吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

2014年10月

特定健診 いわきの受診率の低さは異常!

特定健診とは、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目してこれらの病気のリスクの有無を検査し、リスクがある方の生活習慣をより望ましいものに変えていくための保健指導を受けていただくことを目的とした健康診査です。いわゆる「メタボ健診」ってやつで、2008年4月からはじまりました。40歳~74歳までの公的医療保険加入者全員を対象とした制度です。メタボが、生活習慣病の大きな一因であるという仮定に基づいて、内臓脂肪を減らすことで生活習慣病対策、ひいては将来の医療費削減につなげるねらいといわれています。

しかし、いわき市内の国民健康保険加入者の受診率が低い!低すぎる!全国平均・福島県平均の受診率がいずれも約45%に対し、いわき市は25%程度。なぜか?という疑問に対して、医療関係者も含めていろいろなところにヒアリングして、分った結論。その要因はいわき市の「地域性・市民性」というしかないそうです。身も蓋もない・・・

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<出典:厚生労働省HP、縦軸:国民健康保険加入者の受診率、単位%>

企業の従業員(健康保険組合に加入)であれば、事業者が全額費用を負担、受診者の自己負担がないので、受診率が高くなります(全国平均で約7割が受診)。自営業者等の国民健康保険の加入者は、約1万円程度の健診費用の自己負担が必要になるので受診率は相対的に低い。しかしこれは、全国どこでも条件は一緒。

メタボ健診の内容は、いわゆる健康診断とほぼ一緒。腹囲測定とBMIが加わったくらい。健康都市として有名な長野市では、受診率が50%近いらしい。保健師さんが地域に入って、市民に対して啓発活動を地道に継続しているかららしい。検診率を上げることだけが健康のための手段とは思わないが、上がったほうが良いのも事実。一度、実地調査したい。

参考:メタボ健診の検査内容

○質問票(服薬歴、喫煙歴等)
○身体計測(身長、体重、BMI、腹囲) 
○血圧測定
○理学的検査(身体診察)
○検尿(尿糖、尿蛋白) 
○血液検査 
・脂質検査(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール) 
・血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c) 
・肝機能検査(GOT,GPT,γ―GTP)

実践家庭医塾@かしま病院

社団医療法人養生会 かしま病院では、家庭医療生涯教育プログラム「実践家庭医塾」が開催されています。これは福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座が主体となり、試行的プロジェクトとして、病院内のコミュニティホールでやっているものです。基本的には現場の医師向けですが、一般にも公開しているとのこと。
 
今回のプレゼンターは、研究医二年目の若手医師です。東京の私立の大学病院から六ヶ月の研修期間の間に、かしま病院の総合診療科で学んだ内容の発表です。「病気を診ずして、病人を診よ」。病気に着目する治療でなく、医師として患者のために何ができるか、そのためにどのような情報を得る必要があり、どのようなアプローチがあるべきか等を学んだそうです。研修機関を終え、大学病院に戻るそうですが、この学びを今後に活かしていきたいとのこと、素晴らしいプレゼンテーションでした。かしま病院では総合診療科の研修生として2名を福島医大から受入れているそうです。

その後、福島県立医科大学 地域・家庭医療学講座の葛西龍樹教授からの講評、指導医であるかしま病院の石井敦先生からの講評をいただき、終了となりました。 
 
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かしま病院の理事長、中山大先生、名誉理事長の中山元二先生もご多忙の中、講義に参加され、積極的に発言されていました。研修医がどのような目的・動機でいわきを研修先として選ぶか、何をもとめていわきに来るのか等の一面を触れることができました。また参加したい。

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教育勅語 修身 道徳観

教育勅語とは、1890年に公表された日本の教育の根幹と国民の培うべき徳行を説いた勅語。正式には「教育ニ関スル勅語」。教育勅語には、日本人が祖先から受け継いできた豊かな感性と伝統的道徳観が込められ、人が生きてゆく上で心がけるべき徳目が、12の項目に別けられて簡潔にまとめられています。当時の学生達は、皆、この教育勅語を暗唱でき(させられ)、また、学校では修身を学んで道徳観を養いました。

<教育ニ関スル勅語>
朕惟フニ我カ皇祖皇宗国ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ
我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ済セルハ此レ我カ国体ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦実ニ此ニ存ス
爾臣民父母ニ孝ニ兄弟ニ友ニ夫婦相和シ朋友相信シ恭倹己レヲ持シ博愛衆ニ及ホシ学ヲ修メ業ヲ習ヒ以テ智能ヲ啓発シ徳器ヲ成就シ進テ公益ヲ広メ世務ヲ開キ常ニ国憲ヲ重シ国法ニ遵ヒ一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ
是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風を顕彰スルニ足ラン
斯ノ道ハ実ニ我カ皇祖皇宗ノ遺訓ニシテ子孫臣民ノ倶ニ遵守スヘキ所之ヲ古今ニ通シテ謬ラス之ヲ中外ニ施シテ悖ラス
朕爾臣民ト倶ニ拳拳服膺シテ咸其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ

明治二十三年十月三十日
御名 御璽

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この中で扱われている徳目は12の項目。

1.父母ニ孝(こう)ニ         親や先祖を大切にしましょう
2.兄弟(けいてい)ニ友(ゆう)ニ   兄弟仲良くしましょう
3.夫婦相和(あいわ)シ       夫婦はいつまでも仲むつまじくしましょう
4.朋友相信(ほうゆう)ジ       友達はお互いに信じあいましょう
5.恭倹(きょうけん)己(おの)レヲ持(じ)シ   自分の言動を慎みましょう
6.博愛衆(しゅう)ニ及ボシ    広くすべての人に愛の手をさしのべましょう
7.学ヲ修メ業(ぎょう)ヲ習ヒ      勉強にはげみ技能を身につけましょう
8.智能ヲ啓発シ             知徳を養い才能を伸ばしましょう
9.徳器(とっき)ヲ成就(じょうじゅ)シ    人格の向上につとめましょう
10.公益ヲ広メ、政務ヲ 開キ    広く世の人々や社会のためにつくしましょう
11.國憲ヲ重ジ、國法ニ遵(したが)ヒ   規則に従い社会の秩序を守りましょう
12.一旦緩急アレバ、義勇公(こう)ニ奉(ほう)ジ   気をもって世のためにつくしましょう

伝統的な道徳観を天皇を介する形でまとめたものが教育勅語です。問題は、太平洋戦争中に治安維持法体制下で、教育勅語を国民教育の思想的基礎として神聖化し、曲解した思想も含めて生徒に強要してしまったことです。例えば、教育勅語を「御真影」とともに奉安殿・奉安庫などと呼ばれる特別な場所に保管された。また生徒に対して教育勅語の全文を暗誦することも強く求め、評価の対象としたこと。国家総動員法を正当化するために利用されるなど、教育勅語の本来の趣旨から乖離する形で軍国主義の教典として利用されたことです。

12項の内容を見れば、軍国主義への運用根拠とするにはかなり無理があります。一部を除き、我々が学ぶべき内容が明確に示されている大切な教科でしょう。大切な教えの部分は、現代でも当然身に着けるべき内容だ思います。日本人は丁寧・親切・勤勉・チームプレーなどといわれますが、それはもともと日本人のDNAにすり込まれているわけではない。極言すれば明治・大正・昭和の時代に教育勅語・修身等を刷り込まれた世代が、次の世代にそれを受け継いで教え育てた子供達の行動様式がそうだったということだと思います。いまこそ、現代の資本主義・自由主義・貨幣経済に生きる日本人の若者達こそに、日本人として行動することの原点がここにあるのではないかと思います。

新公会計制度導入 セミナー@郡山市

郡山市で開催された、日本公認会計士協会主催の新公会計制度導入セミナーに参加しました。地方公会計は、現在、現金主義会計による予算・決算制度です。しかし、これには多くの問題点が指摘されています。

・貸借対照表が作成されないため、地方自治体の持つ資産が不明瞭
・事業別や施設別の行政コスト計算書が適時に作成できないため、政策判断に役立たない
・複式簿記でないため、不明点や異常点等からの適時な要因分析が困難
・固定資産台帳(金額合計が貸借対照表に一致するもの)が作成されないため、公有資産に計上されているが実際には存在しない資産が多数ある

そのため、公会計の改訂が検討され、いくつかの改訂モデルがあります。郡山市では、総務省方式改訂モデルを採用したものの、本格的な複式簿記を導入していないことから、事業別や施設別の分析、また、公共施設等のマネジメントにも資する固定資産台帳の整備が不十分といった課題がありました。

多くの自治体は、現金主義会計では見えにくいコストやストックを把握することで中長期的な財政運営への活用が期待できるため、その整備を推進していくことは極めて重要です。よってこれからの新公会計の目的は二つ。①説明責任の履行、②財政の効率化・適正化 です。しかし、官庁に意思決定のための管理会計・マネジメントの考え方等の発想を入れること自体が、そう簡単ではないと思います。
 
<公会計に管理会計の発想が起きない要因は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/30294005.html

郡山市では、平成27年4月から複式簿記による新公会計制度を導入予定とのこと。市民に分かりやすい財務情報の開示と財政の効率的かつ適正な管理を行うための導入費用として、平成26年度予算案に1億1千万円を計上しています。東京都のシステム導入費用が24億円、東京都町田市の導入費用が1億円と聞いておりますので、郡山市の予算計上額も妥当な線かもしれません。
 
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講師は、 日本公認会計士協会 自主規制・業務本部 公会計担当研究員の公認会計士 川口 雅也氏です。

第1部:地方公会計制度の基礎
         ・地方公会計改革の必要性と地方公会計制度の変遷
         ・歳入歳出決算書の課題と複式簿記の効果
         ・統一基準による財務書類作成に向けた実務上の課題
 
第2部:現在作成されている公会計財務書類の活用方法
         ・財務書類の数値そのものからわかること
         ・財務書類の指標を算定してわかること
 
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最近1年間の主な研修会講師実績は、以下のとおり。東北では今回が初開催とのこと。福島県・いわき市も早急に検討が必要でしょう。
 
平成25年7月 北海道都市監査委員会 委員研修会
平成25年7月 新宿区議会 公会計研修会
平成25年8月 自民党京都市会 公会計研修会
平成25年11月 新公会計制度普及促進連絡会主催セミナー
平成25年11月 鹿児島県議会・鹿児島市議会 公会計研修
平成26年2月 金沢市議会 公会計研修会
平成26年3月 沖縄県内地方議会 公会計研修会
平成26年4月 荒川区議会 公会計研修会
平成26年4月 杉並区議会 公会計研修会
 

アファンの森の物語 C・Wニコル著

著者のC・Wニコルさんは、英国南ウェールズ生まれの作家です。17歳でカナダに渡った後、カナダ水産調査局の技官として、北極地域の海洋哺乳類の調査研究をし、カナダ政府職員として北極に計12回の調査探検に言っています。日本には、空手修行のために来たのがきっかけで、日本の自然の山の原風景に見せられ、ついに日本に定住し、日本国籍も取得しています。

経歴からも自然環境問題に詳しく、これまで講演やメディアを通じて積極的に発言し、自然の野山を愛し、手入れをしながら残していくことを主張されています。ついに1984年から、長野県黒姫の荒れ果てた里山を購入し、手を入れながら、『アファンの森』と名づけて森の再生活動を実践を開始します。アファンとは、英国ウェールズの「アファン・アルゴード森林公園」にちなんで名づけたものです。アファンを直訳すれば「風のギャップ」だそうです。

かつてアファン・アルゴード(Afan Argoed)という炭鉱地域は、採炭地として栄え、石炭を輸送する鉄道や支線がひかれ、採れた石炭は世界にむけて送り出されました。炭鉱住宅も何百軒もあったそうです。約100年に渡って掘られた石炭ですが、閉山後はボタ山は放置され、樹木もない、花も咲かない、川には魚もない状態でした。森林の大部分が伐採され、森林面積が一時期はわずか5%にまで減少していました。

しかし、終戦後復員した3人の若い小学校の先生によって森の再生への取り組みが始まりました。彼らは、子ども達にこれから何を教えていくべきか考えた末、10ヘクタールの荒れた土地を借りて、まず子ども達と一緒に木を植えました。そこで子ども達に「仲間と協力すること」「他の生き物を大事にすること」「地元の歴史や生態系などに誇りを持つこと」、そして「未来を信じること」を教えました。

次に、森の大切さを学んだ人たちが「ボタ山に木を植えよう」と運動を始めました。最初は小さな運動でしたが、それに触発されて次第にみんなの意識が変わり、社会全体が動き出したのです。今ではその地域の町や村の周辺が全て緑に変わりました。川にはサケやカワウソも戻ってきましたし、海岸もきれいになりました。10ヘクタールだった森が今や3万ヘクタールにまで広がり、今では60%にまで回復しています。そして「アファン・アルゴード森林公園」(Afan Argoed Forest Park)という国立公園になっています。

C・Wニコルさんは、アファン・アルゴード森林公園の例に習い、ご自分の著作の印税や講演料を、土地の追加購入費にあて、すこしずつ面積を増やし続けています。これの意志に賛同した篤志家が寄附をすることで、森が拡大しています。2002年には森の保有・運営のための「C・Wニコル・アファンの森財団」が設立されました。地球の自然環境の保全に貢献したとして、2005年に(日本政府でなく)英国政府から、大英勲章(MBE)を授かったそうです。

C・Wニコルさんがアファンの森で行っている森の再生方法の一つは、スギなどの針葉樹を間引き、カツラやナラ、ヤマザクラ、クリなどの落葉樹を植えるというものです。そうすると、上から十分な光が届きますから、落葉樹は真っすぐ育ちます。最初のうちは針葉樹の幹に光が直接当たって木が苦しみますが、落葉樹がだんだん成長するにつれて針葉樹の幹に涼しさを与えるようになります。しかも、太陽の光がまばらに下まで入ってくるので、地面では花やキノコ、山菜などが咲きます。そうすると針葉樹も立派に成長します。アファンの森でも混合林に変えてからは、最初は首ぐらいの太さしかなかった木が、15年ぐらいでとても立派に育つそうです。そうして森の木々が育つと、保水力や生物の多様性も蘇り、森の生産力が上がります。場所と状況にもよりますが、この方法は森林を育てるためのワン・オブ・ザ・ベストなのでしょう。

そのためにも森に優秀なレンジャー(森林監視員)の配置が必要でしょう。日本にはたくさんの国立公園がありますが、他の文明国に比べて、訓練を受けたレンジャーの数が圧倒的に少ないそうです(300人くらい)。海外をみると、人口が日本の5分の1のカナダは4000人、アメリカは9000人、ケニアは3000人、英国でも1000人ほど専門教育を受けたレンジャーが配置されているとのこと。一方、日本では公・個人所有にかかわらず、経済性に見合わないという理由で手入れが、おざなりになっています。「里山」と呼ばれる雑木林も全く手入れされないまま、藪になっています。特にスギ山は貧弱で暗く、保水力や生物の多様性も少ないそうです。

国外のレンジャーは、基本的なアウトドアの技術と経験を持ち、基本的に森林に常駐して森林管理を行ないますが、それにとどまらず、学校の先生がアシスタント役として子ども達を対象とした野外教育もやるそうです。実際に森の中に入って体験することで、自然の大切さや人と協力することの大切さを学びます。また、実際にフィールドを動き回ることで体力づくりにもつながります。そのように、様々な意味で「人間づくり」の授業の場となるそうです。これは日本の他の地域でも大いに参考になると思います。
  
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均衡財政と公会計 子供にツケをまわさない!

公会計研究所所長 高千穂商科大学の吉田寛公認会計士の著書です。著書といっても、たった20数ページのマンガのリーフレット。その内容は濃い。

会計には、まず何のためにやるのかのポリシーが必要です。公会計というと、しばしば財務諸表をどのようなやり方で作るか、とか、複式簿記に移行するにはこのようなハードルがある等の、テクニカルが議論になりがちです。しかし、その前に、公会計で「誰のために」「何を達成したいか」という視点が抜け落ちていると思っていました。ヒントは、納税者(主権者)が自分たちの権利を取り戻す、ということ。

<均衡財政と公会計セミナーは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/34388543.html

よくよく考えてみると、会計の機能、主権の本質、税を払う理由、民主主義の本質を(教科書的でなく)正面から腹に落ちる言葉で説明できるでしょうか。そんな人にオススメなのが、マンガになった「子供にツケをまわさない!」簡単で分かりやすくて、しかも・・・薄い。
 
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 「会計」とは、会ってその功績を計る(はかる)という意味で、会計の結果、功績のある人には金一封を出すという論功行賞の目的で当初は始まりました。 その後、西洋の考え方が入り、自分の投資する財産を、この人に任せてよかったのかどうかが分かること、すなわち説明責任として使われました。

<会計の本来の意味は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/40865874.html

企業会計と違い、民主から税を預かっている役所が会計をすることの意味は、かなり重いです。すなわち、会計を通してでなければ、徴税された税金がどのように使われているか、きちんと費用対効果が検証できないということです(地方税法第2条には、最小のコストで最大の効果を出すべきと、明言しています)。現在の会計報告は、全体のどんぶり勘定で、部門別や、取組み別の成果とそれにかけたコストの報告がなされる仕組みになっていません。公会計の考えの根本は、民主主義の税制はどうあるべきかということでもあります。
主権者の税の運営を委ねられた代表者が、主権者の期待に応えたのかどうか判断できる会計情報が望ましい(しかし現在は必ずしもそうなっていない)。もしこのような会計情報があれば、税の運用を委ねるにふさわしい良い代表者を主権者が選別し選任するための情報提供となりうるはず。

Lupe@池袋WACCA キッチンスタジアム

9月に池袋東口の商業施設「ワッカ イケブクロ(WACCA IKEBUKURO)」がオープンしました。地上8階建ての建物の5階に、キッチンスタジアムスペース「Lupe」も同時オープンしました。いわき市出身で47プランニングという、イベントプロデュース会社を率いる起業家、鈴木賢治さんが全体のプロデュース・運営をしています。いわきでは、「夜明け市場」を運営し、また福島のお米を売っていくルートとしてKOME BURGERの開発等もやっている方です。

<夜明け市場 KOME BURGERは、コチラ> 
http://www.mikito.biz/archives/20140789.html
 
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ここは、食をテーマにイベントを展開するスペースとして常設され、年間を通してイベントを開催します。フレキシブルなマルチスペースで、飲食イベントや料理教室、マルシェ、上映会などに対応する。訪問させていただいたときには、ネスカフェがスペース全部を借り切って、オーロラをイメージした休憩所を開設していました。飲み物が無料とあって、大行列!

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これまでに「キッズ野菜ソムリエカフェ」、「野菜で始める美味しい生活」、「スムージー サイエンスカフェ」など多様なイベントが開催済み。池袋東口、ビックカメラやヤマダ電機の立ち並ぶ街なかに、ちょっとだけ高級感があっって、いけてるビルが誕生です。

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道徳の教科へ格上げへの懸念 それって修身教育?

中央教育審議会が、現行では教科外活動扱いの小中学校の「道徳の時間」を「特別の教科」(仮称)に格上げして導入するよう下村博文文部科学相に答申しました。学習指導要領に基づき、検定教科書を用いて、教員によって教えることになります。そして記述式評価(5段階評価等でない)を行ないます。教科化は2018年度からになる見通し。

現行の指導要領でも道徳の時間がとられていますが、答申では「道徳性」や「道徳的実践力」という形では分かりにくいため、「様々な問題や課題を主体的に解決し、よりよく生きていくための資質・能力を培う」という目標を目指すそうです。児童・生徒に対する評価は、教員が、学習状況や成長の様子を総合的にみて、通知表などに記載するとのこと。授業時間数は現状通り小1は年34時間、小2~中3は年35時間。

<日本経済新聞2014.10.23>
http://goo.gl/NAslJh

私見ですが、道徳は豊かな人間性を育むために不可欠だと思います。将来を担う日本人の若者が国際社会で生きていくための必須の身につけておくべき修練でしょう。特に、自由主義・貨幣制度経済の下で生きていく以上、道徳こそが日本人の存在理由なのではないかと思います。よって道徳に力を入れていくことは、論を待ちません。ただ、単に「教科へ格上げ」することについては、大きな懸念を持っています。

1. 学習指導要領では、必ずしも道徳の心が伝えられない
道徳は、日本人のあるべき姿を、先人の行動様式を例示し、それぞれが考えることによって体得すべきものと考えます。教師の行動様式を規制する学習指導要綱は、そのような性質を持っていない。

2. 教諭の資質によって、必ずしも正しく生徒に伝えられない
道徳は、日本人としての行動や、人と人との関係性を教える科目です。教職課程をパスをしたり、採用試験に合格することで道徳を教えられる能力が身につくものではありません。算数や国語のように知識やスキルを教えるものと本質的に異なるので、現場の教諭により、大きく道徳の教え方・伝わり方に差が出ます。

3. 教科書検定をパスする教科書に、道徳の本質が載せられない
現行の教科書検定は、そうとう厳格です。道徳という、日本人としての考え方や行動様式を示すような内容を教科書検定で決めることは難しいのではないか。例えば、以下のリンクのような、日本人として生きる例を指し示してくれるようなものであれば良いが、検定の方針如何で、とんでもない道徳という教科ができはしまいか。

<日本人として生きるは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/37165821.html

4. 道徳は、生徒を「評価」すべきものではない
すでに「評価方法が判然としない」との指摘も出ており、教員による指導内容や評価のばらつきも懸念されます。そもそも道徳という科目は、評価するような性質になじまない。

5. 現場教師にさらなる重荷となる
現在でも、教育の現場の教師は多忙です。授業だけでなく事前準備・部活の指導・採点や評価・県教育委員会等からの調査依頼・保護者対応等等・・・。国際調査でも日本の現場教諭の多忙さが指摘されています。それに加えて道徳という、非常に対応が難しい科目の新設となれば、さらなる負担となることが予想されます。他の授業の質の低下だけでなく、教師自身の健康やモチベーション維持も心配です。

<教育現場の疲弊 OECD国際教員指導環境調査(TALIS)は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/39515436.html

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戦前には、明治から文部省から国定修身教科書が発行され、この教科書に基づいて修身教育が行われました。修身教育は、明治、大正、昭和と3つの世代を通じて長い間日本人の精神形成の中心的な役割を担ってきました。そして、第2次世界大戦の敗戦にともない、占領軍指令で授業の終了と教科書の回収が決定され、日本の教育の現場から姿を消しました。

"修身"の教科書には、吉田松陰を始め、勝海舟、加藤清正、米国初代大統領ワシントンなど、古今東西の偉人の話が載っていました。そして、その方々の具体的なエピソードを通して、"正直"、"勤勉"、"正義"、"公益"などの徳目を教えていました。修身の教科は人格形成に大きな影響を与えます。親から子へと語り継ぎ、世代間で共通の道徳観を持つことができました。これって、まさに道徳教育でしょう。

修身教科書の最初にあった「教育勅語」を筆頭に、修身の教科で教えられた主な内容は次の様な内容でした。
「家庭のしつけ」「 親孝行」「家族・家庭」「勤労・努力」「勉学・研究 」「創意・工夫」「公益・奉仕」「博愛・慈善」「質素・倹約 」「責任・職分」「 友情」「信義・誠実」「師弟・反省」 「正直・至誠」「克己・節制」 「謝恩」「健康・養生」「愛国心」 「人物・人格」「 公衆道徳」「国旗と国家」「国際協調」など。
 
教育勅語の一部にある「愛国心」から戦争を想起させるため望ましくないという部分を除けば、完全に日本人の行動様式・精神論・道徳観ではないか。有識者なる方々が、その知識や能力の範囲でいちから道徳という教科書を編纂しはじめるよりも、先人の作り上げてきたものを咀嚼し昇華させた上で、道徳の教科書を作ってもらいたい。

大禹治水 会計の由来

大禹治水という言葉があります。中国人であれば、小さい頃必ず習う言葉だそうです。紀元前の中国(夏)の伝説的な帝であった、禹はその父が成し遂げられなかった黄河の治水に成功し、大きな収穫量の増加を実現させました。その要因は「会計」にあります。

司馬遷の史記によれば、「禹諸侯江南功(禹は一緒に仕事をした諸侯と江南でい、功績をった)」そうです。これが「会計の始まり」です。 禹は徳のある者には爵位を授け、功績があった者には土地を与えました。このように人の能力を適切に評価して、適材適所を実現することが「会計」です。

単に計算を合わせることが会計ではありません。あくまでその結果を評価し、次に役立てることが会計です。レストランで食事が終わった後のお会計もその例。お店が提供した食事と請求書を見比べて満足感に見合うのであれば、そのレストランをまた利用します。一方、提供されたサービスが割に合わないと感じればそのレストランを利用するのはその日が最後になります。それが「会計」の役割です。
 
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自治体を民間が運営する都市―米国サンディ・スプリングスの衝撃 オリバー・W. ポーター著

米国サンディ・スプリングス市という基礎自治体は、すべての業務を民間企業に委託しました。一体どのように運営されているのかを表した本です。 「自治体を民間が運営」・・・そんなことが本当に可能なのか?と半信半疑で本書を読んでみました。

本当でした。市のほぼ全ての業務を民間委託し、事実上民間が基礎自治体のサービスを「運営受託」しているようです。タイトルに「衝撃」とあるように驚きの連続でした。

市民の代表である市長と議会、そしてその依頼を受けたシティ・マネージャーという公務員が民間会社に警察と消防を除いたほぼ全ての業務を委託するという形式です。完全に民間が運営しているというわけでなく、あくまで官による監視下に業務委託をし、民間の経営努力を最大限活用しています。その結果、地方税を下げることができ、一方、住民の満足度調査では90%以上の方がこのモデルを支持しているそうです。サンディ・スプリングスの成功はアメリカ国内でも注目を集め、現在このモデルを導入する市が増えているとのこと。
 
日本でもPFI(Private Finance Initiative)等の仕組みが導入されていますが、いまひとつうまくいっているとは言えない現状です。しかし日本の風土に適した民間の活用法があるはずです。米国の事例を参考にしながら、持続可能で(例えば黒字経営)、より質の高い地方行政サービスを日本でも実現できるのか、注目です。
 
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こちらの翻訳者、根本祐二先生は東洋大学経済学部教授で、インフラ老朽化だけでなく、地方自治体の効果的・効率的な運営形態を研究されていらっしゃる方です。私はその考え方の基本的な理念に賛同しています。

<インフラ老朽化問題 セミナーは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/39310178.html
 

いわきの医療・まちづくり公開シンポジウム 提言集を公開しました

2014.8.9-10の2日間に開催しました「いわきの医療・まちづくり公開シンポジウム」での提言集を、以下のリンクで公開しました。シンポ開催にあたり、30名の市内外の方々から率直な提言をいただいており、それらをまとめたのが、こちらの提言集です。

http://ippc2.sakura.ne.jp/acti_books/mikito_iwaki_iryou/ 

提言頂いた方は以下の通りです(敬称略、順不同)。
○医療
上昌広(東京大学医科学研究所 教授)
小松秀樹(亀田総合病院 副院長)
木村守和(いわき医師会 副会長)
坂本うめ子(福島労災病院 看護師長)
菅波香織(弁護士・子どもを持つ母親)
森田知宏(相馬中央病院勤務、3年目医師)
新谷史明(総合磐城共立病院院長)
小山敦(総合磐城共立病院救命救急センター長)
石井敦(かしま病院 総合診療科)
樋渡啓介(佐賀県武雄市市長)
村岡寛(村岡福祉医療総合研究所)
柴田香織(パライソごしき 施設長)
藤岡将(南相馬市立病院初の初期研修医:2年目医師)
嶋田裕紀(南相馬市立病院 後期研修医:3年目医師)
柴田幸子(杏林大救命センター 看護師)
井出恵伊子(東京ベイ浦安市川医療センター 看護師)

○まちづくり
石崎芳行(東京電力 福島復興本社代表)
新田祐大(競輪選手 SS級)
開沼博(福島大学 特任研究員)
鈴木修典(ポレポレいわき館主)
松本丈(夜明け市場)
白岩春菜(平商業高等学校 高校3年生)
福迫昌之(東日本国際大学 教授)
東浩紀(ゲンロン 代表)
有賀督夫(あるが家具 代表)
豊田善幸(中之作古民家プロジェクト)
ユアサミズキ(パークフェス 主催者)
中野夏海(元磐城高校生、医療系大学1年生)
五輪美智子(県立小名浜高校 元校長)
川延安直(福島県立博物館 学芸員)

90ページ近いボリュームの小冊子ですが、「デジタルブック」というIT技術で、ネットで即時に見れるようになっています。IT技術の進化は本当に著しいと思います。
140715_シンポジウムチラシ
 

小説 盛田昭夫学校 江波戸哲夫著

世界で通用した日本人の中の一人である名経営者、盛田昭夫氏。当代きっての技術者、井深大氏と一緒に町工場だった東京通信工業を創立し、テープレコーダー、トランジスタラジオなど常に時代の先頭を走り続け、ソニーを世界ブランドに成長させたその手腕。製品開発、アメリカ進出、商標裁判…笑顔で壁を次々に越えていきます。米国進出・米国上場を果たした後も、情熱を込めた語り口は周囲の人を動かし、最前線を歩き回る行動力が、やがて“安かろう悪かろう”だった日本製品のイメージを払拭してきます。そしてその盛田のそばには、ソニーの居並ぶ一騎当千の強者たちがいて、それがまさに「盛田昭夫学校」だ、というお話し。

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上巻は、SONY(当時は東通工)の創業時から1965年頃までのエピソードを中心に、盛田昭夫氏がそれぞれの出来事にどのように考え、どのように決断したかということについて書かれています異様に細かい描写やエピソードがあり、どうやって当事者からインタビューしたのか不思議でした。

下巻は、トリニトロンテレビの成功やベータマックスの失敗等の背後にどのような判断があったかというのが分かります。以前に松下側からどうやって技術力に劣るVHSでソニーのベータ方式に打ち勝ったかを読んだことがあるので、対照的で面白い。筋には関係ないけれど、SONYの由来が、SUNNY(光り輝く)→SONNY(青二才)→既に商標登録済み→一時減らして「SONY」となったことや、ベータマックス方式の由来が、「テープ全面にベタに記録体が、最大限マックスに塗られている」からということをはじめて知りました。

・私は自由経済こそ人類の繁栄と幸福を作り上げると思いますが、いまの自民党政権は、そういう信念を持って国民の信頼を勝ち取ることができていません。
・既成政党に入って政治改革をするのではなく、サラリーマンたちを含んだ産業人がどっと政界になだれこむように政界改革をすることはできないか。
・この国を良くするには教育ですよ。急がば回れだ。

ソニーを通じて森田氏がさまざまな経営課題を持ち前の明るさでクリアしていく一方、平行していろいろな後継者を生み出していく様子が見えます。まさに学校。こんな会社は現代にもあるんだろうか?

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スーツケースが壊れたら・・・新品になった

飛行機に手荷物(スーツケース)を預けた際、ターンテーブルに戻ってきたスーツケースには、見事なヒビが入っていました。よく見るとヒビだけでなく、一部のパーツがなくなっている、けっこうな損壊でした。

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その場で、手荷物破損報告書Damaged Baggage Reportを、全日空のカウンターで作成してもらいました。通常の破損であれば、スーツケースの無償預かり修理となるそうです。しかし、今回の私のケースでは、外装のパーツが一部欠けてしまっているので、修理不可とのこと。どうなるかと思っていたら、先方から代替品の提供の申し出がありました。すなわち、新しいスーツケースを無料で提供して下さるとのこと。とてもありがたい申し出。しかもパンフレットから色・形等、自由に選べるシステムでした(実際には、いくつかの選択枝からだけ)。

いずれにせよ故意に破損させたわけでもなく、交換まで航空会社のさせるのは酷のような気もしますが、これも運賃に含まれる顧客サービスということなのでしょうか。こちらから要望しなくても提案して下さることに、素晴らしいサービス精神を感ざるを得ない。一方、交換サービスに大感謝しつつも、航空会社の責任って何だろうと考えさせられてしまった。

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後日、新品ピカピカのスーツケースが自宅に届きました。ネットで当該商品の価格を調べてみると、定価3万円のものでした。よくよく見ると値段はともかく、最新の商品は、TSAロックは当然、滑りやすいローラーや内装の抗菌処理等、よくできている。しばらく数年はこのスーツケースで、長期出張は対応できそうです。
 
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ローマ人の物語 (10) すべての道はローマに通ず 塩野七生著

古代ローマに実際に生きた一級品の素敵な男達に魅せられた著者塩野七生さんの壮大な研究、『ローマ人の物語』の第10巻、ローマの真の偉大さの源泉、インフラストラクチャーの整備編です。街道、橋、水道のハード・インフラと医療、教育のソフト・インフラの両面から「ローマの本質」を描き尽くした渾身の一冊です。なお、ローマ人が考えていたインフラには、ハードインフラとしての街道・橋・港・神殿・公会堂・広場・劇場・円形闘技場・競技場・公衆浴場・水道等と、ソフトインフラとしての安全保障・治安・税制・医療・教育・郵便・通貨等が入ってくるそうです。いまのインフラよりも広い概念ですが、公が担うべき役割という点では、こちらのほうが正しいかも。

<ローマから日本が見える 塩野七生は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/37162858.html

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ハードカバー一冊まるごと、ローマのインフラに割かれています。読みながら常に、公が担うべきインフラとは何かについて考えさせてくれます。インフラを整備するその重要性を共和制・帝政問わず、為政者が常に理解していたことこそパックス・ロマーナを築けた理由。米軍は兵站で勝つといわれるが、ローマ軍は土木で勝つ。ローマ兵は全員が歩兵でもあり工兵でもあった。軍が迅速に移動できるよう道と橋を造る。駐屯するための町を造る。上下水道を整備する。怪我や病気に対応するために病院や温泉を造る。娯楽のための闘技場や劇場を造る。攻城戦のための道具も造る。そういう意味で、「築土構木の思想」は、洋の東西、今も昔も息づいていると思います。

<築土構木の思想 土木で日本を建てなおす 藤井聡著は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/39773201.html

しかし、ローマ崩壊後のゲルマン人達はそんなインフラ整備はしなかった、というか「できなかった」。だから今でもイタリアでは、アッピア街道をはじめとするこの時代の道路がまだそのまま普通に使われている。裏をかえせば、ローマ帝国の敷設した8万キロに及ぶ、全線敷石舗装のローマ街道は、2000年経過したいまでもその構想力が役立っていると言うこと。2000年前にアグリッパが作った「ヴィルゴ水道」も今日に至るまで、一日も休まず「流しっ放し方式」でローマ市内に水を送り続け、トレヴィの泉やスペイン広場の噴水に使われています。水がよどまないため消毒剤がなくても水質を保っており、現代におけるいわばアグリッパの水を飲むことも可能です。

後半はカラーページで地図(街道網など)、遺構の写真(街道、水道など)、解説図(ローマ街道の立体断面図や渡河橋の橋脚工事方法など)がふんだんに盛られ、著者の文章を参照しながら、二度三度読み返すと、ぐっと楽しめます。
 
ローマ時代に作られた、フランスニームのポン・デュ・ガール(Pont du Gard)を見に行く機会がありました。これは、フランス南部・ガール県のガルドン川に架かる水道橋です。ユゼスからニームへ水を運ぶための水路の途中にあり、古代ローマ時代・紀元前19年頃にアウグストゥス帝の腹心アグリッパの命令で架けられたそうです。

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橋は3層のアーケードになっており、水路は2層目の上を通っていました。これが紀元前時代、2000年前以上の建築とは、いまだに信じられない。

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なぜ、それを買ってしまうのか 加藤直美著

商品を目の前にしたとき、「なぜ、私はこれを買うのだろうか」という疑問を素朴に追究した本です。要は行動経済学なのですが、それを学問的にでなく、著者の経験から導きだそうというものです。

 「希少価値」、「天然素材」、「高級食材」等の文言は、買わせるためのキャッチフレーズとわかっていつつも、ついつい買ってしまうのはなぜか。著者は、長年、客が「なぜその商品を選んだのか」をリサーチし、調査と研究を重ねてきたそうです。本当はどっちがお得?
①1980円の「500円引き」と「30パーセント引き」
②「75g1000円」と「50g698円」
③「月額1000円で年間364本レンタル」と「月額1200円で年間468本レンタル」

消費者にモノを買わせるために、店はどれだけの工夫をしているか。人間の脳は理性的のようでいて、そうでもない。そういった脳の錯覚を利用して、買わせる側はあの手 この手でアプローチが紹介されています。

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私は、タイトルに魅かれ思わず買ってしまいました。たしかに購入自体を、「割安」「今だけ」「健康に良い」等等、自分を納得させるためのキーワードを、自分に対する言い訳にしてついつい買ってしまうことがある。食品表示の裏側に隠された売る側の思惑も豊富な実例をもとに解析、非常にわかりやすい解説で、納得です。しかし、やはり、すでに研究されている行動経済学の域から踏み出しておらず、著者の限られた経験・調査からの帰結という印象を受けました。重々しいタイトルに比して、ちょっと内容が薄いかも。それも「なぜ、それを買ってしまうのか」を実践しているということなのかもしれません。その意味で、私も著者の術中にはまってしまった(笑)。

フランス マルクール核廃棄物処理施設を視察

フランスのガール県にあるマルクール原子力地区を視察しました。ここは、かつて原子爆弾製造の研究施設として設立され、特にプルトニウム抽出施設として建設され運営されてきました。その後、発電用の第一世代の原子炉3基(G-1~G-3)が運転され、現在その廃炉作業が進められているところです。フランスの原子炉解体は、1991年の放射性廃棄物管理研究法(バタイユ議員が提出したので、バタイユ法と呼ばれる)と2006年の放射性廃棄物等管理計画法(バタイユ法のフォローアップ)という2つの根拠法に基づき計画的に実施されています。元原発・廃炉の現場を見たのは、昨年のドイツ カルカー原子力発電所に次いで、2例目です。

<カルカー原子力発電所>
http://www.mikito.biz/archives/32936347.html

マルクール敷地内に20あまりの原子力施設があり、15施設は依然として国家機密に属しているそうです。写真は、現地視察時の入構許可証です。1ヶ月前以上にフランス外務省に申請して許可証を発行してもらいましたが、過去に例がないということなので、ひょっとすると我々の視察が日本初の視察なのかもしれません。

<フランスの原子力政策は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/40669470.html
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毎日5,000人が勤務する、278ヘクタールのマルクール原子力地区の敷地はローヌ川沿いにあり、アヴィニョンから上流30kmの地点にあります。周辺はワイン用のブドウ農園が広がっていました。ここが建設用地として選定された理由は、①ローヌ川の豊富な水を冷却水として利用できる。②大規模な街から遠い田舎(であった)、③ミストラルという強い風が吹くため(万が一の際に、蒸気等を上空へ吹き飛ばせる)。なお施設入口には武装した厳重なセキュリティチェックがあり、検問所の前はチェックを受ける自動車で渋滞していました。写真は、CEAから頂いた広報パンフレット掲載のもので、マルクール核廃棄物処理施の全景です。
 
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マルクール地区の核施設は、フランス原子力・代替エネルギー庁(CEA:Commissariat à l’énergie atomique et aux énergies alternatives)が廃炉作業の主体となり、運転者・施主・研究等の役割を担っています。AREVA等の関連企業は、プロジェクトマネジメントや実際の解体作業、産業廃棄物管理、分析技術の蓄積等と責任を分担しています。CEAは、公共事業体的性格のフランス政府機関で、軍需・民需を問わずに原子力の開発応用を推進する政府機関で、職員数は研究者・技術者・事務職あわせて約16,000名で、うち原子力エネルギー分野だけで4,000人だそうです。CEAの年間予算は5億ユーロ、うち3.5億ユーロが外部からの調達コスト、2.6億ユーロが解体作業費だそうです。
 
なお、マルクール地区の核施設は解体作業中ですが、グルノール地区の核施設はサイト全体の廃炉作業が完了し、現在では除染が完了したためグリーンフィールド(放射性物質がない)となっているそうです。写真はマルクール核廃棄物処理施設(ガラス固化施設)の一部です。

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発電用原子炉としては3基(G-1(1956年-1968年)、G-2(1956年-1980年)、G-3(1959年-1984年))、高速増殖炉実験用原子炉のフェニックスが1基、プルトニウム抽出工場UP1が1基、トリチウム製造の原子炉CELESTINが1基が稼働していましたが、現在は稼働を停止し、長期的・計画的に解体作業が進められています。マルクール地区で稼働しているのは、①アタラント(Atalante):高レベル放射性廃棄物の管理に関する研究所、②Melox:MOX燃料の製造工場、③セントラコ(Centraco):放射性廃棄物の処理・調整センターです。現在のマルクール地区では5,000名が勤務しており、うち1,550名がCEA職員です(うち約700名がPh.D等の研究者)。

今回、我々の視察の最大の目的は、解体処理中の原子炉G-1の現物を見て、その解体技術の現場と、作業環境を確認してくることです。 厳重なセキュリティの後、注意事項等の説明を受け、実際に担当者のご案内の下でG-1の施設に入り、廃炉・解体作業中の現場を見せて頂きました(敷地内は撮影不可なので、残念ながら写真はありません)。タイベック・靴カバー・ヘルメットは装着しましたが、マスクは不要でした。以下、その際の説明。
・G-1原子炉本体はサイトから撤去され、別の場所で展示・保存
・原子炉本体が設置されていた部分の放射能汚染されたコンクリート部分等をすべてハツリ処理
・建設当時の図面がきちんとそろっていれば、原子炉そのものの解体作業は手順化できるため、相対的にリスクは低い
・高レベルの放射性廃棄物はガラス固化、それ以下の放射性廃棄物はセメント固化する
・使用済みタイベック・靴カバー等は、放射線量を確認し、一定割合以下であれば焼却処理する
・G-1の解体作業現場は、数μSv/hの空間放射線量。一般作業員であれば200μSv/月が普通
・一般作業員の法定上限の空間放射線量は、100mSv/年
・その他、使用済み燃料プール等の関連施設の撤去にはまだ時間を要する

われわれの視察団体の2名に累積放射線量を計測できるカード式のバッジが付与されました。G-1サイトの入館時はゼロであったものが、30分程度視察後に退館時に計測すると、累積放射線量が0.5μSvとなっていました。誤差はありますが、説明にあった数μSv/hの空間放射線量は大きく違わないようです。

下の写真は、当時のG-1リアクターの前面部分です。現在、この現物がサイトから撤去され、マルクール地区の広報施設の中に現物展示されており、われわれもこの目で見ることができました。原子炉そのものを見ることができたのは、圧倒的な現実感がありました。

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なお、使用済みプルトニウムの再利用のためのプルトニウム抽出についてはラ・アーグ地区にあるUP2、UP3で現在も化学的な抽出は継続されています。また高度濃縮ウランについては、マルクールから北30kmのところにピエールラット地区で実施されています。

写真は、マルクール核廃棄物処理施設の副所長さんです。施設の概要を説明頂きました。廃炉にあたっては透明性確保が最重要であり、また事故があったときは徹底的に調査する責任があるとおっしゃていました。また廃炉過程のさまざまな事象から知見・経験を蓄積し、フィードバックすることが重要だそうです。こちらでも当初、廃炉作業は数年で完了を見込んでいた作業でも、結局10年以上要したものもあるそうです。原子炉そのものの解体作業は相対的にリスクは低いと考えているが、福島第一原発の廃炉は単純な廃炉作業ではなく、再処理工場の解体に近く、高速増殖炉フェニックスの解体などよりも、相当リスクは高いと考えているそうです。CEAでも予算削減傾向にあることから、コスト削減や作業期間の短縮が課題とされ、技術的には以下の分野に力を入れているそうです。
・地図情報・地理統計学
・非破壊的ガンマ線測定
・ロボット技術
・レーザーカッティング(水面下を含む)
・3Dシミュレーション
・セキュリティ対策
・コスト予測

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福島第一原発の廃炉にあたっていくつかアドバイスをいただきました。
・フランスCEAがこれまで手がけてきた原子炉の廃炉事例は、実際の所要期間やコスト等が参考になるはず。高放射能によりアクセスが困難であることを考慮すれば、数10億ユーロ(数千から1兆円以上)以上を見込んで置く必要があるのではないか
・まずは、現場の現状把握と分析が必要。現場の3D図面を作成する必要があるし、さまざまな測定ツールが必要になる。ガンマ線カメラやアルファ線カメラの開発が必要
・次に、廃炉のシナリオ計画策定が必要。どこまで人間もしくは機械が作業するかシミュレーションする。放射線を避けるには、①短時間で作業する、②なんらかの方法(ジェル・泡)で放射線を下げる、③機械に作業してもらうの3つしか方法がない。高放射線下では遠隔操作が前提。 
・CEAが自ら多数の研究者・技術者・作業員を抱えて廃炉・研究開発をするのに対し、日本のJAEA(独立行政法人日本原子力研究開発機構)の組織体制や役割が違うようなので、フランスのやり方そのままは使えないだろう。

G-1サイト見学後には、CEAの幹部とランチミーティング。写真はCEA戦略統括本部(パリ本部)から来てもらって対応いただいた、Christine Georgesさんです。
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マルクール原発に隣接した敷地の外には、「VISIATOME」という情報公開・開放施設が2005年から公開されており、年間約2.5万人が訪れています(うち6,000人が学校の生徒)。300人の収容規模を持ち、3,000回ものガイドツアーが企画され、個別の訪問も受入れています。残念ですが、今回の視察の行程には入っていなかったので見れませんでした。

<VISIATOMEについては、コチラ>
http://www.visiatome.com/index.php?pagendx=1341

帰りには、バスで数分程度のところにあるワイン醸造所に立ち寄りました。地元のワイン農家が出資して作った醸造協同組合が所有・運営しているそうです。原発施設のすぐそばにワインのような、農産物・嗜好品の生産が日常的に行なわれていることを初めて知りました。それも赤ワインで有名な「コート・デュ・ローヌ」です。ブランドは、「Chusclan」。Cote de Rhone地方の真っ只中にある場所です。750mlのボトルが4ユーロから20ユーロまで、比較的お求めやすい価格です。Cote de Rhoneといっても、赤だけでなく、白・ロゼもありました。
http://www.wine-searcher.com/regions-cotes+du+rhone+villages+chusclan

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日本のように地元自治体や地元企業・地元住民に対して、電源三法に基づく原発立地補助金のような金銭的なバラマキはないそうです。そうはいっても隣人の重要な経済活動である地元の農家のワイン醸造を、非金銭的に支援していくスタンスはあるとのこと。

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広い醸造所。酔ってしまいそうなワイン臭で充満しています。厳しい麹菌の育成や、温度湿度の管理をしなければならない日本酒製造と比べると、無造作なように見えます。上からブドウを入れると、下のコックからワインが出てくるという仕組みのようです。

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注)上記写真は、すべて施設内で撮影許可されたもの、もしくは配布された広報パンフレット記載のものです。

フランスの原子力政策

フランスの原子力に対する住民感情(パブリック・アクセプタンス)は、日本と違って良好です。その理由は、1. そもそも核保有国であるため、核の民生利用に対して抵抗が少ないこと、2. 資源弱小国であるためエネルギーの自立の観点から、歴史的に原子力が不可欠とのコンセンサスが形成されてきたことです。これにより(省エネルギー、再生可能エネルギーの開発を進めながらも)、基本的には原子力開発を維持していく方針で、現在は原子炉58基(原子力発電所19カ所)で、電気出力63GWe(406TWh/年)を発電しています。これは米国に次いで世界第2位に規模。原子力だけで国内発電総量の75%を賄い、EU内の電気の約2割を生産していることになります。余剰をEU圏の送電網を利用して、ドイツをはじめとするEU各国に売電しています。

(開発一辺倒ではなく、政治情勢や経済性等から原子力政策が見直された時期もありましたが)、国主導の開発路線を国民参加型に改めて、さらに推進されています。
・2006年:「原子力安全・情報開示法」が制定。「原子力安全機関(ASN)」の役割が強化、原子力の安全に関する公衆への情報公開、原子力基本施設と放射性廃棄物質輸送等のリスクの開示と回避方法の情報提供が規定された。
・地元住民への情報公開を目的に「地方情報委員会(CLI)」が組織。CLIは施設の原子力安全および放射線防護に関する一般的な情報の入手や専門家による環境影響調査などを通じて総合的に情報評価を行い、分かりやすい形で住民へ情報を公開することで、情報伝達の透明性の確保や一般公衆の理解促進を担う。

フランスの主な原子力関連機関は、以下のとおり。CEA、ASN、IRSNは政府機関ですし、EDF・AREVAも出資のほとんどがフランス政府からですので、国家総ぐるみで原子力政策を推し進めていることが分ります。
・EDF(Électricité de France、フランス電力公社):電気事業者
・AREVA:核燃料サイクル・原子炉メーカー
・CEA(Commissariat à l'énergie atomique et aux énergies alternatives、原子力・代替エネルギー庁):研究開発 
・ASN(Autorité de sûreté nucléaire、原子力安全局):原子力安全規制当局
・IRSN(Institut de radioprotection et de sûreté nucléaire、放射線防護・原子力安全研究所):原子力安全+核不拡散・核セキュリティ 
・ANDRA(Agence Nationale pour la Gestion des Dechets Radioactifs、放射性廃棄物管理公社):放射性廃棄物処分場の操業、地下研究施設における研究開発

<AREVAについては、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/33134036.html

そのなかでもフランスの原子力政策は、電力会社EDFと研究機関CEAによるところが大きい。EDF(Électricité de France)は、フランス最大の電力会社で1946年の「電気・ガス事業国有化法」によって、国有会社「フランス電力公社」として設立されました。その後株式をユーロネクスト・パリ市場へ公開して民間会社となっていますが、政府が会社の85%ほどを所有し続けている国策会社です。

フランスの核燃料サイクルは、国内完結型です(採掘以外)。
・ウラン鉱を採掘(ニジェール等の鉱山)
・燃料ペレット製造(ピエールラット工場等で5フッ化ウランもしくは6フッ化ウランへ化学的処理、MeloxでMOX燃料製造)
・発電(国内58基の原発サイト)
・再処理(ラ・アーグ工場で、使用済燃料からプルトニウム抽出)
・放射性廃棄物処分(ガラス固化・セメント固化し、フランス北東部ビュールへ最終処分(計画)) 

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<フランス マルクール核廃棄物処理施設を視察は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/40668915.html 

アウグスビール

ドイツ大麦麦芽100%で造られた無ろ過樽出しプレミアムビール「アウグスビール」を飲んでみました。そのキャッチフレーズが奮っています。「旨いビールを知らない人生は罪だと思います。」

熱処理、フィルタリングをせず酵母が生きている状態で飲んでいただけるので、コク味が保たれ、なめらかな喉越し、絶妙なバランス、贅沢で、美味しい正統派ビールです。これはいわゆる地ビールっていうカテゴリーです。地ビールは、マイクロブリュワリーという小さな経営・小さな樽で作られるのが一般的ですが、こちらは違う。製造技術に圧倒的な蓄積のある大手ビールメーカーの空き樽を利用して製造されているんです。ですから、独自の味わいが、安定した製法で作られているので安心。このアウグスピルスナーは、御殿場工場で、富士山麓の超軟水の地下伏流水がビールの仕込水に使われています。
 
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アウグスのスペルは、August、8月です。正確にはAugustを作った、ローマ皇帝アウグステュスからとっているそう。高貴なという意味だそうです。意味はともかくアルコール度数6%強のビールに酔ってしまいました。

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いわき総合図書館の来館者の減少が止まらない

いわき駅前ラトブ内にある、いわき総合図書館の来館者の減少が止まっていません。ラトブは、平成19年(2007年)10月にオープン。駅前立地の商業施設ということで、通勤通学の通勤客・学生や電車時間待ちの旅行者で不動の地位を占めました。また館内4・5Fにある図書館については高校生の学習室として、またシニア世代の余暇としての閲覧室としての利用されています。

さて、ラトブの入込み客数は一日12,000~13,000人で、安定しています(震災直後の平成23年度を除く)。一方、いわき総合図書館の来館者の減少が止まっていません。一日3,000人だった図書館来館数が、つるべ落しに減少が続き、現在は一日2,200人程度、2割もの減少です。


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総合図書館自体は、立地の良さ、清潔な空間等、特段オペレーションに問題はなさそうにみえます。しかもラトブ自体は来客があるのに図書館だけ来館が減少しているのは謎です。では、なぜこんなことになっているのか。考えられるのは以下の要因。

・開館当時は物珍しさがあったが、次第に飽きられた
・魅力的な蔵書・企画展がない
・店舗運営に問題がある
・特定層(高校生・シニア)が来館しにくくなった、何らかの事象があった
・競合・代替するような機能を持つ施設ができた

当方では、まだはっきりした特定の要因はつかめていません。しかし図書館の年間運営経費(数億円の規模です)をいわき市が負担している以上、来館数の減少は見過ごせません。原因がわからなければ、それに対する対策も打てない。まずは早急に現状分析をして、自分の立ち位置をはっきりさせることが第一です。

エシレバターの店 エシレ・メゾン デュ ブール@丸の内

三ツ星レストランやヨーロッパのロイヤルファミリーにも愛されるフランス産発酵バター「エシレ」。そのエシレ・バターと、エシレ・バターを100%使った、オリジナル・レシピによるできたてのお菓子、パンを販売する、世界初のエシレ専門店。が、丸の内ブリックスクエアにある「エシレ・メゾン デュ ブール」。

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エシレバターを100%使用した、クロワッサンは1個380円。マドレーヌ1個300円、フィナンシェ1個300円。それでも、クロワッサンは売り切れ直前、ラスト1個をぎりぎりで購入できました。

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エシレをはじめとするフランスの発酵バターはクリームを乳酸発酵させてから作るバターで、ヨーグルトのような軽い酸味があり香り高い。遠心分離機がなかった時代、牛乳から生クリームを分離するのに2〜3日かかったため、この間に自然に生クリームが発酵して発酵バターができたらしい。現在では乳酸菌を加えて発酵させ、発酵バターを作る製法だそうです。
 
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エシレバターのブランドを使えるのは、エシレ酪農共同組合の工房から半径30km以内の酪農家の牛乳だけ。 一頭あたりの最低限の放牧地の面積が決められるなど、乳牛の育成にも細かな約束事を守っています。これが高品質の証となり、価格で勝負することのない、独自の地位を築いています。

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お店がある丸の内ブリックスクエアは、元の三菱一号館。一丁倫敦と呼ばれたこのビルは岩崎弥太郎がいちから作り上げた街の一角にあります。現在は、三菱一号館は復元され博物館になっています。同時に高層の丸の内ブリックスクエアというオフィスビルが建てられ、丸の内中通りのベストポジションになっていることは偶然ではない。
 
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デュオヒルズいわき ザ・レジデンス モデルルーム 「公的機関」「文化施設」「医療機関」「買い物」の集積

「デュオヒルズいわきザ・レジデンス」のモデルルームを見学してきました。同マンションの開発者・売主は、フージャースコーポレーション。「いわき」駅より徒歩9分のいわき市初免震構造、いわき市復興優良建築物等整備事業の住戸122戸です。コミュニティルーム1戸、ゲストルーム1戸、キッズルーム1戸と共用施設も充実しております。
 
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建物内には、防災備蓄倉庫が設置され災害時には一時避難施設として利用することになっています。これに優良建築物等整備事業制度要網に基づき復興交付金という補助金が支出されており、プロジェクト開発費の一部に充当されています。その意味ではオトクなマンションということがいえるでしょう。

一方、いわき市復興交付金事業計画に位置付けられているため、被災された方が優先的に入居することになっていて、一般の方の申込み優先順位は劣後するので要注意。

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1F・2Fには医療施設・クリニックは入居予定。特定の医療機関名は未定とのことですが、専有床での分譲を予定しているそうです。平のまちに住む方が、「公的機関」「文化施設」「医療機関」「買い物」「遊興」等が徒歩圏でできるような、コンパクトな街を目指すべき。まさに平のまちなか居住のコンセプトに合致するマンションです。

・公的機関:市役所・合同庁舎・法務局
・文化施設:総合図書館・アリオス
・医療機関:市内クリニック多数
・買い物:マルト・サティ・イトーヨーカドー・ラトブ
・遊興施設:田町の飲み屋街・映画館
 
現在は上記の施設が有機的に結合していませんが、これらの施設を結ぶようなミニバスが定期的に運行できれば、自家用車の所有は不要になります。老後だけでなく若夫婦も十分、徒歩圏で楽しめる(いざとなればJR.や高速バスもある)まちになるのではないでしょうか。
 
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都内のマンションのような狭さは感じません。大家族でなければ、この広さで十分かも。

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いまどきのキッチン。

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購入層は、市内で意識の高い富裕層が予想されますが、両親からの補助があれば一般のサラリーマンでも無理がない価格設定だと思います。新しい住民がまちなかに増えることを、心から歓迎します。

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防災備蓄倉庫に当初用意されるのは、このような防災用具。見たこともないようなグッズもありました。当然ですが、将来発生する用具の更新費用は、それぞの所有者の管理費からまかなわれていきます。

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スパリゾートハワイアンズ 常磐ハワイアンセンターは元炭鉱住宅跡地

スパリゾートハワイアンズ(以下、常磐ハワイアンセンター)の敷地は、もともと何であったかご存じの方は少ないのではないでしょうか。結論からいうと、常磐HCは、巨大な元炭鉱住宅跡地に建設されました。常磐HCの開発・所有・経営は、すべて常磐興産株式会社です。磐城炭礦と入山採炭が合併してできた常磐炭礦株式会社は、いわき市・北茨城市一帯の炭鉱を経営する巨大な炭鉱会社でした。

エネルギー産業転換により、昭和40年代に炭鉱はすべて閉山になりますが、従業員雇用維持のための起死回生の策として、1966年に常磐HCが開業します(このへんは、映画フラガールが詳しい)。その用地として提供されたのが、閉山後の炭鉱作業場であり、炭鉱夫の住む炭鉱住宅跡地(いわゆる炭住)です。現在の地図と重ね合わせてみると、常磐HCの敷地のほとんどが、炭住敷地と重なり合っています。現在の家族連れで楽しめるアメニティ施設が、つい50年前までは劣悪な労働環境下で起居していた炭鉱夫の住処であったことは感慨深いです。

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建設中の常磐HC。建築後約50年経過するこの建物の躯体は、震災後も補修を経てそのまま使用されています。鉄骨は錆に弱いとされていますが、高温多湿の館内でよく使用に耐えているなあと思います。

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常磐炭鉱坑道内の写真。坑道の線路からも温泉が噴き出しているのがわかります。温泉をくみ出さないと坑道が水没してしまうので、その温泉汲み上げコストが高いもの常磐炭鉱の経営が苦しくなった一端です。当時石炭1トンを掘り出すのに、40トンの温泉をくみ出す必要があったそうです。そのお邪魔ものだった温水が、現在のハワイアンズの経営の屋台骨を支えるとは当時、誰も思わなかったでしょう。

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開業当時の常磐HCの園内。滑り台は直線(直滑降)でした。大プール中央には橋がかけられ、中央にはステージがありました。現在はいずれも改修され、当時の面影はありませんが、基本的な作りはそのままで50年間色あせずに親しまれています。

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開業当時のフラダンスショー。現在よりもより、トロピカル、エキゾチックな衣装です。舞台には砂が敷かれていて、現在のようなモダンなショーではありませんでした。これは好みが分かれるところですね。

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注)写真は、スパリゾートハワイアンズ内に掲示されていたものです。
 

亀田京橋クリニック 人間ドック

亀田総合病院が、東京に開設したサテライトクリニック「亀田京橋クリニック」で人間ドックを受診しました。ビジネス街の中心地ともいえる京橋に地下鉄駅に直結したオフィスビル、東京スクエアガーデン4Fにあります。4F全体が医療フロアになっています。亀田総合病院の充実した医療施設は有名ですが、「東京でも亀田クオリティ」をキャッチコピーに、女性に優しいクリニックを目指しているそうです(院長は、女性医師)。

<亀田総合病院は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/39106883.html
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絨毯と花柄のファブリックソファ。まるでホテルのようなラグジュアリーな雰囲気。曲線を多用する内装は、亀田総合病院のテイストを感じます。ただ都心のオフィスビル内にあるだけあって、空間的広がりを感じることはできないし、太陽光、そして当たり前ですが海が見えない・・・、鴨川市の亀田総合病院本院をイメージしてくるとちょっとがっかりかもしれません。

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京橋駅直結はとても便利。東京スクエアガーデンは、2013年3月に竣工、地上24階、地下4階のオフィスビルです。亀田京橋クリニックは、企業の健康診断・特定健診を中心に、人間ドック、そして東京在住の富裕外国人をターゲットに経営していくようです(もちろん一般の保険外来もやっています。専門外来は、亀田の部長クラスの専門医が対応)。パンフレットやホームページは、日本語だけでなく英語・中国語対応。

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病院経営の観点からは、全国一律の保険診療点数にもとづく医療行為だけをしていたのでは、他社との差別化が図れず、(亀田のような)地価が高い・優秀な医療スタッフ・高いホスピタリティの維持には高い人件費がかかる等の戦術は、逆に経営的には不利に働きます。だからこそ保険診療点数外の分野、例えば、人間ドックや任意の検査・差額ベッド等に力を入れるというのは自然な経営判断だと思います。

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実際、人間ドックを受診してみての感想。
<ポジティブな意見>
・ホテルのようなラグジュアリーな雰囲気、癒やされる
・受診人数が限定されているので混み合わない
・医師・看護師が丁寧に対応、説明してくれる

<ネガティブな意見>
・受診コストが比較的高額
・都心立地ということから、スペース的な余裕はない
・ラグジュアリーというほどのサービス水準かどうかは個人差がある

個人的には納得のサービスでした。人間ドックの基本コースに加えて、胃カメラ・大腸内視鏡検査を追加。まる一日絶食の後、下剤を服用してから、胃カメラ・大腸内視鏡検査。以前、胃カメラを飲んで辛い経験があったので、鼻からの経鼻胃カメラを希望していたのですが、医師からの勧めもあり通常の胃カメラになりました。経鼻だとチューブが細いため、画像の精度が落ちるのと、生検(胃の一部の組織を採取して、病理に回して詳細検査すること)に難があるとのこと。丁寧な説明に納得して経鼻から経口胃カメラに変更。

胃カメラ・大腸内視鏡検査を同時にやるのですが、経口麻酔もあり思ったより楽でした。もちろん楽しい経験ではないけれど、ぼーっとしている間にやられてしまった!という感じ。実際、検査後非常に眠くなり、30分ほど爆睡してしまいました。

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検査後はお待ちかねのお食事。人間ドックのセット料金に含まれています。東京スクエアガーデン地下のデンマーク料理のカフェで、消化のよいミートボール&サラダ&パン。食後は、血液検査の結果を医師から聞いて、食事や生活習慣等の相談をしました。生検の結果は10日前後で送られてくるそうです。

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ビスポークテーラー水野洋服店

お城山にある、ビスポークテーラー水野洋服店にお邪魔しました。何とも味わいのある外観。職人だったご主人がお亡くなりになって、廃業してしばらく経つそうですが、店構えは当時の風格を想起させます。

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当時の看板、「TAILOR MIZUNO」。おそらく当時、モダンだったのでしょう。

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洋服・スーツの仕立てに使っていたミシンは今でも動くそうです。これを使いこなせる職人がどれだけいるかはあわかりませんが・・・

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アイロン、とてつもなく重いです。今の電化製品のアイロンの3-4倍はある、鉄の塊です。これを使ってアイロンをかけていたら30分で手があがらなくなりそう。

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仕立て屋として、県が技能認定をしていて、「一級技能士」を名乗ることが許されています。今でも厚生労働省管轄で技能検定に合格した人に与えられる国家資格ですが、あまり見かけませんね。

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当時はお店同士で、それぞれの電話番号の入った前掛け(今のチラシ、販促ツールのようなものか?)等を交換していたようです。平地区の電話番号が3桁!古きよき時代。

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スーパーマルト 買い物難民向けのテレビスーパーマーケット

スーパーマルトは、いわき市を中心に、お客様第一主義をモットー、生鮮食料品店を30店舗以上を展開している企業です。東日本大震災次の発災直後から店舗を営業し、市民に食料品を供給し続けたことで、大きな感謝を得ている会社です。

旧本社は震災で甚大な被害を受け、系列のくすりのマルトとともに勿来窪田の新社屋が建設されています。こちらにお邪魔させていただいた際、新たな取組み、ネットスーパーを見せて頂きました。これは単なる販売量を拡大を目的としたネットスーパーではありません。市内の仮設住宅に住んでいる長期避難者・ITリテラシーを持っていない買い物難民向けの生鮮食料品供給ツールでした。

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現在、二つの仮設住宅の集会所向けに、「テレビスーパーマーケット」が提供されています。

・仮設住宅の集会所に双方向のWebカメラ会議システムとFAXを、マルトが提供
・仮設住宅住民に集まってもらう
・マルトの社員が毎週午前中に訪問し、マルトの本日のチラシを配布
・欲しい注文をフェイスtoフェイスで聞き、注文書を代理記入
・随時、本部とWebカメラで商品等の説明を受ける
・集会所から本部へ注文書をFAX
・本部のスタッフが注文書を入力
・本部から商品の発注指示があり、当日午後に集会所へ商品が届けられる

この特徴は、自家用車を持っておらず、インターネットやFAX等のITリテラシーがない買い物難民でも生鮮食料品の購入ができることです。さらに対面での商品相談もできることから、仮設住宅に引きこもりがちな老夫婦を、集会所に引っ張り出し、近隣住民との会話させることも大きな成果だと思います。収益ベースにはとても乗らない事業であっても、着々と地域貢献として活動する、地元密着型企業の強みとポリシーを感じました。

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 注)上記写真はマルト様の承諾を得て撮影しております。
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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動を開始しました! いわき市は、今、複層的な問題が山積しています。公認会計士としてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出します。



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