吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

2016年01月

読売KoDoMo新聞 秘密の地下道

愛読している、朝日小学生新聞に加えて、読売KoDoMo新聞も購読することにしました。前者は毎日発行でめ1769円/月、後者は毎週木曜日発行で500円/月です。「こどもたちの心の栄養になる」といわれている新聞ですが、大人でも十分楽しめる。個人的には、毎日のニュースや政局のゴシップ、スクープに追われていない分だけ、じっくり取材し、作り込まれた内容なので、むしろ一般紙よりも、朝日小学生新聞や読売KoDoMo新聞のほうが、情報源として優れているのではないかと感じています。

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今週の「ケーブル通る地下の道」の特集記事が秀逸でした。NTTの通信施設を結ぶ「とう道」(電話やインターネットの通信ケーブル)の取材記事なのですが、はじめて知ることが満載。一般人が知る機会が少ない対象について、取材し、大衆に情報を届けるという、マスコミのあるべき姿を感じたのです。
 
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インターネットの通信は、一般家庭・電柱・管路・開削とう道・シールドとう道・中継局・海底ケーブルを使って、全世界につながります。無線もありますが、情報量・速度の点で、圧倒的に有線が主流です。NTTの管路は、全国で約62万キロ、地球約16週分があるそうです。

今回の特集は、「とう道」。地下約4-8m部分に、道路を掘って作ります。縦は2-3m程度、横は1.5-5m程度なので、人が通行できる大きさです。その地下道が、全国で延長650km、都内部分だけで280kmもあります。都内ならば、とう道を通れば、好きな街の地下を自由自在に移動できるわけです。入り組んでいて、地下鉄を避けるために、階段を上がったり降りたり、迷路のようだそうです。

テロ対策のため、とう道の詳細な入口の場所や地図は、秘密です。途中には厳重なセキュリティで管理されたドアが設置されているそうです。同時に24時間体制で、遠隔管理し、火災や浸水、空気圧の異常等を感知するセンサーがとりつけられているとのこと。

住んでいる真下に、地下迷宮があり、毎日の全世界からのインターネットからの、莫大な情報が行き交っていると想像するとワクワクします。


南東北病院で人間ドック 脳MRI検査

郡山市には、公立病院がありません。3次救急も民間病院が引受けています。にもかかわらず、医療水準が高いといわれているのは、民間の病院の努力によるものです。そこで、郡山市といわき市の病院の規模をベッド数を用いて比べてみました(出典:一般社団法人日本病院会 会員一覧 )。ここからわかるのは、「いわき市には、2番手の規模に相当する病院(300床-400床)が一つしかないのに対し、郡山市はその規模の病院が5つもある」という事実です。この病院群が、医療の質・量を支えているわけです。また、「いわき市はトップ2が官立に対し、郡山市はすべて民間立」「いわき市は、相対的に小ぶりな民間病院が多い」ということも改めて浮き彫りになりました。
 










  病院名 病床数   病院名 病床数
1 いわき市立総合磐城共立病院 761   太田西ノ内病院 1,105
2 福島労災病院 406   太田熱海病院 499
3 呉羽総合病院 239   総合南東北病院 461
4 かしま病院 237   針生ヶ丘病院 451
5 松村総合病院 206   星総合病院 430
6 松尾病院 199   寿泉堂綜合病院 305
7 いわき病院 180      
8 長春館病院 168      
9 いわき湯本病院 154      
10 磐城中央病院 60      
    2,610     3,251


結果として、郡山市では大手民間病院の競争が激しくなり、切磋琢磨して医療サービス向上につながっていると感じます。具体的には、各病院が得意な分野の優位性を持ち、例えば南東北病院であれば「脳疾患」系、 寿泉堂であれば「高齢者」系に強い等の、差別化ができているようです。脳疾患で定評のある、南東北病院・脳神経疾患疾患研究所・予防医学研究センターで人間ドック・脳MRI検査を、実際に受診してみました。

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こちらの病院は、現理事長・院長の渡辺一夫氏による創業にもかかわらず、一代で市内有数の病院になっています。各地に支店を出し、医大新設に名乗りを上げるなど、新しい取組みに積極果敢な名経営者といっていいと思います(その反面もあるのでしょうけれど)。

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駐車場の配置からも、最初から大きな建物・敷地で作ったのではなく、成長にしたがって建物を増床し、駐車場を拡大していったことが伺えます。土地買収は大変苦労するイメージがありましたが、聞くところによると、良い病院経営を続けると、周辺住民が病院運営のファンとなり、敷地の拡大にも、積極的に協力してくれるそうです。

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1日ドックの検査料金は、84,240円(税込)。これには、腹部超音波検査・腹部内視鏡検査・心電図・動脈硬化検査・肺機能検査・聴力検査・眼底検査・眼圧検査・頭部MRI検査・頭部MRA検査・頸部MRA検査・胸部CT検査・頸部超音波検査が含まれます。特徴は、脳検査に力点が置かれていること。脳ドックを含めて、これだけのメニューをやっていただいての料金は良心的だと思います。

その良心的な料金の秘密は、、、 通常の外来診療で使用している検査機器・待合室の共通利用にありました。多くの人間ドックは、専用の待合室・専用スタッフ、そして専用の高価な測定器械(PET, CT, MRI)を備えた健診センターで行うため、高級感もあるし、静かだし、衛生面も安心のかわりに、料金を高めに設定する必要があります。一方、こうした専用設備を持たず、今、医療現場で使っている機器をそのまま使い、通常外来の待合室等をそのまま使えば、追加投資・追加コストなしに、料金を設定できるからです。そのかわり、通常外来の患者と一緒に列にならぶこともありますし、いわゆる病院の待合で過ごすわけですから、快適というわけにはいきません。検査のたびに、違う外来のブースに移動し、廊下の待合でするのも、以前亀田京橋クリニックで受けたような、ゆったりとしたサービスとは、かなり違います。どちらがよいということではなく、個人の嗜好での選択だと思います。

<亀田京橋クリニック 人間ドックは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/40518331.html
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建物自体は、旧態依然のデザインで、内装も決して洗練されたものではありません(新館は別として)。それでも市民から高い評判を得ているのは、建物や設備の新しさや豪華さではなく、提供する医療サービスの質だからということを改めて認識しました。

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南相馬市立総合病院 初期研修医100%フルマッチ

相双医療圏の災害拠点病院 南相馬市立総合病院を訪問しました。週刊現代の「ガン治療 人間として信頼できる医師100人」に選出された、尾崎章彦医師と話せました。震災後さらに、若い家庭の流出が進み、高齢化率が30%を超える地域ですが、逆に日本の課題先進地ともいえるわけで、ここの取組みを注目しています。

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旧国民健康保険原町市立病院で、市町村合併で、南相馬市が経営する地方公営企業であり、常勤医師30名、看護師120名弱、230床の許可ベッド数を有する、相双医療圏の災害拠点病院、救急告知病院(2次救急)です。ここは常勤医師総数が震災前よりも増加し、初期研修医も100%フルマッチを達成。救急車の受入率が90%を超えていているというスゴイ病院です。
 
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医師30名の中、脳神経外科の常勤医師が4人+県立医大からの応援と、この規模の病院としては充実しています。個人的には、救命救急で一刻を争うのが、脳卒中と心筋梗塞だと思います。そこで脳神経外科の医師がこれだけ常駐していただいているのは、心強い。ただすべての診療科が毎日オープンできるわけではなく、県立医大から応援に来て頂く曜日にしか外来診療ができない診療科も複数あります。当然、その日の外来は大混雑します。駐車場待ち、さらには国道6号線まで待ちの列ができることも。

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自主避難等により看護師が流出してしまい、10対1看護等のルールにより、許可ベッド数すべてが稼働できていないようです。看護師を集めたくても、地元・通勤圏内に勤務希望の看護師がいない中、有効な対策がない状態です。これはかなり根が深く、一病院、一自治体がすぐに改善策を打てるものではありません。

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受付には、病院ボランティアさんが2名、立っていらっしゃいました。病院ボランティアさんは、病院内で医師、看護師その他の職員と協力して、患者の案内、相談等をやっていただける方です。いろいろ課題はあるのでしょうけれど、シニア世代の方が、自主的に市民病院を手伝いたいというお気持ちはありがたいと感じました。
 
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病院新館・脳卒中センターが平成29年2月の開院を目指して、現在の建物の南側に隣接する形で建設工事が進められています。建設費は予算ベースで、60億円弱かかるらしい。限られた医療資源の中で何に重点を置くのか自治体の本気度が試されてくると思います。

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富山市のLRT 鉄道むすめ 岩瀬ゆうこ ラッピング車両

「鉄道むすめ」のラッピング車両が、富山ライトレール(LRT)を走っています。 「鉄道むすめ」は、全国に実在する鉄道会社23社の制服を着たオリジナルキャラクターの総称で、スタンプラリー企画をやっています。富山ライトレールの鉄道娘は、ポートラムアテンダントの「岩瀬ゆうこ」。名前の由来は、終点の「岩瀬浜駅」と、同社マスコットキャラクター『とれねこ』5種のうち、の「ゆうくん」「ここくん」の組み合わせのようです。 

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これがラッピング車両。ちょっと「痛車(いたしゃ)」をイメージするのは私だけ?痛車は、自動車本体に漫画・アニメ・ゲームなどに関連するキャラクターのステッカーを貼り付けたり、塗装を行うなどして装飾した自動車で、いわゆる、おたく文化です。描かれるキャラクターは「2次元」の萌え絵の美少女キャラクターなどですから、コンセプトはほぼ一緒?

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自社の「岩瀬ゆうこ」だけでなく、各社の鉄道むすめも、いました。路線を日常の足として、毎日利用する通勤・通学客にとっては、何の付加価値にもなっていないと思いますが、観光客、特に一部の鉄道マニアには垂涎なのかも(よく知りません)。

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全ての車両がラッピング車両というわけではなく、基本は、通常の車両です。ポートラム、富山港線は、富山駅北駅から岩瀬浜駅までを結ぶ富山ライトレールの軌道・鉄道路線です。JR西日本が運営していた鉄道路線を第三セクター会社の富山ライトレールに移管し路面電車(LRT)化したもの。移管後に、列車運行本数が約3倍と大幅に増加し、利便性が向上したそうです。鉄道路線(6.5km)は通常の軌道ですが、市中心部(1.1km)は新たに併用軌道を新設してつないだ、トラムトレインです。都心では路面電車(レールは埋め込まれている)であったものが、郊外に入ると通常の電車のように軌道で走る(当然、速度は上がる)のが不思議です。
 
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富山県は、1世帯当たりの自家用乗用車の保有数が全国有数というように車社会化が進んでおり、郊外の主要幹線沿いのショッピングセンターやロードサイド店舗が多いです。そこで富山市は、今後の人口減少や高齢化社会などに対応するため、「公共交通を利用したコンパクトなまちづくり」の実現に向けて様々な取り組みを進めており、この路線も一環です。

ポートラムの他にも、市内電車(チンチン電車)と、そのバージョンアップした、市内中心部を一周する環状線等にも、新型の連結車両が投入されていて、努力しているのが感じられます。

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その他にも、100円で乗車できる小型のコミュニティバス「まいどはや」、そしてオンデマンドタクシー(乗り会いタクシー)等も(試験的に?)導入していて、コンパクトシティという目標に向かって、やれる手段はすべてやってみる!という富山市の強い意志を感じました。必ずしも、施策全てが成功、有効に機能するわけではないかもしれませんが、その前向きな姿勢に賛同します。

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注)上記写真は、インターネット上から集めたものです。

今野畜産 原町のソウルフード 今畜メンチ

原町の今野畜産さんを訪問しました。原町のソウルフードともいわれる「今畜メンチ」。今野畜産のメンチカツを今畜メンチと呼ぶらしいのですが、そのメンチが美味しくて大きくて安いのは有名。自家製メンチカツは破格の85円!で、美味しい。秘密は自社での脱骨と精肉の熟成度。超オススメです。

ここは居住制限区域ギリギリの場所なので、震災後に取引先の半分がなくなり、いまでは仙台より南で解体と精肉の営業を続けているのは、ここだけらしい。正式名は、今野畜産直売所、お肉屋さんです。実家は石屋さんの今野専務、今では肉の解体(脱骨というらしい)もできるエキスパートです。
 
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店舗は、無人駅のJR磐城太田駅から徒歩2分の場所にあります。工場は道路向い、製販一貫です。精肉の卸で余剰となった肉を加工して、お総菜にして販売しているので、もともとの原価が卸値なので安く販売できるとのこと。

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いまどき、おかずが85円で買えるなんて、ちょっと信じられませんが、本当です。現在は双相地区に作業員の方々がたくさん働いているので、その帰宅途中でここに立ち寄って晩ご飯のおかず・おつまみを買ってから、いわき方面に買えるので、夕方の混雑は尋常ではないそうです。立ち寄ったのは午後早い時間でしたので、まだ空いていました。

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店舗は典型的な「お肉屋さん」です。現在は、売参権を持っている仙台の食肉卸売市場に定期的に行き、牛肉・豚肉を「つるし」で仕入れ、それを自社工場で解体(脱骨)して、精肉にしています。適切に熟成をし、一番良いタイミングで、出荷するので美味しいのだとか。これは安いときに仕入れて冷凍し、解凍して販売するスーパー等には、マネできない芸当です。

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工場で解体しているしているところを一部始終、見せて頂きました。工場内は(当たり前ですが)かなり寒いです。その環境での作業は、職場環境としてはラクではありません。

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豚のもも肉、部分です。もっと血が滴っていて、グロテスクかと思っていましたが、さにあらず。マグロの解体とさほど変わらない印象でした。

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この原町のソウルフード 今畜メンチを提供してくれる店舗が、「道の駅 南相馬」のお食事処 さくら亭です!メンチカツ丼600円で、南相馬の味で満腹にできます。味噌汁も具だくさんかつ、出汁がよく出ていて美味しいです。ご馳走様でした。

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富山の薬売りの原点 越中反魂丹

富山薬売り・置き薬は全国的に有名ですが、その原点が、「越中反魂丹(えっちゅうはんごんたん)」です。個人宅や法人事業所に薬箱を無料で設置し、使用した分だけ定期的に訪問したスタッフが集金をする薬の販売する「置き薬商法」は、当時、画期的なビジネスモデルでした。その原点が、越中反魂丹という薬です。

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富山の薬売りの由来は、富山藩主前田正甫が諸大名に、マーケティングしたことでした。前田正甫公は、とにかく女ぐせが悪く、贅沢が好きで、己の興味と欲望のままに生きてきた自由人だったらしい。そのバカ殿様が、虚弱体質だったこともあり、薬に興味をもち、オカネを惜しまずに、各地の妙薬を取りそろえて効能を研究しました。そこで見つけたのが、備前の医師 万代常閑が製造する反魂丹でした。そこで前田正甫公は、配下に命令して、安易にもそのコピー「越中反魂丹」を製造します(今でいう、ジェネリック医薬品)。しかし、しょせん二番煎じであり、ブランド力もなく、どうしても売れませんでした。

一大転機は、江戸城内で三春藩の藩主 秋田輝季が腹痛を訴え、たまたまそこに居合わせた前田正甫公が印籠から「反魂丹」という薬を取り出して与えたことでした。痛みがたちどころにおさまり、いならぶ大名はその効き目に驚いて「ぜひ、我が藩でも販売してほしい」と願い出たそうです。当時江戸城は、参勤交代等で大名が集結しておりプレゼンをするには絶好の機会。正甫公は、その機会を捉え、ブランドイメージを一気に確立します。さらには、「他領商売勝手」といって、商人が他藩へ出向いて薬を売ることを奨励しました。それは土地に領民を張付け、移動させないという江戸時代においては、画期的なことでした。富山城下の薬売りは、各種の薬を入れた五段重ねの柳行李を背負って、全国各地に散りました。そこで常備薬を売り、一年後に薬の補充と使用分の料金を徴収する、全く新しい、完全にオリジナルの販売システムが構築されました。これが現代の「富山の薬売り」につながっています。それにしても、いわゆる素行の上の「バカ殿」が己の興味と思いつきで始めた製薬事業、これが年間で21万両を売り上げていたそうで、その意味では、稀代の「名君」といっていいでしょう。

これが、五段重ねの柳行李の現物です。
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そしてその越中反魂丹の販売元が、池田屋安兵衛商店で、現在でもきちんと営業中でした。

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「体に魂を呼び戻す妙薬」というのが『反魂丹』の名前の由来だそうです。製薬法は既存のものであり、富山立山で産する自然の生薬を配合した成分は、現代でも胃腸薬として、第三類医薬品として承認されています。
 
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現在でも、調剤室を見せながら、「座売り」という昔ながらの販売方法をとっています。座売りの場は土間と上がり框となっており、顧客と相談しながら、調剤するそうです。
 
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明治時代に活躍した丸薬作りの製造機械が店内に置かれており、製造の仕方を見せて頂きました。私も製造体験させていただきましたが、丸薬を丸くする力加減がとても難しい。
https://youtu.be/7RACZ3iCEc4
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 店内には、さまざまな既存医薬品が販売されており、銭湯でおなじみの「ケロリン」もありました。銭湯の桶の定番ですが、実はケロリンの現物を見るのは初めてでした。日本の製薬は江戸時代からであり、歴史はそう古くありません。しかし江戸後期以降の西洋医学の流入により、一気に淘汰されてしまった感があります。しかし、江戸時代の治験に基づく、生薬から抽出された薬も、そう捨てたモノでもないはずです。

平三中 学校司書 読書記録ノート

平三中の学校司書の方に、読書記録ノート活動を拝見させて頂きました。実は、「未来を開く学校図書館 報告会」で発表された取組みです。生徒が自ら読んだ本に対して感想やコメントをノートに記して、それを定期的に提出し、それを学校司書がすべて目を通して、温かいコメントやアドバイス等を書いて返却するという仕組みです。読書を通した、生徒と学校司書の交換日記のイメージですが、生徒を本の魅力に気づかせるという点で素晴らしい取組みです。

<未来を開く学校図書館 報告会は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45998035.html
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これが読書記録ノートの現物です。クラスごとに作成されます。現在、いわきでは学校司書は25名が活動しており、小学校では全校に配置されていますが、中学校はまだまだこれからだそうです。学校司書それぞれが、2-3校の小中学校を受け持ち、週2回(もしくは1回)程度を巡回。8:30-15:15までを、この図書館で勤務します。この勤務時間内に、図書の整理や、オススメ図書の陳列、飾り付け等をし、その合間に、読書記録ノートの添削?コメント作成するそうです。全クラスから一冊ずつノートが提出されるので、読むだけでも大変ですね。

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読書ノートは、直接提出してもいいし、学校司書がいないときには、提出ボックスにいれておけばOK。

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30年ぶりに足を踏み入れた平三中の図書館。以前は、鍵もなく出入り自由だったような記憶がありますが、現在ではセキュリティの関係もあり、オープンしているのは、日中だけ。夕方以降はクローズです。

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季節モノの本や、話題になっている本を前に出して陳列するのも、本に興味を持たせるための学校司書のテクニック。学校図書は、任意の制度であり、特段の資格が必要なわけではありませんので、その属性・出身は、図書館勤務者であったり、教師であったり、主婦であったり多様とのこと。大前提として本が好きなことが条件でしょう。

これまで司書教諭の多忙にかまけて放置されてきた図書の整理や入替え、そして魅力のある陳列、読書記録ノートのやりとりなどは、学校図書でなければとてもできません。生徒を本に誘導するのに多大な好影響を与えていることは、校長先生も激しく同意されていました。ただ課題は、学校司書の身分の不安定性でしょう。時給そのものに加え、学校の長期休業時(夏・冬休み)は、出勤に及ばずに無休。さらには非正規雇用として、契約延長がどうなるか不明、という待遇では安定した職業とはいえず、改善しなくてはなりません。

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ルポ 老人地獄 朝日新聞経済部著 年金が53%切り捨て?!

近い将来3人に1人が高齢者となる日本では、老人をめぐる状況が凄まじい勢いで悪化しているとのこと。本書のテーマは「老後の貧困」と「介護行政の不備」の結果、蓄えの少ない高齢者が直面する悲惨な現状を、様々な取材を元に描いたものです。激安老人ホームの劣悪な環境の描写を皮切りに、それが改善されない背景を、高齢者の貧困や、家族の負担、行政の不備といった側面から追求。厳しい生存競争、受験戦争、強烈な通勤地獄、住宅問題、等に打ち勝ち、戦後の高度成長期を支えてきた団塊の世代を、退職後に待ち受けているのが「老人地獄」とは、何とも切ないです。

著書の例から引用すると、介護の現場はひどいところもあるらしい。
・全国各地に「無届け老人ホーム」が増加。行政に届けを出さず、古い空き家を利用したホームが多い。男女混合で雑魚寝させる「お泊りデイ」施設もある。排泄物の臭気が充満する不衛生な環境でも「安い料金」が魅力となり、入居させたい家族は後を絶たない。
・個人の介護計画を立てるのはケアマネージャーだが、ケアマネが特定の施設にカネが落ちるよう誘導しているケースがある。必要性の有無にかかわらず、介護報酬上限まで利用するケアプランを作りがち。

老後に入る施設は大きく分けると、1. 特別養護老人ホーム(特養)  2. 介護老人保健施設(老健)  3.有料老人ホーム  4.グループホーム等があります。1は、費用は比較的安い(公費が多大に投入されている)ですが、入居希望者が多く、入居待ちで入居できません。入居要件が2015年から要介護3以上になり、ハードルが高くなりました。2は、基本的に病院から退院してリハビリをして自宅に入るまでですから、長期間入居させてくれず、「老健わたり」する人も出てきています。3. は入居費用及び毎月のリビングコストが高価です。4.はそもそもグループホームで生活できるなら自宅+通所サービスでもできる人が多い。

そんな背景から、無届けの詰め込みお泊りデイサービス、無許可の老人ホーム、等が暗躍しているらしい。しかし、行政がこれらを杓子定規に摘発すると、あぶれる老人が多く出きてしまう。その現実から、ある程度は黙認しているというのが実情が見えてきます。

しかし、介護現場で働いているスタッフは、客観的に見て典型的な3K(きつい、汚い、危険)(きつい、厳しい、帰れない)(きつい、帰れない、給料が安い)の職場環境で、平気賃金よりも10万円近く低い給料で、重労働をしています。そのため離職者が多く、それが残ったスタッフひとりあたりの業務量を増やし、さらなる離職が進む
という悪いスパイラルから、介護現場は人手不足が常態化しています。

国の基準では、特養は入居者3人に対して介護職員1人を配置しなければなりません。それを下回ると介護保険から支払われる介護報酬(施設から見ると売上)が3割カットされてしまうので、深刻です。それでも東京都高齢者福祉協議会の2014年の調べによれば、回答があった305施設のうち、定数に満たない施設が、半数近い145施設あったそうです。その内訳の60%の87施設が1-3人の不足、30%の44施設が4-6人の不足、1%の10施設では10人以上の介護職員が不足しているとのこと。

一方、このような老人ビジネスの経営の資金の流れは、複雑で外部から見えにくく、いろいろな形で甘い汁を吸っている輩もいて、これが一層問題を複雑にしています。
 
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社会福祉に使うためと消費税を大幅に引き上げながら、介護保険事業者への介護報酬は10%近くカットされまいした。その結果、事業継続のための原資すら日々確保出来ずに給与面も含め求人等がおぼつかないところも出てきています。されには介護経営が成り立たずに閉鎖する事業所も。それにも関わらず、「介護離職ゼロ」を目指すという政府の目標には、ムリがあるのではないか。もう一度、数字をきちんと見直して、持続可能な制度にしていかなくてはなりません。

団塊世代が後期高齢者入りする2025年以降は、いったいどうなるのでしょうか。2014年の厚生労働省のモデルによると、老後の原資となる年金額について、現役会社員の手取り月収を平均34.8万円とおき、その場合の厚生年金は月額平均21.8万円(夫婦2人分)となります。これは現役水準と比較した代替率62.7%。

・厚生労働省が予測する30年後のベストシナリオA
現役会社員の手取り月収を平均59.0万円、その場合の厚生年金は月額平均31.1万円(夫婦2人分)となります。これは現役水準と比較した代替率50.9%。
・厚生労働省が予測する30年後のワーストシナリオH
現役水準と比較した代替率35%。
上記代替率50%と35%は、2014年の価値の17.4万円、12.2万円にしかなりません。おいおい、今のご時世に14.8万円(17.4万円、12.2万円の中位)で夫婦二人が暮らしていくなんて、、、かなり厳しい。単純計算で今の給付水準から、53%切り捨てされる計算になります。

年金財政・介護保険に関する処方箋は、年金給付・介護給付水準の切り下げ、サービスの内容の切り下げ等を含む ハードランディングなものになるかもしれません。しかし、今の制度のまま引っ張れるだけ引っ張って破綻するというような「エンロン」のようなことになって欲しくありません。

へんないきもの展2

サンシャイン水族館×早川いくを氏のコラボレーション企画 へんないきもの展2、開催中。2014年の特別展の再現&バージョンアップです。ユーモアにあふれた独特な注釈で、生き物たちの生態を(必ずしも正しくない)解説しています。水族館の入場料金とは別料金にもかかわらず、多くの方が来場されていました。

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私の一番のヒットは、「ジーベンロックナガクビガメ」。まさに長い首で「へんないきもの」です。それに対する早川いくを氏の解説・コメント「首をながーくして待っています」がおもしろい。

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これだけでなく、氏のコメントが爆笑・脱力・失笑等、いろいろあって、生き物だけでこれだけ楽しめるのかという感じ。正直、生き物だってそれぞれ一生懸命、ダーウィンの進化の過程で生きているわけで、人間をおもしろがらせるために存在しているわけではありません。それであって、というかその一生懸命さが、このおもしろさにつながっているんです。

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このカフェメニューにも笑った。この脱力感、何というか、悔しいですが、早川氏の手のひら(頭の中?)で、笑わさせられているようです。面白い。食べて見たい。

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入場券兼用のしおりをいただきました。「世の中には妙な生き物がいるもんですなあ」「さあ、おいで。俺の胸で思う存分、泣きな」。まさか生き物がこんな形で、人間に紹介されているとはお釈迦様でもでもわかるまい。

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ウルトラマンスタンプラリー

JR東日本の「帰って来たぞ!我らのウルトラマンスタンプラリー」が、始まりました。山手線をはじめとする首都圏の主要駅65駅に設置されている、スタンプを集めると、ウルトラマングッズがもらえる仕組み。とりあえず10駅を集めれば、オリジナルステッカー、ピンバッジがもらえます。全65駅を制覇すれば、「全駅ウルトラ制覇証」が発行されます。

各駅に設置されているキャラクターは、それぞれ別で、駅のなんらかの由来に関連してキャラクターを決めたとのこと。そのうんちくが楽しみです。写真は池袋駅のメトロン星人。池袋メトロポリタンに引っかけたのでしょうか。ちなみに五反田駅は「ダダ」。

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巣鴨駅は、怪獣ジャミラ。なぜに???という疑問は、解説を読みましょう。

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現在、山手線というドル箱路線を持つJR東日本の経営は安定しています。一方、地方路線では若年人口の減少に伴い、利用客数の減少の一途です。将来的に鉄道利用客(通勤・通学・国内旅行)を増やさねばならないのは、極めて重大な命題です。その長期的な対策のひとつが、こういった子どもを取り込んだ、鉄道に乗せること、そして鉄道ファンを地道に増やしていくことなのだろうと思います。こういう取組みは、真剣ですが、楽しいですね。

こどもだけでなく、幅広いウルトラマン世代の方々が、スタンプラリーに参加していました。大人のほうが、スタンプを押して、次の駅へ移動!と、本気出してやっているような気がします・・・

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スタンプラリーがはじまって間もないですが、すでにオリジナル手帳が売り切れのお店も出てきています。大人買いのような気がしてなりません・・・

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平三小で租税教室しました

税務署主催の租税教室が、いわき市内小学校のいくつかで開催されています。これは小学校六年生を対象に、税金の意義や役割等を、知ってもらうというもの。私の母校である、平第三小学校に講師として派遣していただけました。

小学生は、法人税や所得税等の主要な税金について触れる機会がないので、それを学ぶということは、正直、ハードルが高いです。一方、消費税は誰しもやりとりしていますし、税率の問題を出したところ、ほぼ全員が8%ということを知っていました。

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税金がある現実の世界と、税金がない世界(パラダイス?)の、映像を見た上で、税金の役割をまず考えます。その後で、税金が使われて作られているモノと、税金が使われていないモノを分類。小学生にカードを渡して、分類してもらったのですが、一発で全員合格!小学六年生、理解度が高いです。

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昨今、ADHD等をはじめとする発達・学習障がいや、学級崩壊等を耳にする機会が多かったので、ある程度、講義がうまくいかないのを覚悟してきました。しかし、その心配は全くの杞憂でした。みんな真摯に耳を傾けてくれ、積極的にクラスに参加してくれました。生徒だけでなく、そのセットアップをしていただいた先生方に感謝です。

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実は、講義の一番の関心は、現金1億円(相当)の札束を、実際に、それぞれの小学生が手に持つことでした。当初はやりたい人だけ限定と思っていましたが、ほぼ全員がやりたい!という手があがったので、全員に持ってもらうことに(けっこう時間がかかるんですよね)。

現行の仕組みでは小学校の授業料や教科書はもちろん無料ですが、もし税金を使わずに私費だけで賄うとすると、授業料は月額約7万円になるそうです。6年間で、約510万円です。今回90人の生徒が参加しましたので、ここにいる生徒にこれまで4億5千万円の税金が投入されてきた計算になります。それだけみんなに期待しているので、一生懸命に勉強してくださいね、という話で締めくくりました。小学校校舎が約10億円かけてつくられていることや、教科書の実費の金額等、改めて自分も勉強になりました。

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富山型デイケアサービス デイケアハウスにぎやか

デイサービスとは、施設に入所せず、昼間に日帰りで利用できる通所介護サービスです。全国的に同じ法律に基づいて運用されているにもかかわらず、特色のある「富山型デイサービス」、すなわち、年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが一緒に身近な地域でデイサービスを行政視察してきました。
 
富山型デイサービスのきっかけは、まだ現在の老人福祉法や障害者福祉法が確立されていなかった平成5年、惣万佳代子さん、西村和美さん、阪井由佳子さんら3人の看護師が県内初の民間デイサービス事業所「このゆびとーまれ」を創業したこと。この施設は、(病院・老人施設のトコロテン方式でなく)家庭的な雰囲気のもとで、ケアを必要とする人たちの在宅を支えるサービスを提供するための事業所でした。民家を改修した小規模な建物で、対象者を限定せず、地域の身近な場所でデイサービスを提供した事業所は、当初、まったく行政からの支援・補助を受けずに運営されていました。そしてその既存の縦割り福祉にはない柔軟なサービスは、開設当初から全国的に注目を集めたそうです。その後、法律がこのサービスに影響され、後追いで成立していったたことから、富山型デイサービスの領域のかなりの部分は、いまでは行政からの支援・補助対象となりましたが、その意味では、日本の介護関連法律をリードした、画期的事業所ともいえるわけです。年齢や障害の有無にかかわらず誰も排除せずに柔軟に受け入れる「富山型デイサービス」は、行政の縦割りを超えた横断的な補助金の交付が特徴となっています。
 
小規模ゆえに家庭的な雰囲気の中、利用者が自然に過ごせることや、個々の状態に合わせたきめ細かい介護が受けられること、利用者を限定しないため、お年寄りが小さな子どもを見守ったり、障害のある方がスタッフのお手伝いをすることがあるなど、(ありきたりの施設サービスでなく)「当たり前の日常生活」がそこにはあります。

富山型デイサービスの大きな特徴は、以下の3点。
1. 小規模:一般住宅を基本としていて、利用定員は15-22人程度。2. 多機能:高齢者だけでなく、障がい者、学童、いつでも誰でも、受け入れ可能。3. 地域密着:家庭的な雰囲気で、家族のように過ごせる第2の我が家。近所の家に遊びに行く感覚。

徘徊を繰り返していた高齢の方が、毎日来る赤ちゃんを見て徐々に落ち着き、会話も自然になるなど、富山型デイサービスには様々な相乗効果を生み出す可能性があり、それぞれの事業所が地域に根ざした利用者本位のサービスの提供を目指し、個性ある事業所運営に取り組んでいます。

この富山型デイサービスの創業のひとりである阪井由佳子さんが、その後、独立したつくった「デイケアハウスにぎやか」を訪問させて頂きました。スタッフのミキティさんとレイコさんが、温かいお出迎え。

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まずは、デイケアハウスにぎやかの概要について、パワーポイント「にぎやか見学ガイド」を使った説明をいただきましたが、、、こんな面白くて、優しい説明を受けたのは、はじめてかもしれない。3人のスタッフによる、ナレーション。要点をきちんとついた要領の良いプレゼン資料「にぎやか見学ガイド」、そして切れ目のないビデオ映像や、バックグラウンドミュージックも素晴らしかったですが、なんといっても実際の現場スタッフ、寮母さん、利用者と見まごうばかりの高齢スタッフの3人による、かけあい漫才?のような楽しい会話が印象的でした。みなさん楽しそうに話して下さるのが印象的でした。介護は「日常」の一部になっていて、仕事をしているという感覚は薄いそうです。

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「看取り」もすでに20人以上、送り出しています。お通夜も、ここでやる。「死は日常の延長線上にあり、誕生と同じく、かけがえのないものである」というような趣旨をおっしゃっていて、なるほどと膝を打ちました。途中で、レイコさんの淹れた美味しいコーヒーもいただきました。レイコさんはかつて要介護認定を受けていたそうですが、このデイケアはうすにぎやかに通所したところ回復し、今は、スタッフとしてお手伝いいただくまでになっているそうです。

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説明もたどたどしい高齢?のスタッフ「山ちゃん」。実際にかつては、介護される側の障がい者認定されたこともあるけれど、しっかりと介護する側のスタッフとして、ジョークを飛ばしつつ説明いただきました。このほかにも利用者が、食事のお膳を運ぶのを手伝ったりして、利用者とスタッフの垣根が低い!衝撃的でした。

介護施設の食事というと、プラスチックのお盆に1週間分の決められたメニュー(多彩なメニューであることをアピール?)が貼り出されていて・・・なんてのが普通ですが、ここではメニュー表がない!提供するのは日常だから、毎日冷蔵庫にあるもので、料理をしてスタッフ・利用者みんなで食べるから。冷蔵庫もスーパーの特売の食材を仕入れるから、どんな献立になるかは、スーパー次第。まさに、利用者・スタッフがみんなで、ひとつ屋根の下で暮らす「日常」ですね。

介護施設では毎朝行う「検温」もこちらではやっていないとのこと。なぜなら一般家庭の日常で、毎日検温なんてしないでしょ。やっと、この施設が何度もいっている「日常」の意味がわかってきました。聞くとこちらの施設の理念は、1. ありのままを受け入れます、2. いいかげんですんません、3. 死ぬまで面倒を見る、というもの。一見、おふざけしているようですが、これこそ「覚悟」だと実感です。ただこれをつきつめていくと、資金繰りが成り立たない。「物質的満足度」と「心の満足度」、そのバランスをとっていくのが経営です。

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地元産の杉材をはじめ環境と健康に配慮した建材で新築した、吹き抜けのある2階建てでした。建築資金6900万円のうち、一口1万円の出資を募った結果、4500万円が集まったそうです。階下のリビングから、吹き抜けを通して、家中のいろいろな人の声が聞こえます。通う・泊まる・住むの基本機能に加え、遊ぶ・食べる・学ぶ・働く・育む・体験する等の多機能の、この温かい雰囲気の施設を視察希望する人は、直近9ヶ月で700人を超えるそうです。

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利用者の方が手作業による機織りで、布バッグ等を製作・販売しています。それだけでなく、オリジナルTシャツ・グッズの販売、そして今回のような視察受入れの料金(一人1000円、コーヒー代込み)等が、運営費の補填にあてられているそうです。

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利用者定員22名ですが、それを常勤スタッフ12名、非常勤スタッフ19名、有償ボランティア4名で運営。なんとスタッフの最高齢は78歳とのこと。利用者とスタッフの垣根が著しく低い(いい意味で)。利用者の3割が高齢者介護がで、残り7割は障がい者介護や学童預かりだそうです。いわゆるお泊まりデイというショートステイも数名いらっしゃるそうです。見ると高齢者の中に、若年の障がい者と思われる利用者や、幼稚園児?も混じっていて、これがお互いに良い影響を与えているようです。なんとリビングには、老人施設のマストアイテムであるテレビが設置されていませんでした!ぼーっと、ずーっとTVを見せるだけの老人施設でなく、それぞれの利用者が何かをするように、あえてしているようです。

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このデイケアハウスにぎやかのほか、かっぱ庵という認知症デイサービス&ロングステイも運営しており、1ヶ月15-17万円程度のコストで、高齢者を預かっているそうです。そちらでは、これまでに20人あまりの「看取り」をやってきたとのこと。お通夜のVTRを見せて頂きましたが、かっぱ庵の居室で、他の利用者とみんなで一緒に、にぎやかに行っていて、その衝撃でした。死は誕生と同じく、生の延長線上にあり、自然の摂理です。昭和以前は自宅での看取りがあたりまえでしたし、死を目前で見ることにより、命の大切さ、はかなさを感じることができる。看取りは特殊なことという印象がありましたが、これからはあえて病院に行かない選択もあり、だと納得しました。
 
注)上記写真は、 デイケアハウスにぎやか様の許可を受けて撮影、掲載しております。
 

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読んだら 岩崎夏海著

280万部のベストセラー「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら 」(いわゆる、もしドラ)の続編です。選手がひとりもいない「マネージャーばかりの野球部」がどうやって強くなっていくのかという過程をイノベーションの機会を通じて、競争しないで勝てる組織を作るという、荒唐無稽の物語です。

前作「もしドラ」は、経営書の偉人、ピーター・ドラッカー氏(故人)の名著「マネジメント」を甦らせたことでしょう。その続編である本書は「イノベーション」と「起業家精神」をタイムリーにテーマに取り上げています。野球物語としては、ありえないストーリー展開ですが、そこは(いちおう)経営書なので、ご愛敬です。著者がいいたいことを、ドラッカー氏の著書から、適宜、引用しています。個人的には、キーワードは、「それぞれの居場所を作る」「適切の人材こそがもっとも重要な資産」「不適切な人材こそが組織の足を引っ張る」の3点。

オリジナルの「もしドラ」に触発されて、関連本がいくつかでましたが、今回のはオリジナルの作者、岩崎夏海氏によるものですから、思い入れもひとしおでした。

<崖っぷち女子大生あおい、チョコレート会社で会計を学ぶ>
http://www.mikito.biz/archives/24872219.html
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<あらすじ>
私立浅川学園に通う1年生の岡野夢は、ベストセラーとなった「もしドラ」と偶然出合います。野球ともマネージャーとも接点がない夢でしたが、友人の真実に誘われて、野球部のマネージャーになることを決心します。しかし、浅川学園には野球部がありませんでした。ゼロから野球部をつくる必要があったのです。

そこで、夢と真実はドラッカーの『イノベーションと企業家精神』を読みながら、競争しなくても勝てる、まったく新しい野球部をつくろうとします。果たして2人は、最強チームをつくり上げ、甲子園に勝ち進むことができるのでしょうか?マネージャーたちによるイノベーションは成功するのでしょうか?

離島キッチン 経営は島根県海士町(あまちょう)の観光協会

「離島キッチン」という飲食店。経営しているのは、島根県海士町(あまちょう)の観光協会です。お役所以上にお役所らしいと揶揄されることの多い各地の観光協会ですが、こちらの経営センスは目を引きます。

自分たち隠岐島・海士町だけでなく、他の島の食材やお料理も提供しています。そうすることで、全国の島どうしが手をつなぎ、都道府県の垣根を越えたつながりを全国の島の方々やお客さまと共有できるのでは、とのこと。素晴らしい。実際、自分のところだけの食材・郷土料理だけでは、どうしてバリエーションに欠ける。その点、「離島」のカテゴリで、協働すれば、幅広く、かつユニークなポジションをとれるはず。現在は、なぜか?東京神楽坂と茨城県水戸市の駅ビルに出店しています。

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お食事メニューを見ると、「離島メニュー」が並んでいます。どれもそれぞれの離島の特色を出した、オリジナルなメニューです。

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今回、選んだのは「島めぐり定食」。篠島のシラスご飯に、隠岐のアジフライ、屋久島のサバ味噌豆腐等、ワクワクする献立です。それにしても、これだけの素材を集める手間のわりには、リーズナブルな価格です。仕入れ・配送ルートに何か秘密がありそうです。

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店内には協力している「離島」マップがありました。瀬戸内がメインですが、九州・四国・山陰にも離島はあるし、東京にだってたくさんの離島があります。それぞれの島単独では、なかなか魅力を伝えきれなくとも、これらが束になれば、幅広いメニューが揃い、顧客に魅力あるものとなりますね。良い気付きになりました。

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スタッドレスタイヤにしました

いわきでの大雪の際には、これまでは基本的に外出を控え、どうしても必要があれば父の4輪駆動の軽トラを運転してきました。しかしながら冬期に遠方に行く機会が増えたので、これを機にスタッドレスタイヤを購入してみました。

購入したのは、、、175/65R14 82Q DUNLOP WINTERMAXX WM01。氷雪上性能の高さに加え、前モデル比1.5倍の寿命は乾燥路面が多いいわきの冬道に適しているとのこと。

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タイヤのゴムは触ってわかるほど、柔らかい。レースで使うスリックタイヤと同程度の柔らかさだそうです。まず細かく切られた溝で氷の上に張られた水塗膜を捉え、その下の氷をこの柔らかいゴムでグリップする仕組みだそうです。だからノーマルタイヤのような耐久性はなく、3年程度がきちんと使える寿命とのこと。ノーマルタイヤに比べて著しくコストパフォーマンスは悪いですが、安全性に替えられません。

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ホイールも追加購入が必要なので、せっかくですから軽量のアルミホイール(ユーロスピードG10)もセットで購入しました。これまでアルミホイールの必要性を感じませんでしたが、あらためて調べてみると、車重を1kg以上軽量化でき、特にホイールの軽量化はバネ下加重といって、単なるボディ軽量化の数倍の効果があるそうです。利用期間の長い夏用にアルミホイール+ノーマルタイヤとして、冬用にスチールホイール(ホイールキャップ)+スタッドレスタイヤでいきます。
 

上島珈琲店@黒田記念館店 幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」

黒田記念館は、東京国立博物館の一部です。その黒田記念館別館に上島珈琲店が出店しています。一般的には伝統と風格と対極にあるチェーン店ですが、黒田記念館の建物のレンガの外観にマッチしていました。1階はカウンター席と、外のテラス席があります。テラス席には屋外ストーブがあって、寒空でも大丈夫です。

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和風レトロな内装の2階は約40席。古さがほどよく雰囲気と合っていて、良い感じの空間です。平日は、お隣の東京芸術大学(ただし、音楽科のみ?)の学生らが集うのでしょうね。

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写真下の一杯ずつ抽出のオリジナルサイフォンは、幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」専用。めったにお目にかかれない代物です。全国で5店舗しか提供していないそうです。

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数量限定の幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」が、メニューにありました。なんと!!1杯2,500円!!『ブルボンポワントゥ』は、18世紀フランス・ブルボン島(現レユニオン島、マダガスカル島の東方約800キロメートルのインド洋上)で発見され、その類稀な香りの高さと甘みのある風味から文豪バルザックやルイ15世までも魅了したと言われた伝説のコーヒーですが、サイクロン被害等で絶滅。UCCは、この幻のコーヒー種を復活させ、2007年に日本市場での独占発売しました。甘味が強く非常に香りが高いのが特長だそうです。

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今回、はじめて飲んだのが、この「和歌山県産 温州みかんのミルク珈琲」560円。珈琲というよりも、デザートですね・・・スターバックスのキャラメルマキアートに通じる、カフェの甘味メニューです。

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大兵馬俑展@トーハク

上野の東京国立博物館で、大兵馬俑展が開催されています。そう、あの!「兵馬俑」です。中国人であっても、交通不便でなかなか現地で見ることが出来ない現物が、東京で見ることができるなんて、なんと幸せなのでしょう。

8000体もの陶器製の軍団で構成された兵馬俑は超有名ですが、発見されたのは1974年で、たった40年ちょっと前に過ぎません。製作され埋められたのは、紀元前200年ごろですから二千年もの間、秦の始皇帝の陵墓のそばの地下で眠っていたわけです。まさに地底の都といっていいかもしれない。

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今回、現物が運ばれてきたのは、陶製の将軍・兵士だけでなく、帝都で使われた水道管、銅製の馬車(これは複製が展示)等です。一口に兵馬俑といっても、将軍俑・騎兵俑・御者俑・馬丁俑・立射俑・跪射俑・歩兵俑・軍吏俑・雑伎俑等、たくさんの種類があり、まさにひとつの軍団が形成できます。そしてそれぞれの装束や表情がすべて違っていて、例えば将軍は、立派なひげを持ち装束を着用しているのに対し、軍吏俑は重装備で厳しい目をしていました。興味深いのは、兵士らだけでなく、雑伎俑といって、いわゆるサーカス団、兵士を楽しませるための職業も、軍団の一員として同行していることです。戦というのは、直接的な兵力だけでなく、いわゆるロジスティック、兵糧運搬や士気ををあげるためのいろいろなものが必要なことは、2000年前と変わっていない。

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館内は基本的に撮影禁止ですが、記念撮影コーナーだけは自由に撮影できます(上記写真)。最前列だけは陶製のレプリカ、背景は兵馬俑の現地写真ですが、それにしても迫力あります。

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これだけ充実した展示で、入場料1600円は満足度が高い。現地に行って見るコストの数十分の一です。特に中学生以下は、入場無料。日本全国どこからでも、国内交通費を出して見に行かない手はありません。

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感動する! 日本史 白駒妃登美著 スゴイ生き方ではないけれど、素敵な生き方がある

 「スゴイ生き方ではないけれど、素敵な生き方がある」。高杉晋作や正岡子規などの日本の先人18人の人生から、その生き様の対する感動とそこから得られる明日への活力が得られる著作です。「日本人は逆境をどう生きたか」をテーマに、選りすぐりのエピソードを紹介。現代人がそれぞれ直面している逆境を乗り越えるヒントは、過去の歴史、なかんずく日本史の中にあります。 

著者は、感動の歴史講座で人気を博している「博多の歴女」白駒妃登美さんです。国際線のスチュワーデス、結婚、出産、そして大病を経験した上で、日本の歴史や文化の素晴らしさを国内外に向け広く発信することを始められました。その幅広い経験と見識が、説得力を増しています。
 
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正直、あまり聞いたことのない人物も登場する18人。紹介されている人物は、単なる「理屈」「損得」で動かずに「義」で動く人。いわゆる、「私」にとらわれず「公」に生きる、粋な生き方なんだと思います。日本人特有とはいえないけれど、これが粋な生き方だと感じるのが、日本人DNAの特徴のひとつだと思います。現代の日本人の中にそれらが受け継がれているはず。

本当にいままでの日本を切り開いてきた先人達には、すごいという気持ちとありがたいと気持ちになれます。この先人からの脈々と流れるDNAを自分たちが紡いでいかなくてはなりません。自分ができることは小さいかも知れないけれど、自分自身が誇りを持てる生き方をしたいし、将来世代に向けて少しでも繋がる生き方をしたいと思わせられました。こういった本を、小・中学校(高校も?)の副読本として採用していってほしいです。
 

北茨城市民病院を見学 新築ピカピカなのに稼働率が上がらない理由

北茨城市民病院を見学しました。こちらはいわき市外とはいえ、お隣の大津港にあり、植田・勿来地区の救急外来も受け入れています。東日本大震災で、旧市民病院が使用できなくなったため、建替えとなり、2014年10月に県立高校があった、郊外の高台に移転になりました(常磐線からよく見えます)。総事業費69.9億円で清水建設が施工しました。
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14138127673884
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2014年11月開院の建物は、鉄筋コンクリート造、地下1階・地上4階建で、まだ新築ぴかぴかです。18名の常勤医師で病床数183床(うち療養病床として46床)の運営しています。その他に非常勤医師が29名です(H27.10.1現在、病院HPによる)。一方、この規模で二次救急輪番制当番病院をやっていくのは、なかなか大変だと思います。

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診療科としては、外科・内科・脳外・麻酔・産婦・小児・眼科・循環・歯科・整形・耳鼻・泌尿・皮膚・呼吸の14診療科がありますが、常勤医師がいるのは、外科(5名)、内科(8名)のほか、脳外・産婦・小児・循環・歯科(各1名)となっています。

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事業管理者と院長がそれぞれ別に任命されているのは、いわき市総合磐城共立病院と同じ体制です(同一人が任命されるケースもあり)。常勤医師の出身は、自治医大系・筑波大系のドクターが多いとのことですが、特に系列病院という位置づけではないようです。

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1Fホールには、正面玄関・ホスピタルモールがあります。ここには、総合案内、医事会計窓口、投薬窓口などがあり、外来診療・中央処置室・放射線室・内視鏡室等があり、基本的にこのフロア内で診療が完結できます。このほか、医事課、地域医療連携室、ヤマザキデイリーストア、銀行ATM、院外薬局連絡用FAXコーナーなどがありました。
 
地域包括ケアの中核としての機能及び家庭医療センターにおける在宅診療に力を入れていて、筑波大学と協働して、「北茨城市民病院附属家庭医療センター」(場所は磯原)が平成27年にオープンし、複数の医師が常駐して、家庭医の役割を果たしています。

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2・3階の各病室には大きな窓が設置されており、快適そうでした。基本は4床ベッドですが、一人部屋の差額ベッド代は、約5000円だそうです。

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市街地から離れた高台という立地は、徒歩で通院することができず、自動車での来院もしくは、循環バスによる来院が前提です。アクセス不便な一方、高台からの眺望は素晴らしい。最上階4階の食堂は一般に開放されており、職員も見舞客も一緒にランチすることができます。

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調理室には外部業者が入居していて、ランチを販売しています。本日のランチメニューはカツ丼、お値段は500円ちょっととリーズナブルです。ここから医師の昼食も出すことがあるそうです。

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病院建設費は、183床で69.9億円と公表されています。1床あたり3,820万円。
http://bit.ly/1Q6vP5m

公立病院の建設を支援している自治体病院共済会のまとめによると、公立病院の建設費は、ベッド1床あたりの平均で約3,300万円。これに対し、独立行政法人となった国立病院機構の病院は、1床あたりの平均が約1,600万円。このことから、自治体の公立病院の建設コストは民間の約2倍になっていることが判明しています。北茨城市民病院も、典型的な公立病院のコスト水準なのでしょう。
http://bit.ly/1Q7yYCe

一方、建設費の借金の返済負担は、現在の医師不足で厳しい経営環境にさらに追い打ちをかけるでしょう。 一例として、高知県の高知医療センターの場合は、救急救命医療の態勢を整えるため、1床あたり3,435万円の建設費をかけてPFI方式で建設されましたが、経営難が続いているそうです。 

公立病院改革ガイドライン(H27.3.31)によれば、病院施設・設備整備費を抑制すべきとして、
建築単価の抑制を図るとともに、近年の建設費上昇の動向を踏まえた整備時期の検討、民間病院・公的病院の状況も踏まえた整備面積の精査等により整備費の抑制に取り組むべきである。また、病院施設・整備に際しては、整備費のみならず供用開始後の維持管理費の抑制を図ることも重要」とされています。
http://bit.ly/1Q7ASCI

公立病院の経営に詳しい城西大学の伊関友伸准教授によれば、「自治体関係者には豪華な病院を作って高価な設備を導入すれば医師が確保でき、経営もうまくいくという幻想があるのではないか」とコメントされているそうです。

<まちの病院がなくなる!? 伊関友伸著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/43998747.html 
 
 素人目の雑感ですが、新築ピカピカである北茨城市民病院の病室の稼働率が低い(ベットが埋まっていない)ように見えました。さまざまな要因があるのでしょうが、医師、看護師不足が影響しているのではないでしょうか。特に看護師は、7対1看護、15対1看護等のように、ベット(入院患者)に対して必要な看護師数が定められており、その基準を満たさないと保険点数が付かない、もしくは減額されるので、稼働率を上げたくても上げられない。北茨城市の人口10万人に対する医師数は、全国平均値の33%、同様に看護師数につきましても39%と非常に少ない医療職で賄っている現実があります(病院HPによる)。これが、許可ベッド数183床のすべてを稼働させられない要因となっているかもしれません。

医師はともかく、看護師を他地域から雇用、招聘することは容易ではありませんので、根本的な解決が難しく、これが病院経営を中長期的に圧迫してくることは、想像に難くありません。あとは開設者である北茨城市が、どれだけその負担に耐えられるかということでしょう。建物は新しくなったけれど、医療スタッフ不足で診療制限がかかったり、建設にあたって発行した病院債の償還が病院単体の収支不足でできなくなるような経営状態になってほしくありません。 

東北一のリビルドラジエーター会社

東北一の出荷を誇るリビルドラジエーター会社が、いわきにあります。ラジエーターとは、車のエンジンを冷やすための装置です。新車には当然、セットされていますが、事故や故障があったときに、交換する必要があります。その交換パーツを供給しているのが、リビルドラジエーター会社です。

新車製造メーカーが、交換パーツまで製造・供給するのがベストなのでしょうが、大量のパーツ在庫を持つのは経営上、好ましくありません。また大量生産しないと、製造コストが上昇するので、大企業がオンデマンドで対応しにくいらしい。そのニッチな市場で活動しているのが、リビルドラジエーター会社というわけです。

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リビルト品は単なる中古部品ではありません。 パーツの消耗部分をオーバーホールまたは新品で組み替えたものです。 使用できる部品は、使用し再生します。 再生は、職人技によるところが大きく、手作業で部品の作動をチェックされていました。自らを「ラジエータービルダー」と呼ぶ職人さん達は、20歳代を含む若手主体です。早朝から、技術を磨くために主体的に働くその姿は美しい。

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新品部品と同様の機能がありながら、低価格が特徴です。ある程度数量が見込めるようならば、製造コストが安い海外メーカーに仕様を発注し、新規に製造してもらうものもあります。それでも大手部品メーカーの供給コストよりも、低くなるそうです。

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ハイブリッド車の燃料タンクにも、電池を冷やすためのラジエーターがあることを初めて知りました!エンジンのよりは小型ですが、れっきとしたラジエーターです。確かに電池も充電・放電過程で、大きく発熱するため、冷却が必要なんだそうです。

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いわきラジエーターさまのパンフレットをいただきました。ラジエーター職人だった父を継いだ2代目社長のもと、ニッチな市場で元気に活動しています。スタッフの仕事にかける熱い思いが伝わってきます。その思い・活動が、経営の結果につながっているのだと感じました。

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注)上記写真は、すべていわきラジエーター様の許可をいただいて撮影しております。 

いわき市環境監視センターを視察

小名浜大原地区にある、いわき市環境監視センターを視察しました。こちらは市内の大気や河川の汚染等を、監視する役割を持っていて、必要に応じて、自ら検査、民間工場への立入検査も行う施設です。所属する15人の技術スタッフが、最近話題のPM2.5や、アスベスト飛散濃度を定期的にチェックしています。市内で環境測定する装置は7カ所ありますが(特定用途はもっとあります)、その中での唯一、スタッフが常駐する環境測定・監視機関です。小名浜臨海工業団地を一望できる場所にあるのですが、これまでその存在に気付きませんでした。

もともとは、昭和47年に福島県といわき市とが共同で「公害対策センター」を設置したものです。平成9年から、いわき市単独の施設になっています。関連法規としては、大気汚染防止法、水質汚濁防止法、騒音規制法、振動規制法、悪臭防止法及びダイオキシン類対策特別措置法などの環境法令です。

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大気汚染自動計測装置を見せて頂きました。自動でリアルタイムで測定し、記録紙に記録していきます。

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市内各地の7カ所の測定地点及び、協力していただいている事業所(工場等)から、リアルタイムで測定データが送られてきていて、パソコンで常時受信しています。ただし、スタッフがPCに張り付いて監視しているのではなく、異常値が発生した時に、アラートが出て(実際に警報音が鳴動するらしい)、専門スタッフがPCをチェックし、必要があれば、現地へ問い合わせ、さらには工場立ち入り検査ということもあるそうです。

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4階建の建物の屋上からは、小名浜臨海工業団地を一望できます。特に工場の煙突から出る煙を、ダイレクトに目で見ることができるという点は、この立地のメリットだと思います。写真のような装置を屋上に設置し、そこで大気を専門の測定装置で測定し、建物内部の記録機でデータ化していきます。

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河川の水質管理は、ややアナログです。実際に河川の水を現地で定期的に採取しにいって、持ち帰ったサンプルを技術スタッフ総出で、分析作業するそうです。保健福祉センターにも、このような分析室がありましたが、こちらが築年次が古いこともあって、年代物の機器が見受けられました。

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問題がないことを確認していくのが仕事です。問題がないのが良いことなのですが、ひたすらルーチンの作業を繰り返すというのは根気が要る仕事です。大きな公害がなければ、なかなか業務内容に日が当たらない部署ですが、このような裏方の仕事があるからこそ、安全・安心の市民生活が守られているということを改めて感じました。

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光であそぼう!わくわく研究所

光であそぼう!わくわく研究所に行きました。光や映像の不思議を体感するイベントです。手や道具を動かして虹を創ったり、自分が参加して映像と遊んだり、光や映像のシャワーを浴びたり、壮大な光の幻想の世界を体感したり、ミラートリックの世界に迷い込んだり、光の様々な原理を利用した遊びや作品による、不思議な世界がいっぱいでした。

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数十ものホログラム展示。角度で絵が動くようになっていたり、絵の中の望遠鏡を覗くと、さらにその中に絵がでてきたり、ホログラムにもたくさんの仕掛けがあり、それが芸術作品にもなるのだと感心しました。

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超巨大ホログラム(4m×2m)による、ホオジロザメ。これも角度でホオジロザメが動くようになっています。一方、どうしてもホログラムちっくの色遣いのため、今一歩、臨場感はないんですねえ。

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レーザー光線を多用した大空間での宇宙環境の再現。まるである惑星の地上に降り立ち、宇宙を見上げているような錯覚に陥ります。単純に映像として、美しかった。

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壁に向かって自分の影が残像となって、それがだんだんに消えていくのをアート、遊びにした作品。自分の手や体を動かすことで、絵柄が変化していくのを見るのは、誰しも楽しいですね。

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虹の部屋では、ロープやうちわを動かすことで、光が分散し、黄色・青色・赤色に分けて見える、不思議体験をしました。目の錯覚なのでしょうが、とにかく不思議です。

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最後は、最近流行のプロジェクションマッピング。3D映像を高速で動かし、まるで宇宙を飛んでいるかのような感覚になります。確かに映像技術の進化は著しい、そしておそらく実用的です。しかしながら、素晴らしい映像を見せられる度にその技術や精度に感嘆すると同時に、いわゆる「芸術」とは別のジャンルのような気がしてなりません。

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大國魂神社の本殿建替え

大國魂神社の本殿が、平成の大改修として建替えられていました。本殿だけでなく、拝殿脇には新たに待合室も建設され、お参りが便利になりました。

<大國魂神社 平成の大改修は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/34893149.html
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こちらが新築の待合室。これまで寒くても暑くても、雨が降ろうが風が吹こうが、外にいなければならなかったのが、この建物のおかげで、大きく(特に高齢者にとって)参拝しやすくなると思います。

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待合室には椅子席が置かれ、奥には、この工事のために仮に神様をお移ししたお宮が飾られていました。今は、この仮のお宮から、新しいお宮へ神様をお移しになったので、主人不在のもぬけのお宮です。

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コチラが新築の本殿です。当時の鮮やかな色遣いを再現したそうです。

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拝殿内部から、本殿を見たところです。これまでは拝殿と本殿が渡り廊下でつながっていましたが、別棟になったので、儀式の際には、拝殿から本殿を拝む形で行われることが多くなりそうです。

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別件ですが、大國魂神社の前には、「うぶすな広場」という空き地があり、そこでは1月初旬に「鳥小屋」という竹造造、藁葺きの簡易小屋が作られ、1/6もしくは1/7にその年の厄年払いを受けた人によって点火、完全に燃やされてしまうという慣習があります。

<鳥小屋 いわきの風習は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/22015001.html
 

ステーキハンバーグ&サラダバー けん

全メニュー食べ放題セット付きのステーキハンバーグ&サラダバー けん いわき泉店に、初めて入店しました。こちらのウリは、サラダバー、ライス、カレー、スープが食べ放題!なこと。リーズナブルでお腹一杯、がコンセプトだそうです。郊外のロードサイドを中心に店舗展開していて、全国に100店舗以上運営しているらしい。

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ウリのサラダバーは、15種類以上の野菜、惣菜が選び放題。食前のスープ(玉子スープだけでした・・・)も飲み放題。さらには、ご飯&カレーも食べ放題です。これでどんな大食漢でも、満足させることができるはず。「シズラー」のような豪華サラダバーではありませんが、これで質的にも量的にも十分かも。

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店内はシンプルで、明るい雰囲気でした。

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メインディッシュは、ランチステーキ130gで、1300円。決して安くはありません。先日、訪れた「いきなり!ステーキ」の300gのランチステーキ1,200円と比べると、お肉の質的にも量的にも、残念!というしかありません。なお、これはお店のスタイルに起因しているのであって、比べるのが間違いなのでしょう。実際、付け合わせの野菜、そしてサラダバー、スープバー、ドリンクバー等は、いきなり!ステーキにないサービスですし。

<いきなり!ステーキ 原価率70%の秘密は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/46362664.html
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無難なファミレスという印象でした。確かにリーズナブルでお腹一杯にする!という目的なら、このタイプのお店がフィットするのでしょう。どうせお腹いっぱいにするのであれば、いきなり!ステーキで1,200円(税別)で肉の質と量にこだわった食べ方のほうが(野菜はこの際、思い切って捨象する)、個人的には好きだなあ。
 

駅長犬

JR千葉のマスコットキャラクターの「駅長犬(えきちょうけん)」を見つけました。いろいろはイベントに出張しているようです。駅長さんの制服を着てますが、ちょっとコワイ・・・

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金澤翔子美術館の日本茶カフェ 飛翔庵

金澤翔子美術館の日本茶カフェ 飛翔庵でお茶をいただきました。ここは、2015年5月に第7回太平洋・島サミット(PALM7)の各国首脳配偶者プログラムが催された場所です。安倍総理夫人、パラオ大統領夫人、マーシャル大統領夫人、 ナウル大統領夫人、フィジー首相夫人、ニウエ首相夫人、クック首相夫人、ツバル首相夫人、バヌアツ首相夫人が出席されました。

その併設カフェで、お抹茶セット1,200円をいただきました。館内にきもの乃館丸三、金澤翔子美術館もありますが、カフェのみの利用も可能です。いくつかオススメメニューがあるそうなのですが、一押しは、「煎茶セット」だそうです。玉露を、①そのまま、②煎茶で、③出がらしに味をつけて、等何種類かの食べ方、飲み方を堪能するというもの。一度試したい。

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外は寒風が吹きすさんでいますが、館内はやわらかい西日が差し込んで、ほんわか温かく、静かな時間がゆっくり過ぎていきます。

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素晴らしい茶器(いずれも数十万円?)が30個以上も用意されていて、抹茶をいただく際に、どの器にするか選ぶことができます。悩みますが、この作業自体がとても楽しい。

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金澤翔子さん筆の「共に生きる」の前では、記念撮影することもでき、団体旅行者に喜ばれているそうです。

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もともときもの乃館丸三は、故小林英子前社長が一代で創立され、この巨大な木造建築の真髄を極めた館を残しました。敷地は、四季折々の表情を見せる遠野の里山を望む約3,300坪という広大な土地です。また、「世界一の呉服店にしたい」という創業者の思いから、高さ16.3m、横幅18.5mの超ビッグサイズの「世界一大きいきもの」を作り、「ギネス世界記録」の認定を受けているそうです(現物は大きすぎて、展示できない)。

創立者墓石は、自ら詠んだ和歌「和のすべて 心ひかれて 魅了され きものと共に 生きた生涯」と記されているそうです。看板には、同じく 自ら詠んだ「皆さまのお陰でできたこの館 我れのみ住まう思いすべなく」という感謝の和歌が紹介されていました。

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お客様への感謝と、深い日本の着物への愛着が、商売成功へとつながり、このような美術館として後世に残されています。先人達の歩みが現在に脈々と引き継がれていっています。

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注)上記写真は、すべて撮影許可を受けて撮ったものです。
 

まんが古事記 ふわこういちろう著

古事記についての本やマンガはたくさんありますが、こんなにわかりやすく、詳しく、また面白い本を他に知りません。その作者 ふわこういちろう氏とお会いする機会がありました。きちんと古事記を読み込んでいて、それをどう面白く表現するかが伝わってきます。古事記の内容は、学校では教えないし、実際の古事記は、一般人には読破できませんが、古事記の全貌を知ることができると思います。

イギリスの歴史学者アーノルド・J・トインビー氏は「12.13歳までに民族の神話を学ばなかった民族は必ず滅びる」という言葉を残し、自国の神話や歴史を学ぶ事の大切さを強調されたそうです。果たして、日本の公教育はどうか。小中学校の学習指導要領に、日本の神話が盛り込まれてないというのは違和感があります。戦後の30項目に及ぶGHQ検閲指針の中に「神国日本の宣伝」という項目があります。これがまだ亡霊のように生きているのでしょうか。

<GHQ検閲指針の呪縛は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/44861400.html 

おそらく多くの小中学生は、古事記・日本書紀について、スサノオ、アマテラス、イザナギ、イザナミ、ヤマタノオロチ、海幸彦・山幸彦や、因幡の白うさぎなど短い寓話は知っていても、それが、通しの物語であることは知らないのではないでしょうか。それがこの本で、ひとつに繋がると、日本の原典がわかって、一神教のキリスト教と違って、日本が多神教であること、日本人であることを再認識できると思います。

誰もが一度は考える、「日本と言う国は、どうやって生まれたんだろう」という疑問。その答えを 昔の人がしっかり古事記に書き残していました。神様誕生、国の誕生、天皇誕生、そしてそれが続いて現在の125代の天皇家。

この 「とってもわかりやすい神様系図」はわかりやすくて助かりました。それと、いろいろな名前の神社がありますが、それぞれが、何からの神様を祀っていて、その神様の多くは、ルーツを辿ると、ひとつに行き着くことができるというのは、新たな発見でした。神社巡りを趣味とする方々のおもしろさが少しわかった気がします。
 
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●とってもわかりやすい神様系図
●古事記ができるまで
●其の一 イザナギ・イザナミの国生み、神生み
●其の二 天岩戸とヤマタノオロチ
●其の三 オオクニヌシの国作り
●其の四 国譲り
●其の五 天孫降臨
●番外編 中巻・下巻ダイジェスト

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著者に直筆サインをいただきました。可愛らしいイラストをその場で描いて下さいました。日付が紀元節表記であるところが、流石ですね。お忙しいところ、大変ありがとうございました!

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天王川トロン温泉 

田人オートキャンプ場の近くにある、天王川トロン温泉に立ち寄ってみました。日帰り温泉と釣り堀ができる施設です。

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天王川トロン温泉は、トロン(ラジウム)人工生成設備を備えた、世界にも類を見ない最高濃度のトロン含有量をほこる鉱泉だそうです。トロンは、地中深いところでラジウムが崩壊して出来る壊変物(トロン)で、熱水により溶け出てきたものを天然ラジウムといいます。ラジウムが崩壊する過程で、α線と呼ばれるイオン化作用で強い物質が飛び出します。そのイオン化作用が疾病に大変効果があるとのこと。遠野の自然を借景に温泉に浸かる・・・
 
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釣り堀には、イワナ・ヤマメ・ニジマスそれぞれの池があって、釣り上げた魚はその場で塩焼きにしてくれます。

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時間がのんびり流れる、遠野でした。

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豊島区役所本庁舎 建替え

豊島区役所本庁舎が、建替えられて、2015年5月にオープンしています。地上地上49階建て、高さ189mと、東京の区役所の中では最も高い建物です。全国初の民間高層マンションとの一体型再開発事業となる新庁舎は、その面積のほとんどが区分所有マンションとして民間所有で、豊島区所有の本庁舎部分は、1階の一部と3階~9階部分のみです。

老朽化した旧庁舎は、移転完了後は隣接する豊島公会堂・区民センター・分庁舎と共に解体され、民間に超長期の定期借地権が設定され(ほとんど民間への売却に近い)、跡地の一体化して再開発される予定とのこと。この「民間高層マンションとの一体型再開発事業」と「旧庁舎の敷地の定期借地権設定による収入」で、建替え費用のほとんどを賄うという、超ウルトラCの技で建替えを成功させました。この手法は、今後、渋谷区役所の建て替えでも真似されるそうです。
 
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メトロ「東池袋駅」や、サンシャインシティと地下通路で直結しています。電車を利用して、来庁や通勤に雨に濡れずに行くことができます。地下通路は近未来的なデザインでした。

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区役所部分の案内表示は、シンプルな形でした。区役所部分は、1階の一部と、3~9階部分のみ。区役所部分とマンション部分は、建物構造的には一体ですが、直接行き来できる廊下や階段、通路はなく、実質上、別棟といっていいでしょう。マンション入口は、区役所とは別の1階、もしくはB2地下通路から直接、マンション居住者専用のがあります。

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区役所屋上(10階相当)には、空中庭園があり、昔日の豊島区の植物が再現されていました。ここからは東京スカイツリーをはじめとする東京の高層建物が一望できます。関係ありませんが、豊島区には水路は別として、河川や農地がないとのこと。したがって、区役所に農地課・河川課が存在しません。

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晴れた日には富士山も遠望できます。日中は市民開放されていますので、誰でも入ることができます。

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空中庭園は、屋上だけでなく、その下、4階分の庭園があり、屋上を流れる川も滝となって階下に降りてきます。近未来的です。

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執務室は非常にシンプルでした。

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会議室は、ホテリングシステムを導入。会議室予約システムで、会議室前のタッチパネル式表示端末と、パソコンのwebブラウザの両方から、会議室の予約と利用状況の把握ができるシステムです。入口の表示端末で、現在の状況や、一日の予約状況などが確認できて、非常に便利。私の全職場でも導入されていましたが、これにの導入により、会議時間を把握することで、無駄な会議が減るという大きな効果があります。

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区役所内の「まるごとミュージアム」。新しい庁舎を丸ごと「ミュージアム-美術館・博物館」に見立てて、ふるさとの文化や歴史遺産、自然などをより多くの人に紹介し、一緒に楽しみながら、庁舎そのものが「まち」であるかのように展示しているものです。

名のある画家の絵画の展示だけでなく、区内小中高生の作品展示や、昔日の豊島区の写真、航空写真・変遷等が、多数展示されており、豊島区外の方の知的好奇心も満たすことができるものになっていました。

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感心したのが、区役所会議室のひとつを、こども育児相談の部屋として確保して、専任スタッフを2名配置して、日中いつでも、こども育児相談のワンストップサービスを提供していることでした。これこそ、日本版ネウボラ(妊娠、出産から子育てまで家族を支援し続けるフィンランドの育児支援サービス)の実現なのではないか。

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その他にも、新庁舎建て替えにあたり、子連れのママが利用しやすいように、赤ちゃん・子どもを短時間遊ばせられるようなスペースを置いたり、豊島区の転入時に複数の窓口(転入手続きのための市民課・健康保険申請のための保健福祉課・生活支援のための市民福祉課・乳幼児医療証等の子どもの手続きのための児童支援課、教育委員会等)に並ばねばならなかったのを、ひとつの窓口で対応できるような改良をしたそうです。これは(縦割り組織である)複数の課の業務を、ひとつにするということで、かなりの抵抗があったと思いますが、市民目線で断行されたそう。

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総合窓口課の窓口は原則、毎週土曜日・日曜日も開庁するという画期的な取組みも試行的に始めたそうです。職員はシフトを組んで対応するので、当初の混乱はあったようですが、現在もその運用を継続していました。
 
民間は当たり前になっている、番号札システム。これもひとつの番号で、複数課の予想待ち時間がわかるようになっているそうです。。

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地元ケーブルテレビ局である、としまテレビの公開スタジオが併設されていました。

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1階のホールから吹き抜け天井を見上げたところ。豊島区は、人口規模は約30万人、一般会計当初予算規模は、1,100億円、特別会計を含めた総財政規模は 1,700億円という面では、いわき市よりもやや小ぶりの自治体です。日本創生会議で発表された「消滅可能性都市」でもあります。その豊島区が、総床面積が1.6倍の新庁舎を建設するにいたったわけですが、その審議期間は20年間近くにも及ぶものだったそうです。正確にいえば、20年前にすったもんだの議論の末、免震工事をしたものの機能的に16年しかもたず、結局のところ2009年に建替えの方針を決め、今回の2015年オープンになったわけです。
 
この建物の設計は、隈研吾氏。昨年、度重なる設計変更で日本中の話題となった新国立競技場の設計者です。今後50年以上、次の世代まで利用していく公共建物ですから、区民が誇れるものでなくてはならないと思います。 

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今回のご案内は、建替えに心血を注がれてきた豊島区の庁舎建設室長にご案内いただきました。アレンジ下さいました、豊島区の細川区議に感謝です。屋上庭園で記念撮影した際には、きれいに富士山が見えました(写真中央)。

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絵で読む日本の神話 出雲井晶著

既に故人である、日本画家 出雲井晶氏による大型絵本です。独自の解釈で日本神話を再構築し、神武天皇即位にいたるまでの日本神話をイラストで紹介する壮大な神話絵巻です。氏は、自ら創作したたくさんの神話の絵・物語を次世代へ伝承するため、「日本の神話伝承館」を開館し、現在その展示物は、国民精神研修財団に移転展示されているそうです。

いわく、物の豊かさのみを求める社会は限界に来ています。日本の神話には、個人と国家が本当に幸せになるための指針が秘められているとのこと。しかしながら、太平洋戦争敗戦時に、日本男性の比類なき勇敢さに怖れをなした連合国は、この日本の男を二度と立ち上がれないように徹底的に骨抜きにします。その第一の策が、太古から伝承されてきた「日本神話の心を消す」ということでした。そのためにGHQは、実に巧妙に、日本全体をマインドコントロールし、それは完全に成功しました。GHQの直接的なコントロールが終了し、それが戦後70年たっても、我々日本人自らが未だその呪縛から覚めていないことが問題なのでしょう。
 
<国破れてマッカーサー GHQ検閲指針の呪縛は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/44861400.html 

日本神話にはいろいろなたとえ話がありますが、その中でも日本人らしいなあと感じるのは、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。『古事記』の冒頭、天地のはじめのとき、高天原で最初に出現する神です。限りなく大きく限りなく小さいので、この目で見ることはできません。しかし高天原にも、この現実の物質社会にも、目に見えない天之御中主神は、いる。どんなに小さいものでも、どんなに汚いもののなかにも、空気にも地上にも、地下にも、石や動物にもあらゆるものの中に、天之御中主神がいるというものです。大宇宙のありとあらゆるものを創り、命を与える創り主に日本の古代人は、「天之御中主神」という絶妙の名前をつけました。この感覚は、キリスト教をはじめとする宗教以前の、日本人オリジナルの価値観だと思うのです。

次世代のこども達が自信と誇りを持って明るく生きていってほしい。そのための心棒として他国にはない完全にオリジナルである、自分たちの祖国日本誕生の素晴らしさを知ることです。それぞれの心の奥底にあるアイデンティティが根付くことで、日本国そのものが明き清き直き誠の国となって新生していく礎石となるでしょう。
 
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生りんごの自動販売機 新しいデザートの提案

青森産 生りんごの自動販売機。首都圏と関西エリアをで展開中らしい。生の果実をカットした状態で無人販売。単なる果実でなく、スイーツとして見せ方が先駆的だと思います。

青森産の青リンゴ王林がカットしたそのままの状態で200円。

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首都圏地下鉄メトロのホームに、自動販売機が設置されています。

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「とろーり はちみつ&生リンゴ」。リンゴに蜂蜜をセットすることで、デザートとしての食べ方を提案。付加価値をつけることで、200円→240円に。

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「とろーり チョコソース&生リンゴ」。さらにリンゴにチョコソース+ざくろ果汁をかけるという新しい(?)食べ方も提案。これは味が予想できません。密かな、だけれど新しい、マーケティングの取組みだと思います。

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Chinese Restaurant 味希(みき) 絶品!

いわき平駅前。白銀町にある、中華の名店、味希(みき)。高級素材をふんだんに使い、味にも定評があるお店ですが、敷居が高くて、まだ入店したことがありませんでした。今回、機会あって、仲間内で利用させていただきました。結論から言うと、まちがいなく、「中華の名店」でした。

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アジ?の刺身も中華風にアレンジ、と思いきや、かかっているソースには、キャビアが載っている!中華の枠にとらわれない、斬新な料理です。

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中華といえば、点心。海老餃子やシュウマイ等も、正当なお味でした。

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メロンをそのまま使った料理。このメロンを開けると・・・中に、ビックリの料理が!

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豪快な伊勢エビ!噂に違わず、ふんだんに豪華素材を使っています。海老をたらふく食べる機会って、そうないかも。

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この海老チャーハン、出汁がよく出ていて、美味しい。これ単品で、十分、お店で勝負できると思います。

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最後のデザートが圧巻。イチゴと杏仁豆腐のコンビなんだけれど、食べていくとバニラアイスがある!という仕掛け。本当によく考えられた料理ばかりで、圧巻でした。そうそう来れるお店ではありませんが、舌の肥えた賓客をもてなすのに、ぴったりだと思います。

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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動しています。いわき市は、震災後、複層的な問題が山積しています。公認会計士・一般社団法人日本アンガーマネジメント協会 認定 アンガーマネジメントファリシテーターとしてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出し、解決策を提案していきます。

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