吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

2014年01月

秘密の斑堂収蔵庫 磐城平城の長橋門を発見

いわき市の文化財は、いわき教育委員会が、事業団に委託して膨大な種類のものを収集、保管をしています。丁寧に調査・分類された文化財は、最終的に常磐藤原町にある斑堂(まだらどう、と読みます)にある、鉄骨造平屋建3棟の収蔵庫に保管されます。倉庫に保管されます。いったん収蔵されてしまった文化財は、基本的に外部に出ることがないので、人目にふれることはありません。ちなみに、この収蔵庫を訪れた議員はかつておらず、私が初めてだそうです。

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収蔵庫の敷地には、東日本大震災で崩落した、磐城平城の塗師櫓の石垣の一部が雨ざらしになっていました(石なので、屋外で保管で問題ないのでしょう)。震災後に補修された塗師櫓は、震災前よりも小さくなったように見えたのは、気のせいではなくて、もとの石垣のパーツを全部使っていないから、小さかったという事実がわかりました。早く本来の大きさに戻して欲しい。石垣のパーツには番号が振られており、本来の形に復元は可能のようです。

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収蔵庫の内部を、いわき市考古資料館の樫村館長にご案内いただきました。シンプルなラックに、膨大な種類の「モノ」が保管されています。考古学的な観点から収蔵されたもの(化石等)がメインですが、民族や風土に関するものも多いです。これらは当初、いわき市に民族や風土を総合的に展示する博物館を作るための展示材料として収集されたものです。しかし、いろいろないきさつで総合博物館構想が頓挫してしまい、とはいえ収蔵物を廃棄するわけにもいかず、永久保管扱いとなっています。

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市内の遺跡調査は、通常バイパス建設や建物建築工事の事前に行われるのが一般的です。調査作業は、いわき市教育文化事業団(いわき市の100%出資の団体。いちおう外部団体という扱い)に調査・研究委託されます。もしそこで収集すべき化石等が発掘された場合、考古資料館内の調査研究室で、丁寧に分析調査され、記録されます。そして適切な分類され、採番され、専用トレーに入れて、この収蔵庫に移動となります。

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専用トレーには、番号・遺跡名称・遺物名・記録資料番号・ページ数等のシールが貼られ、後日、記録資料を見て、その番号から、このトレーを検索できるようになっています。

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ラックには、民族・文化関連の資料も豊富にあります。いますぐにでも民族・文化博物館として展示できるくらいの種類・量が保管されていると思います。

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地域に残されていた、古文書?戸籍簿?等の文書も相当数ありました。

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これはかつての消防車でしょうか。

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火消しの纏などもあります。とにかく写真では語り尽くせないくらいの種類なんです。

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磐城平城は戊辰戦争時に落城、焼失されたとされていますが、一部の櫓・門は民間売却され残っているとされています。そのひとつが、平新川町の個人宅の倉として使用されていましたが、経年劣化により取り壊された「長橋門」です。取り壊された部材は、いわき市に無償譲渡されたと、人づてに聞いていたので、現物を見ることができました。

<磐城平城 裏門 消失は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/23667674.html

保管といっても、木造の部材は、倉庫敷地の屋外に置かれ、簡易やトタン屋根がかけられているだけでした。お世辞にも良いとはいえません。すでに3棟ある収蔵庫の保管スペースが容量限界に近づいており、限られた保管スペースをどのように使っているか、正解はないのでしょう。

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部材には番号が振られており、復元は可能なようです。ただ今のところ、復元の予定や目処は立っていないとのこと。私は、12月定例議会で磐城平城の公有化を提案しましたが、公有化の際には、ぜひこの長橋門を復元してほしいものです。

<平成28年2月議会 一般質問(磐城平城本丸跡地の公有化)は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/47001812.html
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ただ横殴りの雨を防ぐことはできないため、木造の部材の朽廃が、確実に進んでいるように見えます。これ以上、朽廃させないためには屋内保管が望ましい。

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いわき市在京・地元各界交流の夕べ

いわき市在京・地元各界交流の夕べが、東京新橋の第一ホテルで行われました。いわき市出身で、東京で活躍されている方々をお呼びする毎年恒例のイベントだそうです。それと併せて、原田宗彦氏(スポーツマーケティング研究者、早稲田大学スポーツ科学学術院教授)をお招きして、「スポーツツーリズムによるスポーツ観光まちづくり」と題したセミナーに参加しました。

昨今、生涯スポーツが注目されており、トライアスロンを例にあげると、いつまでトライアスロンを続けるかというアンケートをとると、愛好者の8割が「いつまでも」、と答えるそうです。また、高知県の吉野川や群馬県の水上では、自然資源である川を利用したリバーラフティングがあり、水上だけで17もの業者がサービスを提供しています。田舎に外部から若者が集まり、体験をし、オカネを落としていく、という仕組みが地域経済へ好影響を与えています。日本全体では年間976ものマラソン大会が開催され、最も有名な東京マラソンでおいては、30万人が申込み、3万人が出場します。そのうち6-7割が宿泊を伴う出場者と考えられるため、飲食も相まって、その地域に大きなオカネが落ちることになります。ポイントは域内からでなく、域外から参加者を増やすことです(ちなみに、いわきサンシャインマラソンの市外からの参加割合は56%)。

<サンシャインマラソン 大会結果分析は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/23495678.html

スポーツツーリズムが他の観光と異なる点は、以下の点です。
1. スポーツを通じて、同じ思い・時間・空間を共有できる
2. 一体感・交流による経験に大きな価値がある
3. 一度出場した選手の多くが地域に愛着を持つリピーターとなりやすい

これを見越して、多くの自治体ではスポーツツーリズムの誘致活動をやっています。しかしひとくちにスポーツといっても、野球・マラソン・自転車等多岐にわたり、それぞれをバラバラにせず、常にアンテナをはり、人的ネットワークを作り、企画構想を練るため、複数スタッフによる専門部署を設けるところが多い。自治体によっては、スポーツツーリズムの誘致活動をシティセールスと位置づけ、教育分野のスポーツのみ教育委員会へ残し、その他の業務は全て経済局へ移管した自治体もあるとのこと。例えば石垣島トライアスロン大会では、専門職員を配置して誘致に努めた結果、二日間の開催で5.8億円の経済効果があったそうです(ちなみに、いわきサンシャインマラソンの経済効果は6.2億円)。

<サンシャインマラソンに伴う経済波及効果は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/24802043.html

キーとなるのは、域内に眠るスポーツのコンテンツ棚卸しとのこと。そしてキャッシュフローを生むように、磨き上げることだそうです。これは、以前観光庁の方のおっしゃていたことと重なります。それだけ重要だけれど、実行は容易ではないということの裏返しでもあります。

 <復興後の観光戦略は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/33593239.html

参加していた、ハダカのおもてなしダンサーとツーショットをいただきました。けっこうイケメンくんでした!

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磐城高校生 SSH研究発表会

スーパーサイエンススクール(SSH)に指定されている、磐城高校生の研究発表会に参加しました。SSHとは文部科学省が科学技術や理科・数学教育を重点的に行う高校を指定する制度で、福島県内では3校が指定されています。SSHでは、テーマに基づいて研究を行い、その成果を発表する活動などが行われており、いわき地域学会の主催の市民講座として、高校生が、津波班・天文班・鳴き砂班の3つのチームが発表しました。
 
・津波班:東日本大震災による四倉地区の津波被害の実踏破を行い、津波の被害を受けた地域を分析、実際に地形を模した模型を使った、津波の実験を行って、津波の被害を受けやすい地形を調査・報告しました。それをうけて、オリジナルの津波ハザードマップを作成していました。また、防波堤の形状による津波の減殺効果を、これも模型を使って実験を行い、調査報告しました。実験の様子は、ビデオ撮影を行い、当日ipadで実験の様子を再生していただいたので、津波が模型の上をどのように浸水したからわかって、納得感があります。
 
・天文班:自作の電波望遠鏡を作成しました。電波望遠鏡の回路設計図を入手し、はんだ付けし、機材を組み立てたオリジナルの電波望遠鏡です。なお製作費は、パーツ台の実費等で数千円とのこと。次にその自作電波望遠鏡を用いて、太陽から発する電波の有無を調べ、電波望遠鏡の観測が成功していることを証明しました。

・鳴き砂班:いわきの豊間海岸の鳴き砂が、なぜ鳴くかを研究しました。結論から言うと、石英の割合が高く、砂の粒子が一定にそろっていることが条件ということがわかりました。それを証明するために、複数の実験を組み合わせて、命題を証明する手法は、論理的思考力、創造性や独創性等が強く求められると思います。
 
これらの高度な研究テーマとその実験、証明は、生徒のやる気や能力もさることながら、指導する高校教師の資質が問われることをあらためて感じました。また、大学や研究機関等と連携し生徒が大学教授や専門の研究者から指導を受けたりし、関係機関等との連携して研究を進めたそうです。
 
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高校生が自分たちのチームが行った研究をボードで説明してくれ、私も一市民として聞き入りました。研究テーマが、オリジナルなので、まず創造性に目を見張りました。次にそれを証明するための手法、手順を考えることに、論理性を見つけました。そして、オリジナルの実験等を繰り返し、自らの仮説を証明する独創性も感じました。同様の思いは、他のオトナたちも感じたのではないでしょうか。姿かたちは高校生ですが、もう立派な内容でした。

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パワーポイントでのプレゼンも、臆することなく堂々とかつ、丁寧にやっていました。聞けば、研究活動を通じて、大学や研究者との間で何度も発表の機会があり、また高校生たちも、自らやった研究内容について研究者の指導ややりとりを通じて、自信を深めたということです。これまで私は、SSH事業を文部科学省の予算配分の都合とばかり思っていましたが、これほどまでにその予算が有効に使われ、高校生の理科・数学等の思考能力の向上に資するものだとは思っていませんでした。改めて、高校生のポテンシャルの高さと、学ぶ機会さえあれば生徒は無限に伸びる可能性があることを、認識した次第です。

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武雄市議会ではPCでのプレゼンが当たり前

武雄市に行政視察に行きました。驚いたのが、市議会議場が説明会場として使われていたことです。通常、行政視察の受入は、議会事務局が窓口となり、担当部局に説明のアレンジをし、説明は会議室を使うのが一般的です(いわき市もそうです)。武雄市の場合、(大きな会議室がないということもあり)、説明会場に市議会の議場を充てていました。

<武雄市図書館 operated by TSUTAYAは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/35886243.html

したがって、視察する我々が座ったのは、本当の議場の、本当の議員の個別席です。当然ですが、各議員の席札がありました。このように議場をオープンに使っているのは、他市で見たことがありません(いわき市も同様)。議場を使わないのは、「議場は神聖な場なので、一般利用はふさわしくない」ということを聞いたことがあります。よく考えると議場を使うのは、定例議会・臨時議会等、年間数十日程度。利用日数が低い議場の、積極的な活用をしておられました。

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市長の説明はプレゼン形式で行われ、正面に大型モニターを使ってパワーポイントで行われましたが、この形式は、本会議の議場でも同様だそうです。議員が質問に立つときには、大型モニターに数値やグラフ、写真等を投影して、議員や傍聴者等にわかりやすくしているそうです。いわき市ではモニターの持ち込みは先例がなく、ぜひともこれは、いますぐにでも導入すべきと感じました。

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議会事務局すべての席に、電源タップとLANケーブルがありました。議会中は、すべての出席者がノートパソコンを持ち込んで、進めているそうです。LAN環境にあれば、用語等の調べ物だけでなく、質問者のデータの出典や文献等を検索でき、非常にスピード感を持って議論を進めることができます。なお、いわき市では、議場へのパソコンの持ち込みが、議会の申し合わせによって、禁止されてきました(理由はわかりません)。一刻も早く、この先例を改正し、効果的に議論を進めるべく、PCの持ち込みを認めるべきでしょう。

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議員のデスクの下には、各種法令集や用語集が格納されていました。これも調べ物をするときに必須です。いわき市議会では、このような法令集を格納するスペースがありませんが、ぜひあったほうがよいと感じました。

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武雄市役所は、「フェイスブック課」(専門職員が張り付いて、市民からの投稿に対し、クイックレスポンスを返す)、「イノシシ課」(有害鳥獣であるイノシシをジビエ肉と捉え、逆に真空パックにして地元の目玉として売り出す)で有名です。その他にも、「こども課」「営業課」「食育課」「未来課」等の、ユニークな名称の課の看板がありました。ユニークさだけでなく、それらに関する担当をワンストップサービスにするという狙いです。

人口5万人の九州佐賀県の片田舎の市役所でここまでできるのか、その改善・改革意識に目が覚まされました。
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武雄市図書館 TSUTAYA 指定管理者 行政財産の目的外使用許可

武雄市図書館 operated by TSUTAYAの現地に行ってきました。本来は、館内撮影禁止なのですが、行政視察ということで市役所から特別に写真撮影許可をいただきました。

<前回ブログは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/35886243.html

書籍・音楽ソフト・映像ソフトのレンタル・販売店大手チェーン「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(以下CCC)を当館の指定管理者として運営されています。民間の書店である代官山蔦屋書店を手本にすることが特徴で、蔵書数20万冊(ちなみに、いわき総合図書館の蔵書は47万冊)、Wifi完備で年中無休です。この事例を全国的に「新しい図書館のロールモデル」にする意向を樋渡市長は説明され、実際に、追随しようとする自治体もいくつかあるようです。
 
平台に置かれた雑誌類は、購入可能です。図書館と書店は一体化していますが、貸出図書は黒、販売は白いサインで判別できます。
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特徴1:スターバックスがテナントとして入居し、館内自由にお茶をしながら読書できる
特徴2:Tポイントカード、セルフレジで図書が借りられる。本購入やレンタルビデオも共通のセルフレジで可能。
特徴3:図書館運営は、利用者視点でなされている(図書分類等)

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特徴の第一は、スターバックスが入居していることです。購入したスターバックスラテは、館内どこでも自由に飲むことが許されています(勉強室を除く)。実際、机の下には電源コンセントが設置され、お茶を片手にPCを使いながら調べ物をされている方を見かけました。なお、無料Wifiかつipadの無料貸出サービスもあります。

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このスターバックス店舗は、CCCが運営するテナントという位置づけです。整理すると、
・武雄市は、既存図書館の本体・躯体の改修工事費として、4.5億円支出
・CCCは、テナント部分の改装工事として、3.5億円支出
・武雄市は、市立図書館の運営につき、CCCを指定管理者として委託(武雄市からCCCへの委託料支払:年間1.2億円)
・CCCは、同時に武雄市から図書館の目的外使用の許可※を得て、蔦屋書店を設置(スターバックスやセルの書店、ビデオレンタル店を含む、CCCから武雄市へテナント家賃支払:800万円)。
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改装前の図書館運営費用は、1.2億円。それが365日オープン化による運営費用見積りが、約2.4億円(市が直接運営した場合のコスト積み上げの見積り)。それがCCCを指定管理者として運営委託することにより、委託コストが1.2億円になったそうです(平成24年度予算ベース。ただし、歴史資料館は委託外)。ただこれは副次的な効果であって、当初の目的はあくまでも、市民サービスの質・量の向上です。少なくとも市民満足度アンケートからは、それが一定程度実現できているであろうことが、推定できると思います。
 
※行政財産の目的外使用許可: 行政財産は、原則として施設の設置目的又はその用途以外に使用することができません。しかし、その用途又は目的を妨げない限度において使用を許可することができるとされています。
 
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DVD・CDレンタルコーナーのには、部屋全体360度、見渡す限りのDVD・CDが収蔵され、圧巻です。

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特徴2は、セルフレジです。図書館内の本が、司書ら人間の手を介さずに、自ら機械を使って貸し出し処理ができます。なお返却方法は複数あり、①図書館へ直接返却、②市役所等に備え付けてある返却ポストへ投函、③宅急便(送付料金は自前持ち)で返送等で、あくまで市民が利用しやすい方法を選択することができます。これもTSUTAYAのDVD返却方法から、学んでいることは明らかです。

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もともと持っているT-カードを用いて、私もセルフレジ体験をしてみました。タッチパネルで行い、非常に簡単です。手続きにかかる時間は1分程度。

(図書館利用の場合)
・貸出機手続き開始ボタン
・Tカードを読み取り機に入れる
・借りたい本を、読み取り機の上に置く(複数冊同時OK)
・確認ボタンを押す
・印刷された貸出票が出てくる
・完了(Tポイントが3ポイント加算)

(書籍購入の場合)
・セルフレジ取引開始ボタン
・Tカードを読み取り機に入れる
・買いたい本をバーコードリーダにかざす
・確認ボタンを押す
・クレジットカード決済か現金決済を選択する
・現金の場合、お札・コインを投入口に入れる
・領収書・おつりが出てくる
・完了
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この自動貸出機が非常に使いやすく、秀逸です。司書の方は、本の貸出業務に要する時間を削減でき、その分、本来の業務である、本の探し方相談や調べもの相談に乗ることができます。なお、従前の図書館に所属していた15人の司書等スタッフは、継続してCCCに雇用され、(最低5年間は、同待遇を約束)現在も、図書館等運営業務に携わっているそうです。その他、目的外使用部分で、54人の新規雇用があるそうです。

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図書館の本を借りるのに、既存のTカードさえ持っていれば、新たに武雄市図書館カードを作る必要はありません(これ、びっくりしました)。持っていない方は、新たなTカードを作るか、Tカードでない普通の図書館カードを選択できますが、97%の利用者がT-カードを利用されているそうです。なお、利用促進のため、図書館利用1回(1日1回上限)につき、3ポイントのTポイントが付与され、Tカード提携店でその獲得ポイントは利用可能です(館内のスターバックスもTカード提携店なので、早速利用可能)。

Tカード利用に関しては、情報漏洩の流出リスクがあるといわれていますが、Tカード側に渡される情報は、顧客名、利用冊数等4項目に限定され(著作名は非開示)、また現在のところ流出は1件もないとのこと。

Tカードの顧客数は4,500万人だそうで、これは発行枚数でカウントしている訳ではないそうです(発行枚数は10年間で1億3,000万枚に達した)。2枚持っている人は一人に名寄せをしたうえで、アクティブなお客さまだけを集計したところ、アクティブユニークな顧客が4,500万人とのこと。沖縄県ではすでに人口の5割を超え、東京や神奈川でも5割近くにまで上がっているそうです。

来場者数も以前は1日800人前後でしたが、なんと4,600人にまで増えたそうです。人口5万人の市で、1日4,600人です、尋常な割合ではありません。おそらく犬や猫までカウントしているはずです(冗談)。実際には、総利用者のうち市内利用者が4割(約2,000人)、市外利用者が3割、県外利用者が1割とのこと。利用者増に連れ、武雄市でTカードを持っている人の割合が41%から49%へ上がったそうです。

一般のTカードでOKなのですが、あえて!武雄図書館オリジナルデザインのカードも作れます。このデザインは、愛知万博のプロモーションを担当したグラフィックデザイナーの原研哉氏によるものです。

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特徴3は、図書館運営が、利用者視点でなされていることです。例えば、図書分類コードは図書館法に定められている50種類以上もの分類は用いず、代官山 蔦屋書店でもやっている身近な分類、生活分類を使っています。すなわち、一般の書店で持ちいられているような「旅行コーナー」「料理コーナー」「小説コーナー」等で、分けられています。下の写真は、料理部屋。料理に関する本がまとめて小部屋に集められています。

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店内には検索機がいくつか設置されており、図書館の本だけでなく、書店(販売用)の書籍やレンタルDVD・CDを検索することができます。ランキング機能もついており、今、図書館のどの分野で、どんな本が借りられているかがわかって、おもしろい。これまでの図書館にはない発想、消費者目線の使い方です。また図書館と書店、レンタル店の共通システムにより、複合店のメリットがここに出ています。
 
なお、一体化しているように見える図書館と書店の書籍の区分ですが、ディバイダーの色(白と黒)で図書館(レンタル)と、書店(セル)が分るようになっています。 
 
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館内の一番奥にある2Fの学習室は、ガラス戸で仕切られ、会話禁止・飲食持ち込み禁止です。資格試験勉強をされている方を見かけました。平日午前中に訪問したにもかかわらず、それなりの利用者がおり、週末に席数が不足するというのも納得感があります。

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私も、スターバックスラテショートサイズ340円を購入し、窓際席でいただきました。このスペースは会話自由とのことですが、やはり声のトーンを落として話されている方がほとんどでした。屋外テラスも利用可能です(屋外用ガスストーブが設置されていました)。

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利用者目線では、非常にうまくいっているように見える運営も、見方によっては以下のような反論・異論・懸念もあるようです。

・指定管理者制度導入の理由(反論:TSUTAYAのような会社は、指定管理者制度になじまない)
・指定管理者制度導入の手続きに不備(反論:根廻し不足だ。オレは聞いていない等)
・図書館サービスとその付属事業・目的外使用について(反論:公共施設に営利を持ち込むことは、けしからん)
・開館日増加・開館時間の延長と経費節減による図書館員の労働環境(反論:既存の司書15人の安定雇用は確保できるのか、賃金は保証されるのか)
・Tカード・Tポイント導入による図書館利用に関する個人情報の取扱い(反論:民間にビッグデータを渡して良いのか)
・Tポイントを付与することの行政サービスとしてのあり方(反論:特定企業への利益供与にあたるのではないか)
 
これに対し、ひとつひとつ樋渡市長が反論、もしくは建設的な提案を受け付けています。これまでの枠組みを変えていくというのは、非常に骨が折れるということを改めて感じました。利用者目線・市民目線を第一に掲げる樋渡市長を応援したいと思います。

感じたことをひとつ、いいたい。成功した事例を取り上げて、「この施設は素晴らしい」「勉強になる。参考になる」「さすが、行動力のある市長はスゴイ。ウチも見習いたい」というのは容易だし、口当たりも良い。私はそれに留まらず、当時、(一般の方が想像できない)施設のあるべき姿を、既存の常識にとらわれずに自ら考え、(一般の方がいいがちな)議論のための議論をあえてスルーし、当たり前のリスクを自らリスクテイクした市長のその姿勢から、どう学ぶかが肝心なんだと感じています。

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上は「キャットウォーク」と呼ばれる2階のせり出し廊下で、館内全景が見渡せます。なだらかに湾曲して、照明の上手さも相まって非常に美しい。実は書棚の本のすべてがホンモノではなく、美しく見せるための一部ディスプレイ用とのこと。このダミーの本が、将来的な蔵書増加に対応することになっていきます。

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※当分析は、提供された資料及びご説明いただいた内容を基になされたものであり、限定的なものです。また当方の事実誤認のおそれがあります。さらに当方の能力不足から、不十分な分析・稚拙な文章であることもお詫びします。

武雄市図書館 operated by TSUTAYA

武雄市図書館は、九州佐賀県にある武雄市の市立図書館です。一地方都市の市立図書館が注目されているのは、その運営が民間、レンタルビデオTSUTAYAを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブに委託されているためです。公共図書館とは思えない、洗練された館内と、スターバックスが入居し、自由にお茶を飲みながら本を読める居心地の良い空間を作り出していることで有名です。

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 この図書館構想は、2006年に市長となった樋渡啓祐氏の発案・主導により、CCCの協力を得て実現したものです。樋渡氏は、官僚から故郷の市長に転じた異色の経歴の持ち主です。テレビドラマ『佐賀のがばいばあちゃん』ロケーション撮影の誘致・自治体病院の民間譲渡・市役所内にフェイスブック課やイノシシ課を創設した、新しいアイデアがあり、かつ実行力のある方です。一方、(旧来の慣習にとらわれないため)、守旧勢力からの風当たりは、非常に強いと聞いています
 
<樋渡啓祐氏の市長パンチは、コチラ>
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武雄市立図書館構想は、樋渡市長がトップダウンで決断・実行したものだけに、私どもが訪れたときには市長自らパワーポイントを使って、30分あまり丁寧に説明していただきました。きっかけは、樋渡市長が、カンブリア宮殿というTV番組で、TSUTAYAが建設した、代官山TSUTAYA(代官山T-SITE、書籍・映画・音楽の複合ライフスタイルを発見できる場)の紹介を見て、これこそ、樋渡市長が考える図書館のあるべき姿と一致したことだそうです。

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その一ヶ月後、樋渡市長自ら単身で(随行員とTV取材ぶら下がりはいますが)、アポ無しで、 代官山TSUTAYAの視察に行きました。代官山TSUTAYAが面する旧山手通りで、たまたま(本当に)、カルチュア・コンビニエンス・クラブの増田宗昭社長が道ばたでくつろいでいるのを見つけ、さっそく立ち話をしたそうです(TVで顔を知っていた)。

以下、樋渡市長の説明そのままです。
樋渡「これをぜひ武雄につくって欲しい」
増田「人口5万人なんていうところでは出来ない」
樋渡「いや、もう決めたんだ。代官山TSUTAYAのコンセプトを、武雄市の市立図書館に持ってきたい。ぜひ協力をお願いします」。 
増田「承りました」。
樋渡「・・・本当に、承って良いのですか???」
増田「私も男です。」

どうも、元来増田社長は、文化の創造(カルチュア・コンビニエンス・クラブの創業理念)に、書籍は今後、これまで以上に重要な役割を持つであろうと予想し、またそれは民間ベースで主導するには荷が重いと、従来からお考えがあったようです。そこに、自治体首長から、直接の依頼が舞い込んできたため、まだ先例がないという不確実性はあるものの、話に乗ったということだそうです。

CCCの増田社長には、こういった経験がかつてあります。それはTカードができたときです。当時は従来のTSUTAYAの会員カードが1800万枚ほど発行されていたので、顧客に「どこでポイントが貯まったら嬉しいですか?」ということを聞いてみました。するとガソリンスタンドという声があったので、ENEOS(を展開している現JX日鉱日石エネルギー)へ行って、「TSUTAYA会員はもうすぐ2000万になります。ENEOSカードを懸命に広げていらっしゃいますが、TSUTAYAのお客さまに“ポイントをあげる”と言ってくださるだけで2000万人がお客さんになりますよ」と話したところ、「本当か?」と。で、「本当です」と言った瞬間、当時のENOES渡文明社長が「OK」を出し、それではじまったのがTカードだそうです。面談自体は1回で決まったとのこと。

こうして出来上がった図書館は、年中無休のため、市民が毎回訪れる事前に、図書館の休館日を調べる必要はなくなりました。また開館時間・営業時間は、9時から21時までのため、仕事帰りに立ち寄ることが容易になりました。既存の制度の壁を打ち破ろうとする首長と、ビジネスリスクを負っても創業理念を貫こうとする、ベンチャースピリットを持った、変わった2人の男がいなかったら、今の武雄市図書館は実現しなかったことを、改めて理解しました。

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実は、樋渡市長が市長就任以来、図書館の開館時間の延長や、開館日の拡大に常に取り組んできました。例えば2006年に、それまで18時閉館だったのを、19時まで1時間延長を実現しました。図書館は教育委員会の所管なので、毎回、市長は教育長らと、折衝を重ねてきましたが、各方面から強い抵抗により限界があったそうです。

2012年5月 市議会の承認を得ないまま、株式会社カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を指定管理者にすると発表
同年7月 指定管理者選定委員会開催、臨時議会でCCCを指定管理者とする承認
同年8月 CCCとの協定書締結
同年9月 定例議会で各種承認
同年11月 翌年3月31日まで、全面改装工事のため閉館
2013年4月 改装工事完了し、CCCを指定管理者とした運営が開始

上記を見れば、いかにスピード感を持ってコトが運んだか分ります。逆に言えば、既存の進め方に慣れ親しんだ守旧派からは、「オレはそんな話を聞いていない」「根廻し不足だ」「議会軽視だ」等の意見が噴出したそうです。

しかし完成後、利用者アンケートでは、非常に満足している・満足している方の割合が8割にも達し、不満足の方は2割を切っているそうです。またその理由も、(人気により来訪者が増えたため)駐車場が少ない、席数が少ないといった嬉しい悲鳴も含まれるそう。他県からの来訪者や、行政関係者の視察も多いそうで、私が訪れた日には、10組以上の行政視察団が訪れるほどでした。実際、希望する視察団をすべて受入れることは、マンパワー的に困難なため、原則視察受入は、水曜日木曜日に限定し、また視察団は武雄市内に宿泊することを条件に受入れているそうです。このような視察観光?需要を市内に新規発生させたことも、図書館運営成功の副次的効果といえるでしょう。

<試算>行政視察受入のざっくり経済効果
行政視察団10名 × 10団体 * 2回/週 * 52週間 = 延べ人数10,400名
宿泊・飲食支出1万円/人 * 10,400名 = 1億円 

武雄市が図書館改装に要した費用は約4.5億円、TSUTAYAへの指定管理者委託費用が1.2億円/年だそうです。副次的効果だけとってみても、(一概にはいえませんが)非常に良い。それもこれも、アイデアが「とんがっていた」からこその効果です。

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次回は、図書館内部の設備について、書きたいと思います。

<武雄市図書館 operated by TSUTAYA 2は、コチラ> 
http://www.mikito.biz/archives/35932399.html

医師不足の解消は、福島県・県立医大には頼れない

医師不足の解消は、福島県・県立医大には頼れないことは、議会で、昨年私が発言しました。それを裏付ける統計調査が、厚生労働省から、昨年末に発表になりました。

平成24年医師・歯科医師・薬剤師調査によれば、本県の医療施設に従事する医師数は、178.7人/10万人で全国第44位となっています。すなわち下から数えて、全国第4位!です。惨い。いわき地区だけでみると、162.0人/10万人とさらに惨い状況です。医療の質は比較が難しいですが、医療の量は比較できます。全国第1位の京都府で296.7人/10万人に比べて、ざっくりといって半分の水準です。

福島県内の小児科、産科及び麻酔科については、医師数が前回調査と比較して、いずれの診療科も減少しています。また、10万人あたりの医師数も全国平均を大きく下回っており、医師不足が深刻な状況にあります。

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平成25年度福島県内の臨床研修病院における採用者数77人のうち、福島県立医科大学卒業生は13人だけだそうです。県立医大生も卒業してしまうと、県外で研修する方も一定程度いらっしゃるようです。

このような現状を見るに付け、いわき市の医師不足解消にあたって、福島県や県立医大に頼ることには無理があります。認可ベッド数を決めたりする地域医療計画を策定者は県ですが、上のデータから、県の医療政策が100%完璧だと自信を持って言える方はいないはずです。これまでうまくいっていなかったことを県に責任転嫁することは容易ですが、それでは将来の建設的な政策に結びつきません。いわきはいわきのスタンスで、(県を過度に頼ることなく)医療政策を考えなければ、市民の健康管理について「未必の故意」といわざるを得ません。
  
<いわき市に医学部を誘致したいは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/35884943.html

県立大野病院事件 福島県はいまからでも間違いを認めるべき

県立大野病院事件とは、2004年12月に双葉郡大熊町の福島県立大野病院で帝王切開手術を受けた産婦が死亡したことにつき、手術を執刀した同院産婦人科の医師加藤克彦被告が、業務上過失致死と医師法違反の容疑で2006年2月に逮捕、翌月に起訴された事件です。最終的に2008年、福島地方裁判所は、被告人の医師を無罪とする判決を言い渡し、確定しました。

この事件は、医師であれば誰でも知っている常識中の常識ですが、一般にはそれほど知られていない。というよりも、コトの重大さが認識されていないと思います。すなわち、組織体である公的病院、もっといえばそれを運営している福島県が、ひとりの医師個人を守らず、事件の調査を警察任せにし、医師個人を警察に突き出す形にしてしまったことです。これは、医師関係者に大きな衝撃を与え、当時各医師会が反対声明を出しました。同時に各医師、各研修医がそれぞれ、医療行為にあたって「逮捕リスク」ということを考えなければならないということを、初めて認識させられた事件でした。改めていいますが、医師の責任が議論になるときに、「県立大野病院」が話題にならないことはない、すなわちそこには、風評(というよりも、その事実ですが)により、医師にとって強力なネガティブイメージにがあるわけです。

<当時の日本医師会の見解>
http://www.med.or.jp/nichikara/fseimei/

私見では、以下の点が大事な点かと思っています。
・医師個人が、医療行為で刑事告発され、あまつさえ「逮捕」されたこと
・患者はケガをしている、もしくは病気等で弱っている状態で医師に診察されるのであって、通常の健康体ではない
・ヒトの体には未知の部分や個体差があり、すべてを科学的に把握できない
・医療ミスが顕在化してから、医師を責めるのは後出しジャンケンのようなもの
・医療行為自体が、(ヒトの体にメスを入れるということから)、刑事事件になじまない

これにより、医師や研修医が、逮捕リスクのある産婦人科を選好しなくなった、また福島県を就職先としてリスク回避するようになったという見方をされる方もいるそうです。医療ミスを防ぐためのペナルティの一つとして、刑事訴追制度があるのは理解しますが、そのことにより、医療現場の臨床医師(もしくは経営体としての病院として)がリスクの高い症例を受入れないというインセンティブが働いてしまうのは事実でしょう。

福島県は、これまで明確に誰でも(特に若い医師)に理解できるように、当時、医師個人を刑事訴追から守れなかったことを謝罪してきませんでした。もし、これが医師不足の遠因のひとつになっている可能性があるなら、いまからでも、今すぐにでも間違いを認めるべきだと思います。もしこのような事件が起きたなら、組織体として福島県が全責任を持って、患者に向かい合って責任をとる、と宣言しなければ、各医師がすでに持つ強力なネガティブイメージは払拭できません。

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出典: 福島県立大野病院HPより
 

いわき市に医学部を誘致したい

いわき市に、医師不足解消のため、医学部・メディカルスクールを誘致したい。現在、いわき市内にどれくらいの医師が不足しているかというと約200名以上で、「深刻」といってよい状態だからです。

<震災前の医師不足>
http://www.mikito.biz/archives/34412222.html
<震災後の医師不足> 
http://www.mikito.biz/archives/35794977.html

 この10年間つるべ落しに医師の市外流出が続いており、震災後もそれがさらに顕著になっており、地域医療の崩壊一歩手前という状況です。救急車を呼んでも、受入れ先の病院探しの手待ち時間(いわゆる、たらい回し)により、医療機関到着までの時間は、消防署から現場到着までにかかる時間の3倍以上となっています。特に、市外からの避難民・原発作業員等が純増しており、それに対する医療サービスの手当てがなされていない状況にあります。

 いわき及び福島県浜通り及び茨城県北部地域の医療の将来は、これまでの地方医療計画等に基づく、既存の政策の延長線上にはありません。問題の本質に焦点をあて、それぞれの医師が地域医療機関で従事したくなるような仕組み作りをしていかなくてはなりません。そのためには、数十名単位の医師を毎年輩出する、医学部・メディカルスクールを、いわき市に誘致したい。これまで、医学部の新設は、1979年の琉球大学が最後に30年間以上も認可されませんでしたが、昨年末に安倍首相が、復興支援のために東北地方に医学部を新設するよう下村文科相に検討を指示を出しました。今年5月が、その応募の当面の期限とされており、ぜひいわき市もそれに応募してほしいと思います。

 そのためには、いわき市全体を上げての新設誘致の活動が必要です。特に、市長・市長部局の積極的な活動及び用地提供等を含む条件の整備等が求められるでしょう。また市民からの賛同も求められるでしょう。既得権益を守りたい、もしくは既存の枠組みを維持したい一部の勢力の反対もありますが、市民生活にとって優先順位が高いのは何なのかを考えれば、 自ずと答えは見えてくるはずです。

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 <過去の他市での、医大新設の動き>
 http://goo.gl/GP0ElI

巣鴨信用金庫本店 おもてなし処

とげ抜き地蔵で有名な巣鴨には、巣鴨信用金庫本店があります。四の市といって、下一桁に4が付く日(すなわち、4日、14日、24日)には、巣鴨の街は、とげぬき地蔵尊の縁日で賑わいます。巣鴨信用金庫では、4のつく営業日に本店3Fを「おもてなし処」として開放し、誰でも自由にくつろげるサービスを実施しています。

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おもてなし処の開店とほぼ同時に、本店3Fは埋まっていきます。お楽しみ演芸会で、良い席をとるために早くから来店されるのでしょう。
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おもてなし処では、無料!でお茶1缶とおせんべいが配布されます!巣鴨信金様、太っ腹!もちろんせんべいは、地元企業のものを使っています。確認してませんが、地元企業とタイアップして(せんべい屋さんにとっては、宣伝になります)、WIN-WINの関係になっていると思います。

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毎月一回、「おたのしみ演芸会」を公演し、若手落語家による落語や講談を無料で開催しています。これを目的に、巣鴨に来る高齢者も多いと思います。

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当日は本店従業員総出で、一般のお客様を迎えます。当然ながら、預金者でもなく、取引先でもない方がほとんど。それであっても、分け隔てなく、笑顔で迎えます。なかなかできることではないと思います。

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お茶、せんべいのサービスを、ひとりひとり手渡しでやっていました。

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本店3階ホールでは、地域企業・団体様を出展者とした「すがもビジネスフェア四の市」が年に2回開催されています。毎回、約20企業・団体様にご参加いただき、約3000名を超える来場者があるそうです。
http://www.sugamo.co.jp/shared/pdf/yonnoichi_01.pdf

今日は、取引企業は新製品を発売したということで、新商品の紹介と販売がなされていました。これほどまでに地域に愛され、全力で取り組む信用金庫は数少ないと思います。巣鴨商店街が元気なのも、巣鴨信金様の果たしている役割が大きいと感じました。口では地元重視という金融機関は数あれど、ここまで具体的に取引先の活動を応援する金融機関を知りません。地域に根ざす信用金庫のあるべき姿を、ここに発見しました。

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山菱水産 超低温冷凍倉庫 訪問

小名浜芳浜にある、山菱水産様の本社・冷凍倉庫にお邪魔しました。いわきでも有数の冷凍水産加工業者で、その特徴は、冷凍マグロに特化しているところです。この本社と、小名浜倉庫の2カ所の超低温冷凍倉庫を持ち、その合計容量は1万トン近いそうです。

震災による津波で、主力工場の一つであった中之作工場が、被災し流されてしまったことを機に、こちらに新工場を建設することになったとのこと。建設コストは、冷凍機械を入れると数十億円。ここにおいて、中小企業等グループ施設等復旧整備補助事業 、いわゆるグループ補助金制度が後押しになったそうです。

新倉庫の冷凍機械は、前川製作所の製品で、エアサイクルを用いた超低温領域(-50~-100℃)を創出する最新の冷凍システムです。従来のクーリングタワーによる冷却よりもランニングコストの点で優れているだけでなく、オゾン層破壊係数、地球温暖化係数ともにゼロの空気が冷媒のため、地球環境負荷はまったくありません。 超低温領域(-50~-100℃)において、従来の蒸気圧縮式フロン冷凍システムより、最大50パーセントの省エネ、CO2排出量削減が可能とのことです(出典:前川製作所HP)。デフロストの回数も少なくて済むとのこと。

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山菱水産様HPによれば、取り扱い商品のうち過半が、まぐろ加工品・冷凍まぐろ品。どのように加工が行われるか工場・倉庫内を見学させて頂きました。まず驚いたのが、衛生管理の水準の高さです。
・本社建物に入館の際には、靴を脱ぐ(土を持ち込まない)
・食品加工場に入る際には、衛生防止・マスク・専用長靴着用
・エアシャワーで衣服のほこりをとり、さらにコロコロ(ガムテープ)で念入りに落とす
・殺菌プールで、長靴を消毒
・温水が出る手洗い場で30秒、専用洗剤でブラシを使って爪の先まで洗う(かなり念入りな洗浄マニュアル)
・加工種類・保管目的ごとに部屋に分かれていて、それぞれ違う温度管理がなされる
・部屋の仕切りの開け閉めは、直接手を触れさせず、センサーで開閉
(触れることによる、菌増殖を防ぐ)

大まかな流れは、一定の加工がなされた超低温状態のマグロサク→水で表面を洗う→不具合のある表面を切り取る→凍った状態のままスライスもしくはネギトロミンチ加工→パック包装やトレー状態で出荷、です(商品による)。

作業されている、職員の制服の背中には、大きな文字で名前が書いてあり、一目で誰が作業しているかわかります。超低温(-60℃)の冷凍倉庫の中も見学させて頂きました。寒いというより肌が痛くて、とても10分といられない環境です。倉庫作業員は完全防寒されたフォークリフト等で作業するのだそうです。なお、こちらは、保税倉庫扱いになっており、こちらに保管されている冷凍品は関税がかかっていない状態。出庫の際に、社内で通関に必要な書類を用意し、手続きを経て出庫作業となるそうです。

山菱水産の最大の特徴は、水産物の保管・加工・流通に至るまでを一社で完結するトータルなシステムということ。すなわち海外のマグロ生産者から買付けを行う際に、商社に丸投げせず、自社で輸入・通関を切り、保管も行います。ネギトロミンチ加工/スライス加工も社内で行い、スーパーや回転寿司チェーンへ出荷するわけです。通常であれば、この流れに何社も介在がなされるところ、山菱水産で完結するため、スピーディかつコスト的にも優位に立つことができるわけです。
 

<取扱いシェア(カテゴリー別)>

1.まぐろ加工品(ねぎとろ・スライス)・・・45%

2.冷凍まぐろ類(ブロック・サク)・・・35%

3.鮮魚・鮮凍品(カツオ・サンマ・他)・・・20%

取り扱いシェア円グラフ

出典:山菱水産様HPより転載

各生活協同組合様へ出荷予定のネギトロ製品を見せて頂きました。真空パック詰めされ、生産者には、しっかりといわき市の「山菱水産」の名前が刻印されていました。
 
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世界から直送された冷凍マグロは、現地で凍結され日本へ運ばれてきます(例えば空輸)。ただ、で釣られたマグロは通常、暴れるのでその直後のマグロの体温は30℃を超えることもあるそうです。では商品価値を下げないためにどうすればいいのか。冷凍を一度に限ること(ワンフローズン)※など仕入れ、加工、流通までのすべてを行えば、その水準を保つことができると考えたそうです。

※ワンフローズン マグロなどを冷凍保存する際、冷凍を複数回せずに、一度だけにとどめることでおいしさを保つ手法。解凍や冷凍を繰り返すと細胞膜が壊れてしまうため、味や鮮度が落ちることにつながる。
 
言うは易し、行うは難し。取引業者を含め、説得に相当の時間と工数がかかったことは想像に難くありません。 その成果が着実にあがってきており、各生活協同組合や、回転寿司会社と安定した関係築いているようです。他社がちょっとやそっとのアイデアでマネのできるシステムでないことを、改めて感じました。

いわき市の医師不足 272名 震災前よりも悪化

昨年の12月にいわき市内の百名単位の医師不足数の実態を、私は議会で報告し、市もそれを認めました。この根拠は厚生労働省の公開資料から試算しましたが、統計調査時点が東日本大震災前の平成22年12月末のものでした。この度、大震災後の医師流入・流出を反映した平成24年12月末時点のデータが開示されましたので、いわき市の医師過不足数を試算し直しました。

<いわき市の勤務医不足 200名は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/34412222.html
 
•日本の人口128百万人に対し、全国の医療施設従事医師数288,850人
•人口に対する全国平均医師数割合は、10万人あたり237人
・いわき市内の平成24年12月末時点の医療施設従事医師数は、535人 
•いわきの人口328千人及び市内の避難民・原発作業員30千人に対し、全国平均医師数から理論的な過不足数を試算

その結果、全国平均と比べ、いわき市民ベースだけで205人、避難民等を含めたベースでは、272人の医師が不足していることが分りました。本当であれは800人の医師がいてもおかしくない状況なのに、500人強しかいないわけですから、明らかに震災前よりも医師不足は悪化しています。もはや、緊急事態です。どう考えても放置できません。待ったなしの状況です。

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これまで、いわき市は有効な手を打ってこなかった、正確には、いろいろ活動しても成果を出してこれませんでした。下図のとおり、2006年からつるべ落しのほうに、いわき市内医師の市外への流出が続いており、震災後もさらに減少を続けています(単位:人)。これまで、それに対して効果的に対処して来れなかった医療計画策定者(福島県・いわき市等)の責任は重いと思います。

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出典:厚生労働省 医師・歯科医師・薬剤師調査

東北大や県立医大から数名の医師を派遣してもらうだけでは、もはや焼け石に水の状態という見方もあります。医師不足の本質を捉え、その対策を打つことが必要です。

<いわき市に医学部を誘致したいは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/35884943.html 

シンガポール セントーサ島 SEA Aquarium

リゾートワールド・セントーサに、海の生物に親しむ総合施設「マリンライフ・パーク」がオープンしました。この施設は「水族館パート」と「遊園地パート」の二つに分かれており、水族館側が、このシー・アクアリウムで世界最大級の海洋水族館です。最大の見せ場は、36メートルの大パノラマ水槽「オープン・オーシャン」で、世界最大だそうす。
 
葛西臨海公園水族館のマグロの群泳のような目玉はないものの、何せ世界一の大きさ、家族連れやカップル等が水槽に見とれていました。 
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この水槽は、幅が36メートル、高さが8.3メートル。世界最大級の海洋水槽です。悠々と泳いでいるのは、全長8メートルにもなるマンタや2メートルを超えるハタ、ナポレオンフィッシュなどです。水槽の前には、じゅうたん敷きの座席スペースがあるので、思い思いに座って見渡す限りの魚たちの世界を堪能できます。
 
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上手だなあと思うのは、光の使い方です。水槽が際立つようにライトを落し、一部分をスポットライトで照らす。清潔な館内と合わせて、デートスポットにぴったりではないかと思います。

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円筒型の大きな水槽があり、テーブル珊瑚の間をチョウウオなどの美しい魚たちが泳いでいます。南洋の魚たちが泳ぐ筒状の水槽は、まるで宝石箱のようで、美しい。

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なんと、水槽内にはクリスマスツリーが!クリスマスシーズン向けの遊び心が楽しいです。

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トンネル水槽では、ジャワ海とカリマタ海峡の魚たちが展示されています。難破船のディスプレイが横たわり、その間をコバンアジやツバメコノシロや鮮やかな熱帯魚たちが泳ぎまわります。

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水槽内にサンタクロース発見!遊び心満点です。それにしても観客に向けてサンタがピースサインというのは、開けっぴろげで、笑うしかない。

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足元には、アンダマン海を再現したガラス張りの床です。すぐ下の足元を魚たちが横切っていく様子が面白い。

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館内では、キレイなお姉さんが、子供向けのゲームをしてくれて遊んでくれました。
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こちらは、魚の名前のクロスワードパズル。見学者を飽きさせてない工夫をいろいろなところに発見しました。
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シンガポール セントーサ島へボードウォークを使って徒歩で渡る

シンガポールのセントーサ島は、IR(Integrated Island Resort)としてリゾートの島とされており、通常はモノレール、タクシー等で入島するのですが、あえて徒歩で渡ってみました。本来、島なのですが、モノレール・道路の橋がかかっており、徒歩でも行けるんです(あまり、やる人はいませんが)。セントーサボードウォークという、板張りの遊歩道になっていて、15分くらいで渡河できます。

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一部は、屋根がかけられていてスコール時でも安心。両サイドが緑化されています。案内板もあって、安心。

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動く歩道も(ほんの一部ですが)あります。

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セグウェイを使ったパトロールを発見。セントーサ内は広いので、ある意味、非常に使い勝手がよいのかもしれません。どうして日本ではセグウェイ導入に(過度に)慎重なのか理解できません。既得権益防御の香りがします。良いモノは良いと、公平に判断することが、一般消費者、国民のためになるという姿勢が、シンガポール政府にあると思います(政府の独断による判断ですが)。

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ボードウォークからは、マウントフェーバー駅からセントーサ島中心へ渡る、ロープウェイが見えます。モノレールができる前は、こちらが主流でしたが、もう過去の遺物、ロープウェイからの眺望は素晴らしいので、残しているのだと思います。

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セントーサの対岸は、VIVO Cityという商業施設になっています。地下鉄直結で、モノレールの起点でもあり、賑わっています。南側が海に面し、その面に沿って横長のこの商業施設からは、親水公園と一体になっており、いい雰囲気です。2-4階の南側テラスからは、海を一望できます。個人的には、2016年春に小名浜に開業予定のイオンモールは、VIVO Cityのコンセプトを参考にして欲しいと思っています。

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シンガポールは、港湾工業都市の側面も持っています。岸壁に設置されているガントリークレーン(コンテナ積み出し用施設)は200基近いと言われています(なお、東京港の大井埠頭、青海埠頭は30基強)。セントーサへわたる道すがら、それを感じることができます。

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タクシーでセントーサ島に渡るのが、一般的かもしれません。街なかから10数ドルで到着するので、人数によっては、モノレールを利用するより安い。渡河道路は、信号も渋滞もないので、あっという間についてしまいますが、島に渡る瞬間は、ワクワク感があります。

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モノレール利用の場合は、島の地上部分に付きますが、車両の場合は、島の地下に誘導されます。

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島の地下には、巨大な地下空間、地下駐車場になっています。よくこんな巨大なものを作ったな!という第一印象です。

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よく見るとタクシープールへ誘導されていくタクシーが多数走っています。たまたま平日着たから混雑していないモノの、週末は、この迷路のような誘導路いっぱいにタクシー待ちするかと想像すると、卒倒しそうです。

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シンガポール Garden by the Bay クラウド・フォレスト

ガーデンバイザベイには、フラワー・ドームとクラウド・フォレストという2つの透明なドームがあり、それらはキャノピーという傘でつながっています。シンガポールは、スコールが多く、また赤道直下の日差しが強いので、公共の場には、このようなキャノピーをつけることが、流行っています。

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巨大なガラスのドームの中に足を踏み入れると、目の前には高さ35mの人工の搭がそびえ立っています。その頂上からは人工の滝が流れ落ち、さらに山からは霧(ミスト)が噴射され、幻想的な光景に圧倒されます。見方によっては、巨大な山を人工の雲が取り巻いているようにも見えます。太陽光が乱反射して美しい。ドーム内は、肌寒いくらいの温度、湿度に保たれ、高山の気候を再現しています。
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人工の山の中心に設置されているエレベーターで頂上に上ると、そこには「ロスト・ワールド」と名付けられた空間がです。中央には池があり、これが滝の水源です。頂上は標高2000mという設定なので、周囲には高山のランやシダなどが植えられています。雲の向こうにはドームのガラス越しにマリーナ・ベイ・サンズを身近に観ることが出来、近未来的な眺めです。ガラス張りの天井から差し込む常夏の陽光をいっぱいに浴びながら、寒冷な高山地帯を体験できるという、不思議体験です。

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山の周りはボードウォーク(散策路)が巡らされ、来場者は山の中にあるエレベーターで頂上近くまで上がってから、標高1000m設定の入口まで、散策路を森林浴をしながら歩いて降りていきます。

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透明なドーム天井越しに、対岸の市街地が見えます。これまた近未来的な絵柄です。

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人工の滝の裏側に入ることができます。滝の裏側から見る市街地という絵柄も、ここでしか見ることができないでしょうね。
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シンガポール Garden by the Bay フラワードーム

Garden by the Bayの一角にある、フラワー・ドームです。ガラス張りのドームの中は、涼しくてさわやかな空気なので、外気の熱気・湿度との差にビックリします。ここは赤道直下の常夏・高湿度にもかかわらず、高度な空調技術で、地中海や南アフリカやカリフォルニアなどの、冷涼かつ乾燥した地域の春を再現したアトラクションだそうです。

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広大なドームの内部は、一段低くなったところにある大花壇を中心に、バオバブの森、オーストラリアの植物、南アフリカの植物、地中海の植物、カリフォルニアの植物、オリーブの森等が配置されています。世界各国の珍しい木々・花々が凝縮されているため目移りして、もうどこの地域の植物なのか、何が何だかわからない(笑)。
 
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ちょうどクリスマスシーズンだったので、トナカイ?を模したオブジェに、緑と赤の配色がされていました。

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コスプレの5人組を発見。おそらく地元のシンガポール人だと思うのですが、撮影会?をやっていました。カワイイというよりも、、ちょっと微妙でした。

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シンガポール Garden by the Bay スーパーツリーグローブ OCBCスカイウェイ

シンガポールのGarden by the Bayを見て来ました。ここは、マリーナ・ベイ・サンズの横にある植物園で、2つのドーム形の植物園と、バオバオの木を模したような「スーパーツリーグローブ」と言われる、高さ50mの奇妙な人工の木の群生があります。マリーナベイサンズの対岸にありますので、MRT(MRTベイ・フロント駅(Bay Front・サークル線)で、行きました。

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スーパーツリーグローブの間は、OCBCスカイウェイと呼ばれる、空中散策路があり、そこから見る景色が素晴らしいです。高さ30mくらいあるので、高所恐怖症の方はちょっとお勧め出来ませんが、そうでなければかなりの非日常体験で、楽しめます。

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ツリーに登るには5SGD支払ってエレベータを使いますが、階段もあります。
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外側からは、巨大な木に見えますが、内側はコンクリート製の搭と、その回りに植物が巻き付けられているのがわかります。今は竣工直後なので、隙間が見えますが、次第に葉や茎が生い茂り、搭と緑が一体化させていくつもりの用です。天空の城ラピュタに出てくる、天空の街を連想させます。

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こうしたものを都市の中に置こうという、政府の発想に驚かされます。都市デザイナーでのアイデアはともかく、それを承認、実行する政府公務員の柔軟な対応に、うらやましささえ感じます。果たして、日本でこのような発想が採用されるだろうか、と考え込んでしまいました。

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香辛料のサフランを彷彿とさせてくれます。

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シンガポールは、東京23区程度の広さしかない都市国家です。公園からは、商業港のガントリークレーン群が遠望できます。シンガポールは、今でも上海と、貨物取り扱い数で世界1.2位を競うフリーポートなのです。

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Garden by the Bayからは、すでに超有名となったマリーナベイサンズを見上げることができました。開業以来、ホテル稼働率は90%を下回ったことがないそうです。一般的なビジネスホテルで稼働率80%が、高稼働の目安といわれていますので、いかに運営がうまくいっているかが分ります。

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新川の堤防

最近、新川の堤防をジョギングしています。ゆっくり走っていると、河川内で今まで見過ごしていた、いろいろなものが見えてきます。河川と堤防について、ちょっと考えてみました。

堤防によって洪水氾濫から守られている住居や農地のある側を堤内地(ていないち)、堤防に挟まれて水が流れている側を堤外地(ていがいち)と呼びます。通常時に、水が流れているところが低水路(ていすいろ)と呼ばれ、河川敷といわれるところが高水敷(こうすいじき)と呼ばれます。新川では、堤防の上もしくは、高水敷部分に、舗装がなされ、歩行者用及びサイクリングロードとして、利用されています。ただ、サイクリングロードと呼ぶには、ちょっと難があります(これについては、別途調査したい)。

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河川にたくさん設置されているものに、「水門」があります。場所によっては数十メートルおきに設置されています。正式には、樋門(ひもん)といいます。その主たる役割は、堤内地の雨水や水田の水などが川や水路を流れ、より大きな川に合流する場合に、合流する川の水位が洪水などで高くなった時に、その水が堤内地側に逆流しないようにするためです。堤防を分断してゲートを設置する場合、その施設を水門と呼びます。水門を堰と混同される場合がありますが、水門はゲートを閉めた時に堤防の役割を果たします。

堤防の管理者は福島県、いわき市においては、合同庁舎内にあるいわき建設事務所が担当になります。ただ、大雨が降り、実際に水門の開け閉めをする必要があるときは、各地域に連絡し、地域にやってもらっているそうです。 
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逆にいえば、大雨で水が逆流する可能性がなければ、水門は開けっ放しになるわけです。水門によっては、川の漂流物が堆積してしまっているところもありますが、これはこれで仕方のないことなのかもしれません。2級河川は、県が管理することになっていますが、その流域だけで数十キロにも及ぶため、すべて県が日常清掃まで行うことは現実的でもありません。

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橋桁には、「通報水位」「警戒水位」「避難判断水位」「計画高水位」等の表示があるところもあります。これは市民が、それぞれの判断の目安とするためのものだそうです。県は、高水位時に市民に対して避難誘導する役割はなく、水位情報を市に通報するだけです。避難計画やその誘導は、市の役割です。

いわき市が、避難準備勧告・避難指示を発令したのは過去5年間に、たった4回のみ。
平成21年度:発令なし
平成22年度:発令なし
平成23年度:平字七軒地区(3世帯)、小川地区(176世帯)
平成24年度:錦町須賀地区(13世帯)、四倉町市下仁井田地区(10世帯)
平成25年度:発令なし

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新川・夏井川には、その堤防と河川敷を利用して、内郷-平-夏井-海に至る、舗装されたサイクリングロードがあります。いや、「あること」になっています。きちんと整備されていれば、自転車愛好者だけでなく、一般市民の遊歩道にもなり、子供が安心して遊べ、市民の健康増進にも役立つという、非常に魅力的なものです。しかしながら、舗装が破損や隆起・陥没している箇所があったり、橋脚により、階段を利用しなければ、もしくは自動車道を横切らなければならない箇所があり、自転車にとって危険で、とても「残念な施設」になってしまっています。

いずれも路面の適切な舗装管理や、斜面路の整備により、自転車・歩行者にとって間違いなく魅力的な施設に変貌できます。これは河川管理者である県が行うべきものではなく(県の役割は、治水なので)、市民サービスの一環ですから、いわき市がやるべきものです。街の魅力を上げるためにも、ぜひとりくんでいきたいと思います。

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県は治水が担当ですが、景観に配慮し、河川敷の美観に取り組んでいる箇所もあります。下の写真は、県の予算で河川敷をベンチ状にしたものですが、こうした取組みはごく一部です。
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昨今はコンクリートで固められた水路への反省から、水が流れているところが低水路部分に、木の杭を打ち、水辺を演出しているところもあります。そのようなところへは水鳥がいたりします。

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河川敷に花が植えられていました。これは、河川愛護団体が行っているもので、いわき市では60余りの団体が自主的な美観活動を行っているそうです。本来であれば、河川敷に勝手に草木を植えてはなりませんが、管理者である県に届けた上で、こうした美化活動をしているそうです。杓子定規に、県の管理だから、美化も含めて何でも県にやらせるということでなく(実際、不可能ですが)、地域住民ができる範囲で、美化活動をしていくということは、積極的に褒められるということが、コモンセンス化していくといいなと思っています。

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海は誰のものか 東日本大震災と水産業の新生プラン 小松正之著

著者は、三陸の漁村で育ち、水産庁入庁後は、30年間水産資源管理に携わってきた幹部です。本著は、その著者が提言する、復興と水産業全体の新生プランになっています。日本の水産業は今度の東日本大震災が起こるずっと前から衰退の一途を辿ってきました。長年にわたり、資源の悪化・価格の低迷・経営悪化が進行し、その結果漁業者の高齢化・後継者難が生じています。一方、海のレジャー化により、釣り・磯遊びの遊漁者やダイバーと漁業者や、洋上風力発電事業者との間で、海面利用にあたっての軋轢の生じています。現状の法制度とシステムでは、資源が悪化し、新たな参入も期待できず、立ちゆかなくなるところを、国民の税金である補助金によって助けられています。将来のために補助金が使われているのではなく、現実の問題をただ先送りにするために、大切な予算が使われ、もっと欲しいと漁協が主張し、そして国会議員が漁協の後押しをしています。若いやる気のある漁業者は、補助金ではなく、海の魚に頼りたいと真剣に考え、自立を目指しています。壊滅的な被害を受けた太平洋沿岸の水産業の津波被害は、これまでの法制度やシステムを見直す絶好の機会ともいえるわけです。

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福島第一原発周辺の漁業権は、1966年の原発建設当時、1億円で放棄されていることが紹介されていますそ。当時、東京電力株式会社と福島県漁業協同組合連合会などとの間で合意された金額は、共同漁業権消滅の補償として7,940万円、共同漁業権漁場入漁補償として2,060万円、補償の対象の漁場喪失面積は513万㎡です。このとき、漁業者は漁業権を放棄し「海を売った」といい、補償をした側は「海を買った」といい方をしたそうです。厳密には、海は国民共有の財産であり、売買の対象ではありません。あくまでも漁業を行う営業権の喪失に伴う補償ということになります。

日本の海は、特手の人やグループ(漁業協同組合等)の所有物ではなく、 国民全体のものという観点から、漁業協同組合の経営実態を監査し、国民に開示すべきと著者は主張しています。また漁協の組合員資格を、広く開放すべきであるし、漁協に加入しない漁業者も認めるべきと行っています。水産資源管理を徹底し、水産予算を漁港整備重視から脱却し、国(海面埋立)、県(港管理)、市(市場)の縦割り行政の連携強化を提言しています。

近隣のアジア諸国が、労働対価である賃金が低いことを優位として国際競争していることはともかく、、ノルウェーやニュージーランド等の先進国でも漁業従事者の平均年収が日本の倍であることが紹介されています。しかもこれらの国において漁師の労働環境は優れており、若者たちの人気産業でもあるそうです。日本においては、一部の漁師の生活水準は(複雑なオカネの流れで)かなり高いですが、全ての漁師が低所得者であるということはなく、平均所得は低いです。

本書は日本の水産業の問題点、先進諸国の水産業との比較などが体系的にまとめられており、被災した東北水産業復興のヒントになるアイディアをいただくことができました。未来に希望を託せるような復興政策の一助となると思います。

天田愚庵 110回忌

天田愚庵の110回忌法要に参加しました。天田愚庵は、いわき出身の武士・歌人で漢詩や和歌に優れ、俳人正岡子規にも影響を与えたといわれる方です。さまざまな方面の才覚に恵まれた方だったそうです。

<略歴>
安政元年 磐城平藩主安藤信正の家臣、甘田平太夫の五男として平城下に生まれる。
明治元年 15歳で戊辰の役に出陣中、父母妹が行方不明となる。以後20年間、肉親を捜して全国を歩く。その間、山岡鉄舟の知遇を受け、また一時、清水次郎長(山本長五郎)の養子となる。この時期「東海遊侠伝」を出版、その後の「次郎長もの」の種本となっている。
明治20年 34歳のとき滴水禅師によって仏門に入り、鉄眼と号する。
明治25年 京都清水に庵を結んで「愚庵」を名乗る。
漢詩において異彩を放ったばかりでなく、万葉調歌人としてすぐれ、正岡子規に大きな影響を与える。
明治37年 京都伏見桃山の庵で没した。享年51歳。
 
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京都伏見桃山の庵は、愚庵自らが設計したものとされていて、現在はいわき市の松ヶ岡公園内に移築されています。愚庵の銅像は、市内の彫刻家小瀧勝平市の製作によるものです。等身大なのでしょうか、銅像としてはやや小ぶりに見えます。重量は(台座を除いて)約130kgだそうです。

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愚庵が亡くなった後は、民間に売却されましたが、ついに解体撤去されることとなり、その際にいわき市がそれら建築材を譲り受け、昭和41年に有志により伏見桃山からここに移築復元されました。前庭にある池も復元されていますが、管理を考慮して水は張られていません。当時は、これに月を移して室内から眺めることができたそうです。

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頭をぶつけそうなくらい低い門をくぐると、庵(こちらがホンモノ)と集会所(訪れる人用に新築)の2棟があります。
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法要の後に、西島雅博氏による講演がありました。西島氏が現在、天田愚庵の小説を今年中の完成を目指して執筆中とのこと。いわきの偉人がどのように描かれるか楽しみです。

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公会計に管理会計の発想が起きない要因

公会計の刷新が叫ばれて久しいです。民間企業においては、会計には財務会計・税務会計・管理会計の3つがあり、それぞれ目的は異なるけれども一つの会計事実から導かれる、ということは定説です。

1. 財務会計:外部の利害関係者向に、株主や債権者、取引先など、外部の利害関係者向けに作成したもの
2. 税務会計:税務署向けに、財務会計を調整し、法人税額を算出するために作成したもの
3. 管理会計:企業経営内部向けに、自社の状態を定量的に把握し、経営者の意思決定や業績評価などに活用するもの

したがってそれぞれの目的のために、それぞれが作成されるのは当然のこととしても、バラバラに作業したのでは効率が悪いし処理ミスをする恐れが高いので、ひとつベースとなる会計システムを構築し、そこから3つの目的を(ある程度)達するようなものにすることが、(民間企業なら)一般的だと思います。

一方、現在の公会計では、財務会計・税務会計・管理会計、いずれもそのニーズがないため、単に1年間の入りと出を足し引きした、いうなれば、大福帳です。特に、管理会計の発想が起きない要因は以下の通りです。

・収益の額に関して、コントロールできない
市税収入は市である程度、予測し管理することができるものの、国・県から配分される地方交付税交付金は、管理できない。配分される金額をある程度予想できるとしても、それを自らの努力で積極的に増やす(減らす)ことができない。 

・収益の季節的変動が大きく、それをコントロールできない
市税収入は市である程度、予測し管理することができるものの、国・県から配分される地方交付税交付金は、入金の時期を自ら管理できない。

・支出に関して、各部ごとの予算制度があり、全体管理のニーズがない
予算制度がある限り、1円たりとも予算を超えて支出することができません。また余剰を残すことは、年度末に煩雑な繰越の手続きが必要になり、できれば予算ぴったりで支出して欲しいという各部門の潜在的希望があります。ここにおいて、最小のコストで最大のサービスを提供するという、地方自治法の趣旨は全く徹底されません。各部門がそれぞれの予算通りに執行しているかが重要で、全体で管理する必然性がないのです。

・年1回の決算のため、適時な経営判断に役立たない
1年間の入りと出をまとめるという目的に特化し、全体の会計を月次で全く把握しようとしていないため(記帳は毎日、会計課でやっていますが)、経営情報としては役立たない

・決算作業は、決算日後数ヶ月後なので、適時な経営判断に役立たない
決算日から2ヶ月程度の出納整理期間を経て、決算作業が始まります。決算が確定するのは、通常半年後です。それでは、それをもとに 適時な経営判断はできません。

・市のサービスの多くが、数字につながらない性質のもの
企業経営活動の多くが、売上という数字、仕入れや販売管理費という数字につながってくるのに対し、市のサービスは数字につながらないものが多く、会計数値を経営に役立てる範囲が狭い

現在のシステムは、ルール上の適法であるものの、有用でないことは公務員自らも理解しています。ただ、どのようなシステムが現在のものに取って代わって最適なのかが見えないから、現状に固執しがちなのです。新しいシステムのメリットを十分に享受できるなら、今の現金主義(に相当の補正をかけた)公会計は、あっという間に取って代わられるはずです。 

シンガポール バス

公共輸送機関というと、電車が主流です。しかしシンガポールの公共輸送機関は、まちがいなくバスです。なぜなら、都市国家であるシンガポールでは、バスがほぼシンガポール全域をカバーしているので、たいがいの目的地へと移動できるからです。

そして、バスが利用される一番の理由は、最もコストパフォーマンスが良い移動手段でもあるからです。距離によって値段は変わるものの、相当リーズナブルです。観光客は乗車時に、写真のような乗車バス停を示すチケットをとりますが、在住者のほとんどは、スイカのようなプリペイドカードを持っているためキャッシュレスです。
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この乗車場所を示す切符をはき出してくれる機械です。ほとんど誰も利用しませんが。
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在星者は、通常EZ-Linkというプリペイドカードを持っています。便利だし、EZ-Linkの方が運賃が若干安くなるというメリットがあるからなんです。この機械にタッチして乗り降りすることで、運賃が自動精算されます。
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シンガポールらしい標識。ノードリアン。すなわちドリアン持ち込み禁止です。ドリアンは味はやみつきになりがちなのですが、その強烈な匂いは選択しても服から匂いがとれなくなるほどと言われています。従って(仮にビニールで2重に縛ってあっても)車内持ち込み禁止なのです。

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とはいえ、日本とは違って、主要なバス停以外は、名前表示はおろか、ルートマップすらありません。では現地人はどうしているかというと、バス正面に記載されているルート番号と、停留所を暗記しているんです。考えてみれば、行く用事もない番号を覚える必要もないわけで、数個さえ知っていれば実用上は問題ないんですね。
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シンガポールでは、現在、ほとんどのバスがエアコン付きです。今回乗ったのはダブルデッカーと呼ばれる2階建てバスでした。もっとも2階からの見晴らしよりも、次に降りるバス停かどうか見極めるのに必死でとても余裕はありませんでしたが。
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シンガポール 地下鉄

シンガポールにはMRT(Mass Rapid Transit)と呼ばれる公共の高架鉄道・地下鉄が走っています。現在、南北線、東西線、環状線、北東線があり、都心部では地下を走り、他では高架を走ります。チャンギ国際空港にも支線が乗り入れ、都心へダイレクトにアクセスすることができます(もっともタクシーを使ってもS$20程度なので、観光客はおろか地元民でも空港へ行くときは通常タクシーを使いますが)。
 
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年末から新路線であるダウンタウン線が開通したので、早速乗車してみました。車内で携帯を見つめる乗客が多いのはどこでも一緒ですね。
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東京メトロが9路線、都営地下鉄が2路線もある東京都比べると、ちょっと少ないですが、江戸時代から100万人が住んでいた都市と、建国40年の国を単純比較はできないでしょう。
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シンガポールの都市交通は罰則が厳しく、列車内及び駅構内では喫煙や飲食は罰金対象です。清潔第一のせいか、椅子もプラスチック製です(デザインに遊びはありますが)。
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おもしろいなあと思ったのは、自転車の車内持ち込みです。日本では原則持ち込み禁止な路線が多いのですが、折りたためるフォールディングバイクに関してのルールが明確化され掲示されていました。極めて分りやすく、他の乗客に迷惑にならない範囲で合理的に定められているなあと感心しました。
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シンガポール Marina Bay

2008年まで住んでいたシンガポールを、久しぶりに訪れました。一番の思い出は、職場がある金融街です。当時勤務していたPricewaterhouseCoopersは、シンガポールで規模の大きい会計事務所だったので、ビルを1棟借りしましたが、高層街に囲まれていて見えません・・・

手前が現在のフラトンホテルという高級ホテルです。旧中央郵便局の建物をリノベーションして作られたモノです。一度客室を見せて頂いたことがあるのですが、天井高があり、通常のホテルとは一線を画する何か特別なものを感じました。ペントハウスには(秘密の)イタリアンレストランがあり、デートスポットです。
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シンガポールといえば、マーライオン。上半身がライオン、下半身は魚の像です。材質は全身コンクリート製で高さ約8m。波を象った台の上に乗り、口からは水を吐いています。シンガポール由来の神話と言われていますが、かなり眉唾モノです。真相は、外貨が欲しかった1960年代に、観光産業を作り出すために、物語を作ったといわれています(シンガポールの歴史博物館に、確かそう書いてあったような)。このマーライオンは二代目です。
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世界三大がっかりのひとつと言われた、初代マーライオンはコチラ。かなり小さいです。昔は別の場所で、ひっそりと水を吐いていましたが、今はこちらに移設されています。ちなみに三代目は、今やリゾートアイランドと化した、セントーサ島にあり、高さ40m近くあり、目からはレーザービームを出します(本当)。
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対岸には、通称ドリアンと呼ばれる、エスプラネードと呼ばれるシアターがあります。このデザインはいつ見ても秀逸といわざるを得ません。自分の国に適切なデザイナーがいないので、至極当然に世界から適切な人材をアポイントし任せるという、政府の姿勢です。
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マーライオンパークには、いつも人が一杯です。特に何があるわけでもないのですが、シンガポールに来て必ず立ち寄ってしまうスポットなのです。
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夕飯は、同じくマリーナベイにあるカスタムハウスという水上レストラン風の場所でとりました。金融街がマリナベイに移転してきたため、高層ビルが近くまで迫ってきており、近未来的な風景でした。
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実用的ではないんでしょうが、観賞用にヨットも浮かべておりました。マリーナベイは、飲用水確保のため(大河がないため、ほとんどの飲料水を、隣国のマレーシアから購入しています)数年前に完全にせき止められて、現在は淡水化、静止水面になっているため、ボート遊びにはうってつけのようです。シンガポールには、このような巨大な貯水池がいくつかあり、ボート競技の練習場になっているそうです。
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アイくるガールズ コンビニ一日店長

アイくるガールズが、コンビニの一日店長をしていました。アイくるガールズが、ローソンで一日店長をやっていました。制服がお似合いでカワイイ^_^ 先日握手してもらった子達が、呼び込み、おでんの取り分け、レジ打ちまで、本当にお仕事してました(笑)。

<アイくるガールズと握手は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/35481534.html

ジモドルフェスタ2014というイベントの一環で行われているようで、ローソンとタイアップしたイベントです。東北各県からひとつずつジモドルが選出され、福島県からは、アイくるガールズが出ています。2014.3.9には、仙台でリアルのイベントが行われるそうです。
http://jimodolfesta.com/tohoku/


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メンバー自ら、ローソンおでんをサーブしてくれます。おなかがすいていなくても注文してしまいそうです。味も5割アップまちがいなし。
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ローソンの制服が似合うなあ。
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劇団四季 いわきの小学6年生を全員無料でご招待

劇団四季によるファミリーミュージカル 桃次郎の冒険、がいわきアリオス大ホールで公演されました。この公演には、いわき市内の小学校6年生全員が無料招待されています。市内の小学6年生は、約3,000人います。これを午前の部と午後の部の1,500名ずつの2回に分け、ボランティアスタッフ等を含め、4階席までほぼ満員御礼となりました。
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劇団四季によるファミリーミュージカル 桃次郎の冒険は、こころの劇場といわれ、これまで5年間にわたって、2,191公演で257万人を集客しています。今年は、1年間で155都市 430公演 56万名の小学生に観てもらう予定だそうです。日本の小学生の数は、ざっくりいって1学年で100万人くらいですから、その半数が四季の生舞台を観る機会を持つ計算になります。ちなみにこの桃次郎の冒険キャラバンは、年間継続して全国を回るため、役者さんや裏方さんが東京の四季本部(あざみ野)に帰れるのは、月に1回程度とのこと。

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出典:劇団四季HPより

主催は劇団四季ですが、日本生命・JR東日本等のそうそうたる大企業がスポンサーとなっています。そのスポンサーのひとつに、三菱重工業株式会社があります。お堅い会社がどうして、このようなソフト事業へ支援しているのかと思いますが、社内のCSR部という社会貢献を担当する部署があり、社員から10人ちかくの当日前日ボランティアスタッフも出してくれていました。

劇団四季では、もともとニッセイ名作劇場という名前で、日生劇場でこども対象のミュージカルをやっていました。劇やミュージカルに対する裾野を広げようということから、全国公演を始めたそうです。

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いわき市内の大人のいったい何割が、劇団四季のライブを観た経験があるでしょう?こどもたちがホンモノに触れ合える機会はとてもありがたいと思います。震災後の混乱期には、たくさんのボランティアが被災地に来て頂きました。また落ち着きを取り戻した後も、今回の劇団四季さんのような、震災前であったら、得られなかったような体験の機会を受けることが多くなっています。

与えられる機会が多いだけに、与えて下さった先方の好意の思いに対して、きちんの感謝の意を表さなくてはなりません。そして感謝の意は、相手の立場に立って行うべきです。それは、イベントに数多くの方が参加するというケースもあるでしょうし、そこで相手・会社の方のお名前を認知するというケースもあるでしょう。先方のホームページにアクセスして、感謝のコメントの残すもの良いでしょう。はたまた将来的な顧客として応えようというのもありかもしれません。いずれにせよ、良い機会を与えていただいた以上、フリーライダー(ただ乗り)と呼ばれないよう、礼儀を尽くさなくてはなりません。

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出演者と三菱重工からのボランティアの方々と、記念撮影させていただきました(私は中段の左4番目くらい) 。

磐城誌料 歳時民俗記 大須賀筠軒著, 夏井芳徳翻刻

磐城誌料 「歳時民俗記」を読み解く会に参加しました。この本は、大須賀筠軒(おおすがいんけん)といういわき出身の方の翻刻(写本・版本などを、原本どおりに活字に組むなどして新たに出版すること)です。民俗や風俗、歳時、年中行事、伝説、言語、神社仏宇、例祭縁日、名勝などに関する事項が、月ごと、日ごとに配列され、その日の行事やそれに関わりのある事項が丹念に綴られています。

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江戸ー明治初期にかけてのいわきの民の暮らしぶりが詳細に書かれており、とても興味深い。ただ古文?なので現代人にはちと敷居が高いのです。本を買ってみたものの、素のままでは何が書いてあるのかさっぱりわかりません。

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それを郷土歴史家でもある翻刻者の夏井芳徳氏ご本人に、分りやすく解説していただこうというわけです。当時と現代の習慣の違い等を、ホワイトボードを使って丁寧に解説いただいています。文章だけでは見えてこなかった内容が、脳の中でビジュアル化され、100年以上前の著者が伝えたかったことが、現代のそれぞれの読者に伝わっています。いわきの100年前の風習を知る会ですので、かなりニッチな研究領域かと思いきや、30名くらいの参加者がおられ、熱心に聞いておられました。聞けば、連綿とこの読書会は続いていて、もう第37回目だそうです。

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福島県沖の水産資源量は、操業自粛により震災前の1.3~1.6倍に増加

福島県の水産試験場の調査報告によると、福島県沖の魚種の資源量(海域に住む魚の絶対数)は、操業自粛により増加し、震災前(平成22年)の1.3~1.6倍になっているそうです。

下の写真は、小名浜港所属の船が福島県沖で獲ってきた魚のサンプルです(2014.1.6撮影)。マダラ、キチジ、カレイ、ニクモチ、タコ、イカ、サメ、タイ等の姿が見えます。いずれの良い体格の個体です。
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東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、福島県沿岸では漁業操業の自粛が続いています。2年9ヶ月にも及ぶ休漁によって、水産資源の増加(数)・大型化(年齢)といった改善していることが期待されます。そこで福島県の水産試験場では、主要なカレイ類の資源状況を「VPA」※1という解析手法により、操業自粛の影響で水産資源がどう推移するのか、あるいはどの程度大型化が期待できるのかを推定しています。

※ VPA: Virtual Population Analysisの略。年齢別の漁獲量(尾数)のデータを用いる資源量解析手法の一つ。同じ年の産卵期に産まれた群れ(年級群)に着目し、漁獲死亡(漁獲割合)と自然死亡を仮定し、最近年から過去へ向けて芋づる式に資源量を計算する手法。

VPAで得られた資源尾数・資源量を用いて、震災前と同じ操業が継続していた場合と、現在の操業自粛の場合を比較をします。その結果、各魚種の資源量は、操業自粛により増加し、震災前の1.3~1.6倍になっていると推定しています。以下、その例を数値とグラフで示します。

○ババカレイの資源量(海域に住む魚の絶対量)は、約1,500トンから約2,000トン強へ、4割も増加しています。
 
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○マコガレイの資源量(海域に住む魚の絶対量)は、約600トンから約1,000トンへ、6割も増加しています。
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○ヤナギムシガレイの資源量(海域に住む魚の絶対量)は、約800トンから約1,200トン強へ、5割も増加しています。
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○ミギガレイの資源量(海域に住む魚の絶対量)は、約700トンから約1,200トン弱へ、7割も増加しています。
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これらの推定結果からわかることは、震災後の2年余りの操業自粛によって、漁業資源量は劇的に増加しているということです。特に、高齢魚(成長年数とともに、大型個体となります)は、操業自粛によって漁業者に捕まえられることなくすくすくと育ち、保護効果が大きい。高齢魚は次世代を産む親魚であり、その数の増加は翌年以降の水産資源に寄与することになるでしょう。

今後の課題としては、結果的に保護された漁業資源を、これまで以上に「常磐もの」として消費者にとっての価値をいかに上げていくかにあります。それには質の高い漁業と加工・流通の知恵が必要です。単に漁業が再開すればよいのではなく、せっかくの休漁期間をまたとない好機と捉え、ブランド化に何が足りないのかを考え、漁業再開までに準備していくことが、極めて大事なんです。

出典:福島県水産試験場HPより転載・加工

旧小名浜魚市場の建替計画

小名浜魚市場は、小名浜港漁港区における水産物流通拠点で、産地市場です。震災前は、4月から9月頃にかけてはカツオが水揚げされ、9月から11月にかけてはサンマが水揚げされていました。他にサバ、イワシ、マグロ、カレイ類と年間を通して様々な魚介類が取引されていました。

昭和47年7月完成の建物は、鉄筋コンクリート造2階建一部4階建、総建築面積約8,100㎡です。平成22年3月に改築され、アクアマリンうおのぞきがと活魚槽が併設されました。

小名浜港漁港区では底曳網船、まき網船、さんま船など数種類の業種船が水揚げをします。最近ではまき網船など漁船の大型化が進んできていますが、小名浜港は水深の深い1号埠頭(水深約9m)が使えるため、カツオ・マグロなどの大型船も接岸し、水揚げ可能です。ただ、東日本大震災を受け、建物の約半分が解体され、今では痛々しい姿になっています。
 
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その旧小名浜魚市場の一角で、ひっそりと日立沖のスルメイカ250kgが水揚げされていました。明朝、いわき中央卸売市場でセリにかけられる予定とのこと。試験操業とは別に、漁業の現場は動いていますが、これは水揚げのルートを断絶させないために、細々と行われているようです。
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今までの水産物の水揚げ及び仕分けは、このようにオープンな場所、すなわち外気、もっと具体的にいえば、鳥や虫との接触を避けえない環境下で行ってきました。
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これまで、市場の施設は雨漏りがひどいというような形で老朽化がかなり進んでいましたが、経営を維持するのもやっとということで、新たな設備投資ができないというのが現状でした。この震災を機に、福島県漁業協同組合連合会が事業主体となって、小名浜魚市場と凍結品荷さばき施設、冷凍・冷蔵施設の建設工事を行うことになりました。3施設のコストは、総事業費約55億円で、平成26年11月までに完工させ、年内の使用開始を目指しているそうです。 なお国が11/16、いわき市が3/16、残りの1/8を県漁連が負担する東日本大震災復興交付金事業を使って進められています。

○新小名浜魚市場:鉄筋コンクリート造地上5階建て、延床面積は約7,000平方メートル。場所は、小名浜港1号埠頭。市内の魚市場機能の集約化及び衛生面の強化を図り、さらに施設内には製氷・貯氷設備を持ち、水揚げや入札風景の見学スペースを設ける予定です。

○凍結品荷さばき施設:鉄筋コンクリート平屋、延床面積は約2,000平方メートル。場所は新魚市場と同じく1号埠頭。1号埠頭は大型船が着岸可能な水深9mを持っているため、その優位性を活かして、船上凍結の水産物(主にカツオ・マグロ)を取り扱う荷さばき施設です。
 
○冷凍・冷蔵施設:鉄筋コンクリート造地上5階建て、延べ床面積は12,000平方メートル。現在の旧魚市場の脇にある旧製氷工場跡地。マイナス60℃の超低温の冷蔵機能を持つ施設です。従来型-30℃が5,000トン、超低温-60℃が2,000トンです。

特筆すべきは、次の3点です。
1. 新魚市場は完全閉鎖型(クローズ型)の施設で、衛生面で極めて高いレベル(日本で最も進んでいる魚市場は八戸港や沼津港といわれていますが、それに次ぐ水準)であるため、小名浜に水揚げされた水産物の質の高品質に保たれ、(うまくすれば)消費市場に好感を持って受入れられる可能性が高いことです。

2. マイナス60℃の超低温の冷蔵機能を持つ施設はSF級と呼ばれ、船上冷凍された刺身用のカツオ・マグロなどを受入、保存することができます。-30℃も-60℃も、カチカチに凍っていることには変わりないのですが、マグロにとっては、-60℃で船上凍結されたものが、いきなり30℃も熱いところに放り込まれるわけで、これが「冷凍焼け」といわれる、変色の原因になってしまうのです。これまでSF級の施設が小名浜になかったため、銚子や気仙沼へ水揚げが逃げていたわけで、これらの船を取り込むことができれば、小名浜の取り扱い量は増える可能性が高い。9mの水深の1号埠頭岸壁は、銚子等に比べて大型船着岸に有利です。 

3. 新小名浜魚市場は、ららみゅうという物販施設と隣接、またアクアマリンふくしまという観光施設の近隣であり、こちらの観光客の興味・嗜好が、魚市場の見学と一致していることです。雑駁言えば、それらの観光客にとって、魚市場に新設の見学コースの存在は魅力的に移るでしょう。魚市場を見学して、その地物の魚をららみゅうで買って頂くという黄金コースが見えてきます。長期的にはそのような消費者が増えることにより、常磐ものと呼ばれる地物の魚の人気が出て、漁業者にとっても漁価が上昇するというメリットがでてくることになるかもしれません。

ただ、最大の心配事は、縦割り行政の弊害です。実施主体は県漁連ですが、(当然ですが)漁業者視点です。観光事業は二の次なので、食の安全性確保と見学者の受入にはジレンマがあります。また県が港湾管理者ですが、事業主体でもなく補助金を出しているわけでもないので、深層海水供給施設や県水産試験場等との協力が得られない可能性があります。いわき市自体も、事業主体でなく、港自体も管理権限もなく、かつ農林水産部と商工観光部は管轄が異なるので、細かい点まで情報共有ができず、結果的に放置プレイになるおそれがあるわけです。

また水産加工場がないことも心配のひとつです。いままでは上記のように、加工業者や仲買人が自由に旧魚市場内で魚の加工作業をすることができました。しかし今後は、県漁連(漁業者)が魚市場や冷蔵施設内で出荷にあたっての限定的な作業はできても、加工業者や仲買人が自分たちのための加工作業することは想定されていません。本来であれば、魚市場の隣接地に加工場があり、そちらで加工業者や仲買人が自由に作業し、中央市場や流通業者とのやりとりをすることが望ましいわけです。それこそが、常磐ものの魚の価値を高めることにつながるので、整備優先順位は高いと思います。

SF級の超低温冷蔵は、良いことばかりではなく、電気代をはじめとする運営コストも負担です。刺身用のカツオ・マグロの保管には必須の施設ではあるものの、サバ等にとっては、-65℃保存には特段の付加価値は付きません。適切な量のマグロ・カツオ漁船が小名浜港に寄港し、水揚げを行ってくれなければ、無用の長物となるおそれもあります。そのためにも漁価を上げるため、上記水産加工場等施設が望まれることは必須でしょう。

下記の写真は、新設の魚市場の建設現場(2014.1.7現在)のお知らせ看板です。
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現在は地盤改良工事が進められていて、現地には福浜大一建設株式会社の社旗がはためいていました。1号埠頭は地盤が良くないため、支持層まで達する61mのパイル×169セットを4億3千万円を投じて、現地で打ち込む予定です。また新設の冷凍・冷蔵施設には6億4千万円を投じて、生産ラインすわなち、原料魚選別ライン、凍結品脱パンライン、加工ラインが整備される予定です(いずれも、いわき市の事業)。これにより漁連は、自ら獲ってきた魚を選別、加工した後に冷凍し、適切なタイミングで出荷することができることになります。

下記の写真は、新設の冷凍・冷蔵施設の建設現場(2014.1.7現在)ですが、更地になっていました。
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アイくるガールズと握手

ご当地アイドル、アイくるガールズのライブを、初めて間近でみました。かわいい^_^アイくるガールズとは、いわき市のご当地アイドルです。アイドル活動を通じて、いわき市の魅力を全国へ発信し、街・経済の活性化をはかる事を目的としており、「club SONIC iwaki」「タウンマガジンいわき」の共同プロデュースのプロジェクトです。運営後援にいわき市やいわき商工会議所も関わっています。
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先日12/13に行われた、ホリプロ主催のご当地アイドルNo.1決定戦「U.M.U AWARD 2013」では、ファイナリストまで残ったものの、水戸に惜敗。それでも、活動は続いています。現在では、クラブソニックでの定期公演の他、月に4-5本のペースで外部のお仕事も受注しており、週に2回の練習時間と公演時間の確保で、学生メンバーのスケジューリングに苦労しているそうです。
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メンバー構成は、選抜メンバー5名と、メンバー6名の計11名ですが、通常は7名をユニットとして公演をするそうです。選抜メンバーは、木村 汐里さん・坂本 藍さん・須藤 理央さん・田巻 果奈・平山 真凜さん。メンバーは石田 茉夕さん・上野 愛さん・鈴木 希実香さん・高萩 千夏さん・戸部 里紗子さん。年齢構成は13才-21才と意外に広い。
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アイくるガールズの意味は、「I」は、いわき・愛の両方の意味で、「クル」はサークル。、また「愛くるしい」アイドルになる願いが込められているそうです。すでに5曲のオリジナルを持ち歌を持っていて、他にもカバーができるそうなので、定期公演では1時間半のライブになるそうです。

CDは第1弾ドリームキャッチャー、第2弾Answerアンサーが発売中。メンバーひとりひとりが、目の前でサインを書いてくれました。
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通常、7人で活動するところ、今日は特別に10人のフルメンバーが出演。メンバーの1人は塾の時間が来てしまったので早退。このへんがご当地アイドルらしくてイイ感じと思うのは私だけでしょうか。披露したオリジナル曲には、磐越東線やどんわっせが出てきて面白い^_^これからいろいろな市内イベントからお呼びがかかることは、間違いなさそうです。

<動画・ビデオはコチラ>
http://www.iwaki-idol.com/video/

ベクレル検査 福島県水産試験場

小名浜の三崎公園にある、福島県水産試験場で、これまでの水産資源管理の方針ややり方をヒアリングしてきました。こちらはいわき市の施設ではなく、福島県のもので職員は全員、県職員の方です。本来は、水産資源の調査や企画立案をするのが業務なのですが、震災以来、魚や海水、砂に含まれる放射能検査や、その分析が業務の多くを占めているそうです。
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現在は、商業操業を行っておらず、試験操業が行われています。試験操業とは、限定された回数の漁を行い、厳密に放射性物質の検査をした上で、試験的に流通市場へ魚を流すというものです。これとは別に、調査目的でもっと極めて限られた漁獲(毎週150検体程度)を行っており、ちょうど、今朝水揚げされた魚が検査室に運ばれてきたところでした。
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放射性物質の検査をするためには、1kgの魚の肉をミンチ状にする必要があるので、手早く切り刻んでいました。こちらの放射性検査機械は1台しかなく、検体数が多いことから、検体を10台の測定機械を持つ郡山にある県農業総合センターに送って検査し、2日後には結果データをすべて公表する予定だそうです。
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平成24年9月から平成25年9月までの集計で、いわき海域分だけで5,200回ものベクレル検査をしています。基準値である100bq/kgを超過しているのが約2割ありますが、それについては後述。
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上記の通り、検体数と100ベクレル超過の割合は約2割ですが、震災直後は50%を超えていましたが、最近は5%程度となっています。その理由として、海水による希釈や放出量自体の減少が考えられます。

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さらにいうと、タコ・イカ・エビ・カニをはじめとする、軟体動物や甲殻類では2012年2月以降、超過は発見されていません。現在、100ベクレル/kgを超えるものは魚類の一部のみとなっています。
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平成24年1月以降ほとんど不検出なのは、以下の魚等です。
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その理由は、水深にあるようです。原発の南側、本県沖水深50m以浅で放射性物質の濃度が高い、逆に言えば水深が深くなるほど高い濃度の魚が少ないということです。
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おおまかにいって、主に沿岸性の魚類が比較的ベクレル数が高い傾向にあります。その例として、メバル・カレイ・ヒラメ・スズキ・アイナメ・カスベ等です。 
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注)グラフの出典:環境放射線モニタリング検査結果 福島県水産試験場 藤田恒雄氏による

本日、小名浜の漁船によって漁獲されたのは、キチジ、カレイ、ニクモチ、タコ、イカ、サメ、タイ等です。震災前に比べて、個体の大きさが増えている傾向とのこと。2年半も休漁しているので、魚の年齢が増え、体重が増えているということが考えられます。魚影の濃さについては、科学的な調査もされているようなので、別途調べてみたいと思います。
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福島第一原発観光地化計画 東浩紀編

福島第一原発観光地化計画という、刺激的な本を読みました。ポップなイラストと裏腹に、今後福島をどうしていくか真面目に考えている本です。内容は、標題のとおり、2011年3月に深刻な事故を起こした福島第一原子力発電所の跡地と周辺地域を、後世のため「観光地化」するべきだ、という提言書です。「観光地化」とは、ここでは、事故跡地を観光客へ開放し、だれもが見ることができる、見たいと思う場所にするという意味で用いられています。遊園地を作る、温泉を掘るという短絡的な意味ではありません。

ステップ1 2013年、観光地化はすでに始まっている
・被災地ツアーの現在
・チェルノブイリに学ぶ
・ガイドと食とメディア
 
ステップ2 2013-2020年、東京が福島の起点になる
・2020年のオリンピックを活かす
・Jヴィレッジで復興博を催す
・東京にハザードセンターを作る

ステップ3 2020-2036年、ふくしまゲートヴィレッジが生まれる
・2036年にはJヴィレッジの放射線量は十分に下がっている
・Jヴィレッジ跡地を再開発し、ビジターセンターを作る
・観光客はビジターセンターから、バスで廃炉作業の見学に向かう
・ビジターセンターは地域経済と東北観光の核となる

さらに福島の今後について、タイトルにあるような観光地化する具体的かつ現実的な、福島の復興計画案を行っています。これほどまでに、福島の10年、20年先のビジョンが前向きに語られた書籍をいまだ見たことがありません。しかもそれは、ただ「絆」だとか「頑張ろう日本」とか言って目をそらして問題を先送りするよりもよっぽどいいと思います。そのゲート、入口はまさにいわき市が担わなくてはならないと思います。

<福島第一原発観光地化計画のさわりは、コチラ>
http://fukuichikankoproject.jp/download/beta42_04_07.pdf 
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タイトルのポップさとは異なり、提案されている内容は深く、考え抜かれています。「フクシマを見ることを、カッコいいことに変える。できるだけ多くの人々に、フクシマを見たいと思わせる」。このようなイメージの転換こそが、事故の教訓を後世に伝えるために、そして被災地の復興を加速するために必要不可欠なのです。この先例は、広島・アウシュビッツ・チェルノブイリ・サイパンなど、戦争や災害など悲劇の地を対象とする新しいスタイルの観光です。これらは一部の方々に、「ダーク・ツーリズム」として知られているようですが、ポジティブな意味でこれをやりたいわけです。ただ、広島でいえば原爆ドーム、アウシュビッツであればナチス収容所、チェルノブイリであれば原発、サイパンであればバンザイクリフと、遺構単体では観光としての魅力に欠けるわけで、そこにはツーリストの知的好奇心や、訪れることがカッコいい、ためになる、価値がある等の総合的な商業的付加価値を与えることが、持続的な成長に必要でもあります。

本書の中でも、廃炉後の原子力発電所を遊園地に転用している、カルカー原子力発電所(ワンダーランド・カルカー)の事例が紹介されていました。昨年10月にこの目で見てきましたが、地元雇用や産業振興という視点からも、非常に参考になりました。
<ワンダーランド・カルカーは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/32936347.html

そして本書の特徴として、あえて「観光」という、誤解を招きやすい軽薄な用語を用いていることにあります。いまだ事故収束の道筋も途中なのに、観光などといいだすのは時期尚早、不謹慎であるという意見も踏まえて、あえての用語だそうです。それはフクシマへの入口は、広ければ広いほど良いと考えているためです。原発事故が極めて複雑で絶対的に正しい情報が提供されない状況では、報道だけではどうしてもその関心や価値観に引きずられてしまう。むしろそれぞれの関心や価値観を持つできるだけ多くの人に、ありのままの状況を見てもらい、それぞれに是非を判断してもらうことで、たった数時間の滞在の後に、福島は大変だな、がんばっているなという実感を持って帰ってもらうことの積み上げが、フクシマのイメージを劇的に変える可能性があります。したがって、研究者やジャーナリストだけでなく、一般市民の見学を、できるだけ早期に、実現すべきでしょう。それは、福島第一原発についてあまり知識のない人、偏見に満ちた人、怖いモノみたさの人が含まれます。

事故発生の事実はもはや消すことができず、福島の名前が原発や放射能と切り離されることはおそらく今世紀中にはないでしょう。ならば危機をチャンスに変えると考え直すことでしか、被災地の未来は開けないということと理解しました。
 
<旧警戒区域に行ってみっぺ ゲンロン・ふたば商工株式会社ジョイント開催は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/39441989.html

いわき市下水道料金 なぜ10倍も値上げなのか

平成26年度から、いわき市の下水道料金の単価が改訂になり、約6.6%の値上げになります。市内に下水道ができてからの料金推移を調べてみました。一般家庭の標準水量である20㎥ベースでは、設定当初320円だったものが、直近では2,998円と、約10倍近い値上げで、何でそんなに急激に上がるのか、その理由は後述します。

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一般的に、雨水と汚水に分けて負担が決められます。すなわち雨水は誰のせいでもなく発生するので、 その処理費用(施設建設を含む)負担は、公、すなわちいわき市の財政から負担になります。一方、汚水、すなわち生活雑排水は、市民それぞれの日常生活により発生させるものなので、その処理費用(施設建設を含む)は、市民、発生者負担となるのが、原則です。

一方、下水道の建設には多額の建設費がかかるのも事実です。いわき市が下水道事業を始めた昭和45年に、建設費相当額を、使用料金に上乗せすると、べらぼうな使用量になってしまうため、当時から政策的に、下水道事業会計に、一般会計から繰入れ(いわゆる赤字補填ですね)をおこなってきました。上記のとおり、その赤字補填の金額を縮小させるべく、値上げを繰り返しているわけです。現在でも一般会計からの負担は続いており、当面、値上げの傾向は続きそうです。確かに下水道料金の値上げは、リビングコスト(最低限の生活維持コスト)の上昇、及び企業の競争力の低下に直結するので、避けたいところです。サービスの質を維持し、処理コストを下げるためには、処理区域の無秩序な拡大は厳に慎むべきでしょう。

もっとも県内他市との比較においては、いわき市は大きく料金が相違しているわけではなことがわかります(縦軸:水道料金、単位円、横軸:1ヶ月使用量、単位立方メートル)。
 
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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動を開始しました! いわき市は、今、複層的な問題が山積しています。公認会計士としてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出します。



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