吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

2015年09月

いわき体験型経済教育施設Elem(エリム) ファイナンスパーク 市民ボランティアに参加しました

2015年5月に「いわき体験型経済教育施設Elem (エリム、アラビア語で教育の意味)」がオープンしています。Elemでは、小5向けのスチューデントシティ、中2向けのファイナンスパークという体験学習を提供しています。そのうち、中2向けのファイナンスパークに、学習支援の市民ボランティアとして参加しました。仮に決められた自分の年収や月収に応じて月々の家賃・食費・被服費・娯楽費・交通費・投資・預金などのお金(家計の収入や支出)に関する意思決定を行い、自らの関心事や希望するライフスタイル等に基づいて将来の生活設計を体験的に考えるというプログラムです。

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いわき市の全ての中学2年生が招待されていますが、本日は豊間中、植田中の生徒約200人が、18テーブルに5-7人ごとのチームに分かれました。全体の進行はElem専属の先生が仕切るのですが、各チームごとに、私のような市民ボランティアがついて、生徒の学習支援のお手伝いをしていきます。9:00amに開始して、30分のランチタイムを挟んで、15:10まで、みっちり経済を体験します。

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この経済体験プログラムは、公益社団法人Junior Achievementが提供しており、1919年に開始され、現在では世界123カ国で同プログラムを展開しているそうです。日本では、15年前に品川区が導入し、京都市、仙台市、そしてここいわき市の4カ所でのみ展開しています。仙台市・いわき市は、東日本大震災を契機として、中東カタール国からの資金援助を受け、建設されました。プログラムは共通ですが、いわきの実名企業(常磐共同ガス、いわき市水道局、タイヘイドライバーズスクール、源グループ、パレスいわや、ひまわり信金、いわき信用組内等等(敬称略))が登場しますので、臨場感満載です。

<カタールフレンド基金に当選!は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/19589234.html
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参加者それぞれが、一成人として1ヶ月間の支出をどうコントロールしていうかを体験学習するのですが、すでに個人情報としてそれぞれ別の、年収・年齢・家族構成・所得税・年金・支払保険料等が、事前に与えられます。その前提で、17種類の支出+株式市場の動きを、自らの選択・意志を決定するというものです。17種類の支出の項目としては、住宅・車のローン支払、食費、外食費、お稽古ごとの費用、水道光熱費、携帯電話料金、慶弔費、レジャーとしての旅行代金等があり、これらを家族構成と年収の範囲内でどうやりくりしていくかを考えていくわけです。チーム内で、すでに年収ベースで、数百万円の差がついているケースもあり、裕福であればふんだんにモノが買えますが、年収が限られていると購入できること、やれることに大きな制約ができてきます。また読唇であれば、旅行費用や外食費は一人分ですみますが、妻・子ども2人いれば、それぞれ4人分が必要になってきます。

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まず生徒が悩んだのが、購入する車種の選択です。多くの生徒が、かっこいい2シーターのスポーツカーを選択しました。これには男女の例外はありません。また住宅としては、なるたけ新築で広い(できればマンションタイプ)ものを選択しました。それから、週に1回は家族で美味しいモノを外食したい、等等の希望がでてきます。そして、それらの1ヶ月の支出を合計すると、、、、収入を大きく上回っていることに、愕然とします。

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そこから、支出の内容を見直し、支出額を減らしていくのですが、その過程と苦悩がおもしろい。まずはかっこいい車を、セダンにそして中古車に、そして走行距離が長いものを選択していきます。なぜならその方が月額のローン金額が少ないから。それでも予算に足りないので、次に住居費を削っていくことになります。当初3LDK新築マンション!といっていたのが、2DKの民間アパートになったりします。それでも足りなければ外食費を削る!こどものお稽古事を削る!等、だんだん過激になってきます。

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冗談みたいですが、夫(妻)は外食に連れて行かない!とか、自分は外食しても注文しないで、家族に食べさせることを優先する!など、いろんな家族愛が垣間見れました。ゲームを通じて、独身貴族の贅沢だけれど孤独な生活、貧乏人のつましい子だくさんの生活、お金持ちだけど生活の固定費が高くて楽でない現実等を体験していました。

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この体験学習の終了後に、感想文を書いてもらいました。その中で圧倒的多数の感想は、①楽しかった!です。これまでオカネに対して、あまり深く考えたこともなかったけれど、どういうふうに毎月のオカネが流れているかわかって楽しかったということ。そして2番目の感想は、②オカネの大切さがわかった!ということ。毎月限られた収入・予算を赤字にならないようにどうにかしてやりくりしなければならないし、オカネを大事に使わなければならない、ということ。3番目の感想は、③両親への感謝!です。オカネのやりくりを毎月やってくれ、さらには基礎となる収入を得るための活動をしてくれている両親へ、改めて感謝したい、ということでした。

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さらに考察を深めた生徒は、「今、やるべきことは何か?」「将来の収入を得るために、今、力をつけがんばらねばならない!」等まで、考えているようでした。オカネの使い方を通じて、勤労の対価としての報酬金額、どういう家族になりたいか、そのためにはどのようにキャリアを作っていけばよいか等を、考えるきっかけになったのではないかと思います。非常に良いコンテンツ、学習機会の提供です。ぜひ運営のノウハウをさらにレベルアップし、それを次の運営スタッフに継続し、いわきのこどもたちが、充実した人生を送れるような装置となるように、期待しています。

末筆となりますが、運営に大変な尽力下さっている教育委員会の先生方、ボランティアに参加いただいている学校関係者、保護者、市民ボランティアの方々、さらには建設にあたって資金提供くださったカタール国、アレンジに尽力くださった三菱総研、さらにはいわき市のご担当者の方々らに感謝申し上げます。

注)上記写真は、いわき市教育委員会の許可を得て、撮影しております。

民間防衛―あらゆる危険から身をまもる 原書房翻訳

スイス政府が国民に対して配布している書籍の翻訳本です。スイスは、日本と同じように平和を希求する国として、永世中立を謳っており、平和を希求するという点では日本と同じです。日本と違うのは、スイスは非常にリアリスティックにその平和というものを考えて、どこにも与しないが自国を徹底的に守る兵力は持つべきだと考え強大な武力を背景に平和を守ろうとしている点です。一方、日本、近隣諸国の良心に期待して、基本的には武力を頼みとしない、頼るべきものは国際世界であるとする姿勢ですから、武力の保持の方向が全く異なっています。
 
この違いは、日本が、世界のデフォルトは平和である(平和というのは何もしなくても自然にある)という世界観であるのに対し、スイスでは世界のデフォルトは弱肉強食であり、平和は勝ち取らねばあっという間に奪われてしまうもの(そしてそれは第一次世界大戦、第二次世界大戦の歴史が証明した)と考えるからです。だからこそ、スイス政府は小国が平和を得るためには、少ない国民の一糸乱れぬ統制こそが大事であり、他国に攻め入られないため、いざという時に国防がスムーズに出来るように全員が軍隊経験を持つべきとします。いざ守備をするためには家族の安全がなくては力が出せないだろうと考えシェルターの作成と維持を義務づけます。仮に占領されてもレジスタンスとして徹底抗戦することをうたっています。同時に永世中立を宣言し、他国に攻め入ることはないと断言しています。このことにより他国は、スイスを攻め占領することが、労力・兵力・コスト面から非合理となり、結果としてスイスに攻め入らないという判断にいたります。そう他国に感じさせることが、スイスが自国民を平和に保つ努力です。
 
一方、日本はどうか。ミサイルを試射する国、巨大な軍事費を投入している国、反日感情を持ち、日本をおとしめるプロパガンダをしかけている国が現実にあります。それに対して、自衛のための軍隊を持つことが諸外国の圧力、世論の雰囲気で事実上押さえ込まれつつあります。現実には、憲法第九条を死守することを主張する憲法学者や芸術家らは隣国から飛んでくるミサイルから守ってはくれません。まず平和というのは何もしなくても自然にあるという世界観は変えないといけないし、日本もそろそろもっと真剣に今後の世界の中で平和を維持するためにどういうことをしていかないといけないかを考えなくてはならないでしょう。具体的には、自国の版図を広げたい、日本を手痛い目にあわせたいという欲望を減退させるくらいに、日本を攻めるデメリットを直接的に相手に感じさせないといけないと思います。それには、スイスの例が大きな参考になります。単に軍事費の拡大だけでなく、しなやかで強い外交力の強化、情報戦の強化、真のパートナーとなれる国の拡大等等。
 
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いま、日本は戦争に巻き込まれているか?という問いに対して、誰もがいいえと答えるかもしれません。一方、この本の「戦争のもう一つの様相」という章にこのような一節が紹介されています。
「戦争のもう一つの様相は、それが目に見えないものであり、偽装されているものであるだけに、いっそう危険である。また、それは国外から来るようには見えない。カムフラージュされて、さまざまの姿で、こっそりと国の中に忍び込んでくるのである。そして、われわれのあらゆる制度、あらゆる生活様式をひっくり返そうとする。」
  
あらゆる形の災難ってのは、いつ、自分の身に降りかかるか分かりません。しかし、誰もがまさか自分の身に降りかかるとは思ってない。東日本大震災だって、まさかこんなことが起こるとは思わなかった。しかし現実には、「どんな災害もありうる」。こちらが「戦争をしません」と言っても、相手が「戦争をします」と言えば、戦争が始まります。人事を尽くして危機に備える、という言葉があります。無防備ゆえに自ら危機を招くのではなく、地道に綿密に準備しておくことが必要だと思います。

戦争にかぎらず、自然災害等(地震、津波、異常気象等)の防災対応のために「あらゆる危険から身を守る」ために、必読です。

放射線医学総合研究所 いわき出張所

内郷支所2階に設置された、放射線医学総合研究所(放医研)いわき出張所にお邪魔しました。千葉にある放医研の、いわき出張所です。

放医研は浜通りで空間放射線量測定、海水の放射性物質検査、長期間の低線量被ばくによる影響や低減化の研究を進める予定で、拠点施設がいわき市に進出することで一層効果的な検査や研究、地域住民への丁寧な情報発信、研究資材の一時保管などが可能となると報道されています。

当初、千葉の本体にあるような、災害時の「緊急被ばく医療施設」が開設されるのではという淡い期待がありましたが、そうではなくて、当面は千葉に本拠を置く研究者の出張時の拠点施設という位置づけのようです。

<放射線医学研究所 緊急被ばく医療施設を視察>
http://www.mikito.biz/archives/43327438.html
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こちらが執務室です。拠点施設には職員数人が勤務する予定とのことですが、医師や研究者ではありません。当面、千葉の本体からの事務職の出向者1名で運営していくそうです。地元採用も視野に入れているそうです。

将来的には施設の機能の拡大等が期待されますが、やはり情報発信機能や啓発活動等がメインとなるのかもしれません。千葉の本体のような重粒子線治療施設のようなハード施設ではありません。

<放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター病院 HIMACを視察は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/43327597.html
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内郷支所1階に案内版があります。市民の方にもぜひ見て欲しいとのこと。パネルによる放医研の活動紹介等もなされており、内郷支所に来る機会があれば、立ち寄ってみるとどんな状況なのかがよくわかると思います。

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桜蔭学園 文化祭 日本一の女子進学校

桜蔭学園は、中高一貫教育を提供する私立女子中学校・高等学校です。高校からの入学者を募集していない完全中高一貫校女子校。現在、女子進学校の御三家といえば、桜蔭、女子学院、雙葉。そして新御三家と言われるのが、豊島岡、吉祥女子、鴎友などです。その中でも、4人に1人が東大合格するくらい突出しているのが、桜蔭です。

「型にはまったエリート養成校」との評判もありますが、女子の最高峰私立中学といって、間違いありません。そもそも開学の成り立ちが、お茶の水大学の同窓会が発足した女子校であり、昔ながらの女子教育の伝統が残っている学校です。一学年の定員は240-50名(定数、勘違いしていました)と、そう多くも少なくもありませんが、卒業時には10名減になるそうです。その理由は、在学中に10名程度が海外留学、転出するからとのこと。

ちなみに、卒業生で有名なのが東京大学工学部建築学科卒業のタレント菊川怜さんです。生徒・学生を見回すと、すっきりした可愛らしい子もいれば、何かに本気で取り組んでいる子もいる。オシャレに目覚めるようなことよりも、自分のやりたいことを、自然体でやっていくというイメージを受けました。

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面白かった出し物の筆頭が、サイエンスストリートという化学部・天文部・物理部等を集めたフロアでした。スタンプラリー・クイズ・クロスワード・なぞなぞ・オリエンテーリングをミックスしたゲームをやっていて、小中高生、どの学年でも楽しめました。カエルの解剖実習の見学など、本格的なパフォーマンスもあって、感心しました。

びっくりしたのが、校庭がない(地下には温水プールがある)!という超都心型の学校であるにもかかわらず、校舎内に自前のプラネタリウムや、天文台を持っているということです。理科系に進学する生徒(いわゆる、リケジョ)が多いのは、ここらへんに遠因があるのかもしれません。

<リケジョ 理系女子あるある、はコチラ>
http://www.mikito.biz/archives/29509647.html
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入場制限がかかるくらい人気の文化祭です。在校生・卒業生でなければ、きちんと住所・氏名を記入して入館証を受け受けとらなければ、学校に入れません。その受付に長蛇の列がありました。

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手作りのオリジナルな入校証。学校内は原則として、撮影禁止です。セキュリティの観点から妥当な措置だと思います。

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桜蔭中学・高校の校章。校名(桜の花びらとその蔭)が形に結実した、シンプルかつ素晴らしいデザインだと思います。花びらを重ねたような特長ある形で、「陰」をくり抜きで表しているのが、秀逸だと思います。

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制服はジャンパースカート。冬はブレザーを着用、リボンは付けません。見どころはベルトです。腰で巻くスタイルは他で見たことがありません。紺の色使いは地味ですが、ベルトのリボン結びはかわいらしい。

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旬菜とんかつみのる カツ丼

好間川のほとり、常磐自動車道いわき中央ICを降りてすぐのところにある名店です。いわゆる「好間ジャンボメニュー」の筆頭格のお店のひとつです。定食やランチ等、メニューは豊富なのですが、やはり定番は、100%国内産のSPF豚を使用した自慢のとんかつです。とんかつ定食を定番とする方も多いですが、私としてはそのとんかつを使った「カツ丼」を一押しとしたい。とんかつはもちろん、半生の玉子が絶妙!ボリュームは多いのですが、残すのがもったいないので、無理して完食してしまいます。

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理屈はともかく、とんかつそのものが分厚いのに、とてもやわらかい。人気店なのでいついっても混雑しています。
店内は結構広いですが、人気店のためピーク時は待つときには呼び出しベルを持たされるくらいの混雑です。それでも待つ価値のあるお店です。
 
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こちらがロースカツ丼930円。ヒレカツ丼だと1,400円。見た目はそうでもないけれど、カツが厚いのと、ご飯がぎっしり詰まっているので、食後たっぷり6時間はお腹が空きません。

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定番のとんかつ定食。見て下さい、このカツの厚さ!さすが好間ジャンボメニュー!初めての方にはこちらが良いかも。

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ヒレカツとそばのセットもあります。おもしろい組み合わせ。

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常磐給食調理センター 310円で試食しました

常磐給調を会派で視察しました。正式名称は、常磐学校給食共同調理場です。毎日約5,200食を調理し、市内の小学校10校、中学校8校(主に常磐・内郷・遠野地区)に「おかず」「汁物」等を供給しています。実は主食のご飯や、パン、ソフト麺は、給食センターを通さずに、直接学校に毎日納入されています。
 
せっかく視察させていただいたので、食材費実費をお支払いして本日の献立ランチをいただきました。いわき市の学校給食のおかずは原則、給食調理センターでの集中調理(川部小を除く)で、食材材料費(1食あたり310円)だけを保護者負担とし、その他の調理員・栄養士等の人件費、水道光熱費、運搬費等は、いわき市が負担しています。
 
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本日の献立は、サンマ蒲焼・豚汁・ご飯・牛乳・オレンジ1/4。エネルギー843kcal、食塩は2.7g相当だそうです。サンマは揚げた上でたれがかかっていますが、よくかめば中骨ごと食べられました。かなり美味しいです。聞くと塩分摂取量を基準値以内に抑えるために、手間を掛けて出汁をよくとった上で調理するそうです。栄養バランスがとれて美味しい食事が310円とは、かなりお得だと思います。仮に、食材費にもうちょっとオカネがかけることができれば、素晴らしい献立が実現できるかもしれません。

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現在は、週5日のうち、ご飯が3回、パンが1回、ソフト麺が1回の割合です。ご飯は毎朝、パン屋さんがあのジュラルミンの巨大な箱で炊飯して、あの青い色の発泡スチロールケースで保温して運搬しています。ご飯食の回数は増えましたが、炊飯のジュラルミンの箱と、発泡スチロールケースは、私が小学校時代で使っていたものとほとんど変わっていなかったことに驚きました。

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常磐給食調理センターの総工費は約20億円です。こちらは市内でも比較的大きなものですが、市内には8つの給食センターがあります。こちらでは約30人の調理員と、5人の事務職(栄養士を含む)で運営しています。

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大鍋でカレーを調理中。この鍋で約1,000食を調理できるそうです。なおこの写真は、2階の見学スペースから撮影したものです。調理室内は、完全に衛生管理され、エアシャワー・エアカーテンが設置され、汚染作業室・非汚染作業室に区分された上で、調理員は月に2回の定期的な検便が要求されているそうです。

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一日のスケジュール
8:30 出勤・調理開始
10:30 調理完成・トラック荷積み
10:30-11:30 トラックで各校へ配送(一番遠い学校で約一時間かかる)
12:00 給食
午後 食器回収・配送・洗浄

各校・各学級のラベルが貼ってある缶に、汁物をよそっています。

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いわき市では全国と比較して、肥満傾向の児童・生徒の出現率が高い傾向にあります。例えば小学校4年生では、全国平均が8.1%に対し、いわき市平均では13.7%と、倍近い出現率となっています。これは震災前からの傾向で、はっきりとした原因は特定できていません。おそらくは家庭での食生活や運動等の生活習慣の複合要因かと推測しますが、栄養バランスのとれた給食で、少しでも改善できればと思います。

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食器は、各給食調理センターで違いますが、汁物用の磁器製のボウル・おかず用に磁器製の小皿、ご飯用のプラスチックの平皿です。磁器製は食感や触感は良いものの割れやすいという欠点があります。一方、プラスチック製は、耐久性に優れるものの、食感や触感はいまいちという二律背反があるとのこと。もっといえば、ご飯は平皿ではなく、ご飯茶碗であったほうが良い。子ども達には良い環境で食事を取って欲しいという思いはあっても、コストや洗浄のやり方との見合いもあるので、現在の方式になっているそうです。これはもうちょっと改善の余地があるかもしれません。

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学校給食法第2条には、学校給食を実施するに当たつては、義務教育諸学校における教育の目的を実現するために、次に掲げる目標が達成されるよう努めなければならない、とされています。
一  適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ること。
二  日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うこと。
三  学校生活を豊かにし、明るい社交性及び協同の精神を養うこと。
四  食生活が自然の恩恵の上に成り立つものであることについての理解を深め、生命及び自然を尊重する精神並びに環境の保全に寄与する態度を養うこと。
五  食生活が食にかかわる人々の様々な活動に支えられていることについての理解を深め、勤労を重んずる態度を養うこと。
六  我が国や各地域の優れた伝統的な食文化についての理解を深めること。
七  食料の生産、流通及び消費について、正しい理解に導くこと。

学校給食は教育の一環です。「単なる昼食」の提供にとどまらず、上記目的、いわゆる食育が達成されるよう頑張って欲しいと思います。

外国産材 輸入のバンニング作業(バン出し)

小名浜港でのコンテナを利用した輸入量で、外国産材木は2-3割という大きな割合を占めています。外国産材の多くは、北欧(フィンランド、スウェーデン)産、一部はカナダ産です。ヨーロッパからは約40日をかけて、カナダからは15日くらいかけて東京港・横浜港に運ばれ、フィーダー船という比較的小さな内航船に積み替えられて、小名浜港にやってきます。フィーダー船の多くは、東京・横浜~仙台の定期便で、その途中に(荷があれば)小名浜に寄港するというイメージです。現在、週3回程度、小名浜港に寄港しています。

小名浜港で荷揚げされたコンテナは、通関手続きを経て、陸送で木材加工業者の倉庫へ運ばれます。そこでコンテナを開梱して積み荷である外国産材を出すのですが、その積み卸し作業を「バンニング」といいます。現場の方は、コンテナから木材を出すこと「バン出し」作業と呼んでいました。

木材加工業者の倉庫でのバン出し作業を見学させていただく機会がありました。フィーダー船が小名浜港に着いて通関が終わったコンテナを、小名浜港湾地区にほど近い倉庫・敷地に運ぶところです。荷主は、集成材の加工業者のキクモク様です。

ちょうど、磐城通運様の運転で、コンテナヤードがある大剣埠頭から、40フィートの背高コンテナ1個が運ばれてきました。トラックの荷台に高さをあわせた積み卸し台にバックでつけます。
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手際よく、担当者がコンテナを開けて、フォークリフトの腕が入るように、作業します。1人がコンテナにつき、2名がフォークリフトを運転、合計3名だけで積み荷を降ろしてしまいます。

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最初にフォークリフトの腕を荷の下に差し込み、「転がり棒」を使いながら、積み荷を引っ張り出します。
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最初は引っ張り出すのに一手間かかりますが、「転がり棒」に積み荷が乗ると、スムーズに積み荷が出てきます。積み荷は高さ1.2m×幅1.2m×長さ5mくらいで1パック。それが2段になっています。1コンテナで12パックが積み込まれていました。

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1パックの重さは約2.5トンですから、5トン近くの荷物を引っ張り出していることになります。重さで木材が、ぐっとしなります。荷崩れして下敷きになったら、ひとたまりもない。

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積み重なっている2つのパックを2台のフォークリフトの連携作業で、もう1台が上の荷を横からすくい上げて、倉庫に運んでいきました。

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上のパックを運んだら、下のパックも順々に倉庫へ運んでいきます。2.5トンもあるパックですが、軽々と、しかもドリフトするか?と思うくらいのスピードで、どんどん運んでいきます。熟練の技です。
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12パックすべての積み荷を降ろすまで、たった10分間。仮に1ヶ月に120-130個のコンテナを輸入するとすると、毎日6-7回のこの積み卸し作業が必要になる計算です。

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降ろした外国産材パックは、倉庫に仮置きされます。現在、外国産材は現地で含水率は10-15%程度まで乾燥処理されてから輸入されます。以前は乾燥させないこともあったそうですが、カビルおそれから、乾燥後の輸入が主だそうです。倉庫も雨風除けはありますが、通風の確保のため壁はメッシュシートです。
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集成材をつくるための半製品を「ラミーナ」といいます。ラミーナを接着剤で貼り合わせて、十分な強度を持たせることで、構造材として使える集成材になるわけです。

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ラベルの読み方をおしえてもらいました。
6261080:先方の出荷ロットの番号
34×112 Lamina:幅34mm、高さ112mmのラミーナ
3.6:長さ3.6m
288kpl:288本入り
3.94㎥:総体積3.94立方メートル
KD RED:アカマツ

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このラミーナは、市内の集成材加工業者である「キクモク」様で、加工され、全国へ出荷されていきます。北欧から来た材木が、東京経由でいわきに到着し、加工され、日本各地へ送られていっています。グローバル社会を実感します。

<キクモクさんで集成材加工作業は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45269519.html
 

福島県いわき海浜自然の家がスゴイ

福島県いわき海浜自然の家がスゴイ。素晴らしい施設で、青少年が山や海に親しむためというコンセプトも明確です。これだけの施設にもかかわらず、いわき市民の認知度が低いことが驚きです。県民の税金が多額に投入されて建設・運営されている施設なので、ぜひ使って欲しい。
 
何と言ってもその宿泊料金がリーズナブルです。 宿泊利用料金は、学生でたった、640円/人・日、一般で1,150円/人・日(シーツ代含む)と檄安です。さらに3食の食事を追加オーダーしても、プラス1,500円もかかりません。
 
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本棟の宿泊施設は、全て和室(10名部屋:26部屋、20名部屋:2部屋)で、その他に研修室(最大126名収容可能)、体育館、野外学習室、多目的ホール、食堂大浴場(男湯、女湯)等の機能があります。本棟のデザインは半円形をしていて、美しい。前庭には一面の芝生があり、素晴らしい環境です。
 
もちろんホテルではありませんので、消灯は22:00厳守ですし、朝風呂はありません。自分で寝具を整え、片付け、掃除もしなければなりませんが、青少年の研修という目的からは、かえってそのようなシンプルな運営のほうが望ましいと感じました。
 
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エントランスホールは開放感があって、木のぬくもりが感じられるよう、ふんだんに自然由来の素材が使われています。もちろんバリアフリー。ここまでの施設は民間ではなかなか投資対効果を考えると難しいかも。公費投入されているからこそ、実現できているという面が大きいと思います。

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体育館は、バレーボールコート2面がとれる、本格的なものです。本格的な球技をしなくても、フラフープや鬼ごっこ、ソフトバレー等、子どもたちにとって何でも遊べる施設です。屋外催事が雨で中止になっても、体育館で代替できるという安心感は、大きな催事にとって大きなプラスポイントです。

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夏の夜の定番は、花火!消火用のバケツ等は完備されているので、前庭で思い思いに花火ができます。

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大浴場!ホテルか?と見間違うくらい立派なものです(温泉ではありません)。ただし入浴時間は21:30まで(朝風呂はなし)と限定されており、優雅に暮らすのではなく、あくまでも青少年がシンプルに安く、清潔に、研修できる施設というコンセプトから外れていません。

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朝は、ラジオ体操から始まります。

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朝食・夕飯はバイキング形式です。シンプルな料理ですが、和洋食から好きなものを選べます。デザートもひとつだけ選べます。なかなかのものでした。

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青少年のための研修・スポーツ施設として、遊具は非常に充実していました。数十台!の自転車や、磯遊びのためのライフジャケット、釣り道具、磯の覗き眼鏡等、充実していました。

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本棟からちょっと離れたログハウス棟のエリアでは、野外バーベキューの施設があります。10炉以上のBBQピットがあり、100人くらいのBBQはできそうです。また屋根がかかっているので、ちょっとした雨天でもBBQが決行できるという安心感は、主催者にとってありがたいと思います。

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上水道も完備!ここまでしっかりとしたBBQピットはそうそうお見かけしません。

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食べるベンチにも、雨よけがついています。すごい充実度です。

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ログハウス風の宿泊等が10棟以上あって、その中心にキャンプファイヤーができる広場があります。

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ログハウスでは、(こどもであれば)最大16名が宿泊できます。ベッドサイズが小さいので大人であれば最大宿泊者は10名くらいでしょうか。楽しくお泊まりできそうです。

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キャンプファイヤーができる広場。

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多目的広場では、各種スポーツができそうです。

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テントを張れる野営場も近くにあります。

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第144回開成祭 2015 

一昨年に引き続いて、開成学園の学園祭に行きました。正門入口にはオリジナルのアーチが設置されていました。どうも開成はアーチが定番のようです。

<第142回開成祭 2014は、コチラ> 
http://www.mikito.biz/archives/32402231.html
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土曜日の初日だけで1万人達成。二日目が日曜日なので、延べで3万人近くが訪問することになるでしょう。2000人あまりの学校に、10倍以上の入場者が来ることに驚きです。もっとも運動会の混雑さにくらべたら、まだしも文化祭のほうが落ち着いているかもしれませんが。

<第142回開成祭 2014は、コチラ> 
http://www.mikito.biz/archives/32402231.html
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定番の、大化学実験。毎年、投票で上位入選を果たす参団です。「錬金術」「火花を伴う燃焼」等の派手なパフォーマンスもあり、さもありなん。実際、錬金術は、銅を化学反応させ、メッキを施すというもので、錬金術の歴史的背景や化学反応の解説等の「語り」をしながら、手を動かす実験パフォーマンスは、見る人の心をわしづかみにしていました。

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室内ゲームクラブが、地味に面白かった。学生が参加者と一緒にボードゲームを遊んでくれるという企画です。たくさんのボードゲームが用意されていましたが、ほとんど知らないものばかり。とりあえず適当に選んで、はじめてやるゲームを解説してもらいながら一緒に遊びます。二時間くらいやってしまいましたが、丁寧にやさしく教えてくれて、とても楽しい時間を過ごせました。一般的な開成生のイメージは、「オタク」で「コミュ障」ですが、はなせば気さくで、心優しい面があります。

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今回楽しみにしていたのが、古本市です。歴史のある催事です。一冊20円~。雑誌・小説から、シリーズもの、専門書等なんでも揃う。ただ、一般的な古本屋の品揃えと比べて、ちょっと変わっているかもしれません。

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第144回開成祭のTシャツ。これはすべての学生に配布されているものではなく、学祭の実行委員の役割を持った学生だけが着用を許されています。美化係、案内係、運営係等の職別に色分けされていて、美しい。

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大人気の「開成焼き」。大量の焼き器で、大量の学生が投入されていて、どんどん作られていきます。それでも人気に追いつかず、購入には整理券が必要です。その整理券も時間限定で列に並んでもらわなければなりません。実は、一度も食べたことがありません。どんなに美味しいのか食べて見たい。

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生物部の展示が個人的にはヒットでした。自分たちで飼育している、ハツカネズミやリクガメ、珍しい蜘蛛、鳥、ムカデ、ガマガエル、ドジョウ等の生態展示です。いくつかは実際に入場者に触らせてくれる参加型で、とても人気でした。また飼育しているリクガメを使い、リクガメがどんな飼育条件を好むかの実験の成果発表等があり、これまた見応えがありました。

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比較的、大人・高校生向けの展示が多い開成祭ですが、今回は輪投げやヨーヨーすくい、スーパーボールすくいなどもあって、小学生低学年でも楽しめる出し物が多かったような気がします。入場者の多くが、将来の受験を目指す男子小学生+親御さんです。一方、それだけではつまらない。近隣のこどもたちにも広く、来場して欲しいという学校の姿勢を感じました。

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会場出口には、参団の人気度を決める投票板がありました。100を越える?参団がある中で、これと決めるのは難しいです。一人5票分のシールをもらい、それぞれにシールを貼っていきます。

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票がばらけるのかと思いきや、人気の参団もあります。やはりわかりやすい、派手な参団が人気のようでした。

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最寄りの西日暮里駅で見かけた開成祭のポスターです。ちょっと地味目でしょうか。

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本郷祭2015 本郷学園 砂金採りの展示が秀逸!

本郷中学・高校の学園祭に行ってきました。本郷は、これまで地味な印象の学校でしたが、大学進学の躍進に合わせて、明るくオープンな雰囲気に変わってきているようです。

<本郷学園は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/39376271.html
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正門の先には、人工芝のサッカー・ラグビー場があります。本郷といえば「ラグビー部」。部員も多いし、体付きは社会人のようにでかい。招待試合の前の公開練習をやっていました。サインプレーでのパスの練習をしていましたが、迫力がありました。

<昨年の本郷祭は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/40331465.html
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見た目に一番変わったのを感じたのは、学祭パンフレットです。昨年までは、B5版白黒の手作り感満載のものでしたが、今年は、A4版フルカラーです(もちろん入場者に無料配布)。予算的にも本郷祭にかける学校の意気込みを感じます。

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例年通り、運動部が中庭を占領して、食べ物屋台を運営していました。ラーメン・唐揚げ・焼鳥等はとても人気で13:00前には売れ切れ続出でした。

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学食は無料休憩所として開放されていました。入場者の多くは近隣からが多いようで、屋台の食べ物を買い込んで小学生連れの家族でランチしているのを見かけました。

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新しい校舎は機能的で、巣鴨駅から徒歩数分というロケーションは抜群です。

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今回参加した催事で、一番興味深かったのは「砂金採り」。地学部主催の出し物で、ミニプールに実際の砂と砂金を入れ、専用の皿で砂金採りの体験をするというものです。これが難しい。10分以上トライしても、1粒もとれない子もいて、ギブアップ続出でした。

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それでも運がよければ、1粒、キラリと輝る砂金を見つけることができます。

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採れた砂金は、(一粒限定で)プレゼント、持ち帰りすることができます。これは、よい記念になる出し物だなあと思いました。子どもの記憶に残るし、もしかしたら本郷学園地学部に入りたいなんて感じる小学生もいたかもしれません。

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スープストックトーキョー オマール海老のビスクスープに感服

Soup Stock Tokyoは、「食べるスープ」の専門店です。何かオシャレな店舗で、いわゆる女子が利用するもんだと思っていました。ランチセットもあるのですが、ちょっとの量で1,000円超えは、ちょっとないだろうと個人的には思っていました。が、今回勇気を持って入って食べてみたら、たまげた。

オマール海老のビスクスープに感服しました。オマール海老の濃厚な出汁の旨みと、トマト、香味野菜が溶け合った、贅沢な味わいのスープなのですが、非常にまろやかであまりに美味しい。オマール海老という高級食材に加えて、じっくり煮込む時間、味を調整する手間を考えたら、とてもご家庭ではつくれないし、レストランでいただいたら相当な金額になるでしょう。これが300円台でいただけるなんて、なんて素晴らしい企業なんだろう。

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夏季限定の冷製ヴィシソワーズも素晴らしい。じゃがいもの旨味を堪能。たくさんの手間がかかっているスープが300円台で飲めるとは。

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カレーセットで1,180円。表面の金額だけ見たら、贅沢ランチですが、内容・味はもっと贅沢でした。これは女子が入りたくなるのもうなずける。

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店内は、やはり、女子で埋め尽くされていました。

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JR湯本駅ホームの足湯 生ビールも飲めます

JR湯本駅の下りホームの足湯に浸かってきました。まさにホーム内にあるので、電車待ちで10分あれば楽しめます。ここではなんと足湯に浸かりながら、生ビールが注文できて、店員さんが足湯の場所まで持ってきてくれることです。まるで王様気分になれます(?)。ちなみに、私が持っているのはアイスコーヒー、税込み258円。

<新装の湯本駅は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/44358457.html
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地元の女子高生や大学生と思しき若者が電車待ちの時間に楽しんでいました。電車通勤・通学が一般的でないいわきでは、まだまだ知られていませんが、利用者には定着しているようです。

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足湯横にインターホンが備え付けられていて、飲み物だけでなく、ビールのアテとしてカジキメンチも運んできてくれます。このサービスはおもしろい。

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足湯横には、草野心平の揮毫による石碑がありました。「あかずして別るる人の住む里はさはこのみゆる山のあなたか」。これは『拾遺和歌集』に収められている恋歌だそうです。
 
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細かい仕掛けがあります。JR東日本のキャラクター ムコナくんが御案内。ムコナの由来は657。特急ひたちの車両がE657系なので、そこからとったらしい。なぜ猫?かはともかく、改札から足湯まで、ムコナくんの足跡で案内されていました。

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(株)ドーム アンダーアーマーがいわき進出

(株)ドームは、アンダーアーマーというスポーツウェアの日本総代理店です。これまでその国内配送センターを栃木県の複数の都市で運用していましたが、「ドームいわきベース(DIB)」という名称で、2016年5月稼働開始に向け、巨大施設を建設中です。もとのいわき電子の工場の撤退跡地で、総敷地面積は37,800坪、総投資額は100億円にも及びます。稼働開始時には、300人の雇用が生まれます。

その概要を、サプライチェーン本部副本部長の藤原敬信氏にお話し頂きました。マネジメントチームのお一人でが、安田社長(昭和44年生まれ)と同年代の世代で、会社全体がとても若いです。

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まず日米のスポーツ産業の規模の相違を話されました。特徴的だったのは、日本のスポーツ産業の規模が5兆円と約10年前からほとんど拡大していないことです。一方、アメリカは15兆円だった産業規模が、3倍の45兆円に拡大している。これはスポーツを産業として投資や消費の対象としてビジネス対象として把握するか、教育や精神といった非ビジネスの世界としてとらえるかという違いが根っこにあります。

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同種の競技(サッカー・野球)で比較すると、さらにその違いが明確になります。日本プロ野球(NPB)とメジャーリーグでは、10年前はほとんど同じくらいの市場規模だったのが、日本では10年で3割しか市場拡大しなかったのが、アメリカでは5倍に規模が拡大している。同様に、Jリーグと英国プレミアリーグを比較すると、10年前は日本のJリーグの方が市場規模が大きかったのにもかかわらず、プレミアリーグは7倍にまで市場規模を拡大し、大きく水をあけられています。

(株)ドームはその日本国内で急成長し、健闘している会社ですが、やはり日本のスポーツ市場規模拡大こそが生き残る道と考え、会社の理念としてスポーツ市場の拡大のために行動しているそうです。

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そのプロセスのひとつが、配送センターをいわきに建設すること。拡大する生産に既存の配送センターの能力が追いつかず、100億円もの投資をいわきに決めました。もちろん国の補助金(津波・原子力災害被災地域雇用創出起業立地補助金)等を活用すれば、最大で総投資額の1/2は補助されるのですが、それにしても新興企業の投資としては巨額です。

(株)ドームはいわきでスポーツの東北一の都市にしたいという思いがあるそうです。具体的には、以下のような構想があるとのこと。
1. いわきシティFCを設立し、いわきをサッカー王国に
2. 小学生の硬式野球の日本一を決めるアンダーアーマーカップをいわきグリーンスタジアムで開催し、いわきを少年野球の聖地に
3. プロアマチャリティゴルフトーナメント、いわきドリームオープンを開催

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野望としては、数万人が収容できる全天候型のドーム施設を建設し、野球・サッカー・バスケットボール等の大きな大会を継続的に開催していけるようになることです。1985年以前はアメリカの野球場等の施設は郊外に建設されることが多かったのですが、それ以降は、集客施設として都市の中心部に建設され、ホテルや他の商業施設と一体となって集客しているとのこと。下のCG図は港にドーム施設や高層マンション等が建設・集積したときのパースです。小名浜港の将来の選択肢のひとつとして、非常に魅力的に見えました。

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ぐりとぐら展@いわき市立美術館

いわき市立美術館でぐりとぐら展、やってます。いやいやえん、くるりくら等の言葉が頭の中にフラッシュバックしました。日本人なら一度は目に触れたことがあるのでは。11か国で出版されていますが(クメール語も!)、100パーセント日本発の童話、50周年だそうです。初版の展示や当時の逸話のビデオもあって、その世界観にどっぷりと浸かれますよ。

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ぬり絵コーナーもあって、親子連れが楽しんでいました。

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完成した塗り絵は、美術館の壁に(一定期間)順番に貼り出されます。美術館に自分の描いた絵(ぬり絵ですが)が展示されるなんて、こどもにとって誇らしいことではないでしょうか。アイデアひとつで(敷居の高い)美術館が、ぐっと身近に感じられるようになると思います。

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日本人が知っておくべき「戦争」の話 KAZUYA著

KAZUYA氏は、自分の意見や所感をYou Tubeで毎日配信されています。大抵は政治・時事ネタに関する批判的な内容。歴史の専門家や政治家でもない、一市民の一意見として発信しているパワーに圧倒されます。その動画で話している内容を、本にまとめたのがこちらの書籍です。

内容は、学校教育、報道、その他、日本だけがまるで悪者であったかのような間違った歴史観、いわゆる「自虐史観」から抜け出そうというものです。KAZUYA氏は北海道出身、いわゆるH2O(北海道、広島、沖縄)と呼ばれる地域で、日教組による偏向教育を受けた世代の方です。そうして育ったけれど、ふとしたきっかけで日本の歴史観や教育の仕方に疑問を持ち、個人で歴史を調べだしたのだそうです。するとこれまで教えられてきた歴史が、まるでウソだった、もしくは大事な部分が割愛されていたということがわかった。それを他の人に伝えたいと、毎日You Tube配信しているそうです。

本の内容は、ペリー来航から明治維新、日清・日露戦争、そして日米開戦に到るまでの道のりを、コンパクトに書いています。キモは、何故、当時の大国で会った清やロシアと日本は戦ったのか、戦わざるをえなかったのか、そしてなぜ勝てたのか。国民やマスコミは戦争に賛成だったのか、それから第二次世界大戦にいたるまで、どのように日本にどのような影響を及ぼしたのか。それぞれの事変や戦争に到る社会状況や経過、因果関係、当時のキーマンの判断理由が、(私見を含めて)読者に理解できるよう平易に書かれています。歴史は立場によって、解釈の相違があるので、KAZUYA氏の見方が100%正しくはありません。ただこれまであまり知られてこなかった事件等も書かれていて、非常に参考なりました。

例えば、尼港事件や通州事件。尼港事件は1920年のロシア赤軍パルチザンによる大規模な住民虐殺事件です。ロシア兵はニコラエフスク住民に対する略奪・処刑を行うとともに日本人居留民、日本領事一家、駐留日本軍守備隊731名が、ほぼ皆殺しにされた事件です。
通州事件は、1937年に中国の通州で中国人部隊が日本人居留民の家を一軒残らず襲撃し、老幼婦女子を含む居留民に対して掠奪、暴行、凌辱、殺戮の限りを尽くした事件です。在留邦人385名のうち223名が虐殺されました。日本人男子の死体はほとんどすべてが首に縄をつけて引き回した跡があったそうです。目玉をくりぬかれ上半身は蜂の巣のように突き刺されていたものもあった。女子の死体は、着物がはがされ、銃剣で突き刺さされ、また陰部は刃物でえぐられていたり、陰部に箒を押し込んであるものもあった。鼻に針金を通された子供や、片腕を切られた老婆、腹部を銃剣で刺された妊婦等の死体が、ゴミばこや壕から続々発見されたそうです。このようなたった100年にも満たない前に、軍になんのかかわりもない日本人の居留民が、中国・ロシア軍により惨殺されてきたという事実は、歴史の教科書の表舞台にあまり出てきません。こういった多くの事件が、大東亜戦争に入っていく前提としてあったことは、少なくとも教科書を暗記しているだけでは知り得ない。「歴史の流れ」がここにはありました。

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銀の糸 昔ながらの正当な洋食屋

いわき市平字倉前にある昔ながらの正当な洋食屋が、銀の糸です。コンクリート打ちっ放しのビル1Fにあるお店は木訥で、飾りっ気なしの外観ですが、店内はオーソドックス?な、日本風洋食屋です。メニューは定番料理がほとんどですが、ひとつひとつ丁寧に調理しているのが伝わってきます。
 
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ランチタイムにお邪魔しました。ランチお弁当は、スープ、サラダ、飲み物(コーヒーもしくは紅茶)、食後のデザート付きですが、いずれのメニューもかるく千円を超えます。決してランチ価格としては安くはありませんが、その味と丁寧な仕事ぶりを見れば、それは納得です。丁寧に煮込まれたデミグラソース、フライは注文してから1個1個揚げます。サラダのドレッシングもオリジナルで美味しい。

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なお、コーヒーは食前or食後か、聞かれもしませんでした。なぜなら注文と同時にコーヒーが運ばれてきて、食後には、あらためてコーヒーがサーブされるからです。当たり前のようにこんなサービスなんですね。

食後のデザートも美しい&美味しかった。スイーツを少しづつの盛り合わせで、キウイ、グレープフルーツ、焼きプリン、レアチーズケーキ等に、ゆずシャーベット(これは季節によって変わるらしい)がお皿に乗っています。普通は、出されるデザートを残す私ですが、これは完食してしまいました。
 
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ベーシックだけれど、手のかかる美味しい洋食屋さんとして、末永く営業を続けていって欲しいと思います。

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夏井川の河口閉塞解消?

夏井川は河口閉塞(かこうへいそく)といって、河口部分が流出土砂で埋没したり、波風の影響によって砂洲が発達し、河口を塞ぐ状態が続いています。それが50年に一度といわれる先日の大雨で、河口の砂が押し流されて、問題解消!(一時的かもしれませんが・・・)。自然の力は偉大です。これからの成り行きを見守っていきたいと思います。

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河口閉塞が生じると河川水位が上昇し、住宅や農耕地へ浸水し被害をもたらすします。また、天然で遡上するはずの魚が、川に入ることができなくなってしまい、川全体の魚影が少なくなっています。そのため福島県いわき建設事務所が、閉塞時にバックホー等の重機を使って人工開削を行っていました。しかし、開削が行われたとしても水位低下に至らない場合や、開削後数日で閉塞が生じてしまう場合があるそうです。繰り返しになりますが、それが50年に一度といわれる先日の大雨で、河口の砂が押し流されて、一時的かもしれませんが解消されました。自然の力は偉大です。

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河口閉塞の」原因はたくさんあるのでしょうが、夏井海岸環境整備事業として整備された緩傾斜堤、離岸堤4基、突堤4基からなる新舞子ビーチの影響ではないかといわれています。どうも沖に設置したテトラポットが良くないようなのです。もしこれが主要因なら、早急に対策をとらなければなりません。 

NHKのどじまんグランドチャンピオン石井敦子さんと握手

NHKのどじまんグランドチャンピオン、石井敦子さんと。しっかりとした受け答えができる女の子で将来が楽しみです。小さな手はとても温かかった。いわき市長清水敏男後援会連合会総会&市政報告会にて、石井敦子さんが、「会津磐梯山」をご披露してくれました。合の手はお姉さん、三味線はお母様、おばあさまの演奏で、石井一家での豪華演奏です。敦子さんに引き続き、お姉さんも歌声を披露してくれました。こちらもプロ級!でした。

<石井敦子さんが歌う会津磐梯山は、コチラ>
http://bit.ly/1M4YBjd
<お姉さんの歌声は、コチラ>
http://bit.ly/1M4YHau
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オープニングの女性じゃんがら、若柳幸奈美社中の、踊りに歌も取り入れたオリジナルのパフォーマンスも良かった。

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アリオス会場の一階から四階まで一般の市民の方が、清水市長の当選後二年間の活動報告を聞きました。

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平成27年9月議会 質疑しました

平成27年9月議会 質疑
7番 吉田みきと
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黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁

・市長提案要旨説明について

1. 災害時応援協定について
(1) 協定先の選定基準について、伺います。

(行政経営部長答弁)新潟市との相互応援協定につきましては、大規模災害による同時被災の可能性が低いことや、磐越自動車道を活用した支援物資等の輸送が可能であることに加え、被災者の一時受入れや復旧・復興に係る職員の派遣など、中長期にわたる支援内容が盛り込まれており、両市の災害対応力のさらなる向上が図られるものと考え、締結することとしたものであります。
また、福島県LPガス協会いわき支部との協定につきましては、避難所での炊き出しや暖房用燃料として活用できるLPガス等の迅速な供給など、東日本大震災の対応でも課題となった避難所機能の強化が図られるものと考え、締結したものであります。

(2) 福島県LPガス協会いわき支部との応援協定の平常時の活動について、伺います。

(行政経営部長答弁)平時には、緊急連絡網の作成や防災訓練の実施等を通じて応援要請手順等の確認を行うなど、災害時における迅速な応援活動の実施に向けた協力体制の整備に努めて参りたいと考えております。

(3) 新潟市との相互応援協定の平常時の活動について、伺います。

(行政経営部長答弁)平常時には、総合防災訓練への相互参加や、防災担当部局による意見交換等を通じて、災害対応についての情報共有を図るほか、今回の協定締結を契機として、これまで両氏も構成員となっている「磐越自動車道沿線都市交流会議」において取り組んできた観光イベントや情報発信に加え、市民レベルの交流を積み重ねることで顔の見える関係を構築し、災害時の迅速かつ円滑な応援体勢の整備につなげて参りたいと考えております。

2. 国立研究開発法人放射線医学総合研究所、通称「放医研」による福島復興支援本部いわき出張所について
(1) 常駐医師の予定人数について
(2) 常駐研究者の予定人数について
(3) 常駐一般職の予定人数について
(4) いわき市民の安全・安心につながる具体的な活動予定
これらにつきましては、一般質問で赤津議員が質問しておりますので、割愛いたします。

3. 国際姉妹都市タウンズビル市へのいわき市訪問団の派遣について
(1) 訪問団の参加人数について、伺います。

(商工観光部長答弁)国際姉妹都市タウンズビル市へのいわき市訪問団の参加人数は、市長を団長、市議会副議長を副団長とし、総勢8名となっております。

(2) 訪問に要した各種費用の総額について、伺います。

(商工観光部長答弁)タウンズビル市訪問にあたり、いわき市が負担した費用につきましては、商工会議所1名分を除く、計7名の旅費が2,067,942円、いわき-成田間の移動に係る使用料が111,220円、合計で2,179,162円となっております。

4. いわき市医師会附属いわき准看護学校の移転改築について
(1) 完成見込み時期について、伺います。

(保健福祉部長答弁)市医師会によりますと、完成見込み時期は、現時点で平成28年6月頃とのことであります。

(2) 准看護師養成の予定定員について、伺います。

(保健福祉部長答弁)准看護師養成課程の予定定員は、80名とされております。

(3) 看護師養成の予定定員について、伺います。

(保健福祉部長答弁)看護師養成課程の予定定員は、30名とされております。
なお、本定員は、准看護師の資格取得者が看護師養成コースへ進学するものとのことであります。

(4) 移転改築に要する建設費の総額について、伺います。

(保健福祉部長答弁)建設に係る総額につきましては、現時点で、設計費が3,992万円、工事請負費が8億4,024万円、総額で8億8,016万円とされております。

(5) 新施設の予定名称について、伺います。

(保健福祉部長答弁)新施設の予定名称につきましては、現時点においては、現在の名称である「一般社団法人いわき市医師会附属いわき准看護学校」とされております。
なお最終的には、看護師養成コースの開設に向けて、名称の変更を検討するとのことであります。


注)上記記載内容は、当方の手許メモを元に作成したものですので、正確には市議会公式HPをご確認下さるようお願いいたします。

平成27年9月議会 一般質問しました3(偉人教育について)

平成27年9月議会 偉人教育について
7番 吉田みきと
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黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁 

3. 偉人教育について
(1)  郷土資料集
(ア) 現在配布している郷土資料集
配付資料をご覧下さい。こちらがいわき市の郷土資料集で、現在、小学校の社会科の時間において使用され、いわきの地理や産業、歴史、文化等が詳しく、楽しく、わかりやすく紹介されている資料であります。いわき市教育委員会に所属されている委員の先生方が中心となって、毎年改訂に次ぐ改訂を重ねて現在の形になっていると伺っております。大人の私が読んでもその記載内容は非常に興味深く、また最新の情報・写真等も掲載されており、その制作にかける努力に敬意を表するところであります。この郷土資料集は、小学校社会科の授業の副読本という位置づけと伺っておりますが、どのようにして配布しているか伺います。

(教育長答弁)市教育委員会が毎年編集・発行しています「郷土資料集いわき市」につきましては、毎年度始めに、小学校3年生を対象に、無償で配布しているところでございます。

(イ) 郷土学習の時間
その資料を教育現場で使用し地域の学習を何時間程度、学習しているか伺います。

(教育長答弁)学習指導要領においては、小学校3年生、4年生の社会科で、地域の産業や消費生活の様子、地理的環境や地域の発展に尽くした先人の働きなどについて学習することになっております。
各学校においては、主たる教材である教科書と市教育委員会発行の郷土資料集を併用しながら、小学校3年生、4年生合わせて160時間程度の学習をしております。
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(ウ) 郷土の偉人を紹介する資料
政府がすすめる地方創生において、地方への若者定住が盛んに叫ばれています。その前提としてそこで生まれ育った者が郷土を愛し、住みたくなること、郷土を誇れるということがあります。それがあってはじめて市外の方も移り住みたくなるのではないでしょうか。そのような郷土愛の根本は、親や兄弟や地域の人たちに育ててもらったから、さらには地域の先人達が残してくれた文化やインフラや産業等の生活の糧があったから、これまで育つことができるようになったのです。6月議会においても、わが清政会の磯上佐太彦議員が、いわきの先人である武術家の国井善弥氏をとりあげましたが、現代人の生活は先人達の活動を礎として成り立っております。その意味で、郷土の偉人、先人の歩みを知ることはとても大事で、いわき市郷土資料集はとても意味のある冊子であります。
惜しむらくは、この資料集では先人の活動を紹介するページが1ページしかないことです。そして先人の活動紹介は、一人あたりそれぞれ3行しかないことです。これでは残念ながら、先人の活動やその思い、ドラマ、人間くささが伝わってこない。ぜひ子どもたちには、先人の功績が単にうまくいったということでなく、いろいろな思いがあって、紆余曲折があった上で、功績を残せたということを知って欲しい。そして勤労や勤勉の大切さとともに、その先人の生き様を参考として、自分のこれから歩む道をしっかりと考えて欲しいと思っています。
そこで、郷土の先人の活動をより詳しく紹介していただきたい。将来的には「郷土資料集」とは別冊で「偉人資料集」を作って欲しいと思っています。お手元に配布の偉人資料集を見て下さい。こちらは金沢市が2012年に市の独自予算で制作した「もっと知りたい 金沢ふるさと偉人館 91人の偉人たち」というものです。金沢市が金沢ふるさと偉人館に委託して、小学生向けに郷土人物伝を編集・発行したものです。
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2013年には、この冊子が、金沢市内の全小学生4.5.6年生に配布され、教材として使われております。紹介スペースには一人2ページが割かれているものから、1ページに10人までさまざまですが、いずれも金沢、もしくは日本の歴史や産業に貢献してきた人達です。先人のにおいを感じるくらいの丁寧な紹介の仕方をしていますが、制作コストは1冊350円くらいだそうです。
いわき市においても、まずは現在使用されている郷土資料集の偉人紹介欄を丁寧に充実していただきたい。ぜひご検討いただきたく、市の所見を伺います。

(教育長答弁)郷土の学習をする際に、偉人を取り上げることは、郷土に対する誇りと愛情を育成する上で、非常に有用であると捉えております。
本資料集においては、学習指導要領に示された郷土の開発の学習において、小川江筋を取り上げ、その学習と関わって、澤村勘兵衛についても学習し、先人の歩みを知り、その工夫や努力、苦心などが実感できるように構成しております。
また、開発、教育、文化、産業の分野で活躍した郷土の偉人を紹介するページを設けているところですが、これについては、子どもたちが発展的に学習ができるようにというところのページでございます。
その他にも様々な偉人が数多く存在することから、学習内容との関わりを踏まえて、偉人を紹介するページの充実に向けてさらに検討して参りたいと考えております。

「小さく産んで大きく育てる」という言葉があります。郷土資料集の偉人紹介欄を拡充いただいたら、次のステップとして、金沢市のように、分冊として偉人資料集としてまとめて、こどもが興味を持てるように紹介していただきだく、ぜひ一歩一歩着実に進めていただきたいと思います。

(2)  偉人の足跡を紹介する施設
(ア) 偉人の足跡を紹介する施設
郷土の偉人・先人を紹介する場として、現在、市内にはどのような施設があるか伺います。

(教育部長答弁)郷土の偉人・先人を紹介する施設としましては、本市の名誉市民でもある詩人草野心平の足跡を紹介いたしました草野心平記念文学館及び生家がありますが、そのほかに郷土の偉人・先人を単独でまたは一堂に集めて紹介している施設は、現在のところ、ございません。

現在の郷土資料集には、7人の偉人が紹介されておりますが、彼らの足跡をもう少し知りたくても、草野心平記念館に限定されてしまっていて、小中学生にとっては、それ以外の人物についてわかりやすい資料や情報に触れることが難しいのが現状であります。

(イ) 常設のふるさと偉人館について
子ども達が自主的に先人の活動の調査を発案して、文献がある場所まで自ら行って、そして文献を読み解くことは現実的ではないと思います。郷土資料集以外で、事実上知る機会がないと思います。先人の活動をまとめて、パネルでの紹介や偉人ゆかりのモノを現物展示するような常設の場があれば、遠足の機会等で触れることができます。
ここで、先ほどの金沢市にある金沢ふるさと偉人館を紹介します。こちらは「郷土が生んだ優れた先人」を顕彰し、その業績を広く伝えるための博物館です。1993年の開館時は、金沢市ゆかりの人物5人だけを紹介していましたが、さまざまな分野で業績をあげた人びとを加え、現在では20人を超える人物の常設展示を行っています。資料や著作の展示、パネルによる解説などにより、その生涯や業績などを広く紹介する人物館です。特に、次代を担う子供たちには、見学や体験などを通じ、その偉業と生き方を知ると共に、こうした先人たちの研究の拠点ともなることを目的としています。ちなみに金沢ふるさと偉人館は指定管理者制度で運用されており、年間委託料は1,500万円、事業企画費は400万円程度と伺っております。

<金沢ふるさと偉人館は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/44727752.html 
 
こういう偉人紹介施設をいわきにも持てないでしょうか。例えばいわき市文化センター1Fの科学展示室に偉人紹介スペースを設けてはいかがでしょうか。現在いわき市全部の小学校5年生、中学校2年生が一度は、東分庁舎の前にあるElemで経済体験教育を受けていますので、その帰りに文化センターの偉人紹介スペースに立ち寄ることができるのではないでしょうか。設置場所も含めて、こどもたちの郷土愛を醸成に資するための、偉人紹介施設についてのお考えを伺います。

(教育部長答弁)現在、市文化センター科学展示室をリニューアルする一環として、磐城平藩主の安藤信正をはじめとした本市にゆかりのある歴史上の偉人を紹介するパネルの展示等について検討しております。併せて、これまであまり知られていない郷土の偉人についても、地域の方々から情報を収集し、紹介していくことも検討して参りたいと考えております。
私の思いは、いわきの社会全体に仕事と希望があふれ、それぞれの死生観を持って頑張る者が報われる社会が実現することであります。子供たちは夢に目を輝かせ、大人は倫理観に基づく秩序を保ち、大人としての自信と誇りにあふれ、子供たちから尊敬されている社会です。すべての人が家族や地域との絆に幸せを感じ、ここに生まれてよかったと感謝できる社会です。
そんな地域となるためには、ひとづくりが第一であります。今回の一般質問では、とりわけ学習環境や学力、先人教育等の人財を育てる具体的な施策についてとりあげて参りました。清水市長におかれましては日頃から「歴史と文化を感じるまち」の実現を目指されると伺っております。その実現に向け、微力ながら全力でお支え申し上げることをお誓い申し上げまして私の一般質問を終了いたします。ご静聴、誠にありがとうございました。

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注)上記記載内容は、当方の手許メモを元に作成したものですので、正確には市議会公式HPをご確認下さるようお願いいたします。

平成27年9月議会 一般質問しました2(学力向上への取組みについて)

平成27年9月議会 学力向上への取組みについて
7番 吉田みきと
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黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁 

2. 学力向上への取組みについて
(1)  低所得世帯の子どもへの学習支援
(ア) 市内の中学3年生の高校進学率
市内の中学3年生の高校への過去3年の進学率を伺います。

(教育部長答弁)市内の中学3年生の高校への過去3年間の進学率につきましては、平成24年度は98.0%、平成25年度は98.3%、平成26年度は97.8%となっております。

(イ) 市内の生活保護世帯の進学率
市内の生活保護世帯の中学3年生の高校への過去3年の進学率を伺います。

(保健福祉部長答弁)生活保護世帯における高校進学率につきましては、平成24年度が90.0%、平成25年度が89.7%、平成26年度が91.4%となっております。

いわき市の場合、過去3年間の生活保護受給世帯の高校進学率の平均は90%でした。いわき全世帯の高校進学率は98%なので、10ポイント近く下回っていることになります。
今議会においても、高橋明子議員がとりあげた「貧困の連鎖」という言葉があります。生活保護世帯で育った子供が、大人になって再び生活保護を受けることです。平成18年に関西国際大学が行った実態調査によると、貧困の連鎖の発生率は25%でありました。生保の家庭で育った4人のうち1人が、また生保になるということです。なんという税金の浪費でしょうか。この貧困の連鎖を断たねばなりません。社会的損失を防がなくてはなりません。それには生活保護受給世帯の子供たちが、安定した環境できちんと学習活動をし、高校に進学してきちんと卒業し、安定した仕事に就いてもらうことです。将来、自立のための資格を取得したり、就職を有利にするには、高校を卒業することが大切です。

(ウ) 生活保護世帯の教育扶助の金額
そこで生活保護世帯への教育扶助の金額を伺います。
 
(保健福祉部長答弁)中学生に対する教育扶助の金額につきましては、学校給食費を除いた主なものといたしまして、基準額として4,290円、学習参考書等の購入費及び課外のクラブ活動に要する費用に充てる学習支援費として4,450円などが毎月支給されております。

中3で月9千円支給という教育扶助の金額は、学級費、PTA会費等の支払やノートや鉛筆等の学用品の購入に相当するものと思われ、とても授業を補完するための、もしくはもっと上の学校への進学を目指すための通塾費用にはほど遠く、事実上、生活保護世帯の子どもは塾に通いたくても、制度上通えない実態にあります。

(エ) 準要保護世帯への支援内容
生活保護は受けていないが、就学援助費を受給しているような、経済的に厳しい環境の家庭、いわゆる準要保護者世帯に対する学習支援の金額を伺います。

(教育部長答弁)本市の就学援助制度につきましては、現在、通塾費用に当たるような学習支援費は、特に支給しておりません。

代表的な就学援助費である学校給食費の負担額は、中学生で年間約5万4千円です。準要保護世帯はこれさえも支払うことが難しいために、市から支給してもらっているわけで、準要保護世帯は生活保護世帯と同様、子どもは塾に通いたくても、事実上通えない実態にあります。進学した後の方が良い仕事に就くことができ、長い目で家計を助けることになるという場合においても、今、目の前の家計の状況が厳しく、最低限の生活もできない状況であれば、将来の所得増加よりも、現在の所得を選ぶことになるのであります。

(オ) 生活困窮家庭への支援内容
生活保護になってしまう一歩手前で踏みとどまるための施策として、国が定めた生活困窮者自立支援法があります。その中に、学習支援事業というメニューがあり、これは貧困の連鎖の防止のため、生活困窮家庭の子どもへの学習支援事業であります。対象要件は各実施主体において、地域の実情を踏まえ対象者を設定するものとされており、要件を満たせば事業経費の1/2が国庫補助対象となるものです。
こういった国が定めた制度を利用して、国庫補助を受けられるような制度を設計し、経済的にめぐまれない家庭の子どもに対し、貧困の連鎖を防止するために生活環境を整え、学習の機会を設けることに対するお考えを伺います。

(市長答弁)生活困窮者自立支援法の任意事業の一つに、貧困の連鎖を防止するため、生活保護を含む生活困窮世帯の子どもに対し、学習支援や居場所の提供、進路相談のほか、親に対する養育支援などを実施する学習支援事業があります。
市においては、現在、生活保護世帯の子どもを対象に高校進学支援プログラムを実施しておりますが、今後につきましては、同プログラムの効果や本年4月に設置した生活・就労支援センターに寄せられました相談内容を分析・検討するとともに、先進自治体の取組みなども調査・研究しながら、本市における学習支援のあり方について、検討して参りたいと考えております。

埼玉県では、埼玉県生活保護受給者チャレンジ事業として、生活保護受給世帯の子供たちの高校進学率の向上を目指し、平成22年度から中学生を対象に高校進学を目指した学習教室を始めています。その学習教室には小学校で習う小数の足し算や分数を理解していない生徒もいるので、先生役の大学生ボランティアがマンツーマンで子供に付いて、一人一人の学力に合った学習支援を行っているそうです。この事業で、高校進学率が向上しています。平成24年度には中学3年生の対象者782人のうち316人の中学3年生が学習教室に参加し、その結果、309人が高校に進学し、教室参加者の高校進学率は97%となりました。事業開始前の平成21年度の生活保護受給世帯の高校進学率86.9%より11ポイント以上高くなりました。
また教室の会場は特別養護老人ホームの会議室や食堂を無償でお借りし、教員OBなどの支援員と大学生ボランティアが、指導しているそうです。老人ホームが会場だと、施設職員の方や入所中のお年寄りと施設の行事などを通じ交流することができ、こうした交流の中で、生徒の人間的な成長も期待できるそうです。
また、高知市でも「チャレンジ塾」という類似の学習支援の仕組みをやっており、福祉部局と教育委員会が連携し、生活保護受給世帯の中学生を対象とした学習支援を実施しています。やりかたとしては就学促進員が定期的に家庭訪問し、保護者へ事業参加への働きかけ等を行うものです。民間団体に委託して、教員OB・大学生などの学習支援員が週2回程度、市内5カ所で学習支援を実施したところ、平成24年度は生活保護受給世帯の生徒106人が参加し、中学3年生43人のうち41人が高校へ進学したそうです。チャレンジ塾のOBの子どもたちの中で、自分が大学とか卒業してもここへ教えにくると言ってくれている子どもたちが出てきています。次の後輩を自分が教えに行くということで、そういう意味でも非常にうまくいいかたちで回っているそうです。なお、この事業に対する予算額は平成26年度、平成27年度とも年間3,200万円であります。

私が申し上げたいのは、何も生活困窮者をことさら優遇しようとするものではありません。「情けは人のためならず」という言葉があります。生活困窮世帯であることを遠因として学習意欲に欠けてしまっている生徒に対する支援をし、家庭環境や学習環境を改善することにより、まわりめぐって、そうではない生徒にも良い影響をもたらすことができるということであります。ご存じの通り、30人あまりのクラス編成の中では、学習意欲に欠け、さらには他の生徒に悪影響を与える問題児がおります。教師はそういった問題児への対応に時間がとられ、他の生徒に接する時間が減ってしまう、また本来の目的である授業に集中できない等の問題があります。そういった学習意欲を持たない生徒が学習意欲を持つようになることで、その生徒の将来の可能性広がるだけでなく、教師の目が多数の生徒に行き渡りやすくなり、クラス内の他の生徒も安心して学習に取り組めることにもなるということです。クラス全体のためにも、ぜひ調査・研究を進めて頂きたいと思います。


注)上記記載内容は、当方の手許メモを元に作成したものですので、正確には市議会公式HPをご確認下さるようお願いいたします。

平成27年9月議会 一般質問しました1(放課後児童クラブについて)

平成27年9月議会 放課後児童クラブについて
7番 吉田みきと
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黒字:吉田の発言・質問、青字:執行部からの答弁 

1. 放課後児童クラブについて
(1) 運営の現状について
(ア) 運用学校数
放課後児童クラブは、児童福祉法第6条の3第2項の規定に基づき、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後等に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るというものであります。ここではいわゆる「学童」と呼びますが、これについて伺います。まず市内の小学校区で学童が設置されている割合をお示し下さい。

(こどもみらい部長答弁)放課後児童クラブにつきましては、平成27年4月1日現在、46クラブを設置しているところでありますが、一つの小学校区に複数のクラブを設置しているところもあることから、市内67の小学校区のうち、40の小学校区に設置しており、設置割合は60%となっております。

現在、市内では約2000名の児童が、学童に在籍しております。

(イ) 運営主体
学童の運営主体を伺います。

(こどもみらい部長答弁)放課後児童クラブの運営主体につきましては、クラブを利用する児童の保護者で組織された保護者会により運営されているものが27クラブ、保育園及び幼稚園等を運営している社会福祉法人や学校法人により運営されているものが14クラブ、その他NPO法人等により運営されているものが5クラブとなっております。

保護者会が運営主体となっているケースが大多数ということがわかりました。

(ウ) 平均的な終了時刻
学童の平均的な終了時刻を伺います。

(こどもみらい部長答弁)放課後児童クラブの終了時刻につきましては、各クラブの運営者が利用者のニーズに応じて、それぞれ定めているところであります。
平日の終了時刻につきましては、午後6時30分以前としているのが3クラブ、午後6時30分としているのが12クラブ、午後7時としているのが28クラブ、午後7時以降としているのが3クラブとなっており、平均では概ね午後6時50分となっております。

「小1の壁」という言葉をご存じでしょうか。これは、これまで幼稚園延長保育や保育園で18:00過ぎまで子どもを預かってもらっていたのが、小学校に入学し、16:00過ぎには帰宅するようになり、6才の子どもが両親の帰宅まで時間を過ごす場所がないという問題であります。
もっとも、これには両親が共働きであり、かつ自宅や近隣に祖父母がいないという前提です。本来であれば、愛情あふれる近親者に自宅にいてもらい、そこでともに時間を過ごすというのが理想ではありますが、現実社会ではそのような条件が揃っている家庭だけではなく、そのようないわゆる「保育に欠ける」児童を社会的に対応しようというのが、学童保育制度であります。
学童保育は保護者の児童の安全を守る場であるとともに、学齢期の児童が自立するための成長支援・健全育成を実践する場でもありますが、結果的に「仕事と子育ての両立」を実現するための、極めて有効なツールとなっていることも事実であります。もし学童保育がなかりせば、保護者の就労等に大きな不都合が生じることになります。

(エ) 平均的な市委託料
学童の運営に対するいわき市の補助、すなわち支払っている委託料の平均を伺います。

(こどもみらい部長答弁)放課後児童クラブの運営主体に対する委託料につきまして、平成26年度の実績で申し上げますと、平均で約486万円となっております。

(オ) 平均的な会費
保護者が学童の運営主体に対して、支払っている毎月の会費の平均額を伺います。

(こどもみらい部長答弁)放課後児童クラブの会費につきましては、各クラブが運営状況に応じて定めているところでありますが、平成27年4月1日現在の状況で申し上げますと、月額7,000円から1万6,500円の範囲内にあり、平均で約9,600円となっております。

先ほどの答弁のとおり、学童の運営の多くは、保護者会が直接行なっています。児童の親は月会費1万円程度を負担し、公費負担と併せ、それらを原資に保護者会が、指導員・補助員を雇用しています。多くの学童の運営費総額は年間10百万円-12百万円程度と伺っています。この運営費から5人程度の専属の指導員・補助員の人件費を負担し、備品購入、イベント開催費等を考慮すれば、運営は非常に厳しいといわざるをえません。

(カ) 対象者の属性
どのような児童であれば学童に入れるのが、その対象者を伺います。

(こどもみらい部長答弁)放課後児童クラブにつきましては、児童福祉法の規定に基づき、小学校に入学しており、保護者が就労等により昼間家庭にいない児童を利用対象者としているところであります。

(キ) 学童クラブの効果
学童に通うことによって、児童及びその保護者が得られるメリットを伺います。

(こどもみらい部長答弁)放課後児童クラブのメリットにつきましては、保護者においては、子育てと仕事等を両立することができるようになることは勿論、利用する児童においては、安心して過ごせる生活の場が提供されること、学習や友達との交流、遊び、体験活動等が放課後児童支援員の指導のもとに受けられること、各クラブで定められたスケジュールに沿って生活することにより、規則的な生活習慣を身につけることができることなどが挙げられます。

学童クラブの機能として、保護者の帰宅、お迎えまでの間の児童の健康管理・安全確保・情緒の安定、さらには適切な遊び・工作・季節の行事・誕生日会・飼育栽培等により自主性・社会性・創造性を培うことができます。また補食としてのおやつの提供、宿題など自主学習の場の提供、児童虐待や福祉的支援を要するケースなどの早期発見・関係機関との連携等があります。もとより、こと小学生の勉強に関しては、何かを教えるということよりも、机に15分間座って集中して取り組ませるということが大事であります。その点、指導員と一緒に全力でドッジボールや鬼ごっこをし、その後は宿題をするというふうに、学童では外遊びの時間と宿題の時間の切り替えがあります。そこでは指導員の声がけで、児童が机に向かう時間が確保されていて、座りたがらない子にも寄り添って、ソフトに机に誘導し、集中して何かに取り組ませる習慣付けが行われています。宿題というのは何の発見もないし、探求もありません。勉強したことを反復する、その繰り返しです。しかし宿題は重要なことを教えています。それは勤勉たれ、ということです、面白くもないことを勤勉に続けることで、それが端的に成績となって表れます。指導員は直接勉強を教えることはありませんが、わからないところを質問されれば、ヒントをあげたりもして、自主的に学習するよう方向付けてあげたりもしています。また部活動の開始時間までの利用や、いわゆる「中抜け」、それから「特定曜日だけに利用」などにも柔軟に現場で対応していて、学童を利用している家庭にとって、安全かつ有用な児童の居場所として非常によく機能しております。

(ク) いわゆる「保育に欠ける世帯」以外への門戸開放
惜しむらくは利用者が、いわゆる保育に欠ける世帯に限定されているということであります。そして現実に、それ以外の世帯からも学童の利用を求める声があります。ぜひ安全かつ有用な児童の居場所として、資格限定せずにすべての児童を持つ家庭に広く学童を開放していただきたく、市の所見を伺います。

(市長答弁)放課後児童クラブにおける利用対象者の拡大につきましては、国が定める基準と異なることから、実施は難しいものと考えております。
しかしながら一方で、核家族化の進展など、子どもを取り巻く生活環境が大きく変化する中で、放課後対策につきましては、すべての子どもの問題として考え、事業を構築する必要性があることから、先進事例も参考にしながら、関係機関等とも十分な協議を重ね、対応について検討して参りたいと考えております。

既存の枠組みのご回答は了解しました。一方、その既存の枠組みから一歩踏み出して、放課後の児童の居場所を、全家庭向けに提供している先進自治体があります。茨城県牛久市では、放課後の学び場事業「うしく放課後カッパ塾」を市内全小学校で、保育に欠けるかどうかを問わず4年生~6年生の全児童を対象に平日の放課後に開設しています。基礎学力の向上や、学習習慣の定着を図るための児童の自主学習を支援しています。活動時間は、火~金曜日のうち週2日16:00~17:30で、学習指導員が、児童生徒が勉強したい教材・学習プリント等を使用し、学習内容・方法等の指導助言をするというものです。参加者からは、「友達と一緒に取り組むことで楽しさや達成感が味わえる」「自分のやりたい学習ができ、宿題や自主学習がはかどる」「わからない問題を教えてもらえるので、解くことができてよかった」等の声が寄せられています。また保護者からは、週2日子どもの世話から解放される時間が作れたことで、心に余裕を持ってこどもに接することができるようになったとの声が寄せられております。そうしたことから放課後カッパ塾は、昨年に比べて希望者が1.5倍に増加しているそうです。こうした取組みの結果として、牛久市では近隣の市町村からの移住が増加し、14才以下の定住人口は平成17年から右肩上がりとなっております。国が進めている地方創生に基づき、いわき市でも総合戦略を策定中と伺っておりますが、そのキモは人口ピラミッドの低年齢層を広げることであります。そのために小中学校の児童・生徒を持つ保護者を呼び込むことが必要です。いわき市においても、新しい制度設計として全児童対象として児童の居場所を確保するための仕組みを調査検討していただきたく要望して、次の質問に移ります。

(2) 放課後児童支援員の待遇
(ア) 平均勤続年数
放課後児童クラブの運営の巧拙は、放課後児童支援員、いわゆる学童の先生によるところが大きいと思います。学童にいる先生は、ひとつとして保育士等の資格を持つ支援員、ふたつにその補助員がありますが、それら学童に勤務する放課後児童支援員の平均勤続年数を伺います。

(こどもみらい部長答弁)放課後児童支援員の平均勤続年数につきましては、平成27年4月1日現在で放課後児童クラブに勤務している放課後児童支援員の年数で申し上げますと、約5年8ヶ月となっております。

(イ) 現在の平均年収
放課後児童クラブに勤務する放課後児童支援員の平均収入を伺います。

(こどもみらい部長答弁)放課後児童支援員につきましては、平成27年5月1日現在、男性が17人、女性が140人、合計157人が雇用されており、一人当たりの賃金の平均につきましては、各クラブからの報告に基づき算定いたしますと、時給にして940円となっております。

(ウ) 支援員がよりよく活動できるための環境改善への取組み
ハローワークの募集条件によれば、放課後児童支援員の収入は、一日8時間勤務で月給15万~17万円、時間単位のパート時給で750円~1,000円であります。総務省「平成22年地方公務員給与実態調査結果の概要」によりますと、小中学校教員の43才ベースの平均月給は42万円であり、教員免許の有無や研修制度や責任の重さは全く違うとはいえ、教員と同じように体全体でこども達にぶつかりながら、こどもたちを育成していく職業として、放課後児童支援員の収入は半分にも満たずあまりに低額です。児童の安全を預かる責任の重さやモンスターペアレント対応、生命にかかわる食物アレルギー対応など、求められる仕事が複雑化しているのに待遇が不十分なことから、勤続が長く経験の豊富な指導員が育ちにくいという課題があります。将来を担う子どもの育成の一翼を担う指導員が、しっかりとその役割を果たすためにも安心して働ける環境が必要と思いますが、これに対してどのように改善していくかお示し下さい。

(こどもみらい部長答弁)放課後児童クラブにつきましては、子育て世帯の就労人口の増等に伴い、その需要は高まっていくものと認識しており、その運営の柱となる経験豊かな人材の育成については、重要な課題の一つと捉えております。
現在、放課後児童支援員の賃金については、処遇改善を図るべく、国の交付金を活用して取り組んでいるところでありますが、今後とも、更なる取組みについて、放課後児童支援員の賃金や各クラブの運営の状況、更には、他市の状況なども踏まえながら検討して参りたいと考えております。

現在の学童の運営への公的な財政支援は、国が1/3,県が1/3、市が1/3を負担する仕組みを伺っております。このような公的補助制度及び国の補助メニュー利用しつつ、さらにいわき市の独自の財政負担等も視野に入れて、支援員がより活躍できる環境を整えて頂けますよう要望して、次の質問に移ります。


注)上記記載内容は、当方の手許メモを元に作成したものですので、正確には市議会公式HPをご確認下さるようお願いいたします。

藝祭2015 東京芸術大学の学園祭のクオリティの高さは、ディズニーランドを超える?

東京芸術大学の学園祭、「藝祭2015」を見てきました。藝祭といえば、ディズニーランドのパレードも超える?といわれる山車が有名です。学生が毎年、数ヶ月掛けて制作する山車は、見事のひとことでした。芸大の前身は、東京美術学校と東京音楽学校。その両校が統一してできた、日本で唯一の国立の総合芸術大学です。

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山車と法被は、数チームによるコンテスト対象となっていて、芸大の名をつけたいろいろな法被を見ることができます。デザイン!、染色!、縫製!いずれも学生の手作りだそうです。流石!!!

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模擬店のクオリティの高さに舌を巻きました。単なる屋台ではない、こだわりの店ばかり。例えば、かき氷はそのソースが絶品でした。実際食べて見ましたが、これはオカネが取れるくらい美味しい。ビール屋さんも世界各地のビールを集めていたり、カレーもいろいろな種類があり、美味しかった。芸術にとどまらず、こだわりを持つ人達に何かをさせると、一ひねりかけたクオリティの高いものができる。それにしても来訪者が、女性が多かった。

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祭事のメインが、ミス藝大。普通のミスコンのように単にモデルの美しさを美人投票するのではなく、「ミス藝大」という作品の審査です。すなわち、【モデル】×【美術】×【音楽】でチームで制作したプロモビデオ、当日のパフォーマンス、審査員とのインタビューで、選ばれます。当日のパフォーマンスは、オリジナリティがあって美しかった。演じる学生も、審査する学生も、セミプロなので、そのインタビューも意味深でした(素人には理解できない用語が多数)。
 
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ミス藝大2015審査方法は、1.特設 web ページでの事前投票、2.当日の Twitter でのリツイート投票、3.当日の会場での投票の総計とのこと。
 
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会場では見物客にシールが手渡され、投票します。私も投票板?にシールを貼りました。会場の投票は、圧倒的にチームCのようでしたが、総合優勝はBチームでした。
 
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学生の制作展示が校舎内でやっていました。美術学部だけでも、その範囲は絵画だけでなく、被服やデザイン、彫刻、建築等、多岐にわたっています。さらに音楽学部では、ミニコンサートがたくさん行われていて、事前配布の無料整理券がなければとても鑑賞できないくらい、大人気でした。来年こそは事前によく調査して、コンサートを聴いてみたい。

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公道を隔てて、きれいに南側キャンパスは美術学部、北側キャンパスは音楽学部に分かれています。芸大の前身は、東京美術学校と東京音楽学校それぞれの歴史を感じます。敷地だけを比べると、音楽学校のほうが二倍くらい広い(キャンパスは上野だけでなく、千住や横浜にもありますが)。

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せっかくキャンパスに入ったので、通常授業が行われる教室を覗いて来ました。研究室ごとに学生が10-20名くらい所属して学習するスタイルのようです。美術系の教室を覗きましたが、制作するための道具等が置かれていました。

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名札が教室に貼られているのですが、お手製のプレートが並んでいました。

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 来年もぜひパフォーマンスを見に来たい、と思わせる一日でした。

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学力の経済学 中室牧子著

子供の学力について内外の調査データを集めて実証研究の成果を解説した本です。教育を経済学の理論や手法を用いて分析することを目的としている計量経済学に、教育経済学という分野があることをはじめて知りました。教育・子育てについては、芸能人や一般の人も含めて、一億総専門家、それぞれがそれぞれの経験や感覚に基づいて、ご意見を開帳しています。その主張の多くは、彼らの教育者としての個人的な経験に基づいているため、科学的な根拠がありません。なぜその主張が正しいのか、という説明が十分になされているとはいえません。それを、データ(エビデンス、科学的根拠と言い換えてもいい)を基に議論していこうとするのが、まず前提です。その上でデータに基づく検証を行い、ゴールを達成するために最も効果的な手段が何かということを明らかにし、改革の道筋を立てようという考えを示しています。教育データに基づく分析という意味では、以前読んだ幼児教育の経済学と同一の論調でした。

<幼児教育の経済学は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/44715013.html 

良い成績を取ったという結果ではなく、何時間勉強したというようなインプットや過程を褒めるようにする。テレビゲームは1日1時間くらいであれば成績に影響しない。教育への投資は早いほど良い。家庭環境が重要。小さい頃にはしつけなどの教育が特に重要。ゆとり教育は格差を広げたし、児童手当は学力向上の効果はなかった。少人数学級には投資に見合うほどの効果はない。教師の質は重要。こういったことが、データ(主にアメリカの実証調査)を元に書かれています。それを踏まえて、「教育にもエビデンスを」という教育政策への提言し、そのエビデンスに基づいた子育てに関する具体的な方法論の例示をしてくれています。

「能力をほめることは、子どものやる気を蝕む」「子どものご褒美はアウトプットに対してではなく、インプットに対して行う」の2つは、私の心に刺さりました。前者は、能力をほめるといい気になって(天狗になって)、努力を怠る傾向がある。逆に努力をほめられた子ほど成績を伸ばしたということをデータで示しています。後者は、テスト結果の優劣に対してご褒美を与えた子より、読書という行為に対してご褒美を与えた方が成績が伸びたというデータから導き出された結論です。なるほど、納得。
 
教育経済学が、費用対効果のある政策の判定に大きく役立つことがわかりました。まだ日本では、現状として日本の実証データが少ないですが、こういった分析・政策決定に役立てるという目的観を持って、諸データを集めていかなくてはなりません。そして国民の税金で集めたデータを、民間が活用し役立てられるように開示していく方向に持って行かなくてはなりません。現在でも、教育現場の先生方は、個別の政策の効果をある程度肌で感じることができても、数値で示した「費用対効果」までは考えが及んでいません。今後、教育政策の費用対効果を論じるのは、とても健康的なことだと思います。

一方、この教育や子育ては個別性が強い。教育経済学の実証研究は、あくまで政策の全体的な、平均的な効果に着目するものです。それぞれの家庭、それぞれの子ども個性に関しては、平均像で語ることなく、個別に接しなければなりません。保護者が自分の子どもをよく理解し、先生が子どもと向き合うことで、個別に向き合うしかありません。

それにしてもここで書かれている教育・子育てに関する提案等は、教育評論家や子育て専門家の指南やノウハウよりも、よっぽど価値があります。知っておかないと、あまりにもったいない。本の定価1600円の費用対効果は、抜群です。

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9月議会で登壇します

9月議会で登壇します。9/9(水)10:40-11:40の60分間をいただいて、以下の内容を取り上げます。地方創生を具現化できるよう、具体的な施策を提案して参ります。
 
1 放課後児童クラブについて
 ⑴ 運営実態の現状
 ⑵ 放課後児童支援員の待遇
2 学力向上への取組みについて
 ⑴ 学力テストの結果
 ⑵ 低所得世帯の子どもへの学習支援
3 偉人教育について
 ⑴ 郷土資料集
 ⑵ 偉人の足跡を紹介する施設
 
今回から映像システムが変更になって、ライブだけでなく過去の映像も簡単に探せるようになりました。

港区自転車シェアリング NTTドコモが運営

虎ノ門で無人の自転車シェアリングのレンタルポートを見つけました。NTTドコモが運営する自転車シェアリングサービスです。従来のレンタルサイクルとは異なり、複数あるサイクルポートの「どこでも」借りて返せる自転車の共同利用(シェア)サービスです。

原則は100円/30分の明朗会計の利用料金です(定期利用は1,000円/月)。ブリヂストン社製の電動自転車BIKKEで、身長145cm以上の方が対象です。事前登録が必要で、クレジットカードか、スイカでの決済になるので、現金は使用しません。
 
借りるときには、パスコードを入力すれば電子錠のロックが解除されて使える仕組み。使い終わったら、レンタルポート(どこでも良い)に駐輪し、返却ボタンを押すだけ。無人なので、24時間利用可能です。

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運営はNTTドコモですが、設置は港区が行っているようです。

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真っ赤な車体は、目だってカワイイ。自転車は身の丈にあったサイズであるべきという持論はありますが、いわゆる「チョイノリ」や「ふらっと観光」的な使い方なら、いいかもしれません。全国的に自転車シェアの試みが始まっているので、その巧拙に注目していきたいです。

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仙台屋食堂のラーメン

サイクルトレインを利用して、自転車で神俣からいわきに戻る途中、昼食を取ることになりました。知人に聞くと、やはり小野町の「仙台屋食堂」しかないだろう!と聞き、立ち寄りました。100年間続く名店だそうです。お昼どきにいったので、店内は満席、12:00にしてもう入店待ちで15分を要しました。我々のように外部の人もいるけれど、家族連れ、シニア世代のグループ等、地元の方が多いようでした。

<サイクルトレインは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/45246225.html
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メニューは、なんと中華そば600円と大盛700円だけ。昔はたくさんのメニューがあったけれど、店主の代替わりでポリシーが変わったようです。 「普通盛り」でも他の店の大盛り並み。100円しか違わないので、「大盛」なんて頼んだら、間違いなく後悔するはず。

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店内は、醤油の香りでいっぱいです。待つこと10分、すると、なみなみと麺とスープ入った器がお盆に載せられて運ばれてきます。なみなみなので運ばれてくる途中、汁がこぼれまくっています。 
 
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ラーメンの汁は醤油味、やや甘めかも。麺の量が多く、さらに茹で加減が食べ始めがちょうど良く、その後徐々にスープを吸い込んでいくので、最後はやや伸び気味。そのためか、テーブルにはコショウが二種類、自家製ラー油、酢が準備されていました。塩コショウ、黒コショウ、そして最後にラー油投入!で味の変化をつけて食べきりました。
 
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10えんまんじゅう しんごさん饅頭本舗

内郷の6号国道沿いに、いわき名物 ちびまんじゅう「10えんまんじゅう しんごさん饅頭本舗」があります。10個入りで180円ちょっとなので、正確には1個10円ではないのですが、そこら辺はご愛敬。一個一個が小さいので、味はともかく、食べやすいです。

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6号国道沿いの店舗が出す看板は、巨大で異彩を放っています。通る度に、どんな店なんだろう?と思っていましたが、ついに訪れることができました。

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日本一の唐揚げの看板もあって、何が日本一なの?という疑問もご愛敬。饅頭屋さんで「唐揚げ」?というのも、ご愛敬。とにかく不思議なお店です。

店内には、「揚げ饅頭」、さらには「特製 コロッケ」が。せんべいにも力を入れているようでした。一体、何屋なんだろう?という疑問を持ちつつも、地元の高校生の買い食いなんかには人気のようです。いろいろな商売があるなあなんて思いながら、10円饅頭をお土産に購入しました。
 
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新・観光立国論 デービッド アトキンソン著 おもてなしは価値観の押しつけ

少子化の下の日本が、観光立国になるための重要な戦略が書かれていました。少子化が経済の制約条件となっている日本ですが、出生率は、どんな施策をしてもすぐには上がりません。しかも様々な理由から移民政策は、なかなか受け入れることはできません。その中で、(国民生活≒GDPとして)GDPを上げるには、消費の輸入、すなわち外国人観光客をたくさん呼んで、お金を落としてもらえばいいということです。なぜなら日本には、世界有数の観光大国になれる、潜在力があり、まだそれが発現できていないから。と、ここまでは一般論。この本の真の価値は、ではどうやるか?が具体的に提案されていることです。
 
日本の観光の勘違い、マスターベーションを断罪。一般的にいわれている「安全」「交通の正確さ」「おもてなし」は、日本人が思うほど、海外からの旅行者にとって評価されていません。なぜならそれらがあったほうが良いが、主役になりえないから。実際、日本より安全でない国(例えばフランスやスペイン)の方が日本の数倍の海外旅行客を受入れています。交通の正確さにしても、1分単位の正確さを求めるのは、通勤に使っている住民(日本人)なのであって、海外からくる旅行者にとって5分程度の遅れよりも、極めて高い電車代やタクシー代のほうの関心度が高い。特に「おもてなし」に関しては、日本人が心地良く感じるおもてなしが、必ずしも外国人にとって心地良いとは限らないことです。おもてなしという価値観の押しつけをしているわけで、おもてなしも日本人が感じるものでなく、外国人のためのおもてなしへの修正が必要と主張されています。そもそも「安全」「交通の正確さ」「おもてなし」を受けたいためだけの動機で、海外から航空機代を支払って、わざわざ日本に来るか考えれば、自明です。
 
観光のキモは「気候」「自然」 「文化」「食事」の四点。日本にあてはめれば、姫路城・熊本城・日光東照宮をはじめとする歴史的名所、清水寺や三十三間堂をはじめとする京都の寺社、旅館・お茶・相撲等の伝統体験、日本食のそれ自体、スキー、沖縄の海、富士山等の自然です。これらはUSA Todayという記事で紹介されたモノだそうです。逆に、海外から航空機代を支払って、わざわざ日本に来て見るべきものがない地域においては、そもそも外国人観光客を誘客するために、オカネを使うこと自体、無理があるのかもしれません。実際、自然を破壊し、伝統文化を引き継がず、食文化も均質化しているような地域では、そもそも(高いお金を時間をかけて来る)域外から観光客を呼ぼうということ自体、おこがましい。
 
どの国のどのような層を呼ぶのか、明確にすべき。政府は訪日客数の増加を目指しているが、そもそも目的は消費の輸入ではなかったではないでしょうか。消費量は、数量(訪日人数)×単価(一人当たり消費額)。仮に1000万人の海外客が日本に訪れるとして、一人当たり1万円しか消費しないのと、10万円消費する場合の効果は、全く異なる。観光客数という指標も大事だが、観光立国の効果を考えれば、いかにしてオカネを落とさせるかの視点が抜けていては意味がない。例えばバックパッカーばかりが訪日し、安宿に泊まり、つつましい滞在をするようでは観光立国とはいえない。このような人も楽しめて、かつ観光にしっかりとオカネを使いたいという層に、きちんとオカネを落としてもらえる場所、サービスを整備しておくことが観光立国だ。日本に必要なのは「質の高い観光客」の声に耳を傾けて、改善すべき点を事前に改善しておき、オカネを落とせるだけのインフラやコンテンツを事前に整備しておくことが必要。いうなればターゲットを絞った、サービスの多様性です。

国ごとにセグメンテーションして、何を求めているか理解した上で、おもてなしをするということが観光大国の常識になっているそうです。相手の文化や国民性を理解した上で、自分たちの観光資源に価値を見いだして、オカネを落してもらうのが、基本です。日本人ならば許容できる範囲のことも、外国人観光客にとっては我慢できないこともある。彼らは異国の良い文化を体験したいと考えて、多くのオカネと時間を費やして日本にやってきます。我慢しなくてはいけないのなら、ほかの国に行けば良いだけの話。

すべて日本に呼ぶ海外観光客という視点で書かれていますが、これは地方に呼ぶ域外観光客という視点でも全く同じ構図であり、非常に参考になりました。「おもてなし」というような抽象的なことを言って自画自賛するのではなく、客観的に見た日本(地域)の強みを活かした観光戦略を立てましょうということが、なかなかできていない。日本人は観光に対する考え方が「甘い」「安直」であると喝破するアトキンソン氏の提言は、正論です。今後、氏の発言、行動が注目されていくことを確信しました。
 
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閼伽井嶽薬師常福寺の火渡り行 やってみました

閼伽井嶽の中腹にある閼伽井嶽薬師(あかいだけやくし)は、いわき三大薬師のひとつだそうです(波立薬師と八茎薬師)。その常福寺で、「火祭り」とも呼ばれる、参拝者が護摩壇(ごまだん)の灰の上を裸足で歩く「火渡り行」が行われました。正確には、8/31と9/1に行われている常福寺の夏大祭の一部で、「柴燈大護摩」(さいとうおおごま)と呼ばれる演目だそうです。かつて、柴と薪で護摩をたいて毒蛇を退治するためにはじまったとのこと。現在では、厄を落とし無病息災などを祈願します。知人のお誘いで、火傷覚悟でやってきました。

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山あいに山伏の衣装で身を包んだ修験者が吹くほら貝の音が響き、境内に厳かな雰囲気が漂う中、儀式は行われます。いつもは静かは参道にも屋台が立っていました。大きな旗は、氏子を中心に寄贈されたもの。シンプルでしたが、非常に立派でした。
 
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儀式の最中に、参拝者の願いごとを書いた護摩木を、護摩を炊くのと一緒に燃やします。1本300円。3つのお願いがあれば、3本が必要です。

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正午から山伏の衣装に身を包んだ修験者達が、ほら貝を吹きながら、祭りの開始を告げます。縄で囲まれた道場の中央には護摩壇が置かれ、そこで山伏が集団で祈祷する姿は、霊験あらたかです。なお山伏は神仏習合の典型で、神社でも寺社でもOKだそうです。
 
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京都の有名な寺から来た山伏だそうです。非常に長い口上を、すらすらと読み上げて儀式が進行しました。

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弓矢を放つ儀式。

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ついに火祭りに開始です。山伏2名が松明から口火を取ります。

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そしてモミの木の小枝がうずたかく積まれて作られた護摩壇に点火。しばらくは燻されたような煙がもうもうと立ち上がります。

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しばらくするとところに、護摩壇の骨組みに完全に燃え、モミの枝に燃え移って猛々しく燃え上がります。まさに火祭りそのもの。同時に訪問者の祈願を書いた護摩木が次々と投げ込まれれます。参拝者の中には、かばんやバッグを出して、山伏に手渡し、火に軽くあぶってもらうということをしていました。入っている財布の中身が倍増するそうです。
 
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護摩が激しく燃え上がっている横で、火をモチーフにしたお札を1本500円で行商していました。燃え上がる護摩の勢いに押されて、なにかそのパワーにあやかりたいと、ついつい買ってしまいます。売る方も買う方も、お互いWIN-WINの関係です。

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護摩壇が燃え尽きると、ついに火渡りの準備が始まります。その間、山伏の祈祷が続きます。

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多くの老若男女が長蛇の列をつくり、合掌をしながら灰の上を一歩ずつ踏みしめて家内安全や無病息災を祈っていました。燃えた直後ですから、確かに熱いです。一方、多数の参拝客に踏み固められていますので、足の裏のやけどにはなりませんでした。よかった、よかった。

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文科省と四谷大塚の全国学力テストの結果が、全く違う理由

先日、文部科学省による「全国学力・学習状況調査」、いわゆる全国学力テストの都道府県別結果が公表されました。小学6年生と中学3年生を対象とし、国語と算数・数学の2教科で実施(今年から理科も追加)されています。上位の常連は、秋田・福井です。ちなみに、2010年調査でいうと、東京は算数Aの場合で6位、大阪は17位です。

ですが、文部科学省「学校基本調査」2010年度の大学・短大進学率では、1位は京都、2位が東京、秋田は33位だそうです。都道府県別の「東大・京大合格者数ランキング」では、1位が東京、2位が大阪、秋田は40位だそうです。これだけを見ると、秋田の子供の小学校時代の高い学力が、その後ガタガタと下がっているように見えます。

一方、中学受験指導で知られる学習塾、四谷大塚が行う「全国統一小学生テスト」の都道府県別ランキングがあります。これは、小2~小5を対象に2007年から実施されていて、全国47都道府県(と海外)で10万人を超える小学生が受験する民間で最大規模の全国テストです。都道府県ランキングは、平均得点ではなく、得点上位3000番までの出現率で表されているそうです。1位は圧倒的な差で東京、次いで神奈川、千葉、埼玉、と首都圏エリアが続き、秋田は43位。進学率や合格者数などのデータを考えれば、四谷大塚のほうが、現在の小学生の学力を表しているように思います。それにしても東京に多くの大学があるとはいえ、両テストの結果には、あまりに差がありすぎます。
 
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 <出典:プレジデントファミリー>
 
ではなぜ、四谷大塚と文科省の学力テストでは結果が大きく異なるのでしょうか。四谷大塚は、全国で塾を展開しており、一部の地域で手を抜くことは考えられません。生徒の数の違いこそあれ、教えるスタイルに地域による違いはありません。その答えは、全国学力テストの参加校にあります。文科省の学力テストは、私立校は任意参加のため、まだ参加校が少ないのです。今の文科省の学力テストは、日本の「公立」の小中学生の学力テストの都道府県順位を表しているのが実態なのです。(優秀であろう)私立の小学校がある東京は、(学力上位の児童が参加していないため)文科省学力テストでは、実力よりも低めにランキングされるのです。

ちょっと待って、それだけでしょうか。中学校・高校ならばある程度の私立学校数があるので理解できますが、都内であっても私立の小学校なんて、慶応や早稲田等、極めて限定的なので、それらが結果の大勢に影響を及ぼすとはとても思えません。優秀な私立小学校の存在だけは、とてもこの差を説明しきれないのです。

ここからは私見ですが、(優秀であろう)私立中学が、東京に偏在していることが遠因ではないか。こういったトップ中学は、ちょっとできるくらいでは、入学試験を突破できません。そのためにトップ私立中学を目指す一部の東京・神奈川・千葉・埼玉・奈良の子は、一生懸命に自分の学力をそれに引上げようと、懸命にもがく。塾にも通って、クラスメートと切磋琢磨して学習していく。それが成績上位となって現れている。一方、私立受験をあえて選択しない層は、朱に交われば赤くなって、ふきだまり・はきだめになっていくことがある。それが首都圏の中での2極化になっていると想像できます。それが結果として 首都圏の中では、(地方よりも)地域内学力格差が、大きくなっています。

トップ私立中学がない地域においては、ちょっとできる子もできない子も、等しく地域の公立中学に進めるので、それほど猛烈な学習をしようというインセンティブがないので、四谷大塚のようなトップ学力の児童を積極的に出現させるような環境にありません。ですから、首都圏のような地域内での2極化が相対的に生まれにくい環境になります。文科省の学力テストで、秋田の結果が良かったのは、(相対的に)よい生活環境・学習環境等なために、他の地域より高順位ということになっているのでしょう。ただ、どちらが児童の環境として良いかはなんともいえませんが、自らの人生をより主体的に生きるという観点からは、私立・公立を自ら選択することができるほうが望ましいと思います(家庭環境やそれぞれの価値観によるところが大きいので、普遍的なものではありません)。

多くの自治体や教育委員会では、文科省の全国学力テストの都道府県順位が公表される度に、正答率が低い問題にどのような指導法や教材などが有効かを詳細に分析した報告書をとりまとめて公表したりしています。そうした分析は、正答率が低いこと要因が、指導法・教材にあるという前提で進められているようです。

しかし本来、地方の教育委員会の指導や教育現場の指導の仕方の優劣は存在しないはずです。各都道府県の教育委員会が一生懸命に毎年、知恵を絞って指導方法や教材を選定しているわけで、そこでの違いが、テストの結果に直接影響を及ぼしているとは思えません。公立学校は、文科省の定める指導要領の範囲内で教育をしなければなりませんので、教育現場の裁量の余地は小さい。その条件下で、テスト対策をやるには無理があるし、さらに学校や教員を追い込むことになりかねません。これ以上、学力テストの結果を教育現場だけに押しつけ、また本来学校が負うべきでない責任まで押しつけてはならないと思います。

学力は学校だけでは決まりません。子どもが1日のうち少なくとも半分以上を過ごす家庭は学校以上に大切な場所です。学力テストというアウトプットと、家庭の資源や学校の資源というインプットの関係を明らかにし、どこを改善すれば、どこを重点的に注力、投資すれば子どもの学力を上げることができるのかを理解することのほうが大事だと思います。 
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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動を開始しました! いわき市は、今、複層的な問題が山積しています。公認会計士としてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出します。



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