京セラの稲森会長といえば、「アメーバ経営」。会社のバイブルみたいなものですから、会計監査にお邪魔する直前には、暗記できるくらい必死で予習したものです。当時の私の理解では、アメーバ経営のポイントは、ざっくりいって以下のとおりでした。
・経営単位をできるだけ小さくし、チーム内で、経営情報を透明にする
・利益概念に人件費は入れず、カイゼン活動はチームの自主性に任せる

しかしながらあらためて、この「実学」を読んで理解の浅薄さを認識しました。平易な文章で書かれていますが、内容は、経理規定、会計監査マニュアル、内部統制マニュアル等の統合版といっていいかもしれない。技術系出身の創業者が、株式上場、米国上場までし、日の丸航空の経営までする、その経営に対する考え方は、非常にシンプルです。しかしながらあまりに経営の真を突いていて、疑問を持たずに前例や慣行を踏襲することが、いかに愚かであるかを感じました。
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