公営競技事務所の鹿野課長のご案内の下、いわきの経済人有志でいわき平競輪場を視察しました。毎年、いわき市の一般会計に約2億円の繰入れ貢献をしてくれている(競輪場の利益を、市の財政が吸い上げている、ということ)ところです。
開催執務委員長の小泉様にお話を伺うことができました。

競技人口が全国的に漸減している中、観戦者は前年度プラスとのこと。双相地区からの約2万人の人口流入があるとはいえ、継続的なイベントの開催等の経営努力が実を結んでいると感じました。ただ実際に競輪場まで足を運んで、投票するファンはかなり減っていることは事実。今日はメジャーなレースでなかったこともあり、収容人員8,000人に対し、約1,500人の入りと閑散としており、実際の投票のほとんどが電話投票等の外部からのようです。

平成21年にいわき市は、この競輪場に対し150億円もの資金を投入して、リニューアル工事を実施しました。当時は移転の検討も含めて、投資自体に大きな異論もあったと聞いています。しかし、現段階でその投資効果の巧拙を質してもあまり意味がありません。今後、この施設をどう活用していくかのほうがより重要です。
平競輪が作られた由来は、炭鉱閉山の経済ショックを和らげ、市財政に貢献させる意味合いが強かったと聞いています。大震災後の今も、その役割を担うべく、積極的に稼ぐことにエールを送りたいと思います。

<平競輪の概要> 
場所: 平谷川瀬字西作1
経営:いわき市の直営
リニューアル:平成21年3月に施設及びバンクの大幅なリニューアル工事を実施したため、日本で一番設備が新しい競輪場。またこれによりナイター開催が可能となった。
特徴:日本で唯一バンクの内側からも観戦可能
収容人員:8,500人(G1開催時には、ほぼ満員)

18:30に訪問しましたが、ちょうどナイターのレース開催中でした。本邦初公開!のレース直前の選手控室を見せていただくことができました。
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特別観覧席(1人2000円の追加料金)、ロイヤルルーム(1室10,000円の追加料金)も見せていただきました。
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実際に車券も、自腹で購入してみました。2車複で、7-9と5-7を500円ずつ。結果は、、、見事7-9が的中!
配当が180円でしたので、的中したにもかかわらず赤字でしたが(的中500円×1.8-投資1,000円=-100円)。
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せっかくなのでバンクの内側にも入りました。内側から観戦できるのは、日本で唯一、平競輪だけだそうです。スタートする選手、レース中の選手を間近で見ることができ、迫力がありました。
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意外ですが、先日まで競輪場内は「アルコールなし」だったそうです。今は、ビール・サワーを販売開始していますが、残念ながら日本酒・熱燗はありません。
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場外開催が多いので、競輪場自体の稼働率は10-12月ベースで73%(67日÷92日=73%)と、かなり高いです。
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