吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

2013年01月

ひとり時間ですべてがうまく回りだす!

早起きヨジラー(朝4時に起きる習慣の人)、池田千恵さんの著書です。元コンサルタントらしく、限られた時間の使い方について、ご自分の経験をベースに語っています。偶然ですが、池田さんの両親はいわき市出身とのこと、機会あればお会いしたいと思っています。

まずなぜ「ひとり時間」が有用か、次に「ひとり時間」の作り方、そして「ひとり時間」の使い方を説明しています。私は以下のように理解しました。
・ひとり時間を、きっちり捻出する(スケジュール化、自分で抱え込まない等)
・ひとり時間で、自分の棚卸しをする(何が本質か把握する)
・その際、チャート化する(図解化することで問題が明確になり、創造性もUpする)
・戦略、戦術、Todoまで落とし込む(長期、中期、短期目標設定)
・コントロール可能なことに注力(自分で管理できないことは、悩んでもしょうがない)
・自分へのご褒美を用意する(継続するために、自分を追い込まない)

いろいろな自己啓発本のエッセンスを、平易なかつご自分の言葉で語られておられ、非常に好感を持った本でした。
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個人的には「キャリアドラフト」という言葉に惹かれました。これはいわゆるキャリアデザインの一種で、キャリアデザインが、きっちり自分の将来像を描いてそれに向って近づいていくのに対し、キャリアドラフトは、大きな方向性を持つものの、チャンスがあればゴールへの最短距離ではないものの、キャリアチェンジの機会を積極的に捉えていこうとするものです。
私自身、法学部から不動産会社へ就職し、不動産評価のエキスパートとなった後に、さらに専門性を高めるべく公認会計士になりました。国内業務で一定の成果を上げつつも、機会を求めて海外駐在しました。帰国後、会計業務から一歩外へ出て、財務調査コンサルタントをやりました。震災をきっかけに、これまでの経験等を使い、故郷であるいわき市へ貢献すべく、市議会議員となりました。これらはまさに「キャリアドラフト」と呼べるものかと思った次第です。

いわき桜会

先日1/26に、いわき桜会に出席してきました(ちょうど九州出張の帰りだったので好都合でした)。いわき桜会とは、磐城高校、磐城女子高(現磐城桜ヶ丘高校)の在京OB、OGを中心の会です。元々は、震災直後の3/21に予定していた磐城高校吹奏楽部東京公演をサポートするために作られた会とのこと。その後震災により同公演はキャンセルになり、前提条件が一転。会の活動もさまざまな被災地支援という形に変っていき、現在に至るそうです。

これまで磐城女子高校OBの方々と接する機会が全くなかったので、お話できて刺激になりました。様々な業種でご活躍の皆さんですが、在京から故郷を思う気持ちは同じです。ぜひ東京といわきのかけ橋となるべく、この会の活動に参加していきたいと思いました。
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会場は東京麹町・平河町のオープロバンソーというフレンチレストラン。森まさ子大臣も参加される予定でしたが、直前で公務により欠席とのこと。残念でした。
http://www.nakano-toshio.jp/
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勉強会

1/28と1/29の2日間にわたって、会派内の勉強会(市の部課長との会議)がありました。これは、次回議会(平成25年2月開催)に向けて、今のいわき市で行なわれている施策、これからやろうとしている施策等の情報交換を行ない、市の現状を深く把握するものです。

主なテーマは、以下のとおりでした。
<行政経営部>
・復興事業計画(第2次)の概要
・市内の除染の進捗状況
<総務部> 
・久之浜・大久支所の移転
・補助金の見直し
・いわき市地域情報化計画
<財政部>
 ・平成24年度の市税収入見込み
・行政財産使用料の見直し
・地域集会施設の無償譲渡
<市民協働部>
・木質バイオマス施設等緊急整備事業
・原発避難者特例法に基づく「届出避難場所証明書」の発行
・いわき芸術文化交流館アリオスにおける平成24年度の取り組み
<生活環境部>
・東日本大震災に係る災害廃棄物処理実行計画の改定
・公共下水道事業
<保健福祉部>
・平成24年12月末現在までの内部被ばく検査態勢
・子ども・子育て支援法の本市の取組み方
・災害公営住宅における高齢者の孤立化対策
<農林水産部>
・被災農家経営再開支援事業
・本市水産業の現状と風評被害対策
・(仮称)第3期新農業生産振興プラン
<商工観光部>
・市内の雇用情勢等
・サンシャイン観光推進特区
・企業誘致の取組み
<土木部>
・公共土木施設災害復旧事業等の進捗状況
・道路占用料の見直し
<都市建設部>
・いわき駅北口交通広場整備工事の進捗状況
・低炭素建築物新築計画の認定制度
・都市公園の設置基準及び公園施設の設置基準
・都市公園を占用する場合の使用料
・都市公園移動等円滑化に関する基準
<教育委員会>
・教育相談事業
・学校施設耐震化事業
・市立公民館耐震化事業
<消防本部>
・平成24年中の火災発生状況
・平成24年中の救急活動状況
<水道局>
・震災を踏まえた取組み
<共立病院>
・総合磐城共立病院情報システムの整備
・平成24年度患者数の推移
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14部局とそれぞれ1時間の会議を持つため、上記のとおり1時間×14コマ=7時間×2日間、になるわけです。みっちりと「勉強」させていただきました。

Social Cafe@木楽館

ソーシャルCafe@木楽館に初参加いたしました。会の目的は、Facebookをはじめとするインターネットのソーシャルツールを使って、ご自分の生業にきちんとつなげよう!というリアルなものです。私は、会計士&議員という微妙な立場での参加ですが、非常に刺激を受けています。
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実際にネット店舗運営者、ネット注文受付のリアル店舗業者、HP作成請負をやっていらっしゃる方等がいるので、今まさにここで課題がある!という感じで議論、というか解決案を出し合っています。
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ネットというバーチャルなものに対して、こうやってリアルで面と向かいながら議論する、という不思議な感じです。現在のいわき市のFacebook人口は、約1万人とのこと。このベースを増やす普及活動をしながら、ネットワークを広げていきたいという志の方向性が一致しているので、参加して楽しいワークショップです。

甲状腺検査説明会

1/27にLATOV 6階の展示ホールで、福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターによる甲状腺検査説明会がありました。福島県立医大の鈴木慎一先生のご説明による講演が行なわれました。参加者の質疑応答が1時間近くにわたって行なわれ、当初14:00終了の予定が、15:00過ぎまで行なわれました。
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鈴木先生の説明は、非常にわかりやすく、嚢胞(のうほう、と読みます)と結節(しこり)の違い、甲状腺癌になるリスク等が理解できました。特に嚢胞の大きさの計測方法は実際のCT画像を見て電子スケールをあてながらの説明で、どのように医師が計測しているかを垣間見ることが出来ました。

特によかったのは、すでに検査済みの福島市・郡山市での被験者のA-C判定結果の割合です。
A1(嚢胞1mm以下、所見なし):57.8%, A2(5mm以下の結節もしくは20mm以下の嚢胞が発見された):42.1%, B(5mm超の結節もしくは20mm超の嚢胞が発見された):0.007%です。
私の理解では何等かの理由で、嚢胞等の異常がある割合が4割を超えていることに違和感がありました。

いわき市でも、平成25年4月から18歳以下を対象に甲状腺検査が始まります。検査を受けるに当たり、判定結果をどのように受け止めるかについて有用な話でしたので、ぜひ18歳以下の子どもをお持ちの家庭の方は、下記資料及び動画を見ることを推奨したいと思います。

医学的用語も多く、判定結果(A-C)等の読み方について、周知されていない点があります。特に判定結果は、個人にとって秘匿しておきたい内容でもあり、他人に相談しにくい性質のものです。本来は、被験者と調査担当医師の1対1で、インフォームドコンセントをし、丁寧に検査方法と検査結果について話し合う機会があるべきです。一方、検査対象の県民数十万人にそれを実施するのは、現実的に不可能です。ホームページ上で甲状腺とはという初歩的なものから、判定結果に読み方に関する説明や説明動画も提供されているので、これを見てからでないと、限られたリソースである専門医を初歩的な質問攻めにして、調査・研究時間を削ってしまうのは本末転倒かもしれません。福島県民であるならば、下記リンクにある説明動画は見ておいて損はないと思います。
http://fukushima-mimamori.jp/thyroid-examination/explanation-video/
 
いただいた3ページのパンフレットが、基本事項を押さえられておりとてもわかりやすいものでした。以下にご紹介しておきます。
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当日配布された、もっと詳しい資料(PDF)はこちら↓
http://goo.gl/R79o2 


チャリティコンサート

昨日1/27(日)11:00-12:00にLATOV 6Fで、トランペットとサックスの無料コンサートがありました。これは
東日本大震災の被災地を励まそうと、日本生まれ米国育ちのアクスリ・ファミリーが、昨年企画し、日本全国ツアーをしたもので、今年も日本各地で行なっているものです。
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メイン演奏者は、シカゴ近くのナッシュビルを基点にプロ音楽活動をしている、Dan Oxley (trumpet)とTyler Summers (saxophone)です。東京では銀座ヤマハホール、軽井沢では大賀ホールという大きなホールで600名以上を集めるような、有名な音楽家です。
<軽井沢での案内ポスター>
http://goo.gl/UbiIn

今年も、東京・仙台・軽井沢等で無料のチャリティコンサートを開催し、いわきでも商工会議所青年部の肝いりで実現しました(手前みそですが、私がアクスリファミリーの仲介窓口となって、商工会青年部を紹介させていただきました)。

演奏はジャズがメインでしたが、「アンパンマン」や「赤とんぼ」等の日本の曲も取り入れ、素晴らしい演奏技術とともに、おちゃめなところも見せて頂きました。
<アンパンマンの演奏>
http://youtu.be/hN17S9ZGIUY

終了後は、近くのお店で遅めのランチをともにしました。聞けば、トランペットのDan Oxleyさんは、日本の人吉生まれで日本語もOK、お兄さんのChris Oxleyさんは、日本語ネイティブガイでした。優秀なビジネスマンとして日米を往復する日常生活を送りつつも、被災地支援でボランティアで演奏活動等をされていらっしゃる方々です。金銭では決して買えない、こういった方々の無形の支援が最も心に響くと思っています。
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いわきサンシャインマラソン ゼッケン到着

第4回いわきサンシャインマラソンのゼッケンが、我が家に到着しました。2/10(日)の大会当日まで、あと2週間です。コースは平の陸上競技場をスタートし、鹿島街道を南下、(このへんで10km)東警察署から江名へ抜けて海岸線を北上します。江名で折り返してまた海岸線を南下、マリンタワーを目指します。ここまでで20km。ららみゅう・アクアマリンパークを抜けて、工業地帯を走り抜け、折り返して、ららみゅうでゴールです。

8km, 13km, 20km, 24km, 35kmの5つの関門を指定時間内に通過しないと、大会運営者バスに収容されてしまうとのこと。さて、どこまで行けるか挑戦です。
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同時にオープニングイベントやウェルカムパーティも行なわれるようですので、時間の許す限り顔を出してみたいと思います。

特別養護老人ホーム 祖母へ面会

家内の祖母(90歳)に、家族全員で面会に行きました。家内や義理の母はちょくちょく顔を出しているようですが、私は久しぶりでした。祖母は現在、体の自由がきかないので都内の区立老人ホーム(特別養護老人ホーム)に数年前から入居しています。高層マンションの中にある施設はとても清潔で、非常に快適な生活のように思います。
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 (あたりまえですが)大人なので、入居者の趣味も多彩なようで、体の自由がきかなくても書道等の手技はかなりのもので、作品が展示してありました。
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4人で1部屋の相部屋ですが、各部屋に洗面所もあり、清潔です。祖母が入居している特別養護老人ホームは、東京のものですが、東京都全体の特別養護老人ホームの1施設当たりの平均待機者数は375人だそうです。確かに民間老人ホームに比べて、入居者の金銭負担は軽く、かつサービスレベルは高いので入居待ちになるのも頷けます。祖母の場合も、3年越しで申し込んで、やっと入居が決まったと聞いています。
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家族としては公立の老人ホームの存在に大変助かっています。特に当時、肉体的にも精神的にも追い詰められ精神科にも通院していた義母にとっては、老老介護の問題は切実だったと思います。家族として私達も、祖母と一歩離れることで、一レベル高いところで祖母にやさしく接することができている思います。

一方、施設の運営が30万円を超える介護保険制度を使って提供されていること、さらにそれでも足りない運営費は区費が投じられて維持されていること等に違和感を覚えることも確かです。平均所得が300万円という時代の勤労世代に、(仮に1割負担として)運営に300万円かかる老人介護を負担させること自体が、持続可能でないことは明らかです。それはいかに税制上のテクニックを駆使したとしても、レトリックに過ぎないのです。

激動の昭和を生き抜いた先人があっての現代日本ですが、それは過去の話。現代社会があるのは先人達のおかげであるという感謝の気持ちを持つことは重要です。しかしリタイヤした世代に持続可能でない多額のお金をかけるのと、付加価値の高い労働者となりうる若者の勤労への環境整備や将来育成にお金を投じる、という優先順位は自明です。高齢者を敬うという儒教の教え(共助)、日本人の深層心理を大事にしつつ、持続可能な制度とするためには、現在の介護保険制度(公助)の見直しは、急務と実感しています。 

じこまん 玉井雪雄著

ひとことでいうと、「自転車バカ」のマンガです。いかにしてロードバイクの世界にハマっていくか、いかに「自己満足」の世界に没頭できることが幸せかを描いてます。刺激的な表紙ですが、ぴっちぴちのレーサーパンツとインナーを着ていると、街中の人にはとってロードバイク乗りはこのように見えるのかもしれません。

100gの軽量化=1万円の相場や、冬用のインナーの重要性など、まさに自転車乗り(正確にはロードバイク乗り)にしか理解できないマンガとなっています。そのニッチさが、おもしろい!

 著者は、ツールドフランス出場を描いた「かもめ☆チャンス」も描いており、自転車道まっしぐらの漫画家のようです。好きな自転車のことを、自らの仕事(マンガ)に活かしているという、素晴らしい取り合わせです(笑)。
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東京駅

先日、外務省に行く用事があり、時間調整で東京駅の周辺を散歩しました。東京駅は、今年大改装を終え、焼失していた3階部分とドーム天井が復活しました。行幸通りから見たシンメトリー(線対称)が美しいです。個人的には、日中よりも、日が暮れかけの時間のほうがより美しさが映えると思っています。
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太平洋戦争で消失していたドーム型天井が復活しました。日露戦争の前後の完成ですが、当時の人達は、このドーム天井をどのような気持ちで眺めたのでしょうか。
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現在の日本では考えられませんが、事実として、東京駅で2人の現役首相が、襲撃、殺害されています。原敬首相と浜口雄幸首相です。原首相は丸の内南口の改札を出たところにプレートがあります。
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浜口首相のプレートは、駅構内中央通路コンコース、新幹線乗り場の近くにあります。見つけるのはかなり難しいくらい、小さいプレートです。
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当時、丸の内中央口は皇族のみが使用され、一般人の利用はできなかったそうです。いまは東京ステーションホテルの入口になっています。一度、宿泊で利用したいものです。
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丸ビルです。オープン当時は地方からの観光客(主に主婦層)で賑わいましたが、順次、新丸ビル等の建替えにより混雑は緩和されました。旧丸ビル建物の基礎に、大量の松杭が使用されており、建替え時にそれが発掘され、ほぼ完全な状態で展示されています。当時から三菱地所が頑丈な建物を作ろうという設計思想を感じます。それにしても、駅前の車両通行(主にタクシー)を整理するためのガードレールが美観を損なっています。利便性と安全性のバランスが求められます。
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新丸ビルです。元の事務所の関連会社が入居していたので、よく打ち合わせに来ていました。レストラン街が充実していて、大事なお客様との会食によく利用していました。
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丸の内オアゾ、日本生命ビルです。2009年-2010年に、このオフィスで勤務していました。何の特徴もないビルですが、非常に機能的で日本のオフィスビル100選に選ばれています。不動産の専門家の視点では、生命保険会社が不動産投資として保有すべきお手本のような建物です。すなわち、利便性が高く、汎用性があり、かつ堅牢な建物で、長期的に幅広い業態のテナント入居が見込める物件です。
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郵便事業の本局です。かつて鳩山邦夫総務大臣が旧本局の保存にこだわり、総工費がかさむことになり、また工期が延長になり、国民の利益を損なったことは記憶に新しいところです。ただ古いから愛着があるといって個人的な意見で、歴史的価値を一般人・専門家が認めていないものを多額の費用・時間をかけて残したプロセスは、遺恨を残したと思います。近隣の東京工業倶楽部や三菱2号館のファサードの保存とは、まったくデザインレベルが違うことが、改めて明白になっています。
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アメリカは日本経済の復活を知っている 浜田宏一著

イエール大学名誉教授の浜田宏一氏の最新刊です。氏は、白川日銀総裁の大学時代での師です。当時の白川氏の優秀さを賞賛するとともに、総裁就任後の日銀の行動に対して手厳しく批判しています。

浜田氏の主張は、以下の三点です。
1,日銀は、金融緩和政策をとるべき
2.インフレターゲットを2%とすべき
3.インフレターゲットを「目処」でなく、数値「目標」とし、日銀がその達成に責任を持つべき

そうです。本日1/23の日銀・政府の共同発表の内容と全く同一です。日銀のこの政策変更は、本書から大きく影響を受けていることは間違いありません。白川総裁は、かつての恩師のアドバイスを真摯に受け止めたと言うことでしょうか。

氏は現在の日本のデフレ現状について、以下のような分析をしています。リーマンショック後、欧米各国の中央銀行は金融危機を回避すべく量的緩和を行った(積極的な債権買いオペにより、中央銀行のバランスシートは大きく膨らんだ)。その結果、現地通貨資金が市中に流れたのに対し、日本では金融緩和のスピードが遅く、絶対額が少なかったため、相対的に円の価値が上昇をし続けました。
(参考)2008年の中央銀行のバランスシート拡大率:イギリス282%、FRB(アメリカ)214%、ECB(欧州)108%に対し、日銀23%

円高による輸出企業の不振(エルピーダメモリの破綻)はもちろん、日本国内の販売会社も、円高を要因とした低額な輸入品との価格競争になり、一般物価は下落しました。同時に利益は圧縮され、人件費を削減する要因となり、不況となりました(パナソニックを筆頭とする電機業界)。その結果、企業倒産が相次ぎ、リストラによる退職者が相次ぎました(これは雇用調整助成金制度を利用することで、失業率の悪化という数字に表れていないだけ)。また賃金減少(富士通等の賃金体系見直し)を遠因として、さらに物価下落は継続しました(ユニクロを筆頭とする価格低下)。

目がウロコだったのは、経済学的に一般物価下落と不況を、明確に分けて分析していることです。私が学んだ経済学では、不況を原因として物価下落、それがさらに不況を生むとして、ほぼ一体として考えていました。あらためて浅薄な知識を恥じるとともに、きちんと体系立ててものごとを考えることが大事だと思いました。

氏がいいたいことは、日銀が行う金融政策が、市中金利や企業貸出を通じて国内経済に影響を及ぼすだけでなく、国際間の通貨水準に大きく影響を与え、貿易にも多大な影響があるということです。政府は、財務省を通じて財政政策をコントロールしていますが、金融政策を一体となって、舵取りを行わなければ、マッチポンプとなるおそれがあります。
日銀法は、国内の物価を統制することが定められていますが、国内雇用や経済を考慮することについては、記載がありません。日銀マンの行動が、国民経済の希望と一致するように、日銀法の改正が必要かもしれません。
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ひとつ気になる点があるとすれば、超低金利化での金融緩和政策の無効性です。氏もコメントしていますが、現在は「流動性の罠」、すなわち超低金利下では、さらなる金融緩和が貸出に回らないというおそれです。これについて、氏は、長年にわたって経済学を研究してきた者、そして著名な経済学者60人のインタビューの総意として、必ず「効果がある」と力説されています。私には理解がついて行っていない部分でしたので、(他の部分が極めて明快かつ、納得感のある説明だっただけに)、どういう金融緩和の具体的施策が効果的なのか、どういうメカニズムで効果的なのか、この点もう少し筆をすすめてもらいたいと感じました。



ワークショップ 住民主体のまちづくりへの方法論

今日は電車での移動時間が多かったので、一冊読み切りました。著者の専門はまちづくりで、大学の教授の職にあります。しかしながら研究の手段として、地域住民の合意形成のためにワークショップを試したところ、失敗や紆余曲折等を経て、一定の評価を得たとのことです。
私も、前職の経営アドバイスの中で、幹部職員や従業員への情報共有、意識付け、協働作業の重要性と難しさを感じていましたので、素直に著者の経歴に納得しました。
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まずワークショップ(WS)とは何か?から入ります。もちろん作業服販売店ではないのですが、勉強会、研修、研究集会等に近いですが、適切な和訳はありません。著者は、ワークショップとは、言葉、頭中心に行うのではなく、身体の動きも含めて、全身で感じたものを個人個人が出し合いながら、集団で作り上げていくもの、という定義をしています。要は、受け身の講義の受講でなく、参加者自らアイデアを出しあって、いいものに昇華させると私は理解しました。

その特徴は1.身体性、2.協働性、3.創造性、4.共有性、5.プロセス重視です。とくに創造性、プロセス重視が私の琴線に触れました。まず前者ですが、通常の会議では、提案者が素案を出し、参加者がそれを受入れるか、もしくはそれの批判、ダメだしをすることに留まります。一方、WSは各人が知恵を出し合い、批判するのではく建設的なスパイラルでいいものを作っていくということです。また後者、プロセス重視は、最も重要かもしれません。理詰めで正しいことよりも、参加者ひいてはその裏にいる大多数の意思を、意見出しのプロセスを経て、反映していく、そして納得感を出していくことです。

しばしば行政の立場からは、WSがガス抜きもしくは住民合意形成の証拠として利用されがちです。WSは決して「合意形成」のためのものでなく、「集団創造」の手段です。その意味では、形式的にWSを住民意思反映のために使うのは、間違っています。より良いアイデアを出していくためのツールといっていいでしょう。

WSで最も重要なのが、ファシリテーター(WS全体の流れを取り仕切るプロデューサー兼司会進行役)の役割です。残念ながら、ファシリテーターの役を務めることができる人材が少ないというのが現状です。今までたくさんの会議を経験してきましたが、私を含めてその役に見合う方が少ない、もし適切にWSをとりまとめて下さる方がいらっしゃったら適切な報酬を支払ったとしてもその有用性は甚大です。逆に私自身がファシリテーター適任者になれたら良いし、そのためには何をすべきかを考えた一冊でした。
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個人的には、個人個人の壁を壊すのが目的、という点がヒットしました。人それぞれ、立場が違うので、思いも違います。それをワークショップの中でさらけ出して、それぞの壁を壊し、関係性を再構築するのです。
下の図は、通常の関係性です。それぞれに壁(サイロ)があります。

それを各人がWSで話しあうことによって、情報を共有し、全体のために何がよいのかを一緒になって考えることができることが目的です。
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FMいわきSea Wave ラジオ収録

先日、FMいわきSea Waveでラジオ収録がありました。会計士・市議会議員としての活動及び1年の抱負等を語りました。

ラジオ放送予定は、以下の通りです。時間が合ったらチャンネルを合わせてみて下さい。
日時:2013.1.28(月)17:45~17:50
ラジオ局:FMいわき Sea Wave 76.2

サイマルラジオでも聞けます。
http://www.fm-iwaki.co.jp/cgi-bin/WebObjects/1201dac04a1/

首長パンチ 樋渡啓祐著

最年少市長、フェイスブック市長、「佐賀のがばいばあちゃん課」を設置した市長等、たくさんの異名を持つ、佐賀県武雄市長の著書です。なんだか表紙もタイトルもふざけた感じだなあと思っていましたが、内容はいたって真面目。東京大学→国家1種合格→経済産業省入省→地元の市長選挙に出馬、ときけばレールに乗った方と思いがちですが、サラリーマン競争からの脱落、選挙戦の偶然、市役所職員の冷ややかな視線等、山あり谷ありの人生です。奥様は大変だなあと思う反面、肝っ玉が太い方なのかもしれません。

特筆すべきはその行動力。フジテレビ系で「佐賀のがばいばあちゃん」収録のロケ地選定中のニュースが役所に入った翌日に、市長本人が、単独で、お台場のフジテレビを訪問し、担当者と交渉をしたそうです。そしてロケ地決定後は、庁内に「佐賀のがばいばあちゃん課」を設置し、ワンストップでの支援体制を敷きました。まさに地方のフィルムコミッションとはこうやるものだ!というお手本だと思います。樋渡市長は地方のリーダーのあるべき形のひとつではないでしょうか。
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いわき市は非常に武雄市と共通する点が多いです。
・温泉地がある
・ イノシシ問題を抱える
・競輪場を持っている
・地方のメイン都市ではない
武雄市は、斬新な提案や改革を実行・リードする市長の下、行政改革の先進地とされていますので、参考となる点は多いと思います。

市政報告会 開催報告

本日、1/20(日)に、当選以来初めての市政報告会を開催しました。たくさんの方がお越し下さり、おかげさまで会場は満席となりました。あらためて御礼を申し上げたいと思います。先日12月の初議会で登壇した報告とともに、改めて市議会議員の仕事内容等を説明しました。
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私の行動目標は、選挙時に訴えました1.働く場の拡大、2.安心できる医療、3.日本一のこども教育の三点です。これをベースに今後、行動していきます。今回、私の「がんぱっぺ通信」が完成しましたので、それも会場で配布いたしました。
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今回は、市議会議員活動として「郷土愛」を取り上げました。具体的な提案として、1.いわき駅の南北自由通路に銅像、2.旧城跡に案内看板の設置をお話しました。目的は、主に高校生をターゲットに、いわき市に対してアイデンティティ、愛着を持ってもらうことです。残念ながら今の高校生が、自分が通ういわき駅が、地元のお城の堀を埋め立てて作られたモノであることを知りませんし、興味もありません。いわきゆかりの人物についても同様です。これは地域コミュニティ再生に重要と考えます。のみならず将来のいわき経済に少なからぬ影響があるはずです。すなわち、現在のいわき市の高校生の市内就職率は6割ですが、これを市内に愛着を持ってもらい7割以上に引き上げていきたいと思っています。

議員の役職を離れて地元の活動としては、「高校生へのスカイプ支援」があります。これはいわきの高校生に、イエール大学(アメリカのアイビーリーグ有名校のひとつ)生と毎朝のビデオ英会話をしてもらうというものです。目的は、高校生が直接海外の大学生と話すことで、海外のトップ大学生がどんな生活をしているか?どんなことを日常的に考えているか?を知ってもらうことです。これにより、海外へ目が開き、自分がその中で活動できるか等を考え、どうやったら実現できるか等の気づきになればと思っています。おかげで60名以上の希望者により、現在毎日スカイプ通話が実現されています。参加している友人がいれば、その周辺の友人にも波及効果がでていくと思っています。これは、私の個人的に親しくさせていただいているNPOが行っている東北の高校生支援の一環として実現しました。私の東京のネットワークがこのような形で実現できたことは、望外の喜びです。
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(参考)本日お話しさせて頂いた項目
自己紹介
18年間生まれ育ったいわきに貢献できることはないか 
当選、そして次のステップへ
市議会議員とは
市議会とは
会派とは
会派控室とは
新人議員
一般質問(初登壇)しました
いわき駅の南北自由通路に銅像を
旧城跡に案内看板の設置を
高校生へのスカイプ支援
傍聴について
公認会計士とは、不動産鑑定士とは
どのように相乗効果を?
吉田みきとができること、できないこと

新しい国へ 安倍晋三著

安倍首相の新刊です。2006年に書かれた「美しい国へ」も読みましたが、その焼き直し版です。よく言えば、考えがブレていない、悪くいえば特に新たな考えは持ち込まれていません。安倍首相の、いわゆる保守思想が簡潔かつ、なぜそこに至ったかの原点が書かれていますので、「美しい国へ」をまだ読んでいない方には、ぜひ読んでほしいです。

氏の国家観、生まれた地域コミュニティの考え方には賛同するところが多いです。人類皆兄弟を掲げるいわゆる「地球市民」には違和感があります。現実には桃源郷に過ぎないし、仮に実現したとしても、その市民の安全や財産、あるいは人権を誰が担保するのか。その基礎的な単位が必要であり、それが国家です。また人間はひとりでは生きられないし、その人の両親、生まれた土地、育まれた地域コミュニティ、そしてそれらを取り巻いている文化・伝統・歴史から、個人を切り離すことはできないでしょう。それらを守るということは、偏狭なナショナリズムとはいえないし、この点は強く賛同したいと思います。

氏の年金の考え方は、今後も賦課方式を継続し、半分を保険料でまかない半分を国税投入するというもの。積み立て方式を認識してはいつつも、それに移行するという考えは持っていらっしゃらないようです。また保険料の自己負担を自助(資金はプールされ退職世代に使われてしまうので、自分のためでない)、国税投入を共助(国税は強制的に国家運営のために納付が求められるもので、みんなの年金のためではない)と捉えることに、違和感があります。なぜなら保険料の自己負担分はプールされ退職世代に使われてしまうので、自分のためではありませんし、国税は強制的に国家運営のために納付が求められるもので、みんなの年金のためではないと考えるからです。また介護保険について受給者の増加が当初予想をはるかに超えている認識を持ちつつも、今後受給者を減らしていきたいという希望を述べているだけなので、持続可能な制度設計かどうかをきちんと数字で検証しているのか、不安な部分もあります。

氏は現在の教育に関して相当憂慮されています。ゆとり教育の課題、教師・生徒のモラル低下等に真剣に取り組むようです。子どもがいない氏の家庭ですが、「家族、その素晴らしきもの」という家族観はまっとうです。また教育を原因とした格差の再生産は、現実として可能性が高いだけに悪平等にならないよう、既存の教育システムに切り込んで欲しいと思いました。

氏はインフレターゲット2%、日銀の直接国債引受に言及しています。突き詰めれば名目GDPの成長を目指す訳で、雑駁にいえば長期的にマイルドインフレによって、通貨安も達成し、経済成長を目指すと宣言している訳です。これには一歩間違えば・・・も有り得るわけで、微妙な舵取りが求められます。例えはどうかと思いますが、竹中平蔵元大蔵大臣のような、経済学のベースがあって政治のバランスを持ち得ている方に、安倍首相の右腕になってほしいと思ってやみません。
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今、アベノミクスが注目されています。正直、政治家が経済政策について全体的な方向性だけでなく、具体的な施策まで踏み込むことは、役不足というか役割が違うと思っているのですが、イエール大学の浜田宏一教授(こちらの方の著書も近いうち読んでみようと思っています)のような相談できる政策サポートスタッフが充実しているのでしょうか。もっと経産大臣なり金融大臣なりに権限を委譲され、ご自分ですべてを抱え込まないことを祈念しています。また日揮の社員のために陣頭指揮まで執られていらっしゃるので、あまりに業務が集中しすぎて健康を心配してしまいます。どうぞお体ご自愛下さい。

東日本大震災復興特別委員会

1/16に、東日本大震災復興特別委員会の会議が開かれました。委員は私を含む市議の15名。活動目的は、復旧・復興の施策に関する事項について調査し、市当局に対し提言を行うことですが、改選後の第1回目会議なので、検討すべき事項と今後の活動方針等について話し合いました。

私からは、相双地区から2万人を超える被災者を受入れていること、町外コミュニティの設置問題が現実としてあることを踏まえ、相双地区における東日本大震災復興特別委員会に相当する部門もしくは、先方の町議会議員自身らとの、情報交換・課題の共有等を提案しました。目的は、町外コミュニティ対象となっている基礎自治体の町民及び議員がどのように現状を捉え、どのように問題点を把握し、解決しようとしているか、いわき市議員として理解することです。
・当委員会での検討事項を先方へ伝達する
・先方で把握している課題、問題点等を教えていただく
・現状の問題点、課題、今後の解決策等を共有

もちろん市執行部としても行動しているのですが、議員レベル同士で活動していくことも、今後の市町村のあり方や広域合併を見据えて、必要なことと考えています。
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略奪大国 ジェームス・スキナー著

非常にラジカルな本です。かなりの部分に虚言も入っているかもしれない、しかし本質をついている部分もあるかもしれない。そんな気を起こさせてくれる本が、外国人(アメリカ生まれ、シンガポール在住)によって書かれている点が興味深いです。

著者の表現と主張は、過激です。よくぞここまで言えるな!と思います。
・日本人の貯金が盗まれている
・政府はお金を持っていない
・日本の社会保障費は、40%削減しなければならない
・国債はネズミ講だ
・農家が泥棒
・日本は破綻まであと4年しかない
・日本の政府は、すでに国際通貨基金とデフォルトの時期について相談している

著者の提案は、現実の世界とかけ離れているところが、これまた興味深いです。
1. 国が通貨の価値を一定にしなければならない
(現実)現政権は、インフレターゲットを数%プラスに設定しようとしている
2. 国は赤字国債を発行してはいけない
(現実)現政権は、40兆円の税収に対し、100兆円の歳出を見込んでいる
3. 銀行などの金融会社は本業に徹しなければならない
(現実)デリバティブ取引や株式投資業は、もはや金融機関の業務の本業に組み込まれている
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よく見かける日本の将来悲観論の本のようですが、日本が栄える道はある!との助言と捉えればいいと思います。特に官僚・公務員の利害と国民の利害を一致させるべきだ、との論には賛同しました。一見当たり前なので、当然行われているようですが、現実はやや違います。日本では国民の利益が定義されていないため、多くの公務員はそれぞれ所属する部局のロジックで活動しているのが実態です(結果的にうまくいっている部分もあります)。もし国民の利益≒国益≒国富≒GDP(国民総生産)であるなら、官僚・公務員の給与をGDP連動にし、官僚・公務員の利害と国民の利害を一致させるのも一つの方法です。実際にシンガポール政府では、公務員のボーナスはシンガポールGDPに連動させています。私の知る限り、シンガポール公務員が非常に民間企業のために迅速に行動し、結果を求める基本姿勢は、ここにあるのではないかと思っています。
そのまま鵜呑みにできる本ではありませんが、そういう視点もあるのだなと認識しました。

本格ハンバーガー BANG BeING BURGER

いわき駅ビル1Fに、前々から気になっていたお店があります。BANG BeING BURGERという手作りハンバーガー店です。駅ビル内とはいっても、通行の動線から完全に隔離されている場所(鉄道警察のお隣)にあるので、飲食店舗として決して良い場所ではありません。

おそるおそる店内で注文してみると、バーガーのデカさにびっくりしました。しかもお肉が厚く、肉汁も出るくらい。これはイケる!味もさることながら、ボリュームたっぷり。遅いランチでしたが、これひとつで夕飯まで十分間に合いました。
(写真はPR用写真でなくて、実際に私が食べたアボカドバーガーです)
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若干、難点をつけるとすれば、ファストフードでないのでお肉を焼き、盛りつけるまで数分調理時間が必要なことくらいです。これも美味しい料理のためには当然のことでしょう(料理は本来そういうもので、ファストフード・コンビニに慣れてしまった弊害かもしれません)。それと立地ですね・・・月に何度もいわき駅を利用しますが、これまで全くランチの選択肢に入ってこなかったのが、今更ながら残念です。
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店内飲食でもテイクアウトも可能です。立地が良くない分だけ、秘密の隠れ家チックです。
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個を動かす 新浪剛史

ローソン再建の立役者、新浪剛史氏がいかにして、ダイエーが見放した万年2番手のコンビニを復活させたかという本です。正直、私はセブンイレブン派。おにぎりはセブンでしか買わないと決めています。毎週役員会の昼食は、コンビニおにぎりの試食をする企業マインドが好きです。だからローソン本について冷ややかな目線で読みました。

日販売上、売上高、歴史どれをとってもナンバーワンなのに、しつこいまでの顧客第一主義で、かつ謙虚な鈴木会長の率いるセブンですから、どうやったって2番手以降は勝てません。セブンがドミナント戦略、POSの最大活用・分析の飽くなき追求をする限り、隙はありません。
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ローソンは10年前、親会社の意向で上場をする際、株価を上げるため無理な出店戦略をとりました。そのおかげで非効率的な店舗配送、日販売上の下落、従業員モラルの喪失等のデメリットを長期に受けることになります。そんな中で、登場したのが新浪氏です。慶応大学の体育会出身、三菱商事入社、ハーバードビジネススクールのMBAホルダー、ピカピカのエリートです。

そこで新浪氏が打ち出したのが、「手作りおにぎり」と「高級おにぎり」です。前者は集中加工センターでなく、店舗で炊飯、握るというもの。後者は、具材とお米自体にこだわったおにぎりです。いずれもトップからの権限委譲で産声を上げた商品です。また「ナチュラルローソン」「ローソン100」等の、業態変化も手がけています。台場医シティ(多様化)にも積極的で、中途採用も前向きで、新規採用者の50%を女性にするという方針だそうです。

セブンとの差の一番は、ローソン独自のPontaカードによる個人単位管理です。誰がいつ何を購入したかが把握できる仕組みです。これを使えば、個人単位でトライアル率(始めて買った商品)とリピート率(2回目以降買った商品)が把握できます。例えばリピート率は高いのだけれど、トライアル率が低いという商品であれば、販促を強くやって顧客に一度手にとってもらう等の施策が考えられます。これはPOSでは絶対にできない分析で、うまく分析できれば絶大な効果を発揮するかもしれません。本によれば同カードの売上割合は43%とのこと。今後のローソンに目が離せません。タイトルの「個を動かす」も、ここから来ていると思います。

就任当時、店舗の集約化はできていない、店長の士気は低い、万年二番手意識がある、商品部(仕入部隊)はスーパーの感覚から抜け出ていない等の、ぼろぼろの状態だったそうです。そこからどうにか経営を安定状態に持って行った手腕・情熱は相当のものを感じました。一方、これだけではセブンの高い壁を越えるのは容易でないであろうと再認識した本でした。

本庁舎議会棟 補修工事

現在、議会棟玄関の補修工事中です。震災で損傷し、1年10ヶ月ぶりの復旧となります。復旧の優先順位の高い、道路や橋等のインフラ復旧工事が一息ついたということでしょうか。市内外の方を迎える本庁舎の顔の部分でもありますので、きちんとしておくことも大事なことだと思います。

市庁舎も完成後40年。当時、市庁舎の「カーテンウォール」は珍しく、構造的にも先進的な取り組みだったと思います。だからこそ今でも現役で使用できているのでしょう。ただ、ITの進化、建築基準法の改正(耐震基準の厳格化)等により、機能的にそぐわなくなっていることも事実です。実際、の水道局の建物は、旧耐震基準で作られた建物で、3.11と4.11の地震で即日使用不可になってしまいました。コンクリート建物の物理的寿命(法定耐用年数)は47年です。それを考えると、長期的なスパンでの庁舎の統廃合・建替えも視野に入ってくる時期に差しかかってきていると思います。
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普通救命講習Ⅰ修了証

先日3時間講習を受講した、普通救命講習Ⅰの修了証が届きました。心肺蘇生法とAEDの使用方法を習得しました。隣人が何らかの要因で心拍停止になった際に、民間人の手で一命を取り留めることができる技術です。一方、責任の重さも感じる次第です。
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3時間講習の様子です。市議会議会等に消防本部の方をお呼びして訓練させていただきました。
http://www.mikito.biz/archives/21433737.html
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Angers 上野駅の文房具店

上野駅構内に、大人のためのいい雰囲気の文房具店アンジェビュロー エキュート上野店が出店しています。書斎をイメージした店舗で、本店は京都河原町にある雑貨店だそうです。
買い物心をくすぐられる、上手な商品の見せ方だと思います。ちょっとした商品説明に物語を感じます。価格も大事ですが、買ったときの高揚感・満足感こそが消費者を満足させる大きなファクターだと思います。
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メモ帳類も豊富です。私はRHODIAのNo.11(方眼タイプ)を愛用しています。
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ここで買わなくても!という品物が陳列されています。丸善丸の内店の文房具売り場と共通の匂いを感じます。この匂いにたまらない欲望を感じる人も多いのではないでしょうか。
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ゆとりの道路整備事業(道路拡幅整備事業)

いわき市では、建築行為に伴う接道要件(建築基準法第42条2項道路)に基づき、市街化区域内の市道で、道路が狭いため車両の交差ができない道路について、建築基準法による建築敷地の後退部分(みなし道路部)の用地取得を行っています。これは「ゆとりの道路整備事業」として、道路整備、交通安全の確保、道路環境、生活環境の改善を図ることを目的に、平成5年度から実施されています。
建築基準法の定めによる道路の幅員4m確保するために、建築主等からの協議があれば用地調査、買収、道路整備を実施しています。
実は、これは建築基準法が想定していない、かなり踏み込んだ内容になっています。私が知る限り、このような規定を置いている自治体はありません。

そもそも建築基準法第42条2項の規定は、前面道路の幅員4mを確保することを目的に、建物の新築、改築等のタイミングで、建築主に無償でセットバックさせる制度です。なぜなら有償だと建築主の任意の建替に合わせて、財源確保しなければならないためです。現状4m未満の道路は、数名の方だけのための生活道路と考えられ、公共が用地取得する対象として適さないためです。
では、なぜいわき市が身を削ってまで、生活道路敷地を取得する必要があるのか。
 
ひとことでいえば、セットバックの効果を確実にすることです。性善説に立てば、セットバック 後は建物が建たないので、その分道路幅員が広がるはずです。しかし性悪説に立てば、建物でなく構築物、たとえばブロック塀をセットバック部分に立てる等の嫌がらせも、事実起きています。これを防ぎ、確実に市街地の生活道路に4m幅員確保を目指すために、市が自ら一般財源を投じて(国、県からの補助金はありません)、一見投資効果がない道路敷を取得するのです。

ちなみに過去の支出実績は以下の通り。
平成19年度  39件  52,270千円
平成20年度  44件 41,237千円
平成21年度 40件 27,590千円
平成22年度 38件 23,720千円

1件のセットバックにつき、60-130万円の支出となっており、これは道路敷地としてではなく(通常、ゼロ評価)、宅地としての評価しているためです。 市の説明では、この施策は非常に有効に機能しているとのこと。通常、ゼロ評価の土地を有償取得することの税金投入の是非について、異論もあろうかと思います。
建築基準法の立法趣旨から超越した施策でもありますで、今後、その効果について注視していきたいと思います。

雪だるま

昨日1/14(月)東京は15cmくらい積もる大雪で、近年ない交通マヒを都内に引き起こしました。雪だるまを作れるくらいの積雪は珍しいだけに、道路や駐車場のそこここに、かわいらしい雪だるまが見られました。

日常としてはそれでよいのですが、首都高や道路はスリップで動けなくなった自動車で大渋滞、私鉄やJR東日本も運休多数と、事前に予想はされていたものの対策の難しさを感じました。現代生活は、電信電話や交通などのインフラに支えられていますが、いざそれらが分断されると、個々の商店・住宅に先祖帰りせざるを得ません。これは東日本大震災で再認識させられたことです。普段からの備え、いざというときの心構えは大事です。
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本日からいわきで、会派打ち合わせや団体の新年会ご挨拶と、お仕事再開です!

いわきの遺跡めぐり いわき市観光物産協会著

いわき市内の96カ所の遺跡が紹介されています。ほとんどの遺跡が、平や小名浜、泉をはじめとする市街地近接に位置しています。地元の遺跡って、かなり身近に存在しているんです。

聞くところによると、ほとんどの遺跡が宅地開発や道路計画事業によって発見されるとのこと。だから遺跡は市街地周辺部に点在しているわけです。

一番驚いたのは、母方の実家付近が15世紀の城跡にあることがわかったことです。生活のすぐそばに郷土の歴史が眠っているんですね。
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成人式

いわき平地区の成人式が、アリオス大ホールで開催され、来賓として出席させていただきました。

新成人は、H4.4.2~H5.4.1に生まれた方で、いわき市全体で約3,000人が該当者です。うち平地区の成人は1,188人で、平地区の若者が市全体の1/3超を占めるという結果になります。本来、人口全体でいえば平地区の占める割合は1/4ですから、20歳の若者は比較的、平を中心とするまちなかに住んでいるという傾向があると推測できます。

なお昨年、平成24年の成人式該当者が973人で、今年の該当者が上記のとおり1,188人で、22%も増加しています。諸要因はあるのでしょうが、相双地区からの人口流入も要因となっているのではないでしょうか。
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会場は、女性の振袖姿が目を引き、華やかでした。男性もスーツ姿だけでなく、羽織袴姿も見られました。今日から飲酒解禁日なので、ワンカップ持参の方もいました。慣れないお酒で、くれぐれも事故のないように・・・
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死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発の500日 門田隆将著

あまりに有名な、福島第一原発所長の吉田昌郎氏らを取材して書き下ろしたノンフィクションです。事故発生から1年10ヶ月あまり経過し、いろいろなメディアで報道されている事故当時の現場状況ですが、これほど客観的かつ臨場感ある、わかりやすい書籍を見たことがありません。これは多数の直接取材をし、データを集めたジャーナリストである著者の功績でしょう。

その前に「東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと」菅直人著を読んでおいたので、そちらとの発生事実と情報のとらえ方の相違が明らかになりました。現場を混乱させたとしてトップが直接現地入りした行動様式が批判される論評を多いですが、その背景、原因が分ったような気がします。単刀直入にいえば、「失敗の本質」に集約される日本組織の欠点が表面に出てしまったということです。

この本で伝えたかったことを2つだけ上げるとすれば、1.今回の事故は本当にシリアス。紙一重で東日本が未来永劫人が住めない状況になる可能性が高かった、2.現場での適応能力の高さ、職業遂行の意識の高さです。

お涙頂戴目的の小説でないのですが、やはり涙が止まらなくなる箇所がいくつもあります。サプチャン(原発地下部分)点検中に、津波で殉職したプラントエンジニア。地震直後には母へ無事を伝える電話を入れていたそうです。不眠不休で暴走する原発を押さえようと24時間常駐する現場スタッフ。建屋爆発後には現場スタッフは後方へ待避するも、有名な福島フィフティーが残る話。吉田所長の断腸の決断で、決死隊が選ばれる話。自衛隊や消防隊が与えられた任務を(見えない危険に怯まず)当然のごとく遂行する話。これらに限らず、心を揺さぶられます。
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想像を超えるエネルギーを生み続ける原発、双葉町の標語をお借りすれば、「夢のエネルギー」ということになるのでしょう。そしていったん暴走状態に入れば、人の手では止めることができず地域を破滅させることになります。
一方、事故以来巻き起こった反原発運動の凄まじいエネルギーは当然ですが、火力発電で起こる地球温暖化などの環境問題について(京都議定書等)指摘する声が急になくなったことも、個人的には末恐ろしく感じます。ゴア元副大統領が書いた「不都合な真実」や、海水面上昇で国家が水没するフィジー等はどうなったのか。極端に流れるのではなく、(現実に、原発テクノロジーの先端国家であり、かつその失敗も経験している国として)代替エネルギーができあがるまで、資源小国の日本がなんとか生き残る方法を、冷静に知恵を絞らなければならないと思います。

追伸:恥ずかしながら、今日まで福島第一原発が、太平洋戦争末期の陸軍の航空基地で「磐城陸軍飛行場」として飛行技術の習得や特攻訓練が行われた跡地だったと、知りませんでした。終戦後、いったん塩田として使用された後、放置され原野になっていたところを(国有地が多い原野、かつ人口過疎地に所在していたので)昭和40年代に原発適地として候補になったそうです。

追伸2: 平成25年7月9日、吉田昌郎元所長が、東京都内の病院で食道がんのため亡くなりました。享年58歳。2011年12月に食道がんと診断されて所長を退任しその後、2012年7月には脳出血の緊急手術を受け療養生活を続けていました。東京電力によると、事故発生から退任までに吉田元所長が浴びた放射線量はおよそ70ミリシーベルトだそうです。慎んでご冥福をお祈り致します。

もし小泉進次郞がフリードマンの「資本主義と自由」を読んだら

いわゆる政治マンガです。日本経済の(悲観的)未来予測に基づいて、小泉進次郎(仮称)が首相となって、ノーベル経済学賞受賞者であるミルトン・フリードマンの提案をベースに、日本のドラスティックな経済改革をすすめるというストーリーです。 現実にある様々な経済政策がどのように日本経済に影響を及ぼすか、各ステークホルダー(金融市場、一般消費者、政治グループ)がどのように行動するか、その結果、どのような結果となるかが論理的に展開されるので非常に納得感がありました。ある程度、金融と経済学を理解していた方が、楽しく読めると思います。1回だけ通読するのもいいですが、何回も読むと場面場面での真の意味が分ってくるので面白いです。

<いかにもありそうな、物語の背景>
消費税10%引き上げ後、大震災復興支出からの財政赤字状態は変らず、ついに国債入札で未達が発生、日銀による直接引き受けが実施された。それが引き金となり、10年物国債の長期金利は10%を超えた。日銀から市場へ資金が大量供給されたことにより消費者物価も上昇、そして円建て資産からの逃避行動が目立ち、為替は円安1ドル=150円となった。これは輸入物価の高騰を引き起こし、さらなる消費者物価・金利の同時上昇というインフレ・スパイラルが起こった。
そのような中、国会は空転し時の首相は辞任し、後継に「ガラガラポンで行こう」との若手議員の意見が通ってしまい、2015年に小泉進次郎が首相に指名された。
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小泉はミルトン・フリードマン「資本主義と自由」の提案のうち、以下の10項目を実施します。
1.農業補助金の廃止
2.関税の撤廃
3.最低賃金の廃止
4.起業に対する規制の撤廃
5.政府による電波の割り当ての廃止
6.公的年金の廃止
7.職業免許の廃止
8.教育バウチャー
9.郵政民営化
10.負の所得税

どの政策もラディカルかつ、既得権を侵すものであり、政治・経済はいったん混乱します。国債暴落、株価下落、狂乱物価、さらに銀行への取付騒ぎとなり、戦後初のモラトリアム発令となります。小泉はさらに公務員人件費削減、社会保障費の見直しにも手を付け、公務員のゼネストも突入します。日銀は、引き受けた国債が債券市場の暴落したことにより100兆円近い債務超過となります。政府債務も1,200兆円を超えます。同時に年率300%の物価上昇、1ドル=200円も突破します。

経済運営の窮地に立たされた小泉は、IMF(国際通貨基金)へ援助を求める決断をします。そして今までの社会保障や所得保障を中心とした大きな政府から、徹底的に小さな政府を目指すことにします。ついに小泉は国会を解散し、国民に信を問い、その結果・・・秘密です。

<私見>
上記小泉のストーリーが実現してしまわないことを祈ります。またフリードマンが提案した上記10の施策が実現する日は、おそらく永遠に来ないでしょう。なぜなら、フリードマンの施策が正しくないからではなく、あまりに経済的・財務的に合理的で、センチメントと対極にあるからです。それは既存制度で下で保護されてきた様々な政治的な既得権を破壊することになってしまうので、実現が難しいのです。
ここで、私は考えます。フリードマンに代替する、数字の裏付けのある建設的な政策提案はあるのでしょうか。既存のやり方でうまくいっていないから、現状があるのではないでしょうか。心地良い響きの政策だけでは、解決に至らないのであれば、あるべき論・あるべき政策を、古典経済学に求めてもよいのではないかと思います。

雷鮨 小名浜の銘店

先日、小名浜の銘店、雷鮨(らいずし)に初めて行きました。老舗と伺っていたのですが、震災の少し前に建替えを行ったそうで、非常にモダンなお店構えです。海岸線から100mくらい離れていますが、大津波の際には床下まで汚泥が押し寄せたそうです。いまではその面影もなく、営業中です。
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こじんまりとしてカウンター席と、奥に広間のお座敷があり、今回はお座敷を利用させていただきました。
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流石、浜のお寿司屋さんだけあって、ネタは素晴らしかったです。なお、お寿司はかなりワサビが効いています。個人的には、マグロを使ったお吸い物が絶品でした。ハレの日、大事なお客様が来たときに、ぜひ利用したいお店です。
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e-Tax(電子申告) 税理士向け講習会

税務署のe-Tax(電子申告) 税理士向け講習会に参加し、システムを勉強してきました。e-Tax(イータックス、と読みます)とは、国税に関するオンラインサービスシステムの呼称で、正式名称を国税電子申告・納税システムです。今までは、紙ベースのみの申告であったものを、インターネット経由で、税務申告書の作成・申告手続できるというのが特徴です(という「ウリ」になっています)。
今回は、実際のシステムを入力して、1.青色申告書のP/Lを作成・送信、2.当該データを使って、個人所得税のフォーマットの記入、3.税務申告書のオンライン作成・送信、4.法定調書の作成をするというものです。
手書きの内容にほぼ沿った入力内容となっており、システムつくりこみの精度は高いです。オンラインですべて税務申告をする日は、もうそこまで来ています。

e-Taxには、いくつものセキュリティが施されており、中でも利用者の「電子証明書」による認証が非常に厳格です。そのため、一般の方にとっての手続きは非常に煩雑で、普及率は低いといわざるを得ません。考えれてみれば、個人が年に1回だけの税務申告のために(それも毎年システムが更新され、手順が変わる)、手順を覚えるメリットはないと断言できます。今回一連の流れを体験させて頂きましたが、現時点でのバージョンはあくまで税務署(もしくは税理士)の工数軽減のためのシステムといっても過言ではないでしょう。 
<電子申告のデメリット>
・基礎自治体に納税者本人が赴き、住基カードを申請・入手する必要がある
・住基カード読み取り装置の購入が必要 
・読み取り装置のセットアップが必要
・e-taxシステムから、数種類の番号及びパスワード設定必要
・上記手続きがうまくできるかどうかは、すべて自己責任。どこかひとつでも欠ければ、その先は進めない
・設定に関する国税庁の電話サポート等は、一切なし

<電子申告のメリット>
・3,000円の税額控除(1回のみ)
・紙への記入でなく。キーボード入力による簡便さ 
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e-Taxの画面です。かなり重いシステムのようで、実際に入力して次の画面に変るまで反応が数秒かかるケースがありました。
シンガポールでも2003年くらいから個人所得税の電子申告が始まりましたが、ある程度PCスキルさえあれば個人一人でも申告完了までいけるくらい、非常に入力が簡素でした。外国人の私でも、自分で申告書を作成・送信・口座引き落としによる納付まで行っていました。e-Taxの第一の目的が、納税者の利便性向上であるならば、納税者がシステム利用するのに過重な手間・負担をかけてしまうのは、角を矯めて牛を殺すことになるのではないでしょうか。

確かにこのシステムが完成・実現すれば大きく作業工数の簡素化・正確化につながりますので、最終的に世の中に大きく普及すると確信しました。一方、正確・無誤謬を期すあまり、普及に無駄な時間がかかると思います。もし早期普及ができれば、間違いなく納税者の負担が軽減されるので、その時間を他の生産的な活動や余暇活動に振り向けることができます。
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若林健太 外務政務官

霞ヶ関の外務省にて、若林健太(わかばやしけんた)外務大臣政務官にお会いし、激励を受けました。若林様は、私の会計士の3つ上の先輩で、地元長野県選出の参議院議員です。私の選挙の際にも、応援メッセージを送って下さった方です。

若林さんから私への熱い応援メッセージ↓
http://www.youtube.com/watch?v=hyRTRKTm-mg&feature=youtu.be

若林健太さんプロフィール
http://wakabayashikenta.com/contents/profile/
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政務官室は個室で、20坪ほどありますのでスペース的な余裕があります。また政務官に付く外務省スタッフは数十人です。本日一日のスケジュールを見せていただいたら、約20件の約束が入っており、最後は特急あずさに乗って(移動2時間)、長野の演説会で終了という、超多忙です。基本的に、政務官という公職(実際にデスクは外務省内にあります)にあり、日中はこちらで勤務することが義務づけられるので、専門外の勉強等の時間的な余裕はあまりないかもしれません。

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外務省は、経済産業省を筆頭とする、国内産業担当部門とは、職場環境や雰囲気が大きく違います。役割や文化の違いといってしまえばそれまでですが、省庁間の人事異動がもっと多くなされないと、サイロに陥る(ビューロクラティック)すなわち他の部門の仕事が見えなくなり、部分最適化を目指すような恐れを感じます。若林さんにはフレッシュな視点で、あるべき外交のあり方を切り込んでいただきたいと思います。

みきとレポート みんなでがんばっぺ通信

昨年の選挙の際には、たくさんの方々にお手伝い頂き、ありがとうございました。その後、定例議会が終わり一段落しましたので、会報を作成いたしました。連絡先を教えて頂いた方には近日中にお届けさせて頂く予定です。もし届いてないようでしたら、下記サイトから登録頂けますと、現物の印刷物をお届けいたします。
http://officey.biz/kouenkai.html

これを機に、1/20(日)に私と直接顔を合わせて「語る会」を催します!詳細はこちらにて↓
http://www.mikito.biz/archives/21778663.html
2013年吉田みきとがんばっぺ通信1号
2013年吉田みきと街づくり通信1号ura_a4
がんばっぺ通信のPDF版はこちら↓
表:http://goo.gl/ZHsla
裏:http://goo.gl/Dqg6P

みんなのサファリ@タンザニア

前職PwCの同僚(いわき市出身)の斉藤裕美様と、平のデニーズでお会いしました。彼女は、退職後にヨーロッパ・アフリカを歴訪し、現在は、アフリカのタンザニアでサファリツアー会社を起業しています。今月末から、共同経営者兼日本人担当ツアーガイドとして日本人参加者を受け入れるべく、タンザニア入り予定の合間をぬって来て頂きました。

タンザニアで「みんなのサファリ」↓。こちらのサファリツアーです。要チェック!
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Address: P.O.Box 15991,  Arusha,  Tanzania 
Mail: hiromi@minnano-safari.com
Skype: minnano.safari
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2月は野生動物のベビーラッシュで、1年のうちで最もサファリが賑やかになるそう。4泊5日で現地代金10.9万円。すでに日本人の老夫婦や女性一人旅の受入実績もあるそうです。一生の思い出、ご夫婦の記念日にいかがでしょう。現在、サイトから2月分の申込み受付中だそうです。

いつの間彼女は、視野が広い、人生の諸リスクに立ち向かえる女性になったんだろう?私はツアー参加に強く心動かされるとともに、人と人との一期一会を感じた次第です。
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道路橋の長寿命化に関する取組状況について

橋梁や上下水道などの社会資本は、高度経済成長期の発展とともに昭和40年代後半から加速的に建築されました。建築後30年から50年を経過し、現在多くの社会資本が更新時期を迎えています。

国土交通省によると、我が国の橋長15m以上の橋梁は約15.7万ポイントあり、うち9%にあたる1.5万ポイントの橋が築後50年以上経過し、老朽化が進んでいます(平成23年度末時点)。築後50年以上の橋の割合は、10年後に全体の28%、20年後には53%に達する見通しです。

(参考資料)道路橋の重大損傷 -最近の事例- 平成21年3月
写真付で重大損傷事故報告を見ると、インフラ劣化の現状が一目瞭然です(オススメ!)。

  鋼橋(上部構造)の損傷事例
  コンクリート橋(上部構造)の損傷事例
  下部構造の損傷事例
  床版の損傷事例
  その他の損傷事例

国交省が平成24年6月に公表した「道路橋の長寿命化に関する取組状況」では、自治体が管理し、老朽化のため修繕が必要とされる、全国6万ポイントの橋のうち、89%が修繕されていない状況です。福島県においても、修繕実施率が10%程度に過ぎません。
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現在でも、いわき市内の4つの橋が損傷等により通行規制、4つの橋が通行止めになっています。(平成24年4月現在)
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毎年増加する社会関係保障経費、扶助費などによる自治体財政の悪化が、社会資本の更新を遅らせます。現状が継続していくと、10年単位の将来、橋梁の崩落などによる惨事を招くおそれがあります。事故責任回避目的の単なる「検査」をするだけでは何の前向きな解決にはなりません。新規投資に比べて地味ですが、更新投資を抑制する方が危険です。計画的にインフラの更新投資を実行していかなければなりません。

経済同友会 新年賀詞交換会・講演会

いわき湯本の老舗旅館「新つた」で、経済同友会の新年賀詞交換会が開催されました。
私は前座で、ミニ講話の機会をいただききました。内容は、いわき経済の活性化においては人材が肝であること、そしてその種まきは中高生からやっておくべきこと、です。そのために私の活動例を2点、紹介しました。一つ目はスカイプ導入支援、2つ目は銅像設置の話です。
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1. 磐城高校におけるスカイプ導入支援
http://www.mikito.biz/archives/20559115.html
磐城高校とイエール大学を直接つなぐ、スカイプ導入のお手伝いをさせて戴きました。現在、毎朝磐城高校生とイエール大学生との間でビデオチャットが行われています。目的は単なる英会話能力の向上でなく、海外のトップ大学の学生が何を考えているのか、大学生活はどうなのか等を知ることによって、海外への視野が広がり、いわきから海外へ飛び出す学生がどんどん出てくることを期待しています。

2. いわき駅自由通路へのゆかりの人物銅像の設置
http://www.mikito.biz/archives/20938584.html
高校生への地域学習の一環として、私は市ゆかりの歴史的人物の銅像レプリカを市民、特に高校生の通行量が多い、いわき駅南北自由通路へ設置することが有効だと考えます。いわき市の玄関口であるいわき駅は、由緒ある磐城平城のお堀の上に建てられたものであり、市民の生活は、先人達に歴史の上に成り立っております。通勤・通学途上、また駅改札での待ち合わせの際に、目を引く銅像が自動的に目に入ることによる記憶効果は抜群だと思いますので、市議会で取り上げ、設置について執行部に前向きに検討していただくことになりました。 
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これは郷土愛の醸成のみならず、本市へ電車で来訪・出張されて来られる方への、大きなアピールにもなります。市民の郷土愛が醸成した暁に、長期的には、「八重の桜」に続き、いわきからも大河ドラマの主人公を生み出すべく、ぜひ積極的に取り組んでいきたいと思います。 

いわき市ゆかりの歴史的人物候補としては、江戸時代末期の大老安藤信正や、琴の作曲で著名な八橋検校、源氏の頭領であった源義家、日本一の製薬会社であった星製薬を一代で築き上げた星一氏等が挙げられます。人選については、いろいろな見方があると思いますので、ご意見頂戴できれば幸いです。

ホイール購入 WH-6700

4年目に突入したクロスバイク(GIANT ESCAPE)のホイールを交換しました!前のホイールにちょっとしたトラブルがあったので、せっかくならいい物を!ということで、シマノのロードホイール ULTEGRA WH-6700(前後セット)です。ちょっと値が張りますが、チューブレスのクリンチャータイヤが無料付属なので納得。
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オーバースペックの声が聞こえてくるかもしれませんが、これがイイ! 慣性の法則が長く続くような感じといえばいいでしょうか。またロードノイズも軽減されているような気がします。
クイックレリーズにもSHIMANO ULTEGRAのロゴが施されています。ホイールはMAVICかEASTONに限る!という向きには、ダサク見えるかもしれませんが、シマノ好きにはくすぐられる装飾です。
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これで純正モデルのデフォルト装備から、サドル、ハンドル、ホイールを交換したことになります。次はブレーキかな?
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新春市民交歓会 @パレスいわや

パレスいわやにて、いわき市新春市民交歓会が開催されました。市内の政財界の方々が数百名参集し、盛会でした。渡辺市長及びいわき商工会議所会頭の小野栄重様から、年頭所感の演説をお話いただきました。

渡辺市長からは、1.安全・安心の推進、2.津波被災地の復興、3.小名浜港周辺地域の復興、4.産業と復興再生と集積等、5.再生を見据えたまちづくりの推進 等について話がありました。
小野会頭からは、1.復興の前提となる安心安全体制の構築推進、2.中小企業・会員企業の復興支援及び活力強化、3.いわきブランドの復興推進、4.総合エネルギー産業都市プロジェクトの推進 等について話がありました。

勇ましい言葉と都合のいい予想が先行して失敗したのは、旧日本軍の教訓です。現実を正しく把握し、戦略的に正しく攻めていく、そして細部に気を配る、そういういわきの舵取りをしてもらうべく、活動していきたいと思います。
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 いわきのソプラノ歌手、木田奈保子様による復興の歌の披露がありました。木田様は「お出かけアリオス」でご活躍中とのこと、会に華を添えて戴きました。
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とび職の方による、「木遣り歌(きやりうた)」も披露されました。木遣り歌は、江戸時代中期に鳶職人の間で盛んに歌われたものだそうです。歌が響く中、纏(まとい)が振られました。
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鳥小屋 いわきの風習

所用で平菅波を通ったときに、大國魂神社の「鳥小屋」を見つけました。かなり大きなもので、一辺4m四方、高さは3m近くありそうです。
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いわき市には、1月上旬に「鳥小屋」又は「ドント焼き」等と呼ばれる小屋を正月飾り、お札などと共に燃やす風習があります。その鳥小屋は、竹の柱、壁はススキや藁、屋根に良く燃える素材を用いて、本来、田んぼの中に建てる小屋です。もともとは、子供達が田んぼの収穫後正月前に、自分たちで遊びながら作って、雪国のかまくらの様に子供達が中で遊んだ習慣です。

一時期、風紀や火災予防の関係で、行なわれなかったそうです。文化と郷土の風習を継承するということで特別に許可をもらい、市内各地で鳥小屋が製作されました(1/7昼のNHKお昼のニュースで報道されました)。

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鳥小屋の横には、1年間お世話になったお札や達磨、正月行事のものを焚き上げる場所も併設されています。
鳥小屋のもともとの意味は、田畑を荒らす害鳥を追い払うための鳥追い小屋だったといわれていますが、いつの頃からか、正月終わりのしめ飾りを集めて燃やす役目になっていったそうです。
中にはこういう躙り口(玄関・入口)から入ります。

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本格的な鳥小屋には炉が切られ、ここで煮炊きをすることができるようになっています。ここまで本格的なものは、もはや子供が作るものではなく大人が本気で作るものになります。夜は、ここでおでんや遠火で魚を焼いたりできるので、日本酒のあてにはうってつけとなります。

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中は竹で編んだ構造体に藁等を乗せただけですので、実はかなりすきま風があり、朝夕は寒いです。藁の新鮮な匂いが鼻をつき、なにか非常に懐かしい感じがします。私も近所の田んぼの中に、小さな子供用の鳥小屋で遊んだ記憶があります。ここで秘密基地ごっこをしたり、何か大切なものを持ち寄ったりしていました。最終的には正月明けに燃やされてしまい、灰燼に帰すことになります。ここで諸行無常、形あるものは必ずなくなる、ということを体感しました。こういった風習は大切に伝承していって欲しいと思います。

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年明け早朝に燃やしてしまいますが、大きな炎が出ますので、すわ火事か!との火事119番誤報が多いそうです。点火する事前に消防署へご一報しておいて下さるようお願いいたします。

常磐炭田の時代 -ヤマに生きた記憶-

マンガ「いわきの歴史から」シリーズの第3作です。前回と同様、いわき地域学會が監修しているので、歴史背景もきちんとされています。いわき市内の見慣れた風景が描写されているので、本文中に「あ、ここ行ったことある!」というポイントも多いと思います。

常磐炭鉱の歴史は、江戸末期からなので期間的にはそう長いものではありません。しかしそこで起きた数々の物語は容易に語り尽くせるものではありません。このマンガもページの都合上、その一部を切り取っただけのものです。しっかりとした歴史の把握にはきちんとした郷土資料を読む必要があると思いますが、まずはいわきに炭鉱(いわきでは「炭礦」と記載するのが正式)があったことを、知ってもらうという目的には合っていると思います。

私は奇しくも、日本三大石炭博物館(夕張市石炭博物館、田川市石炭・歴史博物館、いわき市石炭・化石館)のすべてを訪問したことがあり、一般人よりも石炭及びその歴史について詳しいという自負がありますが、30歳台のいわき市民のほとんどが、その深い歴史を存じ上げないのではないでしょうか。そういう意味で、存在価値のあるマンガです。
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梯子乗り行事保存会

梯子乗り行事保存会の新年会に参加させていただきました。この保存会は過去にオーストラリアのタウンズビル(いわき市の姉妹都市)まで出かけて演じたこともある歴史ある会です。

住民の自治による消防組織は、1718年に江戸南町奉行大岡忠相によって編成された町火消し「いろは47組」が最初といわれており、火消しの皆さんが、木遣り歌や梯子乗りなどの技と度胸を披露することにより、町を守る火消しの心意気と実力のほどを示したのが始まりと言われています(写真の「観覧のしおり」より)。
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梯子乗りを披露して戴いた第1支団第1分団(平地区)の太夫(実際に梯子の上で演ずる主役達)の面々が本日の主役です。太夫は最低4年見習い修行してから本番舞台に出る資格が得られるそうです。毎年12月初旬から稽古を開始し、日曜を除き毎日集まって芸を磨くとのこと。皆さん誇りを持ち、自信に満ちた顔立ちをされています。
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新年会には、いわき選出の国家議員4名全員(吉野正芳衆議院議員、坂本剛二衆議院議員、岩城光英参議院議員、吉田泉衆議院議員)が出席するという豪勢な顔ぶれでした。普段の平地区は地域色をあえて出さないことが地域の特徴ですが、消防は郷土愛と密着しているだけに「平一色」でした。他の地域でも今夜は、太夫の慰労会&新年会が開催されていると思います。こういった郷土愛は、さわやかで気持ちがいいですね。
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消防出初め式

本日午前中に、いわき芸術文化交流館アリオスで、いわき市消防出初式がありました。市内各地から消防団員が結集し、年賀を受けるとともに各種表彰式が行われました。午後からは、第1支団の消防出初式がありました。

功績賞167名、精勤賞214名、永年勤続賞159名、ラッパ隊員表彰4名の合計540名が表彰されました。また、新成人消防団員10名が記念の金杯を授与されました。

郷土を愛するからこそ、身をなげうって生命・財産を守る活動に改めて敬意を持ちます。生業を持ちながら、消防訓練活動、実際の消火活動にあたるご苦労に、改めて感謝です。
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屋外のいわき中央公園では、はしご乗りが披露されました。第1支団(平方面)から2台、第5支団(内郷・好間方面)から1台、計3台の梯子乗りが集まりました。楽しみにしていた市民が公園に集まり、芸を見せて戴きました。梯子乗りをする太夫は、毎週平日夜に集まって稽古を重ねたそうです。これまた仕事が終わってからの稽古ですから、苦労の賜物です。素晴らしい芸でした。
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公園の前では、無火災を祈念してくす玉が割られました。
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朽ちるインフラ 根本祐二著

中央自動車道の笹子トンネルの崩落事故を受けて、社会インフラの更新について非常に興味を持ちました。適切な本が見つかったので、紹介します。

日本よりも少しだけ早く社会資本整備が進んだアメリカでは、インフラの崩壊事例が多数報告されています。それはアメリカにおける第1次社会資本整備のピークが1930年代であったため、耐用年数50年を過ぎた1980年代に老朽化を向えたためです。以下、米国内での橋関連の重大事故発生例です。
1940年 ワシントン州で橋崩落
1967年 ウェストバージニア州で橋崩落。46人死亡
1978年 ニューヨーク市のクイーンズボロー橋に構造的欠陥。使用停止。
1981年 ニューヨークのブルックリン橋でケーブル破断。1名死亡
1981年 ニューヨーク市で高架橋の一部崩落
1983年 コネチカット州で橋崩落。3名死亡
2005年 ペンシルバニア州でPC橋桁崩落
2007年 ミネソタ州で橋崩落。13名死亡。負傷者80名

日本においても国土交通省「道路橋の重大損傷-最近の事例ー平成21年3月」によれば、重大損傷等が43件が報告されております。老朽化のために通行止め(使用禁止)になってる橋梁は、2008.4時点で143件、2010.4時点で218件に増加しています。また通行規制になっている橋梁は、2008.4時点で834件、2010.4時点で1,546件にそれぞれ増加しています。 
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インフラストラクチャーすなわち社会資本ですが、一度整備したら更新投資が必要になることは、あまり、というか全く認識されていません。民間企業においては、必ず固定資産台帳が整備されて耐用年数と経過年数を毎期見直すことで、更新が認識される仕組みになっています。一方、公会計の世界では、(驚くべきことに)基本的に固定資産台帳はありません。また単年度主義会計なので、いったん支出したものがいつまで使えるかという視点がそもそもないのです。

老朽化はいつの間にか忍び寄る「ゆるやかな震災」です。ただ100%確実に発生するのです(建築後50年を目処として)。その対策費はほぼ新築コストに匹敵すると考えて良いでしょう。過去に投資したインフラへの総額を考えると、今後50年間の更新投資総額は330兆円と言われています。1年間平均で8.1兆円です。現在の公共投資の規模が20兆円で、そのうち更新投資が2兆円であるとすると、6兆円の更新投資不足が恒常的に発生しているおそれがあります。

6兆円分が不足→追加投資すべきと考えるか、不足分を20兆円の枠内で更新投資分をやりくりしていくかは考え方次第ですが、現実的には後者だと思います。であれば、新規インフラ建設を抑制し、既存インフラの更新に重点を置く、既存インフラ規模を縮小する、既存インフラ機能の統合を進める等をしていくことになります。

いわき市に置き換えてみると、幸運にも今回の震災を機に一斉に橋、道路を含む公共施設の点検が実施されたため、老朽化の状況は把握できています。一方、仕組みとして部局をまたいだ統合管理がなされていないため、公共施設全体として同じレベルで更新投資が今後どうなるかの推計が困難となっています。まずは公共施設全体の民間レベルでの台帳を整備すること、耐用年数を調査することから始めなくてはなりません。そして次に更新投資の推計を行うべきです。現在整備されているインフラを同水準ですべて更新することは、縮小経済の下では不可能なので、機能の縮小・統廃合が求められます。その際に、何が本当に求められる機能なのか、更新コストに見合った機能なのかの優先順位付けがなされなれれば、またぞろ、声が大きい人の意見がまかり通ることになります。

著者からいくつかがお願いがなされています。全く同感です。
1.数字を把握することなく社会資本老朽化を軽く見ないで欲しい
2.従来のしがらみや慣行をよりどころにしないで欲しい
3.個別最適化の行動を取らないで欲しい
4.市民や民間の知恵を軽視しないで欲しい
5.自分の世代のためでなく、子どもや孫の世代のために行動して欲しい 

必ず起こる「老朽化」と更新投資。自由に現役世代のための新規インフラを作り、更新投資の備えなく将来世代に隠れ負債を負わせることは、無責任としてのそしりを免れないでしょう。 

脱グローバル化が日本経済を大復活させる 三橋貴明著

著者は過去、参議院議員選挙に自由民主党比例代表候補として立候補し、落選した経歴を持つ、フリーランスです。国民経済計算、国際収支などの国家の経済指標に財務分析の手法を応用し、各国の経済分析を行って、複数の著書があります。著者のスタンスはリフレ(上げ潮派)。非常に明快です。

個人的には、①国益=国民の安全を確保し豊かな生活を目指す、と定義したこと。、②そしてその目標の達成のためには、お金が必要、従って③GDPの成長が必要、とした三段論法が肝だと感じました。もう経済成長は必要ないという論も聞こえてきそうですが、成長しているからこそ他国から一目置かれ、貿易の相手国とさせていただき、円の価値を保っている点は大きいと思います。

経済政策面から見ると、論理の飛躍が見られるものの、納得出来る点が多いです。特に円高の現実肯定には賛同します。円相場は全世界の機関投資家の行動の結果であって、日本の政策当局がコントロール出来るものではありません。であれば現状を是として、それに合わせた政策をすべきであって、無理に為替レートを動かそうとしていることの費用対効果は薄いでしょう。それよりも現状の円高を奇貨として、海外からの輸入価格を押し下げるプラスの効果を享受し、生活の質を高めるべき。また円高である今こそ日本企業は、直接投資で積極的に攻めていくべきとの主張には納得します。

ただ、「規制緩和」「民営化」「生産性向上」「ムダの削減」「財政健全化」の政策はいずれもインフレ時の政策であって、デフレ期の政策ではないとの主張には、同意しかねました。氏いわく、これらの施策は消費の減少を招くためGDPを押し下げてしまうので効果は薄いと説きますが、マクロ経済学ではそうであっても、よりよい社会の実現にとって好ましいので、少し国民経済の面に寄って筆が滑ったのではないでしょうか。

ギリシャの現状分析は鋭く、一読に値します。簡単に言うとユーロ加入により、高関税による自国保護政策や通貨の自国安政策が取れないため、ギリシャ国内賃金の直接的な切り下げをしない限り、競争力を回復できないと断じていることです。将来の予断はできませんが、これに反論できる材料を見たことがないので、現実だろうと思います。政策をマクロ経済(国民経済計算)と数字で説明・検証するという基本姿勢は高く賛同いたしました。

上記をベースにすれば当然ですが、氏はTPP反対論者です。グローバル化を叫ぶ者ほど、グローバル化していない(もしくはその緒についたばかり)。真の意味でグローバル化している者は、そんな枠組みにとらわれず、そっとヒト・モノ・資本の移動をやっている、という訳です。主要国はすでに資本移動自由です。GDPのたった15%程度の輸出のために日米修好通商条約で奉納した関税自主権を、再度差し出すメリットは薄いと思います。国内の医療や法律サービスや会計、建設、流通等あらゆる国内産業が、ノーガードで(しかも今後もガードしないと宣言して)低賃金でかつルールの異なる諸外国と打ちあって勝ち、さらに外国に打って出る覚悟はまだないと思います。TPPに参加しなければグローバル化できないとか、国際社会に日本は乗り遅れてしまう!という主張をする方自身が果たして本当のグローバル人材かどうか、見極めなければなりません。

<三橋氏の主張のまとめ>
・経済成長させることが国益に最もかなう
・財政再建よりもデフレ不況からの脱却が先決
・消費者物価指数の適度な上昇が必要
・「規制緩和」「民営化」「生産性向上」「ムダの削減」「財政健全化」の政策はいずれもインフレ時の政策であって、デフレ期の政策ではない。すなわち消費の減少を招くためGDPを押し下げてしまう。
・円高は日本の国益。円高は海外からの輸入価格を押し下げるプラスの効果があり、逆に日本人の購買力を押し上げ、生活の質を高める。円安になると、輸出企業はともかく、中小企業の収益力が落ちて、内需の成長率が低下する
・景気が悪化する中で増税などしたら経済はさらに落ち込む。景気が悪い状態では、政府は積極的に財政出動を行うべきである。
・金利上昇は、デフレ脱却の兆候である。金利が上昇するまでは、国債発行と財政出動を続けるべきである。
 
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初売り

嫁様のプレゼントを買いに、池袋の西武百貨店に来ました。女性の装飾物はカラフル、かつ種類が多い!どれを選んで良いか迷います。普段から妻の好みを夫が把握しているかどうかが試される瞬間です。
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初売りということもあり、池袋の百貨店はたくさんの買い物客で賑わっていました。マクロ経済的には、生産力に対する需要不足が指摘されている昨今の日本経済ですが、それはあくまで資本財の話。個人消費行動の活発な勢いを感じた一日でした。
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元旦 雑煮とおせち

新年明けましておめでとうございます。昨年はいろいろな人達に支えられてきた1年でした。個人的にも畑違いの仕事にチャレンジしたので、今までと違った経験になりました。

年明けの朝は、お雑煮からスタート。今は寿印のかまぼこもあるようで、非常に華やかな朝になりました。
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お取り寄せの和風おせちが2重、知人からの差し入れのフレンチおせちが2重、合計4重と、人生かつてない豪華さなおせちでした。もっとも食べた人数が多かったので、これも夕方にはなくなってしまいました。初めて、フレンチシェフがつくるおせちを食べましたが、正直言ってうまい。ワインに合いそうです。夜までに食べてしまうのがもったいない・・・なお、今日初めてチョウロギの語源を知りました。
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安藤信正の時代 マンガいわきの歴史から

いわき市輩出の人物で、歴史の教科書に登場するという観点では、もっとも有名な安藤信正のマンガ物語です。通り一遍の「坂下門外の変」の紹介ではなく、その背景、信正の考え、そして失脚後の奥羽越列藩同盟、磐城平城の落城、幽閉等が描かれています。

興味を引かれたのが、作品の作られ方です。単に、一作者が個人的に取材をして作画したわけではありません。いわき市自体が制作の主導となり、いわき地域学會(馬目順一代表)に監修を依頼し、プロに選考をお願いして作画を公募していることです。選考委員には、釣りキチ三平の矢口高尾氏やサイボーグ009の石ノ森章太郎氏らが含まれています。地域学會が監修を行っているので、時代考証等は十分なされています。

こういった本は、主役をヒーローにする礼賛一辺倒の視点が多く見られます。しかしこちらは公平な視点で描いたそうで、必ずしも礼賛一辺倒ではありません。個人的にはいわきの郷土愛の本なので、もっと肩入れしてもよいのではないかと思いますが。

会津の「八重の桜」が大河ドラマ化されました。会津は白虎隊の逸話と城自体がが残ったという点で大きなアドバンテージがありますが、単純に人物のなした功罪だけみれば、安藤信正が大河ドラマの主人公になったとしても不思議はありません。私見ですが、大河ドラマになりそうな信正のエピソードがたくさんあります。機会をみつけて、NHKへ働きかけていきたい。

(順不同)
1. テロである坂下門外の変に会うが、負傷しながらも政務を続行する
2. 幕府と朝廷との関係を深める公武合体を、成功させる
3. 奥羽越列藩同盟・磐城平城の合戦の当事者となり、負け戦を経験する
4. 桜田門外の変で散った井伊直政の死を隠して、水戸藩と彦根藩との内戦を、回避する
5. ヒュースケン暗殺を口実とするイギリス・フランスによる日本の植民地化を、回避する
6. 米国の支配下だった小笠原諸島を、日本領有宣言する
7. ロシアによる対馬占領を、戦争をせずに退去させる
8. 寺社奉行として厳格な法律運用し、ズル賢い者を逮捕していく
9. 小大名にもかかわらず、41歳で外国係老中(総理兼外務大臣)となる異例の出世スピードとなる
10. 磐城平藩の産業奨励する

一般の書店で販売されていませんが、中央図書館等で貸出しています。ぜひ一読されることをお勧めします。

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年越し

年越し蕎麦も食べたし、元旦の準備OK!今年は大きな転機の年でした。来年はより幅広い、充実した仕事ができるように活動していきます!
巳年を意識した鏡餅を用意してみました。
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玄関先に、小さなしめ縄を飾ってみました。
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市政報告会 開催予告

年明けに、私自身の市政報告会を予定しています。当方から、いわき市議会の最新情報等をお話させていただき、お茶を飲みながらざっくばらんな懇談会と考えています。皆様からの質問・ご意見・提案等もぜひ聞かせてもらえればと思っています。
なお、これまで案内等をお送りしてきた方には1/10を目処に郵送で、初の「みきとレポート」(応援通信)とともに開催案内を送らせていただく予定です。
 
日時: 平成25年1月20日(日)
午後1時30分受付 午後2時00分開会
場所: 生涯学習プラザ 大会議室2
いわき市平字一町目1番地 ティーワンビル4階
  TEL: 0246-37-8888
会費: 500円

もしこれまでリーフレット等が送られてきていない場合は、当方ホームページから郵送先をご登録いただければ、随時ご案内や「みきとレポート」をお届けいたします。
http://officey.biz/kouenkai.html

<会場への行き方>
一町目のティーワンビル1階に、案内版が出ています。
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エレベータで4階に行きます。 
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4階の大会議2が会場です。
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このようなお部屋で開催します。手ぶらでお越しください。
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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動を開始しました! いわき市は、今、複層的な問題が山積しています。公認会計士としてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出します。



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