小名浜港の大剣埠頭に設置中のガントリークレーンは、以前のに比べて作業能力が大きく向上するようです。
・11列6段積みのコンテナ船に対応(以前は、9列4段)
・単位時間当たり取扱可能個数が、震災前の1.5倍
・ 3段クリアー型のストラドルキャリア※が、クレーンの下で作業可能(以前は、2段クリアー型まで)

これにより、以前の実績20-30TEU/時だった作業能力が、40TEU/時まで向上可能。次のステップは、定期航路便数を確保することと、コンテナの荷主(入・出とも)を見つけてくることです。いわゆる、ポートセールス活動ですが、単発の活動は効果がありません。継続的に小名浜港の利用至便性を向上させる努力が必要で、同時にそれを外部に継続的に売り込んでいく必要があります。

※ストラドルキャリア:コンテナターミナル等の積み替え拠点で、コンテナを移動させたり積み上げたりするために用いられる特殊自動車。貨物の積み替え場所のみで使われることを想定した特殊車両。

<小名浜港の鳥瞰図>
漁港区から2号埠頭までと、3号埠頭から大剣埠頭までの航路では、まったく航路の広さが違うのがわかります。もし大型客船が寄港することになると、現在の形では商業の交流拠点ゾーンに近い1号.2号埠頭につけることは難しい。
CCI20121031_00001