単に、外見が怖そう(失礼しました)というだけで、これまで佐藤氏の本は「国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて」しか読んできませんでした。今回はタイトルがおもしろそうでしたので、書店で衝動買いしてしまいました。私は本を読むのは遅い方ではないと思っていますが、月平均で300冊の本を読破するのは、尋常ではありません。その秘密が知りたい。

「何をしないか」「何を読まないか」も大切な技法のひとつといいます。それを仕分けするために、超速読するそうです。なるほど、それで300冊読破が少しは理解できます。難しい本には2種類のカテゴリーがあり、第1は言葉の定義がしっかりしていない、もしくは非常に独創的(悪く言えばでたらめな本)です。これはすぐに読む必要なしに仕分けします。第2が自分の基礎知識がないために理解できない本です。これは、高校レベルの知識を再度身につけることが、速読の早道といいます。佐藤氏のいう基礎知識は、相当高いレベルを指していると思いますが、確かに本に書かれていることの多くは、常識+他で紹介されている内容+αが多い。章立ての論理構成がしっかりしていれば(起承転結が明らかであれば)、読み始めればある程度筋書きが予想できるので、α、すなわち本の重要部分さえ探せれば、著書がいいたいツボを押さえることができるはずです。これも賛同。使える読書法です。

また多読の技法、熟読の技法、速読の技法が紹介されており、佐藤氏の工夫の仕方があります。ただ人それぞれのスタイルがあるので、ひとつのヒントとして捉えれば、有益だと思います。私は、速読の技法として、目的意識を持って読む、本の重要部分を1ページ15秒で読み残りを超速読する、ポストイットを使う、大雑把に把握し頭の中にインデックスを付けるという点は、賛同しました。一方、熟読の方法として、読書ノートを作ることを推奨していますが、私には合わないと感じました。

佐藤氏は、読書の技法ひとつで、個人の生き残りのみならず、ひいては日本国家の生き残りまで変わってくると期待してます。それに応えてやろうじゃないか、と思わせる一冊でした。

なお、佐藤氏のオススメの本として、高校生の参考書「シグマベスト 理解しやすい政治・経済」が挙げられていましたので、早速amazonで注文しました。

_AA1500_