5番 失敗の本質 吉田実貴人
ただいまより、10月定例議会初日に行われました市長提案要旨説明について質疑を行います。
1. 「医」、すなわち医療に関して
1点目、国・県と連携する効果的な医師確保策について
市長から医に関して、国・県と連携し、効果的な医師確保策を講じるとの発言がありました。
ア 国・県と連携すると、なぜ医師が確保されるのか伺います。
(執行部回答)医療の確保については、医療法により国が基本的な方針を定め、県がその方針に基づき、地域の実情に応じて、県医療計画として医療提供体制の確保を図るための計画を定めることとされております。
医療提供体制の確保については、一自治体のみで対応することは困難でありますことから、効果的な医師確保策を推進していくためには、国・県と緊密な連携を図ることが重要であると考えております。
イ 効果的な医師確保策の実施により、市としていつまでに何人確保したいかの目標を伺います。
(執行部回答)厚生労働省の平成22年の医師・歯科医師・薬剤師調査によれば、本市の人口10万人あたりの医療施設従事者数は、160.4人であり、全国平均219.0人、県平均182.6人を大きく下回っている状況にあります。
市としましては、まず震災前の慢性的な医師不足の状況を解消する必要がありますことから、県の人口10万人あたりの平均医師数182人を当面の目標としているところであります。
2点目、いわき市地域医療協議会の会長就任について
市長から、救急医療の充実に向けた課題等に対応するため、いわき市医師会・いわき市病院協議会・いわき市の3者で構成するいわき市地域医療協議会の会長となるなど、私が先頭に立って、地域医療体制を早期に立て直して参りたい、との発言がありました。
市長が会長となることによって、いわき市医師会・いわき市病院協議会に対してどのような指導力を発揮され、先頭に立って地域医療体制を早期に立て直しいくのか具体的に伺います。
(執行部回答)市地域医療協議会は、これまで副市長が会長を務めて運営して参りましたが、本市が真に復興していくためには、医療の復興は重要でありますことから、今後は、市長が会長となり、先頭に立って、市内医療関係者との連携を図りながら、医師の招聘や救急医療の充実・強化に向けた取組みを推進していくこととしたものであります。
2. 観光イベントの開催について
1点目、着地型観光イベント等について
市長から、風評被害を打開するため、市主導による着地型の観光イベントの開催や各種大会及び会議等の誘致に努めながら、交流人口の回復・増大を図るとの発言がありました。
ア 着地型観光イベントとは具体的にどのようなイベントを指すのか伺います。
(執行部回答)着地型観光イベントとは、市やいわき観光ビューローなどの関係団体、市民団体等が開催する地域資源を活かした既存のイベントであり、これらイベントを、市が中心となり有機的に連携させながら、年間を通し、市内全域を会場に見立てて、「(仮称)いわきサンシャイン博」として、プロモーション活動を展開することとしております。
イ 各種大会及び会議等の誘致活動を、誰に対してどのようなアプローチで行うのか、具体的に伺います。
(執行部回答)各種大会や会議等の誘致につきましては、県の補助制度に加え、本市独自の補助制度を創設するとともに、会議の開催が可能な施設等を掲載したパンフレット等を作成したほか、それらの内容の周知を図る「誘致推進員」を設置してきたところであります。
今後におきましても、市長を先頭に、経済団体等とも連携を図りながら、国・県、学会、企業、団体等へ働きかけ、誘致の推進に努めて参りたいと考えております。
2点目、市主導で観光イベントを開催することの意義について
市民の血税を使って、観光イベント開催や各種大会及び会議等の誘致活動をした成果を、どのように測定し検証しているか伺います。
(執行部回答)観光イベントの開催や、各種大会・会議等の誘致により、多くの方々が本市を訪れていただくことになるため、地域の安全性や魅力の発信、風評の払拭、観光関連産業の再生、ひいては、地域経済の活性化につながるものと考えております。
したがいまして、これらイベント等の誘致の効果については、観光交流人口の推移等をもって把握して参りたいと考えております。