担分には、震災復興特別交付税交付金を交付することなどとなっております。

市の所感について
そこで、この撤去・処理の対応方針に対する市の所感について伺います。

(土木部長)
市といたしましては、懸案であった除染対象以外の道路等側溝堆積物の撤去・処理について、これまで国等に対し、財政措置等を講じることを本市をはじめ県内市町村が粘り強く訴えてきたことや、本市が県内他市に先駆けて、市独自の震災復興・側溝堆積物撤去モデル事業の実施を決断したことが、結果として、国の財政措置を含む方針決定に結びついたものと受け止めており、大変心強く感じているところでございます。
 
(3) 今後の対応について
小名浜地区の対応について
モデル事業を市の財源の負担がなく、国の財政支援制度の対象として進めることは望ましいことであり、効果的かつ計画的な実施が望まれるところでもあります。
そこで、側溝堆積物撤去モデル事業の今後の対応について、まず、今年度については8月5日に承認した補正予算により、12月から小名浜地区を実施するとのことでしたが、国の対応方針を踏まえた今後の対応について伺います。

(土木部長)
小名浜地区の対応につきましては、現在、国において、対応方針に基づき福島再生加速化交付金の交付要綱等の策定が進められているところであり、これら情報収集に努めながら、この制度を活用し、モデル事業の実施を図ることから、側溝堆積物撤去の着手は来年2月頃になるものと考えております。
 
残る地区の対応について
では、モデル事業を踏まえた次年度以降の残る地区の対応について伺います。

(土木部長)
残る地区の対応につきましては、今後策定される福島再生加速化交付金の交付要綱等やそれを活用して実施するモデル事業における課題の検証を踏まえ、除染が完了した久之浜・大久地区を除く平・勿来・常磐・内郷・四倉・遠野・小川・好間・三和・田人・川前の11地区を平成29年度に実施したいと考えております。

(要望)側溝堆積物の撤去は、多くの市民の皆さまが待ち望んでいることから、震災前の安全で快適な生活環境を取り戻すためにも、国の制度設計が策定された後、一日でも早くお願いするものであります。

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注)上記記載内容は、当方のメモをもとに作成したものです。正式な議事録は、いわき市議会HPの議事録検索システムから入手下さい。
 

平成28年12月議会 一般質問2(本市の医療の充実)

2. 本市の医療の充実について

黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁
動画: http://bit.ly/2h1QZa7

(1) 本市のこれまでの医師確保の取組みについて
いうまでもなく医療は地域のインフラであり、市民の健康・安心のためには必須のものであります。また、医は仁術なりのとおり、市内の医療従事者の充実は喫緊の課題の一つであり、これまでも、平成28年2月、平成27年12月、平成27年6月、平成26年9月、平成25年11月の定例会で一般質問させて頂いておるところです。まず、市内医師数についてであります。

<過去の定例会の医療問題は、コチラ> 
http://www.mikito.biz/archives/47001886.html
http://www.mikito.biz/archives/46253677.html
http://www.mikito.biz/archives/44459905.html
http://www.mikito.biz/archives/43053570.html
http://www.mikito.biz/archives/40105817.html
http://www.mikito.biz/archives/34605520.html
 
平成26年度医師・歯科医師・薬剤師調査の結果によると、医療施設に従事する医師数は、10万人あたり全国平均で233.6人、福島県平均で182.人であり、いわき市では172人であります。すなわち、市内医師数は全国平均よりも61.6人少なく、絶対数でいうと、約200人も不足している状況にあります。ある医師にいわせると「勤務医ひとりで、二人分働いている」状況だそうです。
医療人材不足を遠因として、まちなかの診療所の閉鎖や特定の診療科の診療制限が目に付きます。公益社団法人日本産科婦人科学会医療改革委員会が運営するサイトによれば、市内でお産ができる施設は全市で6カ所しかないといわれており、出産の予約一杯で受入を制限している施設もあります。また平地区のまちなかには皮膚科がありません。
これまでの取組みについて
このような現状を踏まえ、これまで市ではさまざまな医師招聘に向けた取組みをして参りましたが、本市のこれまでの取組みを伺います。
 
(保健福祉部長)
これまでの取り組みといたしましては、現役の医師の確保策として、福島県立医科大学への寄付講座の設置による医師の招聘や、主に本市出身の医師等に対し、市内病院に関する各種情報や医療に関する情報を提供する「いわき医療ふるさと便」の発送、医学雑誌への医師募集広告の掲載などを実施して参りました。
また、数年後を見据えた医師の確保策として、医学生が市内の病院で見学や実習を行う「いわき地域医療セミナー」や医学部を受験した生徒を対象として進学に役立つ情報を提供する「いわき市医療ガイダンス」の開催などに取り組んできたところであります

これまでの取組みによる成果について
ご答弁いただいたようなさまざまな施策を実施してきてはいるものの、結果として10年前と比べて市内の勤務医師数は減少を続けております。これまでの過去の施策の効果を真摯に受け止め、これまでの取組みによる成果をどのように捉えているか、伺います。
 
(保健福祉部長)
これまでの取り組みの成果につきましては、寄附講座の設置により、福島県立医科大学より、総合磐城共立病院に対し産婦人科医3名、整形外科医3名が派遣され、診療体制の確保が図られたところであります。
また、「いわき地域医療セミナー」につきましては、平成27年度は10名、平成28年度は52名の医学生が参加したところであり、これにより、本市の医療機関を将来の勤務先の選択肢のひとつとしてもらえるようPRしたところであります。
さらに、本年3月に初めて開催した「いわき市医療ガイダンス」については、医学部を受験した生徒5名とその保護者6名が参加し、参加した生徒のうち3名が、総合磐城共立病院の修学資金を利用するに至ったほか、本年7月には、3月のガイダンス参加者を通して、本市出身の福島県立医科大学の医学生6名と情報交換会を開催するなど、医学生との新たな繋がりを持つことができたところであり、今後も効果のある施策を積極的に展開して参りたいと考えております。

ご答弁いただいたように、さまざまな施策を実施してきてはいるものの、結果として10年前と比べて市内の勤務医師数は減少を続けております。これに対する魔法のような処方、すなわちひとつの施策で劇的に状況が改善するような手法はないと思います。すなわち効果のある複数の手法を組み合わせていくしかありません。ぜひ効果のある複数の施策を積極的に行っていただくことを要望します。

(2) 新たな取組みについて
いわき市病院医師修学資金貸与事業費補助金について
(ア) 本事業の内容について
これまでいわき市立総合磐城共立病院の制度として、医学生に対して月額23万5,000円の奨学金がありました。平成27年2月定例会において、医学生に対するさらなる奨学金の拡充を要望して参りました。この度、新設するいわき市病院医師修学資金貸与事業費補助金の概要を伺います。
 
(保健福祉部長)
市病院医師修学資金貸与事業費補助金につきましては、市内の病院が医学生に対し、修学に必要な資金を貸与した場合に、貸与した費用の一部を補助するものであります。
なお、補助に際しては、医学生が将来において、貸与機関と同じ期間を貸与を受けた病院に勤務した場合は、修学資金の返還を免除することなどを条件としております。

(イ) 本事業の目的について
本事業の目的について伺います。
 
(保健福祉部長)
本事業は、医師の確保が大変厳しい状況下において、各病院が医師を確保しやすくなる環境を整備し、市と病院が一体となって、本市における病院勤務医の確保に向けて努めていくことを目的としております。
また、修学資金の貸与は医師確保の有効な手法の一つである一方、病院にとってはその費用が経営の上で大きな負担となりますことから、市が補助を行うことにより、病院の診療体制の充実にもつながるものと考えております。

(ウ) 本事業の補助額について
できますれば、「医師確保」ではなく、「医師招聘」と呼んで頂けますでしょうか。では、本事業の補助額について伺います。
 
(保健福祉部長)
補助額につきましては、修学資金制度を実施する病院が医学生に対し貸与した額の2分の1とし、医学生一人につき年額141万円を上限としております。

(エ) 本事業の目指すべきところについて
本事業の目指すべきところについて伺います。
 
(市長)
本市における医療提供体制を充実していくためには、医療従事者、とりわけ医師の招聘が重要であると考えております。
これまでも、各病院におきまして、医師招聘に対する様々な努力を重ねてきたところでありますが、市といたしましては、各病院と共に医療提供体制の向上を図るため、今般、医学生に修学資金を貸与する病院に対し当該費用の一部を補助することとし、今定例会に補正予算を計上したところであります。
これにより、当面は「新・いわき市総合計画ふるさと・いわき21プラン実施計画」において、平成32年度の目標としている、人口10万人あたりの医師数を県平均レベルの183.8人とすることを目指すとともに、他の様々な地域医療充実のための施策と併せて、市民の皆さまが安心して暮らすことのできる地域医療体制の構築に努めて参りたいと考えております。

時間はかかりますが、中長期的に医学生を奨励することで、市内の勤務医の増加に資することになります。市内勤務医が市内で開業することもあり、市全体の医師数増加のためにも、ぜひこの制度を上手に運用下さるよう要望いたします。

(3) 本市の看護師の現状について
本市の看護師数の推移について
日本医師会が公表している地域医療情報システムによれば、いわき市の看護師数は10万人あたり705人であり、全国平均の840人を大きく下回っております。市内医療機関に勤務する看護師数の推移について伺います。
 
(保健福祉部長)
本市の看護師数につきましては、県が偶数年度の12月末日を基準日として実施しております「看護職員就業届出状況」の調査によりますと、平成22年度が、看護師2,332人、准看護士1,775人、平成24年度が、看護師2,419人、准看護士1,672人、平成26年度が、看護師2,514人、准看護士1,667人となっております。

イ 看護師及び准看護士養成施設への支援について
(ア) 一般社団法人いわき市医師会附属いわき准看護学校への支援について
これから数年間かけて団塊の世代が、後期高齢者となっていきます。そして後期高齢者から寿命までの時期が最も医療需要が高く、医療スタッフへの期待がますます高まってくることは、間違いありません。これは特に都市部で顕著であり、いわき市から他の地区へ、例えば大都市圏へ流出すれば、看護師不足が予想されます。こうした中、看護師を自らの地域で育てていくという取り組みを支援していくことは、とても意義があることと思います。
そこで、いわき市医師会が運営する准看護学校が中央台に新設移転となりましたが、そちらに対する市の支援を伺います。

(保健福祉部長)
一般社団法人いわき市医師会附属いわき准看護学校につきましては、東日本大震災により、建物が被災し、改修が困難と判断され、移転新築することとされたところであります。
このため、市といたしましては、移転新築に係る施設整備事業費のうち、県が補助対象経費と定めた8億1,304万円から県補助額を差し引いた2分の1である2億326万円について、平成27年度及び平成28年度の2カ年度に分けて補助を行うこととしております。

(イ) 学校法人いわき明星大学看護学部への支援について
いわき明星大学看護学部への支援について平成27年2月定例会で一般質問・要望させていただきましたが、その際のご答弁は、「現時点において大学から具体的な要請等が出されていないことから、支援の内容を明言することは困難でありますが、今後、大学からの要請や要望などが示された場合には、市として可能な支援策について検討してまいりたい」とのことでした。その後、文部科学省から看護学部新設の認可が正式に下り、来年春にいわき明星大学に看護学部が定員80名で新設されることが確定しました。これらを踏まえて、いわき明星大学看護学部の新設にあたって、市が行った支援について伺います。

(保健福祉部長)
学校法人いわき明星大学看護学部の新設にあたりましては、本年3月の看護学部の認可申請に際し、文部科学大臣に対し要望書を提出して欲しいとの依頼があり、本市といたしましては、看護人材不足の現状を鑑み、同大学の看護学部開設につき特段の配慮をお願いする旨の要望書を、同月に提出したところであります。
10月には、文部科学省より看護学部の設置が認可されたところでありますが、これにより、本市の地域医療の担い手の育成ばかりでなく、地域全体の看護師の技能及び市民福祉の向上にも大きく寄与することが期待されるところであります。

いわき明星大学看護学部新設は、地域で自ら医療人材を育てることであります。看護学部の運用については、3年次から看護実習が予定されており、実習受け入れ施設が必要となります。いわき市が持つ総合磐城共立病院もそのひとつであり、そういった意味でもご協力いただくことを願いまして、次の質問に移ります。

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注)上記記載内容は、当方のメモをもとに作成したものです。正式な議事録は、いわき市議会HPの議事録検索システムから入手下さい。

平成28年12月議会 一般質問1(LED型防犯灯への切替え促進)

1. LED型防犯灯への切替え促進について

黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁 
動画: http://bit.ly/2h1QZa7

いわき市議会清政会の吉田実貴人であります。市議会議員選挙改選後の初議会に登壇の機会を与えていただき、ありがとうございます。あの東日本大震災から5年が経過しました。復興集中期間が終わり、復興創生期に入りました。震災関連予算が減少していく中で、このふるさといわきがどうやって持続可能な成長ができるかが問われています。次の世代が活躍できる社会の実現を目指して、以下、通告順にしたがって一般質問を行います。

1. LED型防犯灯への切替え促進について
先般、清水市長は市内の自治会などで管理している防犯灯について、LEDへの切替えを促進するため、補助制度を創設するとの記者会見を行いました。現在、市内に設置されている防犯灯の数は27,000灯にもおよび、そのほとんどは蛍光灯型となっておりますが、蛍光灯については、すでに国内主要メーカーでは生産が終了しているとのことであります。しかし、LEDへの切替えにかかる費用負担があまりにも大きいとの理由から、切替えが進んでいないのが現状であり、その対策は急務となっております。
 
(1) 補助制度の具体的な内容について
LED型防犯灯設置の補助制度の具体的な内容について、伺います。
 
(市民協同部長)
LED型防犯灯への切替促進に係る補助制度につきましては、平成29年度から平成31年度までの3年間を事業期間とし、自治会や町内会などの地域住民組織が維持管理している蛍光灯などの従来型の防犯灯を、省エネルギー効果の高いLED型防犯灯を、省エネルギー効果の高いLED型防犯灯に切り替えるための経費を補助対象に、防犯灯1灯あたり16,000円を上限として、補助金を交付するものであります。
 
(2) 一灯あたりの補助額の根拠について
LED型防犯灯1灯あたりの補助額について、16,000円を限度とした根拠について、伺います。
 
(市民協同部長)
本年3月から4月にかけて自治会等を対象として実施した調査によりますと、既にLED化した自治体等における費用の平均が、25,000円程度となっております。
当該金額を基準として、本市における類似の補助制度である商店会等を対象としたLEDなど省エネ型の街路灯への改修費用に係る補助率3分の2と同等の補助率を乗じて得た金額である16,000円を補助金額としたものであります。
 
(3) 事業期間の根拠について
事業期間について3年間としておりますが、自治会等の事情によっては期間内に切り替えが終わらない場合もあると思いますが、どのような考えで3年間としたのか伺います。
 
(市民協同部長)
蛍光灯型防犯灯につきましては、平成26年4月末までに国内の主要メーカーにおいて既に器具の生産が終了しており、器具が故障した場合の対応が急務となっておりますが、多くの自治会等においては、費用負担の問題から、LED型防犯灯への切替が進んでおらず、防犯上、大きな課題となっているものと受け止めております。
こうしたことから、LEDへの切替えを促進し、市民の皆様が安全に安心して暮らすことができるよう、自治会等の財政状態等を考慮しながら、事業期間を3年間に限定することを基本とし、計画的かつ集中的に実施していくこととするものであります。

(4) LED化実施済みの地区に対する支援について
LED型防犯灯への切り替えを行う自治会等への補助制度導入は来年度から実施するとのことであります。しかし、未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発災以降、電気料金の値上がりなどにより、地域によっては既にLEDへ切り替えしたところもあると聞き及んでおります。ある地区の区長さんと話をする機会があり、LEDへの切り替えにより電気代は安くなったが、切り替えの費用はこれまで地区で積み立ててきたお金で対応しているが、様々な地区の費用をわずかな会費で賄わなければならず、とても財政的にも余裕のない状況であります。
そこでこうしたLED化実施済みの地区に対する支援については、どのように考えているのか伺います。
 
(市長)
東日本大震災の影響により、防犯灯の器具が故障し、あるいは、電気料金が高騰したことなどにより、やむを得ず、自らLED型防犯灯に切り替えた自治会等があり、私も様々な機会を通じて市の支援策について要望を受けているところであります。
こうした状況に配慮し、既に、自己資金によりLEDに切り替えた自治会等に対しましては、何らかの支援措置を講じる必要があるものと認識しておりますことから、現在、進めております切替にかかる自治会等の意向調査の結果等も踏まえ、平成29年度当初予算編成に合わせて、市として一定の支援措置を講じて参りたいと考えております。

(5) 今後のスケジュールについて
最後に、今後、どのようなスケジュールで進める予定なのか、自治会等の手続きを含めて伺います。
 
(市民協同部長)
今後のスケジュールといたしましては、現在進めております自治会等に対する意向調査の結果等を踏まえ、平成29年度当初予算案として市議会に上程して参りたいと考えております。
また、議会の議決をいただいた後は、速やかに、自治会等に対して、補助申請手続きに係る関係書類を送付し、来年5月から申請受付を開始するなど、本事業の円滑な推進に努めて参りたいと考えております。

本市は、これまで防犯灯の新設については、防犯灯設置事業により実施してきておりますが、今回、新たにLEDへの切り替え補助を創設したことは、市民の皆さまが安全に安心して暮らすことができる防犯まちづくりを着実に推進させるとともに、市長が常々おっしゃっている「明るく元気ないわき市の創造」に、まさに寄与するものであり、今般の補助制度の創設は、大変心強いものと考えております。今後、この補助制度により、市内全ての防犯灯が早期にLED化されることを祈念し、次の質問に移ります。

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注)上記記載内容は、当方のメモをもとに作成したものです。正式な議事録は、いわき市議会HPの議事録検索システムから入手下さい。

星一物語 読み聞かせ 湯本一小

星一物語の読み聞かせが、湯本一小でありました。女性だけのロータリークラブ、桜ロータリークラブさんか、これまで平一小や平四小でも行なってきたものです。すでに回数を重ねているので、内容・話術ともに安定したものでした。

これは地元の先人の歩み、生き様を知ることで、郷土に誇りを持ち、また自身の身の振り方やキャリアプランを考えてもらうきっかけとなればと思っています。

<星一物語 読み聞かせ@平一小は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/41570741.html
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今回は、読み聞かせを入れる箱(専門用語で、舞台、といいます)も新調しました。これからもさまざまなところで開催して欲しいと思います。

<読み聞かせの動画は、コチラ>
https://youtu.be/SplLYtPkoYY
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500TYPE EVA新幹線

JR西日本の山陽新幹線、新大阪-博多間に、エヴァンゲリオン仕様が走っています。偶然、入線するところを見ることができました。

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「500 TYPE EVA」と名付けられた車両。ファンにとっては、垂涎の車両です。

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エヴァンゲリオンの世界観をテーマにした「500 TYPE EVA 展示・体験ルーム」(1号車)と、「500 TYPE EVA 特別内装車」(2号車)。特に1号車には、実物大コックピット搭乗体験ができるそう(要事前予約)。外から、そのコックピットを覗いてみましたが、、、無人でした。

22

2号車は自由席。覗いてみましたが、普通のビジネスマンが、普通に乗車していました。ファンにとっては、垂涎の車両ですが、それ以外の客には、単なる普通のこだまとしか映っていないようです。

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東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアー

東京2020オリンピック・パラリンピックフラッグツアーが、いわき市役所1階に来ています。オリンピック・パラリンピックの素晴らしさやその価値を伝えていくことを目的だそうです。2016年10月から2017年の6月までに都内及び東日本大震災で被災した東北3県を回るそうです。
 
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この旗は、ブラジルリオ2016大会で、小池知事が振ったもののコピーとのこと。ちなみにの閉会式で引き継いだオリジナルフラッグは、東京都第一庁舎2階で展示されているらしい。

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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動しています。いわき市は、震災後、複層的な問題が山積しています。公認会計士・一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 認定 アンガーマネジメントファリシテーターとしてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出し、解決策を提案していきます。

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