吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

小玉ダム

自転車の鉄人、刃斐波ロバートさんと小川の小玉ダムまでヒルクライムをご一緒させていただきました。ロバートさんは、私より一回り年齢が上にも関わらず、平地での巡航速度が10km/hくらい、普通の人より早い方です。数々の大会にエントリーされ、受賞されているそうです。その圧倒的な脚力を、標高約200mの登りで見せていただきました!
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なんていうか、くっ付いて行けたのは小川諏訪神社のちょっと先まででした。ぐいぐい登坂を昇っていく秘訣を聞くと・・・毎日の練習だそうです。毎日ちょっとずつ練習すれば、上り坂が平地に、平地が下り坂に感じられるようになるそうです。うーん、先は遠いかも。

経済の自虐主義を排す 三橋貴明著

これまで筆者、三橋氏の著書を複数読んできましたが、これほどのご自分の感情を吐露しているのは初めて見ました。日本経済悲観論者に対して嘲笑を通り越して呆れた!という三橋氏のスタンスです。

私自身は、著者とお会いしたことがありませんし、主義主張に直接シンパシーを感じることはありませんが、これまでの著作の根底に流れる著者の基本的ポリシー、すなわち情報の第一次ソースを入手し、自分でそれを分析・判断するという姿勢は、ぜひ積極的に真似たいです。

逆をいえば、新聞記事や雑誌の経済分析記事をさも知識人のふりをして読み、さも自分の知識のように振る舞う、またそれをあたかも自分の意見として文章にする、という浅い「自称エコノミスト」になることが恥ずかしいということです。しかしこの分類に属する方が非常に多い。この分類の方を、切り捨てたのがこの本です。切り捨てられた方は、実名で、野田佳彦、藤井裕久、河野龍太郎、竹中平蔵、白方方明、藻谷浩介、米倉弘昌、丹呉泰健、辛坊治郎、小黒一正、藤巻健史、浅井隆の方々です。
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データに基づく判断というと、すぐ「データに現れないものがある」「人の心を無視した冷たい判断になってしまう」「データの加工次第で、如何様にも数字は作れる」等の反論をよく耳にします。よく考えてみたらそうおっしゃる方の全てが、ご自分で経済統計を含む第一次データを見たことがない、もしくはデータ分析・加工をご自分自身の手で行なったことがない、経済学の本を読んだことがない方だ、ということに最近気が付きました。数字を見て、分析し、自分の腹に落ちるまで(納得するまで)、なぜかを自分の頭で考える、そういうスタイルはぜひ模倣したいと思います。

三橋氏の主張するデフレ対策すなわち、デフレギャップを埋めるために需要喚起を促す政策が、安倍首相の推進するアベノミクスと、たまたまぴったり一致しました。というか、デフレ対策の処方箋は、経済学の観点からは限られているので至極当然、という著者の意見です。結果的に安倍首相の政策を、理論的に強力に応援する内容になっています。
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なおデフレギャップとは、国内の総需要が潜在的な供給能力を上回っている状態です。なぜ1億数千万人が暮らし、一定の消費需要がある日本全体の総需要が低いのか?それはひとえに、消費の主体、家計の所得が下がり、使えるオカネが減っているからに他ありません。他にも原因はありますが、グローバル化という美名のもと、工場の海外移転を進めた結果、産業の空洞化だけでなく、労働市場も給与水準の裁定が行なわれたしまいました。その結果、日本国内の給与水準が下落し、使えるオカネも減少した結果、デフレになっている、というのが著者の主張です。

おもしろいと思ったのは、日本国は、今のいわき市と正反対の状態、すなわちいわき市はインフレギャップにあるということです。 デフレギャップは、総需要<潜在供給能力ですが、インフレギャップは、総需要>潜在供給能力です。建設需要及び消費財の需要は、市内での供給を明らかに上回っています(建設作業員のニーズは、完全に市内労働者の数を上回っていますよね)。だから日本国はアベノミクスで、財政出動+金融緩和を行なっていますが、いわき市だけを見れば、インフレギャップを埋めるために真逆の政策をとるべきかもしれません。すなわち、潜在供給能力の向上、例えば労働生産性の向上、産業のためのインフラ整備、産業を規制してる各種ルールの撤廃等です。

市の平成25年度予算は、国土強靱化計画を反映して、財政出動中心の政策となっています。それ自体は国の経済立直しのために、ポジティブに考えていますが、いわき市は今後3年間は需要過多の状態が続くと予想されますので、労働生産性等を高め積極的に生産物の付加価値を高めていくこと、老朽インフラの更新を早め産業に貢献するインフラ投資をしていくこと、産業規制ルール等の撤廃をすべきなんです。

磐城平城 不明門 消失

磐城平城の門のひとつ、不明門が移築され現存しているという話を知人に聞いたので、早速確認してきました。結論からいうと、残念ながら震災による損壊のため取り壊され、更地になってしまっていました。戊辰戦争で平城が落城後、城の建造物の多くは民間に払い下げられました。3つだけ移築を確認できておりますが、他はちりぢりになってしまったようです。

名称   タイプ   所在     現在
1. 不明門  四脚門  平沼ノ内  賢沼寺の山門として使用されていたが、震災損壊で撤去
2. 掻槌門  高麗門  平藤間   個人宅の門として使用  
3. 長橋門  不明   新川町  個人宅の倉として使用されていたが、経年劣化により取り壊し。現在、市の倉庫に部材を保管中 

この裏門も同様に個人間で譲り受けられ、いわき市平藤間の賢沼弁財天の敷地内に移設されていました。
<ありし日の不明門の姿(下記リンクの写真からいただきました)>
http://blogs.yahoo.co.jp/tauberaccess/3619315.html
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弁財天を管理されている方にお話を伺ったところ、震災の損傷で修理できる状況になかったそうで、取り壊した後の部材等も残っていないそうです。残念ながら、もうこの立派だった裏門の姿を見ることはできません。郷土の歴史を残そうとしているわれわれにとって、大きな損失です。

賢沼の弁財天の建物も、2013年2月現在、地震による損壊からまだ復旧できていません。沼にせり出した建物から、沼をのぞき込んで、鯉や大ウナギ(天然記念物!)にエサをあげるのが好きでした。大震災により、本当にいろいろなものを失っていると実感します。
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平成25年度予算

いわき市の25年度予算と、2月定例議会の議案が発表されました。一般会計予算は1,841億円で、過去最大だった平成24年度よりも、さらに7.1%増加です。通常年の予算規模が1,000-1,200億円であることを考えると、2倍近い予算規模になります。雑駁にいえば、これらの金額は役所を通じての職員の給料や外注業者への支払、委託料等です。役所発で市内へ出回るオカネが倍近く増えるので、国でいうところの積極的な財政政策(財政発動)にあたり、市内経済の浮揚効果(景気がよくなる、過熱する)が期待できます。
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一般会計予算が増えた要因は、復興事業費が中心です(流入人口増に伴うものも、若干ありますが)。これらは原則、国からの震災復興特別交付税、及び県からの支出金(もとをただせば、国です)が原資です。これらはいずれも復興事業が終了すればなくなってしまいますので、市内企業は景気が良い今後3年間に浮かれず、地力をつけなければなりません。

いわき市は幸か不幸か、被災地かつ事故原発の近隣自治体でありながら、人口増に直面している都市でもあります。これをピンチでなくチャンスと捉え、当該期間にできるだけ有効に、将来を見据えた役に立つ資産・投資をしていかねばなりません。

予算と議案の書類は、A4の大きさで10分冊、積み上げると高さ約9cm近くになります。読み込むのに数日、かかりそうです。
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2月定例議会は、以下の日程の予定となっています。
 
2月28日(木) 本会議
3月4日(月) 本会議(代表質問)
3月5日(火) 本会議(代表質問)
3月6日(水) 本会議(一般質問)
3月7日(木) 本会議(一般質問)
3月8日(金) 本会議(一般質問)
3月11日(月) 本会議(一般質問)
3月12日(火) 常任委員会
3月14日(木) 常任委員会
3月15日(金) 常任委員会
3月18日(月) 常任委員会
3月19日(火) 特別委員会
3月21日(木) 本会議

愛谷町

私、生まれも育ちも、いわき市平愛谷町(あいやまち)です。最近町内で、電柱看板に愛宕町(あたごまち)と間違った表記を見つけました。長い間、堂々と掲示されていると思うのですが、毎日たくさんの方が通りがかっても、結構気づかないものなんですね。

ちなみに、愛谷町は「あいやまち」、と読みます(区長様に確認済み。ゼンリン住宅地図での表記でもあります)。タクシー等で毎回、「あいやちょう」と呼ばれるのはちょっと残念だなあ、と思っています。
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磐城平城と小名浜代官所の模型

以前、暮らしの伝承郷に展示されていた磐城平城の模型が、移設されたと伺いましたので、現物を見て参りました。現在は、個人宅にて修復・保存されており、お邪魔して所有者の方にお話を伺いました。驚いたことに、私財を投じ、5年の歳月を使って、自ら製作されたモノだそうです。その模型は非常に精巧で、当時の様子がよくわかります。個人宅に秘蔵されているのでは勿体ない、どこか市民・特に中高生の目に触れる場所にきちんと展示して欲しいと思います。

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模型自体はケースに収納され、そのまま展示できる状態にあります。ケースを含めた大きさは、巾2m×奥行2m×高さ1mくらい、重さは100kgはありそうです。城の門、櫓等の主要ポイントには、赤いLEDが埋め込まれており、位置を確認することができます。

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門や櫓の場所のボタンを押すと、LEDが光るように工夫されています。

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なお、いくつかの複数の古地図を参考に考証しているので、ピンポイントで特定の年のものではなく、江戸時代全般でのだいたいの配置図ということです。古地図自体、詳細に測量されたものでない以上、(歴史学としてはいまいちなのでしょうが)仕方ないことだと思います。

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製作の際には、実際に旧城跡現地を訪れて確認しながら製作したそうです。当時の写真がたくさん残っていました。2000年前後の白蛇堀の写真もありましたが、当時は堀らしく水が張られていましたが、現在は水が涸れその姿はありません。刻々と面影が廃れていっているのを感じます。可及的すみやかに、保存すべきものは保存すべく手を打たなければなりません。

<磐城平城 本丸跡地を市民開放したいは、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/42425422.html
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その後、小名浜の代官所の模型も存在しているということを聞きましたので、小名浜まちづくりステーションの小名浜市民会議で見せていただきました。ご対応いただいたのは、高橋克巳事務局長様です。こちらもガラスケースに入っており、大きさは巾1m×奥行50cm×高さ1mくらいです。LED表示はありませんでしたが、簡単な建物名等の表記がありました。

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いわきには他にも笠間藩(平第六小学校)や泉藩(泉小学校)、湯長谷藩(磐崎中学校)等がありました。しかし現存しているのは石碑もしくは絵図、古文書のみなので、当時の姿を想像するのが難しいです。


いわき民報(2013.8.3)に、同模型が東邦銀行平支店に展示されている旨の記事が掲載されました。
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暮らしの伝承郷

暮らしの伝承郷
前回の議会で私が質問した、中高生に郷土愛を持ってもらうべく、町名の由来等を記した「道標プロジェクト」についてご理解を得るため、暮らしの伝承郷を訪問し、小野佳秀館長とお話ししました。小野館長は長らく、いわき地域学會に携わっておられる方で、郷土史に詳しいと聞いておりました。ただ昨年受けた手術により、現在声を出すことができないため、筆談での会話となりました。

磐城平城の模型が存在していることも教えて頂きました。どのようなものか、展示に耐えうるものがどうか知りたいです。近いうちに、模型の実地確認をしてこようと思っています。 

ちょうど映画ポスター展をやっていました。放浪記・植木等の無責任シリーズ、キングギドラが登場する「地上最大の決戦」など、懐かしいポスターが展示されていました。

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いわき市指定有形文化財の5軒の民家が修復・保存されています。ちょうど管理者の方が、薪割りをやっておられました。散歩がてら訪れてみるもの良いのではないでしょうか。

森まさこ大臣の講演会

昨日2/17に、森まさこ大臣の講演会に参加いたしました。
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 少子化・消費者担当大臣であるが、閣僚全員が復興大臣のつもりで、政務にあたるように安倍首相から指示されたそうです。




消費者担当大臣の守備範囲に、食品の風評被害の対策も含まれるとのこと、力強いご講演をいただきました。






組閣時の裏話等もご披露いただき、聴衆を全く飽きさせない盛会でした。今日も東京から日帰りでいわき入りとのこと、多忙の中、ありがとうございました。

ペニシリンはクシャミが生んだ大発見 百島祐貴著

著者は慶応大学病院の現役の放射線専門医です。この本もインスパイアの成毛真さんの著書「面白い本」に紹介されていたので購入しました。18世紀以前の医学は、患者に症状を尋ねる問診、体の様子を外から観察する視診がメインだったそうです。なぜなら300年前は診断機械どころか、体温計・聴診器もなかったので、医者の主観による見立てが行なわれていたわけです。当然、医者本来の目的である病気を治すという点だけに着目すると、ほとんどの病気を治すことはできませんでした。

聴診器ができてから、2013年までたった300年です。その間にさまざな器械・技術の発明・発見がなされました。本書はそのような器械・技術が医学にもたらした数々の恩恵を25のエピソードを交えて紹介しています。聴診器もなかった時代からたった300年の間に、よくぞ研究したそれぞれの研究者の執念を感じます。

体温計・血圧計・聴診器・輸血・全身麻酔・注射器等、いずれも研究者の執念及び体を張った実験によって発明されています。今の医療は先人達のたゆまない実験(多数の失敗も含む)によって支えられているんですね。また天然痘のジェンナー、カテーテル発明のウェルナー・フォルスマンをはじめとして医学研究者は、(研究や実験に理解のない世間の協力を得られず)自分や親族の命をかけた実験にせざるをえないことが多かったようです。

ハイテク器械としてMRIやCTスキャンが取りざたされますが、CTだって1970年の発明、たった40年の歴史です。当初は1枚の輪切り写真の撮影に数十分要したそうですが、1980年代には1分30秒、今では瞬間だそうです。最先端のCTマシンは0.5秒で320枚撮影でき、頭のてっぺんからつま先まで、わずか数秒で多数の輪切り写真が取れ、瞬時に画像表示できるそうです。本当に技術の日進月歩を感じます。
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・何でも測らないと気が済まない男(体温測定)
・秘めた恋を脈で判断(脈拍測定)
・初めて測ったのは牧師(血圧測定)
・電話ごっこを見てひらめいた(聴診器)
・若旦那の趣味が昂じて(顕微鏡)
・細菌学の巨人の大失策(ツベルクリン反応)
・人類初体験の透視する見えない光(X線)
・見えない色を求めた仁医(色覚検査)
・深夜の極秘人体実験(心臓カテーテル検査)
・二重らせんのダーク・レディ(DNA)
・大道芸がヒント(胃カメラ・内視鏡)
・ビートルズが支えた最新技術(CT)
・ノーベル賞をめぐる大波乱(MRI)
・毒殺事件を呼ぶ先端治療(輸血)
・農夫に教わった予防法(種痘)
・狂気を呼んだ4人に争い(全身麻酔)
・失われた処方を求めて(麻酔薬)
・物理学を超えた町工場のオヤジさん(注射器)
・次々に産婦が死んでいく謎の病棟(消毒法)
・風邪ひきイタチに助けられ(インフルエンザ・ワクチン)
・クシャミが生んだ大発見(ペニシリン)
・亡き患者への想いを胸に(人工心肺)
・靴墨の缶で作った命の機械(心臓ペースメーカー)
・一万回のセックスを観察(セックス・カウンセリング)
・病原菌を飲んで自説を証明(ピロリ菌の発見)

いわき新舞子ハイツ 震災ガレキ

いわき新舞子ハイツ横の震災ガレキの撤去作業が進んでいます。ついこの間まで、人の背よりもうず高く積み上げられていましたが、あと一歩です!これからここは多目的ソフトボール球場に生まれ変わる予定です(^^) 。
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現在の新舞子ハイツのグラウンドと、新規に西側の田んぼを合わせて整備し、ソフトボールの公式試合が同時に4面とれる大きさの多目的グラウンドになります。ナイター設備もあります。サッカー・ラグビーにも転用でき、その場合は同時に2面です。

現在は、休耕の田んぼですが、平成29年には立派な滞在型スポーツ交流促進施設に生まれ変わります。隣の新舞子ハイツを利用して、市外からの合宿誘致も視野に入れています。ここが一大スポーツ拠点になるといいですね!
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なお、事業費は11億4000万円。1面あたり約3億円、50年使うとして、1日あたり1万6千円です。完成したら積極的に利用してほしいです。

大和舞面と能面習作集 草野明彦著

草野明彦氏は、大國魂神社へ能面を13面奉納したきっかけに、神谷立鉾神社、赤井諏訪神社へ次々と面を納めている方です。実は75歳から能面の作成(面(おもて)を打つ、というらしいです)を始められたそうです。もともと大國魂神社の能面は、江戸時代に内藤家の依頼で制作されたもので、大和舞として神前に奉納されていました。内藤政栄(露怗)公の和歌にも詠まれているそうです。その面の経年による傷みがひどかったことから、その複製を草野氏が依頼されたそうです。
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その複製は正確そのもので、当時の雰囲気をそのまま現代に持ち込んだ感じがします。
ヒビが入っていたり、欠けたりしている面もそれなりに、わびさびを感じるところではありますが、やはり立派な風格ある面のほうが、能舞台が映えるのではないでしょうか。
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みろく沢炭鉱資料館 写真集・資料集

渡辺館長曰く、みろく沢炭鉱資料館が発行した書籍があるとのこと。ただし絶版。さっそくラトブの総合図書館の書籍検索システムで調べました。あっさり該当にヒットしたので、開架図書棚番号を探し当て、ついに見つけることができました!

よくぞここまで、当時の写真を集めた、という感想です。散逸していたものを渡辺館長の尽力で収集されたのだと思います。いわきの近代史を語る上で、いや東日本の近代史を語る上で無視できない常磐炭鉱の歴史が、いまここに。
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近くには常磐炭田の歴史を綴った書籍がいくつかありました。つい40年前のいわきの姿がそこにありました。
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学校給食 開始

震災で止まっていた四倉給調が2013/4/15から稼働します。これにより基本的に、いわき市すべての小中学校(小学校71校、中学校41校)へ給食配給が可能になります。平成25年度の年間給食実施日数は市内の全小中学校統一とし、177日です。
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これまでは、供給能力不足により各学校単位で給食回数が制限もしくは、問題の多かったスクールランチでの対応でしたが、やっとこれが解消されます。

現在(2013/2/16)、内外装の復旧工事中でした。3月末までに工事を完成させ、2週間の試運転を経て4/15から、各学校へ暖かい給食が配達されます!
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ブッシュ妄言録1&2

成毛真さんの著書「面白い本」で紹介されていた、第43代アメリカ合衆国大統領、ジョージ・W・ブッシュの失言集です。ネット上でも「ブッシズム」として、一時期盛り上がったそうですが、エンターテイメント本として楽しめました。
 
世界で最もおバカな大統領、の評判が定着してしまった感がありますが、個人的にはそんなことはないだろうと思っていました。が、この失言・発言のおかしさは尋常ではない!本当に、モノを考えずに公式のスピーチをしているではないかと思わせます。幼稚・乱暴・勉強不足・知識不足・・・

ブッシュ大統領とアメリカに対する皮肉を交え、それらを笑い飛ばし楽しめる本です。これが世界の警察官、アメリカの大統領か・・・いや、この方を一年にも及ぶ選挙戦で選出するアメリカ国民とは、選挙システムとははどんなもんだ、と考えさせられます。

<失言例>
すべてひっくるめて、素晴らしい一年だったよ。(同時多発テロ後の発言)
アメリカと日本は150年もの間、素晴らしい同盟関係を結んでいます。(訪日の際のスピーチで。太平洋戦争はどこへいった?)
白いよ。(イギリスからきた子供にホワイトハウスはどんなところかと質問されて。それくらい、こどもでもわかるよ)
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そして、続編の2。テーマは「ジョージとジョンイル、どっちがバカ?」。恐ろしいくらい両者は似ている。1と2に共通して、本を面白くさせているのは訳者(というか事実上の著者)、村井理子さんのシニカルなコメント・解説です。自称、世界で一番ブッシュを理解しているとのこと。確かにブッシュの生い立ちや側近の生い立ち、発言等をすべて目を通し、英語と日本語のいい回しの間違いを指摘する等、実はハイレベルな分析をされていらっしゃいます。ブッシュ本がメインの訳書のようですが、その他の本も機会あれば読んでみたいと思いました。
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うだつがあがらない

「うだつ」ってご存じでしょうか?先日、知人からうだつについて教えてもらいました。

漢字では「梲(もしくは卯建・宇立)」。日本家屋の屋根に取り付けられる小柱、防火壁、装飾のことを指すのだそうです。本来、町屋が隣り合い連続して建てられている場合に隣家からの火事が燃え移るのを防ぐための防火壁として造られたものが、自己の財力を誇示するための手段になったそう。

小名浜の旧街道に4軒だけ「うだつ」のある民家があるそうです。写真はそのひとつです。実はホンモノを始めて見ました(^^)。
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うだつを作るためにはそれなりの出費が必要だったことから、これがある家は比較的裕福な家に限られていたため、「生活や地位が向上しない」「状態が今ひとつ良くない」「見栄えがしない」という意味の慣用句「うだつが上がらない」という言葉になったそうです。

うだつさえ出せない家は甲斐性なしだそうですが、うちには、ありません・・・ 

東日本大震災復興特別委員会 東京電力を招聘

本日、市役所8階の大会議質で東日本大震災復興特別委員会が開催され、東京電力から役員の方を招聘して、現状を説明いただき、質疑を行ないました。福島民報、福島民友の記者、NHKのカメラ、複数の傍聴者が入り、緊張した雰囲気の中での委員会です。

現在、福島第一では1-3号機を応急冷却している循環水が漏れ、建屋地下に滞留しています。そして毎日地下水の混入で400トンずつ増え続けており、その漏水を海に流さないように20万トンものタンク(さらに容量を増強中)に貯蔵しています。しかし陸上でのタンク貯蔵には限界があります。そこで汚染水から62種類の放射性物質を除去し、浄水化するのがALPS(多核種除去設備)で、現在建設・試験運転中です。そのALPSで処理した処理水を海洋放出することを東京電力が検討しているとの新聞報道があったことから、当委員会が開催され聴取が行なわれました。
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東京電力からの出席者は、以下の方々です。まず、小森執行役から概括説明があった後、技術担当の林復興推進室副室長から、作業工程の説明がありました。現状・課題・今後の見通し等を詳細に報告いただきました。焦点となっていたALPS処理水を、関係者の同意なくして海洋放出しない、ことを確約していただきました。
 
常務執行役 原子力・立地本部副本部長兼福島第一安定化センター所長 小森明生氏
福島復興本社 復興推進室長 林孝之氏
福島復興本社 いわき事務所長 助川一重氏
福島復興本社 復興推進室副室長 林幹夫氏

<東電説明資料>
http://goo.gl/smTok
http://goo.gl/O6KJX
<参考:福島第一の現状の東電HP>
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/index-j.html

委員からは、1.廃炉に向けた取組みについて、2.汚染水処理について、3.一律賠償についてについて等の質問がありました。すでに福島第一原発は、「特定原子力施設」になり、「原発」でなくなっています(一方、福島第二原発は、以前として原子力発電所のまま)。完全廃炉に向けて、現時点では40年超を見込んでいます。
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ただ現時点では、デブリ(溶け落ちた燃料及び格納容器)を直接、CCDカメラ等で確認できておらず、デブリの温度も直接計測できていません。またデブリがどの程度の放射能を直接出し続けているかも、直接測定できていません。ロボット等で調査を続けていますが、今後の技術開発を待たなければデブリ取り出しは先になります。

現時点では10年以内に燃料デブリ取り出し、その後さらに20-30年かけて原子炉施設の解体となります。なお、解体後の敷地をどのような形にするか(更地化するかどうか)は未定とのこと。

先日、Jヴィレッジに東電の復興本社が設置されるという報道がありました。しかし賠償に関する決定権は依然として東京本社にあるそうです。何のために「復興本社」なのでしょうか。東電が復興を支援しているという対外アピールのツールとして、復興本社のネーミングを使用したのではないかという疑念を感じました。
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説明会終了後には、報道機関が小森氏からコメントを入手すべくインタビューを行なっていました。


鮫川村仮設焼却施設設置 住民説明会

鮫川村における焼却実証実験事業にかかる住民説明会@田人ふれあい館、に参加しました。200人近い参加者に対して、環境省の計画官、鮫川村の村長さんから説明がありました。福島のキー局のテレビカメラが7台以上、大手新聞社記者の姿も見られました。
田人放射性廃棄物説明会2

まず鮫川村の村長さんから、建設予定区域の地権者すべてからの建設同意を得ており、また環境省の実験等で安全を確認しているので、建設を進めていきたいとの説明がありました。鮫川村青野地区には160戸の畜産農家があり、現在大量の農業系廃棄物が放置されているため、営業再開できないそうです。また環境省の計画官からは、他の実証事例で減容化(焼却)する場合、バグフィルターで飛散を防止できていることを確認しているので、今回も放射性物質の拡散のおそれはないとの説明がありました。

一方、参加者からは以下のような意見・質問が出ていました。当初司会の方からは、いわき市民からの質問に限るとのことでしたが、なし崩し的に鮫川村の方の質問も受け付けて、感覚的には半分くらいが市外の方からの質問だったと思います。
・環境省の説明や実験結果は信用できない
・以前は「実証実験炉」の名称だったが、今回何故「仮設焼却施設」に変わったのか納得できない
・村長や環境省の態度、姿勢が信用できない
・建設が開始されてからの説明会開催タイミングに対する不満
・建築基準法の手続不備の可能性を指摘
・200kgの処理能力を超える廃棄物処理施設は許可が必要であるが、今回の施設の能力は199kgであり、脱法では田人放射性廃棄物説明会2ないか 等

当初の予定時間は18:00開始、20:00終了。40分程度、配付資料に基づいた説明の後、1時間20分の質疑応答が行なわれました。予定時間を超過しても質問の挙手をされる方がいらっしゃったので、さらに時間を40分延長して質問に対する回答が行なわれました。

当日配布資料はこちら(縦書きWordと横書きPPT)↓↓↓↓↓↓
http://goo.gl/bIqN2
http://goo.gl/j673G

村長及び計画官の説明の後には、参加者から質問が相次ぎ、この施設に対する、いわき市民及び鮫川村民の関心の高さを感じました。テレビカメラも長時間録画されていたので、後日ニュース等で流れると思います。

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隣にたまたま田人地区の方が座っていらしたのでお伺いしたところ、田人地区からの参加者は20名程度ではないかということでした。この焼却実証実験に関しては、前回ブログで書きましたが、当事者によってそれぞれとらえ方が違っているようです。
http://www.mikito.biz/archives/21604402.html
それぞれの当事者のメリット・デメリットを考えてみました。

<鮫川村>
メリットとしては、鮫川村で現在、放射性物質を帯びた農業副産物により牧草地が占拠されており、メインの産業である牧畜業が再開できない。それらを減容化し集めて管理することにより、牧畜業等が再開可能になる。また環境省が、仮設焼却施設の建設費用、除却時の撤去費用をすべて負担してくれるので、実質的な負担がない。
デメリットとしては、減容化(燃焼)の過程で、放射性セシウムが空中に拡散する可能性がある(環境省は、各種実証データを示して否定)。また減容化(燃焼及び灰貯蔵)の過程で、放射性セシウムが飲料水系に拡散する可能性がある(環境省は、各種実証データを示して否定)。さらに2年後に施設を撤去するとされているが、施設が恒久化し、また他地域からの放射性物質の減容化に転用されるおそれがある(村長及び環境省は、これを明確に否定し約束)。

<国(環境省)>
メリットとしては、減容化の実証実験をさらに高度化でき、他の被災地域へ展開を見通せる。震災がれきを早期に片付けることによって、地域産業の荒廃を防ぎ、再興の道筋をつけられる。
デメリットとしては、今回のような住民説明会の矢面に立たされる。お膳立てした今回の事業が中止になり、事前調査費用がムダになる可能性がある。ちなみに今回の実証実験の建設コストは7億円で、環境省の負担です。

<いわき市>
メリット:特になし。ただ実証実験の成功が確認されれば、震災がれきの処理を加速でき、生活再建の道も早まる。
デメリット:鮫川村と基本的に同じ。放射性廃棄物の運搬に伴い国道289号線(子どもの通学路)の汚染の恐れがある(環境省は鮫川村内での運搬のみであると説明)。
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会場の雰囲気がわかる質疑応答の一部始終の動画です。
・市内平地区の女性からの質問
http://youtu.be/iJTgqQlhB9c
・鮫川村青野地区の男性からの質問
http://youtu.be/b0pPkUfl0OA

説明会終了後には、報道機関の方が環境省計画官からのコメントを取るべく殺到していました。
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鮫川村住民説明会次第
追伸:田人ふれあい館から、平の自宅まで、行きは高速を使って1時間15分、帰りは一般道で1時間30分でした。一般道にも残雪がたくさん残っており、いわき市の広さを感じました。

PwC様来訪

PwC(プライスウォーターハウスクーパース)から、市議会議会棟に2名の方が来訪されました。東京から日帰り出張でいらっしゃったのは、リスク・アシュアランス部の原誠一パートナーと森洋介マネージャー様です。
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来訪の目的は、PwCとしていわき市(に限らず被災自治体)に対してなんらか業務提供できないかというアイデア出しです。特に除染に関しては不正作業が行われたという新聞報道もあり、どのように作業の質を担保するかが課題のひとつでもあります。PwCは監査法人ですが、広い意味での「保証業務」を手掛けており、一定の作業の質を保証できないかという提案です。

課題は、どこが発注主体になるかという点と、保証ニーズのレベル感です。期待ギャップというのですが、依頼者・ユーザーと成果物とのレベルの差が大きくならないように注意しなければなりません。詳細は省きますが、除染作業の手順書を明確化しないと何を保証するのかが、明確にならなくなってしまいます。

当方から、東京目線では理解できない現状や、現場・役所の行動様式を説明し、どのように進めていくのがよいか相互ディスカッションしました。まだどの自治体も企業も手掛けていないので、実現すればエポックメイキングになるはずです(乗り越えなければならないハードルは多いですが)。それぞれの本業と関連して、新たなサービスを創出する、知的好奇心が掻き立てられます。

大学等の地域の連携したまちづくり推進事業成果報告会

大学等の地域の連携したまちづくり推進事業成果報告会が、2/11にいわき市保健福祉センターで開催されました。これは、いわき市の各部局が特定のテーマについて、大学等に調査研究を委託し、その1年間の成果報告の機会です。委託先の大学等とは、東日本国際大学、いわき明星大学、福島高専、筑波大学です。
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報告があったのは、以下の5つのテーマです。
1. 沿岸部被災自治会における情報伝達・共有にむけたポータルサイトの実証実験及び有効性の検証(行政経営部が委託、いわき明星大学・福島工業専門学校が共同受託)
先進事例として飯舘村や富岡町が、住民にタブレット端末を配布しています。同様にいわき市でも実証実験を薄磯、豊間地区で行っています。

2. 被災児童生徒に対するこころのケアの進め方と支援システムの構築(教育センターが委託、いわき明星大学 心理相談センターが受託)
被災し不登校などの生徒とその親に対して、個別心理相談等を実施しました。

3. 焼却飛灰からの放射性セシウムの除去と回収による除染システムの構築(生活環境部が委託、福島工業専門学校が受託)
福島高専が、飛灰からセシウムを除去する「水熱処理」技術を発見しました。「コンビニの肉まん蒸し器」に飛灰を入れると、セシウムが30-70%が抽出され、さらにそれを吸着剤で回収すると、ぐっと減量化できる技術です。

4. 大型商業施設と共存した地域経済復興に関する研究(都市計画部と商工観光部が委託、東日本国際大学が受託)
小名浜のイオンモール計画と地域経済との結びつきの研究です。類似事例として藤沢市のテラスモール湘南の調査報告がありました。

5. 震災による買い物環境の変化と、将来に向けた買い物利便性の確保と向上について(商工観光部が委託、筑波大学が受託)
市内全域でアンケートを行い、カテゴリーごとに、買い物の満足度や移動距離、車の有無等の関係性の研究です。

詳細については、配布のレジュメをご参考ください(下記サイトにPDFとして置きました)。
http://goo.gl/xJCCA

私見は以下の通り。
1. 情報伝達ツールとして、携帯電話やタブレットを使用する仕組みは良い。そのキモは、高齢者を中心とする情報弱者にその使い方を教える若者をどれだけ各地域で育成できるかと、(そもそも膨大な情報の海の中を整理して)当該個人に役に立つ情報を的確にピンポイントで提供できるかということ。
2. こころに傷を持つ生徒が多数存在することが理解できました。一方、その人数や支援体制をどこまでフォローすべきかは今後も勉強していきたいです。
3. 汚染飛灰を、熱した蒸気を通すことにより、濃度の濃いセシウムを一定割合抽出できる画期的な技術を披露いただいた。これの素晴らしい点は、硫酸や塩酸等の薬品を使わないこと、また抽出したものが異常な高濃度にならないため扱いやすいこと、また、残った飛灰(セシウムをまだ含んでいる)の中のセシウムは、強力に固着しているので水に溶け出さない、すなわち通常の処分場に埋め立て雨水にさらしても大丈夫ということです。まだラボ、実験段階とのことですが、実用化に向けてぜひ支援していきたいです。
4. イオンモールの出店について大枠が決まっているものの、各ステークホルダーの思惑は違うようです。典型的な総論賛成、各論反対です。利用する消費者の視点を忘れないようにしてほしいです。
5. 市内の買い物は、自動車利用が圧倒的ということが浮き彫りになりました。今後、団塊の世代が自家用車を自ら運転できなくなり、買い物弱者となったときにどうするかです。そのときどこまで行政が支援すべきかが今後の検討課題です。
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筑波大学の研究成果は、学内で学生の最優秀論文賞を受賞されたとのこと。指導教授の方も、望外の喜びのようでした。また今回の発表は、筑波大学生にとっても晴れの舞台でもあり、プレゼンの後には、教授を囲んで大学ホームページでの紹介用の記念撮影をされていました。

これはまさにいわき市と大学等とのWIN-WINの関係だと思います。すなわち市としては、重要なテーマについて地元に精通した優秀な研究者と学生によって、最先端科学技術もしくは統計技術等を用いた研究をしてもらい、市政に生かすことができること。大学にとっては、現実に起きているテーマを、委託費をもらって調査・研究することができることにより、研究成果が直接役に立つこと、またそれを論文として学界等に発表できることです。私の目から見ても登壇した発表者の方は、ご自分の成果に自信を持ち、また素晴らしい報告だったと思います。

Social Cafe@木楽館 Ver.25

通常のインターネットツールとしては、ホームページ、ブログ、E-mailの3つですが、直近のソーシャルメディアとしては、以下のようにいろいろあります。今後も新しいサービスが出てくると思います。
・Twitter
・FaceBook
・You Tube
・Instagram
どのようにこれらのツールを利用していくか、(楽しく)勉強していくのがこの会の趣旨です。いろいろな業種の方が集まっていらっしゃるので、そういう意味でもいろいろ勉強になります。
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話があちこち脱線しつつも、また(私が話しについて行っていなかったりするので)よく分らない話もありますが、後で「ああ、そうだったのか・・・」と気がつくこともあります。ネットの進化は絶え間なく続いていますので、一緒に学んでいく仲間がいるというこはとても貴重です。

たたら製鉄3/3

ノロ出しです。ノロとは、鉄分をほとんど含まない塊(鉄滓、溶融スラグ)です。ケイ素が中心です。ノロは鉄より軽いので、溶け出した上部の上澄みを流し出します。
http://youtu.be/UebJ-BadJ7s(動画で聞こえるピーピー音は、一酸化炭素発生警報です)
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最終的なケラを取り出すために、少しずつ炉を壊していきます。
http://youtu.be/XmeXuLVOaVQ
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壊すレンガも1000℃を超えているので、慎重にスコップで運びます。
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ついにケラ出しです!この真っ赤(橙色)に輝く塊がケラ。この中に多くの鉄分が集約されているはずです。
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ケラ自体は数キロあります。かなり重いです。
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1300℃のケラを一気に水で冷やします。
 http://youtu.be/jZnidEUBrsA
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冷やしたケラをハンマーでたたき割り、鉄分が固まっている部分を探し出します。銀色に光っているモノが、「鉄」です!これを集めて、不純物を除くために鍛冶で叩きにたたくと、日本刀ができあがるわけです。
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数キロできたケラのうち、抽出できた鉄分は数十グラム。昔の人はこのような「たたら製鉄」で鉄を集めていたそうですが、途方もない手間と木炭が必要だということが、実体験として分りました。固まった鉄は、子供達の記念品として、それぞれ持ち帰りました。きっとご家庭に帰ってから、戦利品として自慢することでしょう。また宝物としてずっと大切にすると思います。
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最後は完全に炉を壊し、解体します。
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炭等がちらばった敷地内を掃き清めて、終了!お疲れ様でした!
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小学生を対象とした3日間の「たたら製鉄」体験でした。1日目のJFE川崎製鉄所の高炉見学、2日目のたたら製鉄の仕組み講義、3日目の実作業とも、非常に学習体験内容が充実していました。子供達は3日とも目を輝かせていました。参加した小学生のうち何人かは科学に目覚めることは間違いない、と確認しました。

たたら製鉄を長年にわたり研究し、また最新の製鉄技術(電磁式製鉄)の特許もお持ちの永田和宏先生と話す機会がありました。チャンスさえあれば、全国の中高生対象向け同様の実習をしたいとのこと。実際には、トレーニングされた多数のスタッフ、機材一式、安全確保等のハードルはありますが、いわきの子供達にもぜひ見せたい!体験してほしい!科学に目覚めて欲しい!という思いを強くしました。

(終わり)

第4回 いわきサンシャインマラソン 完走しました!

2/10に開催された第4回いわきサンシャインマラソン、無事、規定時間内に完走しました!
新聞報道では、7,864名が出場し、うちフルマラソン参加者は4,865名だったそうです。私にとっては、初挑戦のフルマラソン(というか、ハーフマラソンも10kmマラソンも出たことないけど・・・)でしたが、天気に恵まれ、終わってみれば楽しくゴールすることができました。
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仮装で走ってくれるランナーもたくさん見かけました(ギタリスト、機長、モモクロ戦隊、エヴァンゲリオン、ドラえもん&のびたくん、フラガール、かえるくん、カトちゃん、バズ、ドラゴンボール等々)。よくそんな重たいもの着て走れるなあ、と妙に感心してしまいました。仮装大賞なんか大会設定したら、もっと盛り上がるかも。
やはり、嬉しいのは沿道の応援と、給水所で補給する楽しみです。三崎公園の給水所で頂いた、イチゴはことのほか美味しかった。
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あすか製薬の交差点でチアダンス応援してくれた小学生グループ、クラップスチアリーダーズの皆さん、ありがとう!寂しい小名浜の工場地帯での君たちは、間違いなくキラリと光っていた!私は敗残兵のような状態だったけど、パワーをもらえたよ。

小名浜海星高校の野球部のみなさん、ありがとう!甲子園出場が決まってチーム練習もあるだろうに、チーム全員?で沿道に出てくれて、こっちがびっくりしました!

江名地区のみなさん、ありがとう!大漁旗での応援は迫力があり、心がじーんと熱くなりました。
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どこだったか、「走りに来てくれてありがとう」の旗をお持ちの方がいらっしゃいました。これこそが他県から来られたランナーの心を動かすものかもしれません。市民みんなでおもてなしする、という姿勢はきちんと必ず評価されます。

他にも、たくさんの応援、ボランティアの方々のサポートで成り立っていることが、ランナーの視線でよくわかりました。単発の観光客誘致のイベントとは一線を画する、多くの市民のための大会です。これからもずっと、陰に日向に支援していきたいと思います。

最後:ゴールした後は、主催者提供のミニ カニ汁で暖まりました・・・
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<サンシャインマラソンの参加者属性分析・経済波及効果は分析は、コチラ>
http://www.mikito.biz/archives/23495678.html
http://www.mikito.biz/archives/24802043.html
 

ぬくぬくプチ半天

近所の方が、手作りの半天を作られたとのことで、現物を持ってきて下さいました。「いわきっ子・ぬくぬくプチ半天」という名前です。昔は各家庭で、それぞれ着物の端切れ等で、このような半天をつくり「おちょんこさん」と読んでいたそうです。今回は、新品の反物をほどいて、中綿の詰め物をしたとのこと。表面は正絹なので、静電気が起きにくいです。
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センスの良い、きんちゃく袋(入れ物)とセットです。
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浪江から避難してきている高齢の方が、その縫製技術を生かし、昔を思い出しながら作ったそうです。そうはいっても今風にし、軽量かつ、洋服に合うようにアレンジしてありました。着るときは、ランドセルを背負うように着ます(といっても、たった100gちょっとですが)。
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上衣の中に着るのでベストのようですが、背中を暖めるもので、ベストのように「着ている」ことが外から見えないので、スーツを着れば、着ていることがバレません。
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現在は、試作バージョンなので、頒布はしていないとのこと。被災された個人の方が、昔を思い出して製作されたそうですが、同様の境遇の方は多いと思います。そういう方々が集まって一緒に共同作業し、楽しみを見いだしながら、手作り感たっぷりの「おちょんこさん」がたくさんできればいいなと思いました。

たたら製鉄2/3

(前号から続く)

炉の下部に、鉄製の送風口を取り付けます。レンガは交互に積みのが原則ですが、後で炉を順次取り壊す必要があるので送風口の列は一列に積み上げます。
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 炉を上から見ました。送風口が2つ見えます。底には木炭を敷き詰めます。後で使う送風口の鉄パイプは燃焼過程で溶けてしまうので、粘土で覆っておきます(最初の送風口の鉄パイプは常に新鮮な冷えた空気を送り込み続けるので、溶けない)。
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のろ出し口から横に覗くとこんな感じです。黒々とした木炭が敷き詰められています。燃焼材としての役割の他に、溶けた鉄の受け皿の役割もあります。
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木炭は、ナラ等の広葉樹の炭です。ホームセンターの炭は不適とのこと。炭はそのまま燃すには大きいので、鉈で5cm角程度に割ります。石炭かすは邪魔になるので、漉します。
http://youtu.be/E1nyEtMXXKE
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炉本体の上に、コンクリートブロックで煙突部分を載せます。燃焼に伴い、膨張して落ちてくるおそれがあるので、針金で巻いておきます。
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木炭をひたすら敷き詰めます。その上で点火し、炉内の温度が1300℃を超えたら、鉄鉱石(今回は砂鉄)を投入します。上部から砂鉄が熱せられて溶けて、ピュアな鉄が下に落ちていきます。
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 石炭5kgに対して、鉄鉱石2kg程度です。きちんとはかりで計量して、何回にも分けて煙突上部から投入します。
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木炭がよく燃焼するように、炉内に送風口から空気を送り込みます。そのための器具がふいご。シーソーのぎったんばったんの要領で、圧縮空気を送り込みます。これば江戸時代の道具です。
http://youtu.be/pI015-y28xs 
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送風口から覗いた炉内の様子。炉内は1300℃前後で燃焼しており、木炭Cは酸素O2と燃焼、くっつき、二酸化炭素CO2になります。不純物を除けば、燃えかすはほとんどありません。この過程でピュアが鉄が少しずつ溶け出し、集まってきます。
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さあ、ケイ素等の余分な成分とともに、鉄が溶け出して、炉の底に溜まってきました!

(次号に続く)↓↓↓↓↓↓↓
 http://www.mikito.biz/archives/23245607.html

サンシャインマラソン 前夜祭

市文化センターにて、いわきサンシャインマラソン開会式が行なわれました。そこで、いわき市立錦小学校の吹奏楽部Marinesによる応援演奏が行なわれました。
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同クラブは全国大会で銀賞に輝くなど、数々の賞を受賞しているそうです。小学生の幼さが見える容姿と、演奏とパフォーマンスのレベルのギャップに驚きます。ぜひ下記動画2本を一度、見てみて下さい!AKB48をある意味、超えてる!

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http://youtu.be/Un9abux3ZEc
http://youtu.be/Xt51mCAG_pA
 
受付や案内には、市役所からのボランティア参加の方が多数。存じ上げている方もたくさんいらっしゃいました。
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オーストラリアからの招待選手、Steve Jonesさんです。明日のフルマラソンで一緒に走ろう、と誘われました。「ええもちろん。スタートから5mくらい、くっついて走らせて下さい」と答えておきました。
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いわきのお宮とお祭り いわき市神社総代会

知人から、いわきのお宮とお祭りというA4サイズの大型本を頂きました。著者は、いわき神社総代会様。神社関係者を対象とした本で、いわき市各地の神社391社の歴史と、お祭りの意義が記されています。

個人の信じる宗教は違えども、市民の生活様式の根底には神道の心があります。我々の祖先は、神は自然と共生するものと考え、その不思議さが癒やしや幸せをもたらしてきました。それを具現化したものが、お社であり鎮守の森です。私たちの祖先は、鎮守の森を中心に神道的な儀礼や祭祀の形態を作り上げ、神への敬意と感謝の心を捧げることによって、地域住民の心の拠り所として共同体の強化と、絆を強める固有の祭りや儀式・芸能を誕生させてきました。

一方、昭和・平成と激動の時代を経て、われわれの現代生活様式も変わりつつあります。伝統文化や、鎮守の森・社の社会的意義、儀礼等がすでに廃れている地域もあります。それらが完全に滅亡してしまう前に、いわき市に点在する歴史的意義を持つ祭事や芸能・お宮の由来・伝説・宗教的行事が収録したものです。
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正直、市内各地に点在する資料を、よくここまで蒐集し、一定のトーンでまとめたなあ、という感想です。読者を神社関係者に絞っているだけで、非常に詳細な記述となっています。よって、一般人がすべてを理解することは不可能な内容ですし、そもそもそれは期待されていないと思います。

ただ付録として「奥州磐城飯野八幡宮之由緒」「飯野八幡宮縁起奥書」「同 行事様式」の原本写真及び解説が紹介されています。中世に記された書物ですが、現物写真を見ると、その時代の磐城も捨てたもんじゃないなと思いました。解説も他の部分と比べると比較的、丁寧になされており、勉強になりました。
 

くまモン

くまモンは、熊本が推進するゆるキャラで、ゆるキャラグランプリ2011王者に輝いています。九州新幹線の大坂までの全線開通を機に、県庁が2010年から、熊本産品を売り込むために「くまもとサプライズ」キャンペーンを行ないました。熊本県庁にお伺いし、この仕掛人である熊本県庁 ブランド推進課の酒瀬川様にお話を伺いました。
http://kumamon-official.jp/
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実はこのキャラが登場できたのは、ひょんな事からでした。上記キャンペーンのためにロゴ作成を依頼したデザイナーが、びっくりマーク「!」ロゴ作成のついでに、同キャラを製作し提案したものだそうです。今では「!」ロゴより、くまモンのほうが知名度があります。
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県がブランド構築に投資している金額は、約2億円/年(2012年ベース)だそうです。半分はくまモンの出張費用、半分はブランド構築のための、媒体費等とのこと。全国へのPR効果試算は10億円を越えるとのことであり、十分な効果を得ています。2013年の今では、たくさんの派生商品が誕生しています。

2010年から始まったキャラクターですが、熊本ではとても人気があり、街のいたるところで見かけます。例を挙げれば、役所、税務署、土産物屋、ラーメン店、居酒屋、レストラン、病院等等です。シンプルなデザインですが、どこかとぼけていて、癒やし系です。
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<当時の現状分析>
・熊本県の県民所得は、九州平均よりも低い(観光入り込み客数低調)
・知名度が、福岡、鹿児島に圧倒的に劣っている。
・九州新幹線の大坂開業(2010年)、大阪・鹿児島間直通のみがとりざたされ、熊本がパッシングされている

<当時の役割分担>
・県出身で、テレビ東京等で活躍中の放送作家、映画「おくりびと」の脚本家である、小山薫堂氏が、全体的な企画立案
・小山氏は、友人で数々のデザイン賞を受賞しているデザイナーの水野学氏に、びっくりマーク「!」ロゴの制作を依頼(水野氏はおまけとして、くまモンを提案した)
・発注元である県は、知事主導のもと、小山氏の企画立案を受入れて実施

<当時のターゲットの絞り込み>
・全国PRは能力・資金的に不足するので、大阪圏にターゲットを絞る
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<具体的なイベント施策>
第1段階 2010年
・くまモンの、大阪まちなか神出鬼没大作戦(ステルスマーケティング)
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・一切のメッセージを持たせず都市伝説化
・口コミの話題化のために、ツイッター、フェイスブック、ブログ等のSNSの利用
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・JR中吊り広告にユニークなキャッチコピー32種類
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・くまモン名刺配布作戦10,000枚
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・くまモン失踪の知事の緊急記者会見

第2段階 2011年
・ゆるキャラグランプリ受賞
・商標権フリーにし、商業利用を基本的に認める(関連商品売り上げ25億円)
・くまモンが正式に県の営業部長に就任
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・大手菓子販売会社(味覚糖のぷっちょ)、飲料メーカー(カゴメの野菜生活デコポンミックス)と提携し、ナショナルブランドの商品にくまモンを使わせるにより、逆にキャラの認知度向上につなげる(メーカにとっては売上増になるので、Win-Winの関係)
・くまモン体操をYouTube配信
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・キャラデザイン・利用方法をまとめた利用の手引きという冊子を作成、利用者に義務づけ
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第3段階 2012年
・キャラ許諾件数が8000件を超え、オール熊本県民に愛されるキャラに育つ
・くまモン隊のイベント出動回数が、年間1700-1800回を超える
・商業利用だけでなく、幼稚園、プロスポーツ、サンリオ等にも出かける
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・カゴメと提携により、カゴメCMに出演
・企業コラボ商品の拡大(エースコック、チロルチョコ)
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・くまモン関連出版
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・関西だけなく、全国へ活動拡大
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<成功要因>
くまモンが成功した理由の第1は、熊本出身で、かつ現在、東京で活躍している脚本家を起用し、その人脈を生かしたこと、そして地元のために継続して幅広い良い提案を出してもらったこと、第2は、発注者がその脚本家に自由度を持たせ、提案された奇抜な提案を受入れたことにあると思います。

マーケティングのプロに企画そのものを丸投げし、それを官が実行するという形は、しばしばみられますが、他のキャラとくまモンとの違いは、プロデューサーの出身と、知事・県庁の資質にあると思います。前者ですが、総合プロデューサーの小山氏は、熊本県出身で熊本が発展できないことに対して忸怩たる思いを持つつつ、テレビ東京等で脚本を担当していた売れっ子プロデューサーです。すなわち県庁と向く方向性が同じで、ビジネスベースだけでなくパッションが同期したから、そして県内の実情をよく知り得ていたからこそ、地に足が着いた実のある企画提案が出てきました。
また後者については、小山氏の提案をよく聞き入れ、実行可能なように予算取りや職員配置を行なったことです。簡単なようですが、サプライズ(今回のくまモンのコンセプト)を伴うような支出は、庁内・議会の承認を取り付けることは容易ではありません。またプロの広告を経験したことがない、県職員をSNS担当に貼り付け、またくまモン隊へ同行させることも簡単ではありません(今回説明いただいた際にパワーポイント資料を頂きましたが、県庁職員が作ったとは思えない、ユニークかつデザイン性に優れたものでした!)。またプロデューサーの小山を単発起用でなく、継続してアドバイザーとして今でも関与してもらっていることが、全体のスケジュールやくまモンの世界観の維持に貢献しています。

特筆すべきは、何と言っても知事の英断に尽きます。こういった企画に理解を示し、一流のジョークである、くまモン失踪についての記者会見を大まじめで自らが出演するのは肝が据わっています!23717知事については著書書評に書きましたので、ご覧下さい。
http://www.mikito.biz/archives/23235952.html

なお、忘れてはならないのは、全国で展開されている、いわゆる「ゆるキャラ」2000種類近くあるということです。それぞれ、自治体もしくは地域の愛すべきキャラとして全力で応援されているはずですが、結果、埋没してしまっているものがほとんどです。くまモンはその、死屍累々たる屍の上の頂点に立つキャラのひとつなんです。

いわきでも、「たいらもん」「ジャンガラー」「フラおじさん」等、キャラ乱立の状態にあります。どれも応援される方のの思い入れを感じることができ、個人的に大好きです。しかし経営戦略の視点からあえて苦言を呈すれば、どれもキャラを作る目的、すなわち単にキャラが観光マーケットに認知されればよいのか(くまモンのケースはこれ、結果的に成功したので拡散していった)、キャラが載った商品を売りたいのか、キャラに観光営業部長の役割を担わせて地域の入り込み客数を増やしたいのか、どのセグメントをターゲットにしているのか、が明確に見えてきていません。また(消費者目線として)全体を俯瞰した継続的な取組みを感じることが少ないです。したがって、顧客が受け取るメッセージが希薄になってしまい、目的を達成することが難しくなってしまいます。そうなると残念ながら結果的にキャラの淘汰が進むことになってしまいます。第一に制作目的と、ターゲット層(単に首都圏からの観光客というだけでは広すぎる)を絞りこむ必要があります。

今回の考察を踏まえて練った、福島県の立場での私案です。
・目的:観光入り込み客数増加(市外からのツーリスト人数)
・ターゲット層:首都圏在住で、親40歳前後、小学生の子どもの3人家族、年収600-900万円程度の家族旅行が年1-3回程度できるプチ富裕層
・コンセプト:「震災、津波、原発からの復活」
・官の役割:県トップがコンセプトを理解し、自ら動くこと。フクシマのために身を粉にして知恵を出してくれる、パッションが同期できる総合プロデューサーを探し出すこと。
・総合プロデューサー:ターゲット層の好みを熟知し、かつ目的を実現するための手段、ツールを身につけていること、そしてそのための人的ネットワークを持っていること、そしてフクシマの足下を知っている地元出身者であること。
・事前調査:上記ターゲットに対し、福島県の認知度、イメージ、食・観光に対する意識を事前調査し、その後の施策のベースとする
・県:トップが自ら足を使うこと。新しい提案に対し、過去の経験での先入観を持たず、何が目的達成のために最短なルートか考え、迅速に実行できること。
・予算:(原発のスティグマを考えれば)熊本の倍額は必要。
・他県との差別化:津波、原発事故、風評被害があることは事実として受け止め、そこからの再生(再生エネルギーの取組みを含めて)をダイレクトに露出させることによるサプライズ、他県からの声援・透明化・ネガティブインパクトのすべてを狙う。
・具体的な施策:失敗先例を踏まえた上で、熊本の成功先例を参考に、フクシマ版にアレンジして実施。当初は総合プロデューサーに全般指揮を委任しつつ、県職員担当者がスキルを吸収し、自ら企画できるまで育成していく
・担当者育成:SNSは今後さらに重要性が増すので、複数のプロパーの県職員をSNS及びマーケティング調整総合担当として、漸次養成していく。
・月単位で戦術を見直し、年単位で戦略の総括を行なう。

街中で本当にたくさんの、くまモン看板、くまモングッズ、くまモン商品等を見かけました。県庁一階には、くまモンの銅像がありました。
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熊本県のゆるキャラとして、定番化しています。
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既存のゆるキャラを包含してしまっています。下記は以前の米粉応援キャラクターであった花咲かじいさんを、くまモンが完全に取り込んでしまった例です。
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レストランのおしぼりにも、くまモンが!事前許可は必要なものの、著作権対価フリーなことが普及を強く後押ししています。それはそれで良いのですが、露出がちょっと多すぎると感じます。くまモンが人気となり、露出度が高くなればなるほど、飽きられるペースが速まることも事実です。県としては、末永く県民に愛されるキャラクターに育つことを目指しているとのこと。どのように着地点を持って行くのか注目です。このままいくとブレイクはするのでしょうが、一般化しすぎて、キャラの貴重性がなくなり、いわゆる飽きられるのも早いのではないかと危惧しています(余計な老婆心でしょうか・・・)。

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たたら製鉄1/3

ものづくり体験「たたら製鉄実験」イベントに参加しました。たたら製鉄は、粘土で築いた箱型の低い炉で、原料に砂鉄、燃料に木炭を用い、送風装置に鞴(ふいご)を使用して行う日本古来の製鉄技術です。「たたら製鉄実験」イベントでは、NPO法人 ものづくり教育たたら(理事長 永田和宏 東京藝術大学教授・東京工業大学名誉教授)の指導のもと、レンガを積み重ねてつくる炉づくり、砂鉄と木炭の投入、映画『もののけ姫』にも登場した「ふいご」(送風装置)を活用した送風、そして真っ赤に焼けた「ケラだし」(鋼づくり)までを体験しました。

 まずは永田先生の講義です。火打ち石の実験をしているのですが、子ども達は興味津々です。日本だけでなく、フィンランドの火打ち石も紹介され、興味深いです。
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科学技術館前で、たたら製鉄を100回以上も経験しているチームリーダーの齋藤様(NPOたたら製鉄)から事前説明を受けます。
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いよいよ炉の製作開始です。耐火レンガを積み上げるところから始まります。実際、炉の燃焼中にレンガに触れたとき、熱くないことに驚きました。炉内は1500℃にも関わらず、レンガの外は数十度程度。レンガの断熱効果は抜群です。
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炉の本体部分完成!この上にコンクリートブロック煙突を作ります。
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子供たちの自身の手でレンガつtかみ、重さを感じ取って欲しい。
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(次号に続きます)↓↓↓↓↓↓
http://www.mikito.biz/archives/23245336.html

逆境の中にこそ夢がある 蒲島郁夫著

熊本県のゆるキャラ 「くまモン」をご存じでしょうか。全国にあまたあるゆるキャラの中でも、ゆるキャラグランプリ2011王者に輝いた、熊本県庁が仕掛けたキャラクターです。天草市出身の脚本家・小山薫堂が提案した「くまもとサプライズ」運動の中から出てきたキャラといわれています。
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しかし、その大胆な提案を採用することを決めたのは、頭の固い役所の中でも特に固いといわれる県庁の知事であるところがみそです。私見ですが、くまモンが成功した理由の第1は、熊本出身で、かつ現在、東京で活躍している脚本家を起用し、その人脈を生かしたこと、そして地元のために継続して幅広い良い提案を出してもらったこと、第2は、発注者がその脚本家に自由度を持たせ、提案された奇抜な提案を受入れたことにあると思います。

その知事こそが、著者の蒲島郁夫氏です。農協の職員を皮切りに、農家、米国大学入学、ハーバード大学博士、東京大学教授と転身をし、最終的に熊本県知事に就任された方です。くまモンの調査をしたことをきっかけに、この本を手にとりました(熊本県庁の地下売店で購入しました)。
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実はこの本を出した時点では、まだ東大法学部の教授の職にありました。しかし最終章で、政治家を目指すとして、その理由を述べています。これまで公共事業を含めて、分配型社会であったものが、新自由主義を経て強者と弱者の格差がはっきり現れるようになりました。著者はこの閉塞感を破るのは道州制との考えです。私個人としては、道州制の意義について賛同するに至っていないので、なんともいえませんが信念は感じました。

<著書より抜粋>
 私はその夢を本気で信じていた。もちろん、私のような貧乏人の落ちこぼれにでもできるのだから、誰にでも夢は見られるはずだ。しかし、ほとんどの人が、この夢を夢の間まで終わらせてしまう。では、そのような人たちと私が違うとことは何なのだろうか。一つだけある。私は、そんな夢に対して、一歩だけ前に踏み出すことできた。この一歩を踏み出せるかどうかで、人生は大きく変わる。今の私があるのは、この一歩のおかげなのである。私がどんな人生にも、最低、5度の大きなチャンスが潜んでいると信じている。そこで一歩前に踏み出すかどうか、それが人生を大きく変えるのである。

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著者の思い描いていた夢は3つあるそうです。1.小説家になること、2.政治家になること、3.牧場経営をすることです。いちおう出版し、県知事になった今、残りは牧場経営のみ。波瀾万丈な人生を生きてきた著者だけに、これもいつか達成されることでしょう。

河北新報・朝日新聞に掲載されました

2/4に、仙台市で開催された「東北・新市議研究会」の内容が、河北新報と朝日新聞に掲載されました。特に、河北新報については、私の名前も掲載していただきました。 今まで都市間の共通の政策研究や課題を議論がなされてこなかったこと(各市の課題は市内だけで完結し、情報共有がなかった)から、今回の会が注目されているのだと思います。
<以下、記事から抜粋>
いわき市の吉田実貴人議員は「中心市街地の空洞化やワーキングプアの増加など、共通課題は多い。意見交換は大変勉強になった」と話した。
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朝日新聞はさらに筆をすすめて、仙台市議のコメント「いずれは国政に政策発信できる会にしたい」を紹介しています。今回の議論をきっかけに横のつながりを密にして、一歩一歩進めて行ければと思っています。
大震災を機に、過去の経験だけでは解決策は生まれない、過去の延長線上に最適解はないことが再認識されたと思います。現在の状況から何ができるか最適解か真剣に考えていきたいです。
 
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災害危険区域と集団移転地区

仙台市の津波被災地域を訪れました。唯一、津波で残ったRC造4階建ての荒浜小学校にて、仙台市役所及び若林区の市議の方から説明を受けました。地域一帯が津波で流されたため、周辺は(いわき市における薄磯のように)建物の基礎部分だけ残された平野になっていました。
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500世帯が流出し、30人がなくなられた地区です。現在、災害危険区域と集団移転地区に指定され、建物の新築が禁止され、市による土地買取が提案されています。市としては防災公園として整備していく予定とのことですが、該当地区住民の方の中には、土地買取に反対のも含めていろいろな意見があるとのことです。
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RC造の小学校は3階まで津波浸水したものの、4階・屋上は周辺の避難民の拠点として活躍しました。幸い、躯体に損傷がなかったので、メモリアルパークにおける記念館という位置づけで後生に残すそうです(周辺地域は災害危険区域なので住民がいず、廃校)。一方、体育館は被災の状態が著しく、保存に多額の費用が必要なことから、今年度中の取り壊しが決定しています。これらの判断は、いわき市薄磯地区の豊間小学校にもそのまま当てはまるのではないでしょうか。
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仙台市のがれき発生量は135万トンで、現在70万トンを処理し、処理率は50%を超えています。一方、津波が運んできた土砂堆積物が、それとは別に122万トンあり、今後公共土木工事等に使用していくそうです。木くず、瓦、廃家電、廃タタミ、プラスチック等がそれぞれ分別された状態で積み上げられており、最大限リサイクルしていくという強い意志を感じました。
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仮設の焼却プラントが、がれき集積場に設置されていました。仮設といっても、川崎重工製でリース料は30億円を越え、通常のごみ焼却炉と能力はほとんど同じ、300トン/日の能力があります。いわきと違うのは、放射能の問題がないので、通常の可燃ごみとまったく同じく焼却し、焼却灰を産業廃棄物として、処分場埋め立てできることです。ちなみに焼却灰の放射能は、過去最大で1,380bq/kgなので、埋め立可能な基準値の8,000bq/kgを大きく下回っているとのこと。
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海岸線には津波で亡くなられた方の慰霊碑がありましたので、手を合わせて来ました。
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第1回 東北・新市議会研究会@仙台

第1回東北・新市議会研究会に自主参加しました。これは東北6県の県庁所在地と中核市の新人議員が一同に集まり、東北の都市共通のテーマを議論し、情報共有しようとするものです。東日本大震災の影響が、大なり小なりある都市だけに危機意識が高いです。

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当選1回目の新人議員の対象者70名のうち、51名集まりました。いわきからは8名中7名が参加しました。宮城大学の三浦勇教授による観光政策についての講演の後、開催地・仙台市の復興の現状報告がありました。その後15名の分科会で、でそれぞれの都市の抱える課題等を議論しました。

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私の所属したグループでは主に、地域経済の課題について話しあわれ、いくつか共通の課題・テーマを再認識することができました。さまざまな問題点が出されましたが、共通の課題は以下の通り。
1.商店街の空洞化
市街地再生やショッピングモール誘致等に取り組んでいるが、成功例も失敗例もある
2.地場産業の地位低下
主に第2次産業の地位低下が著しい。これを発端に若年雇用問題が発生。ワーキングプア層が見られるようになっている。
3.原発問題
影響が広範囲に及んでいる。まず直接的に農業。米の全袋検査しても風評被害は収まらない。観光に与える影響も甚大。いまだに通年の7-8割程度の観光入り込み客数である。また、市外避難者が多数おり、将来的な人減少、教育や広範囲への産業の影響が懸念される

最後にそれらを全体発表しました。僭越ながら、壇上から発表役を務めさせていただきました。

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研究会を通じて、各地の新人議員と意見交換できました。仙台市の議長の挨拶の中で、「各都市それぞれの議員が情報を共有し合うことは、各市の当局は良い顔をしないかもしれない。しかし我々がレベルアップすることによってはじめて、いろいろなことができる。限界を自ら決めてはいけない」とおっしゃっていました。非常に簡潔ですが、なるほどと思いました。

みろく沢炭鉱資料館1/2

先日、内郷白水町にあるみろく沢炭鉱資料館を訪問しました。前々から産業遺産を、知識吸収型・滞在型ツーリズムにつなげられないか、また郷土愛を育むために重要ではないかと考えていました。同期の山守議員が内郷出身なので、案内して頂きました。
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館長は、渡邊為雄さん。というより、資料館自体を個人で建設、展示物も個人で収集されたものを、ご自分で展示されておられます。実は、渡邊さん自身が、元炭鉱夫で、近隣の箭内抗で20年にわたって採炭の最前線にいらした方で、歴史の生き証人です。炭鉱の過去を現代人に知ってほしいという願いから、入館料無料で運営を続けていらっしゃいます。展示物はご自分の所有のものだけでなく、個人のつてを頼って、長年にわたってほそぼそと収集されたもので、小さな建物内にところせましと並べられていました。
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資料館は、廃山後、養鶏場になっていたものを改修して作られた粗末なものですが、展示物は目を見張るものがあります。当時使われていたトロッコ等の大型道具だけでなく、坑道地図、採炭の道具、当時の看板、給料明細等、多岐にわたっています。私自身、北海道の夕張市石炭博物館と九州筑豊の田川市石炭・歴史博物館(いわき湯本のほるるを含めて、日本3大石炭博物館)を訪問したことがありますが、敷地・建物規模では遠く及ばないものの、展示資料のクオリティではひけをとりません。
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特筆すべきは、鉱山夫だった渡邊館長自らがそこにいて、ご自分の口で説明してくれることでしょう。どんなに素晴らしい建物や映像も、当時の鉱山夫ご本人の説明に優るものは、どこにもありません。その意味では、上記3大石炭博物館よりも、訪れる価値の高い資料館であることを、断言できます。

経済産業省の近代化産業遺産にも指定されており、銘板と賞状が飾られていました。「産業遺産」「工場萌え」「廃墟ブーム」「知識吸収型ツーリズム」等には、日本の工業化を称えて、それに触れたいという気持ちが底流に流れていると思います。いわき市民の方には、ぜひご自分の目で、現地をご覧になることを強くオススメいたします。
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エキストラバージンの嘘と真実 トム・ミューラー著

オリーブオイルは、中世の時代から健康に良いとされています。ただそういえるのは、エキストラバージンリーブオイルのこと。伝統的な製法で作られた、オリーブの実を絞っただけのオイルで天然果汁です。品種の違いや、作り手や搾油方法、気候や栽培条件など様々な理由により味や香りに大きな違いがあります。絞っただけの天然果汁ですので、色々な香りがあり、化学的に証明されていない成分が含まれ、これが健康に良いとされています。

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健康に対する影響ですが、実は化学的に完全に実証されているわけではありません。化学的に証明されていることは、オリーブオイルが不飽和脂肪酸とオレイン酸の割合が高く、悪玉コレステロール値を下げ、善玉コレステロール値を上げて、動脈硬化を予防したりするだろうということ。また消費量が多いクレタ島の住民の心臓病疾患率が低いので、帰納的に心臓病になりにくいのではないかといわれています。
(年間消費量:アメリカ1L未満、イギリス1L、イタリア・スペイン13L、ギリシャ21L、クレタ島クリツア村50L)

オリーブオイルを使いたいと思っていても、オリーブの実に含まれる油分は15-20%程度。全世界の消費需要を満たすことができません。 また伝統的な製法では、生産コストが、1リットルあたり最低でも5ユーロ程度かかるそうなので、マスマーケットに乗りにくい商品になってしまいます。そこで最初に考えられたのが、ポマースオイルです。 一度搾った後の絞りかすにヘキサンなどの化学的有機溶剤で油分を溶かしだし、後で溶剤を揮発させて油をさらに搾り取ったオイルです。次が精製オイルです。これは落ちたオリーブの実などの適さないものも集め、オイル抽出したものです。悪い臭いがついてしまうのですが、化学的な脱臭装置(精製、純正、ライト、Pure)を通すことにより、文字通りピュアな、無味無臭のオリーブオイルができあがります。この脱臭過程で、オリーブオイル特有の独特の香りや、EVO内に天然に含まれるオレオカンタール(強い抗酸化作用等をもつ有機化合物)も取り除かれます。

これらポマースオイルや精製オイルは、伝統的にはランパンテ(ランプ用油や石けん用油)に分類され、食用ではないとされてきました。しかし、より低価格なオリーブオイルを求めるマスマーケットの需要により、「オリーブオイル」として、出荷されるようになりました。またイタリアブランドが好まれることから、スペイン産やアフリカ産のオイルも何千トン級のタンカーで船積みされ、イタリアで精製加工されれば、イタリア産として出荷・流通することになりました。

問題とされるのは、ポマースオイルや精製オイルに、少量のエキストラバージンオイルをにおい付けのために添加し、「エキストラバージンオイル」としての販売が常態化していることです。検査機関もあるのですが、1.流通する商品のすべてを検査できない、2.本物も微量添加されているので、正確な成分調査が困難、3.巨大なオイルメーカーからの政治的圧力、4.告発する仕組みが整備されていない等の理由により、黙認されているそうです。

実際2004年の覆面調査で、欧州のスーパーマーケットで販売されているエキストラバージンオイル31本を、複数の専門テイスターにチェックしてもらったところ、エキストラVOは1本のみ、9本はその下のファイン、オーディナリー、残りの20本はランパンテだったとのこと。アメリカでも偽装オイルは常態化しているとのことです。

さらに違法性が帯びてくると、さらに生産コストが低いヤシ油や綿花油を、無味無臭に脱臭加工した上で混入させて、香り付けし「エキストラバージンオイル」として販売されている例もあるそうです。

欧州議会でのエキストラバージンオイルの定義は、以下の通り。
1.機械的な方法だけで作られ、化学的処理を行なっていないこと
2.含有するオレイン酸に対する遊離化したオレイン酸の重量割合が1%以下等の化学的要件
3.腐敗臭、カビ臭等の不快な臭いがしないこと

実際には2をクリアすることは当然だし、3についても(専門家としてのテイスターはいますが)主観的なものなので、1が問題となります。
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自宅で使っているオリーブオイルをチェックしたところ、上記基準の「オリーブポマースオイル」でした。原産国は低価格オリーブオイルの生産地スペイン。上記基準によれば、精製オイルやポマースオイルにバージンオイルをブレンドしたものとのこと。精製オリーブオイルは、食用ではないオイルとされていますが、下記写真のとおり、「プロ仕様、揚げ物や炒め物に最適な、和食も美味しく仕上げる油です。毎日のお料理に。」とラベル表記されています。ちなみに、2kg、1.8リットル 2000円程度で購入したものです。

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風味は個人の味覚の問題なので別として、抽出過程で化学的溶剤を介在させているところが、消費者としては心配です。発がん性物質は含まれないのか?本来の性質に化学的な変化は本当にないのか(かつて欧州の健康問題の公的機関が、あるオリーブ・ポマスオイルを検査したところ、法的基準値を超えたPAHs (多環芳香族炭化水素Polycyclic aromatic hydrocarbons)が検出されたそうです。PAHSsは、有機物質が不完全燃焼した際に生成される化学合成物の一種で、発がん性のほか、遺伝子損傷や神経障害を引き起こす可能性が指摘されています)?
本当に心配であれば、「エステート」もの、すなわちブレンドがなく伝統的な手法で作られた単一の生産者だけのエキストラバージンオリーブオイルを購入すればよいということになりますが、1リットル4,000-8,000円程度する、エステートものを日常に使うわけにもいきません。

個人的には、上記分類の「ファイン」や「オーディナリー」に相当するグレードのオリーブオイルを日常で使いたいと思います。しかし商業的には、「エクストラバージン」ブランドでないと利ざやがとれないので、流通していないことも事実。一般消費者が正しい知識を持つこと、そして新しい品質基準を持ち生産国から独立した国際的な機関の新規設立の両方がなければ、現状のオリーブオイルマーケットはしばらく続くと思います。消費者視点で働きかけていきたいなと思います。

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日本でも、エステートものを販売している良心的なお店が、オリオテーカさんです。一度、お店で試飲&購入してくるつもりです。
http://www.olioteca.jp/

RICS英国王立公認資産専門家協会メンバー登録

先日、英国RICS評価基準(Red Book)の勉強会に参加しました。RICS(The Royal Institution of Chartered Surveyors)は、邦訳で英国王立公認資産専門家協会で、会員数は、世界146ヵ国で約15万人。現在、日本でのメンバーは100名程度とのこと。 

先日私もそのメンバーとして認められました。これは前職(PwC)で、国際不動産関連投資の評価・レビュー業務を担当していた関係で申請していたものが、たまたま通ってしまったものです。運営本部はロンドンにあり、世界各地に7ヶ所地域事務所があります(アジアでは香港が、地域事務所)。

欧米の多くの国が、IFRS国際財務報告基準を採用してきている趨勢において、日本においても会計基準を国際会計基準に近づけるべく、いわゆる会計コンバージェンスにより2010年3月期決算から時価を注記することになっています。さらには、国際財務報告基準の強制適用の議論も始まっています。同基準においては、幅広い分野において「時価評価」が求められており、その基準がIFRS内に直接規定されているものもありますが、一般に認められている評価基準(欧州においては、間違いなくこの英国RICS評価基準(Red Book)が該当)で行なうことになります。実際、RICSのRed Bookには、たとえば英国実務規程第1号「財務諸表作成のための評価」など、国際会計基準等に対応する不動産の評価基準が数多く含まれており、評価の世界スタンダードとなる可能性が高いです。
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RICSは、下記Red Bookと呼ばれる評価基準書を遵守して行動するものとされ、そこには行動規定だけでなく、倫理基準、評価手法等が詳細に記載されています。またRed Bookは毎年のように順次改訂されることも特徴のひとつです。この度、この長い歴史ある評価基準書を、JAREC日本不動産カウンセラー協会が、我が国で初めて翻訳出版しました。値段は約一万円とお安くないですが、国際不動産投資の専門家としての能力を維持すべく勉強を続けたいと思います。
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すかいストアー

地産地消の最前線で活動している、平一町目の「すかいストアー」様にお邪魔しました。ここは元は、「さかいストア」というスーパーマーケットだった空き店舗を、名前をもじって新たにいわきこだわりの産品のセレクト&アンテナショップとして再出発したものです。

いわき市発注の委託事業で、いわき産野菜の販路拡大等の企画を依頼していることもあり、以前から松崎社長とお会いしたいと思っておりました。現在、農水省では農業の6次産業化、経産省では農商工連携としてそれぞれ、第1次生産者の川下への販路拡大を後押しする施策を展開中です。じゃあ実際にどうやるの?という取組みのひとつとして、すかいストア様の形態があると理解しています。

松崎社長は以前、平の商店街で平サロンを運営されていたプロデューサーさんとのこと。自らお店に立つこともあるそうですが、原則は店舗オペレーションと店舗企画を分ける考えに共感しました。単に地元野菜を店頭に並べることだけでなく、行政との関わり、ネット販売、オリーブプロジェクト、東京の料理人とのネットワーク等、プロデューサーでなければできないことがたくさんあります。
http://www.sky-store.jp/
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店内には、「いわき産」の野菜がところ狭しと並んでいます。写真ではトマト、青梗菜、春菊だけですが、他にも白菜や大根等、ここだけでひととおり野菜を買いそろえることができるくらいの種類が置かれています。原則として生産者が持ち込み、委託販売の形態を取っているようです。生産者が収穫した野菜を市場を通さずに店舗に直接持ち込むため、ものすごく鮮度が良いです。
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特筆すべきは、これら野菜すべてを自ら放射能測定した後で販売していることです。大事なのは「自ら」ということ。これにより食品の安全に対して自信を持って販売することができます。逆にこうであっても放射能を懸念される方は、すかいストアもしくは測定機器そのものに疑念を持っている方か、根拠なく風評被害を(間接的に)増大する方のいずれかということになります。
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おかずに加工された品目は、原産地とともに製造者が個人名(住所つき)で表記されます。究極のトレーサビリティです。
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全国的に有名なシェフ(鉄人シェフ級)を招聘して、いわき産野菜を使ったレシピの実演等をやっています。こうした取組みを、継続してやっていくことが風評被害を少しずつ改善していくことにつながると思っています。すかいストア様の地道な活動を、影ながら応援していきたいと思います。
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ひとり時間ですべてがうまく回りだす!

早起きヨジラー(朝4時に起きる習慣の人)、池田千恵さんの著書です。元コンサルタントらしく、限られた時間の使い方について、ご自分の経験をベースに語っています。偶然ですが、池田さんの両親はいわき市出身とのこと、機会あればお会いしたいと思っています。

まずなぜ「ひとり時間」が有用か、次に「ひとり時間」の作り方、そして「ひとり時間」の使い方を説明しています。私は以下のように理解しました。
・ひとり時間を、きっちり捻出する(スケジュール化、自分で抱え込まない等)
・ひとり時間で、自分の棚卸しをする(何が本質か把握する)
・その際、チャート化する(図解化することで問題が明確になり、創造性もUpする)
・戦略、戦術、Todoまで落とし込む(長期、中期、短期目標設定)
・コントロール可能なことに注力(自分で管理できないことは、悩んでもしょうがない)
・自分へのご褒美を用意する(継続するために、自分を追い込まない)

いろいろな自己啓発本のエッセンスを、平易なかつご自分の言葉で語られておられ、非常に好感を持った本でした。
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個人的には「キャリアドラフト」という言葉に惹かれました。これはいわゆるキャリアデザインの一種で、キャリアデザインが、きっちり自分の将来像を描いてそれに向って近づいていくのに対し、キャリアドラフトは、大きな方向性を持つものの、チャンスがあればゴールへの最短距離ではないものの、キャリアチェンジの機会を積極的に捉えていこうとするものです。
私自身、法学部から不動産会社へ就職し、不動産評価のエキスパートとなった後に、さらに専門性を高めるべく公認会計士になりました。国内業務で一定の成果を上げつつも、機会を求めて海外駐在しました。帰国後、会計業務から一歩外へ出て、財務調査コンサルタントをやりました。震災をきっかけに、これまでの経験等を使い、故郷であるいわき市へ貢献すべく、市議会議員となりました。これらはまさに「キャリアドラフト」と呼べるものかと思った次第です。

いわき桜会

先日1/26に、いわき桜会に出席してきました(ちょうど九州出張の帰りだったので好都合でした)。いわき桜会とは、磐城高校、磐城女子高(現磐城桜ヶ丘高校)の在京OB、OGを中心の会です。元々は、震災直後の3/21に予定していた磐城高校吹奏楽部東京公演をサポートするために作られた会とのこと。その後震災により同公演はキャンセルになり、前提条件が一転。会の活動もさまざまな被災地支援という形に変っていき、現在に至るそうです。

これまで磐城女子高校OBの方々と接する機会が全くなかったので、お話できて刺激になりました。様々な業種でご活躍の皆さんですが、在京から故郷を思う気持ちは同じです。ぜひ東京といわきのかけ橋となるべく、この会の活動に参加していきたいと思いました。
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会場は東京麹町・平河町のオープロバンソーというフレンチレストラン。森まさ子大臣も参加される予定でしたが、直前で公務により欠席とのこと。残念でした。
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勉強会

1/28と1/29の2日間にわたって、会派内の勉強会(市の部課長との会議)がありました。これは、次回議会(平成25年2月開催)に向けて、今のいわき市で行なわれている施策、これからやろうとしている施策等の情報交換を行ない、市の現状を深く把握するものです。

主なテーマは、以下のとおりでした。
<行政経営部>
・復興事業計画(第2次)の概要
・市内の除染の進捗状況
<総務部> 
・久之浜・大久支所の移転
・補助金の見直し
・いわき市地域情報化計画
<財政部>
 ・平成24年度の市税収入見込み
・行政財産使用料の見直し
・地域集会施設の無償譲渡
<市民協働部>
・木質バイオマス施設等緊急整備事業
・原発避難者特例法に基づく「届出避難場所証明書」の発行
・いわき芸術文化交流館アリオスにおける平成24年度の取り組み
<生活環境部>
・東日本大震災に係る災害廃棄物処理実行計画の改定
・公共下水道事業
<保健福祉部>
・平成24年12月末現在までの内部被ばく検査態勢
・子ども・子育て支援法の本市の取組み方
・災害公営住宅における高齢者の孤立化対策
<農林水産部>
・被災農家経営再開支援事業
・本市水産業の現状と風評被害対策
・(仮称)第3期新農業生産振興プラン
<商工観光部>
・市内の雇用情勢等
・サンシャイン観光推進特区
・企業誘致の取組み
<土木部>
・公共土木施設災害復旧事業等の進捗状況
・道路占用料の見直し
<都市建設部>
・いわき駅北口交通広場整備工事の進捗状況
・低炭素建築物新築計画の認定制度
・都市公園の設置基準及び公園施設の設置基準
・都市公園を占用する場合の使用料
・都市公園移動等円滑化に関する基準
<教育委員会>
・教育相談事業
・学校施設耐震化事業
・市立公民館耐震化事業
<消防本部>
・平成24年中の火災発生状況
・平成24年中の救急活動状況
<水道局>
・震災を踏まえた取組み
<共立病院>
・総合磐城共立病院情報システムの整備
・平成24年度患者数の推移
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14部局とそれぞれ1時間の会議を持つため、上記のとおり1時間×14コマ=7時間×2日間、になるわけです。みっちりと「勉強」させていただきました。

Social Cafe@木楽館

ソーシャルCafe@木楽館に初参加いたしました。会の目的は、Facebookをはじめとするインターネットのソーシャルツールを使って、ご自分の生業にきちんとつなげよう!というリアルなものです。私は、会計士&議員という微妙な立場での参加ですが、非常に刺激を受けています。
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実際にネット店舗運営者、ネット注文受付のリアル店舗業者、HP作成請負をやっていらっしゃる方等がいるので、今まさにここで課題がある!という感じで議論、というか解決案を出し合っています。
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ネットというバーチャルなものに対して、こうやってリアルで面と向かいながら議論する、という不思議な感じです。現在のいわき市のFacebook人口は、約1万人とのこと。このベースを増やす普及活動をしながら、ネットワークを広げていきたいという志の方向性が一致しているので、参加して楽しいワークショップです。

甲状腺検査説明会

1/27にLATOV 6階の展示ホールで、福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターによる甲状腺検査説明会がありました。福島県立医大の鈴木慎一先生のご説明による講演が行なわれました。参加者の質疑応答が1時間近くにわたって行なわれ、当初14:00終了の予定が、15:00過ぎまで行なわれました。
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鈴木先生の説明は、非常にわかりやすく、嚢胞(のうほう、と読みます)と結節(しこり)の違い、甲状腺癌になるリスク等が理解できました。特に嚢胞の大きさの計測方法は実際のCT画像を見て電子スケールをあてながらの説明で、どのように医師が計測しているかを垣間見ることが出来ました。

特によかったのは、すでに検査済みの福島市・郡山市での被験者のA-C判定結果の割合です。
A1(嚢胞1mm以下、所見なし):57.8%, A2(5mm以下の結節もしくは20mm以下の嚢胞が発見された):42.1%, B(5mm超の結節もしくは20mm超の嚢胞が発見された):0.007%です。
私の理解では何等かの理由で、嚢胞等の異常がある割合が4割を超えていることに違和感がありました。

いわき市でも、平成25年4月から18歳以下を対象に甲状腺検査が始まります。検査を受けるに当たり、判定結果をどのように受け止めるかについて有用な話でしたので、ぜひ18歳以下の子どもをお持ちの家庭の方は、下記資料及び動画を見ることを推奨したいと思います。

医学的用語も多く、判定結果(A-C)等の読み方について、周知されていない点があります。特に判定結果は、個人にとって秘匿しておきたい内容でもあり、他人に相談しにくい性質のものです。本来は、被験者と調査担当医師の1対1で、インフォームドコンセントをし、丁寧に検査方法と検査結果について話し合う機会があるべきです。一方、検査対象の県民数十万人にそれを実施するのは、現実的に不可能です。ホームページ上で甲状腺とはという初歩的なものから、判定結果に読み方に関する説明や説明動画も提供されているので、これを見てからでないと、限られたリソースである専門医を初歩的な質問攻めにして、調査・研究時間を削ってしまうのは本末転倒かもしれません。福島県民であるならば、下記リンクにある説明動画は見ておいて損はないと思います。
http://fukushima-mimamori.jp/thyroid-examination/explanation-video/
 
いただいた3ページのパンフレットが、基本事項を押さえられておりとてもわかりやすいものでした。以下にご紹介しておきます。
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当日配布された、もっと詳しい資料(PDF)はこちら↓
http://goo.gl/R79o2 


チャリティコンサート

昨日1/27(日)11:00-12:00にLATOV 6Fで、トランペットとサックスの無料コンサートがありました。これは
東日本大震災の被災地を励まそうと、日本生まれ米国育ちのアクスリ・ファミリーが、昨年企画し、日本全国ツアーをしたもので、今年も日本各地で行なっているものです。
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メイン演奏者は、シカゴ近くのナッシュビルを基点にプロ音楽活動をしている、Dan Oxley (trumpet)とTyler Summers (saxophone)です。東京では銀座ヤマハホール、軽井沢では大賀ホールという大きなホールで600名以上を集めるような、有名な音楽家です。
<軽井沢での案内ポスター>
http://goo.gl/UbiIn

今年も、東京・仙台・軽井沢等で無料のチャリティコンサートを開催し、いわきでも商工会議所青年部の肝いりで実現しました(手前みそですが、私がアクスリファミリーの仲介窓口となって、商工会青年部を紹介させていただきました)。

演奏はジャズがメインでしたが、「アンパンマン」や「赤とんぼ」等の日本の曲も取り入れ、素晴らしい演奏技術とともに、おちゃめなところも見せて頂きました。
<アンパンマンの演奏>
http://youtu.be/hN17S9ZGIUY

終了後は、近くのお店で遅めのランチをともにしました。聞けば、トランペットのDan Oxleyさんは、日本の人吉生まれで日本語もOK、お兄さんのChris Oxleyさんは、日本語ネイティブガイでした。優秀なビジネスマンとして日米を往復する日常生活を送りつつも、被災地支援でボランティアで演奏活動等をされていらっしゃる方々です。金銭では決して買えない、こういった方々の無形の支援が最も心に響くと思っています。
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いわきサンシャインマラソン ゼッケン到着

第4回いわきサンシャインマラソンのゼッケンが、我が家に到着しました。2/10(日)の大会当日まで、あと2週間です。コースは平の陸上競技場をスタートし、鹿島街道を南下、(このへんで10km)東警察署から江名へ抜けて海岸線を北上します。江名で折り返してまた海岸線を南下、マリンタワーを目指します。ここまでで20km。ららみゅう・アクアマリンパークを抜けて、工業地帯を走り抜け、折り返して、ららみゅうでゴールです。

8km, 13km, 20km, 24km, 35kmの5つの関門を指定時間内に通過しないと、大会運営者バスに収容されてしまうとのこと。さて、どこまで行けるか挑戦です。
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同時にオープニングイベントやウェルカムパーティも行なわれるようですので、時間の許す限り顔を出してみたいと思います。

特別養護老人ホーム 祖母へ面会

家内の祖母(90歳)に、家族全員で面会に行きました。家内や義理の母はちょくちょく顔を出しているようですが、私は久しぶりでした。祖母は現在、体の自由がきかないので都内の区立老人ホーム(特別養護老人ホーム)に数年前から入居しています。高層マンションの中にある施設はとても清潔で、非常に快適な生活のように思います。
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 (あたりまえですが)大人なので、入居者の趣味も多彩なようで、体の自由がきかなくても書道等の手技はかなりのもので、作品が展示してありました。
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4人で1部屋の相部屋ですが、各部屋に洗面所もあり、清潔です。祖母が入居している特別養護老人ホームは、東京のものですが、東京都全体の特別養護老人ホームの1施設当たりの平均待機者数は375人だそうです。確かに民間老人ホームに比べて、入居者の金銭負担は軽く、かつサービスレベルは高いので入居待ちになるのも頷けます。祖母の場合も、3年越しで申し込んで、やっと入居が決まったと聞いています。
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家族としては公立の老人ホームの存在に大変助かっています。特に当時、肉体的にも精神的にも追い詰められ精神科にも通院していた義母にとっては、老老介護の問題は切実だったと思います。家族として私達も、祖母と一歩離れることで、一レベル高いところで祖母にやさしく接することができている思います。

一方、施設の運営が30万円を超える介護保険制度を使って提供されていること、さらにそれでも足りない運営費は区費が投じられて維持されていること等に違和感を覚えることも確かです。平均所得が300万円という時代の勤労世代に、(仮に1割負担として)運営に300万円かかる老人介護を負担させること自体が、持続可能でないことは明らかです。それはいかに税制上のテクニックを駆使したとしても、レトリックに過ぎないのです。

激動の昭和を生き抜いた先人があっての現代日本ですが、それは過去の話。現代社会があるのは先人達のおかげであるという感謝の気持ちを持つことは重要です。しかしリタイヤした世代に持続可能でない多額のお金をかけるのと、付加価値の高い労働者となりうる若者の勤労への環境整備や将来育成にお金を投じる、という優先順位は自明です。高齢者を敬うという儒教の教え(共助)、日本人の深層心理を大事にしつつ、持続可能な制度とするためには、現在の介護保険制度(公助)の見直しは、急務と実感しています。 

じこまん 玉井雪雄著

ひとことでいうと、「自転車バカ」のマンガです。いかにしてロードバイクの世界にハマっていくか、いかに「自己満足」の世界に没頭できることが幸せかを描いてます。刺激的な表紙ですが、ぴっちぴちのレーサーパンツとインナーを着ていると、街中の人にはとってロードバイク乗りはこのように見えるのかもしれません。

100gの軽量化=1万円の相場や、冬用のインナーの重要性など、まさに自転車乗り(正確にはロードバイク乗り)にしか理解できないマンガとなっています。そのニッチさが、おもしろい!

 著者は、ツールドフランス出場を描いた「かもめ☆チャンス」も描いており、自転車道まっしぐらの漫画家のようです。好きな自転車のことを、自らの仕事(マンガ)に活かしているという、素晴らしい取り合わせです(笑)。
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東京駅

先日、外務省に行く用事があり、時間調整で東京駅の周辺を散歩しました。東京駅は、今年大改装を終え、焼失していた3階部分とドーム天井が復活しました。行幸通りから見たシンメトリー(線対称)が美しいです。個人的には、日中よりも、日が暮れかけの時間のほうがより美しさが映えると思っています。
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太平洋戦争で消失していたドーム型天井が復活しました。日露戦争の前後の完成ですが、当時の人達は、このドーム天井をどのような気持ちで眺めたのでしょうか。
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現在の日本では考えられませんが、事実として、東京駅で2人の現役首相が、襲撃、殺害されています。原敬首相と浜口雄幸首相です。原首相は丸の内南口の改札を出たところにプレートがあります。
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浜口首相のプレートは、駅構内中央通路コンコース、新幹線乗り場の近くにあります。見つけるのはかなり難しいくらい、小さいプレートです。
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当時、丸の内中央口は皇族のみが使用され、一般人の利用はできなかったそうです。いまは東京ステーションホテルの入口になっています。一度、宿泊で利用したいものです。
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丸ビルです。オープン当時は地方からの観光客(主に主婦層)で賑わいましたが、順次、新丸ビル等の建替えにより混雑は緩和されました。旧丸ビル建物の基礎に、大量の松杭が使用されており、建替え時にそれが発掘され、ほぼ完全な状態で展示されています。当時から三菱地所が頑丈な建物を作ろうという設計思想を感じます。それにしても、駅前の車両通行(主にタクシー)を整理するためのガードレールが美観を損なっています。利便性と安全性のバランスが求められます。
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新丸ビルです。元の事務所の関連会社が入居していたので、よく打ち合わせに来ていました。レストラン街が充実していて、大事なお客様との会食によく利用していました。
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丸の内オアゾ、日本生命ビルです。2009年-2010年に、このオフィスで勤務していました。何の特徴もないビルですが、非常に機能的で日本のオフィスビル100選に選ばれています。不動産の専門家の視点では、生命保険会社が不動産投資として保有すべきお手本のような建物です。すなわち、利便性が高く、汎用性があり、かつ堅牢な建物で、長期的に幅広い業態のテナント入居が見込める物件です。
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郵便事業の本局です。かつて鳩山邦夫総務大臣が旧本局の保存にこだわり、総工費がかさむことになり、また工期が延長になり、国民の利益を損なったことは記憶に新しいところです。ただ古いから愛着があるといって個人的な意見で、歴史的価値を一般人・専門家が認めていないものを多額の費用・時間をかけて残したプロセスは、遺恨を残したと思います。近隣の東京工業倶楽部や三菱2号館のファサードの保存とは、まったくデザインレベルが違うことが、改めて明白になっています。
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アメリカは日本経済の復活を知っている 浜田宏一著

イエール大学名誉教授の浜田宏一氏の最新刊です。氏は、白川日銀総裁の大学時代での師です。当時の白川氏の優秀さを賞賛するとともに、総裁就任後の日銀の行動に対して手厳しく批判しています。

浜田氏の主張は、以下の三点です。
1,日銀は、金融緩和政策をとるべき
2.インフレターゲットを2%とすべき
3.インフレターゲットを「目処」でなく、数値「目標」とし、日銀がその達成に責任を持つべき

そうです。本日1/23の日銀・政府の共同発表の内容と全く同一です。日銀のこの政策変更は、本書から大きく影響を受けていることは間違いありません。白川総裁は、かつての恩師のアドバイスを真摯に受け止めたと言うことでしょうか。

氏は現在の日本のデフレ現状について、以下のような分析をしています。リーマンショック後、欧米各国の中央銀行は金融危機を回避すべく量的緩和を行った(積極的な債権買いオペにより、中央銀行のバランスシートは大きく膨らんだ)。その結果、現地通貨資金が市中に流れたのに対し、日本では金融緩和のスピードが遅く、絶対額が少なかったため、相対的に円の価値が上昇をし続けました。
(参考)2008年の中央銀行のバランスシート拡大率:イギリス282%、FRB(アメリカ)214%、ECB(欧州)108%に対し、日銀23%

円高による輸出企業の不振(エルピーダメモリの破綻)はもちろん、日本国内の販売会社も、円高を要因とした低額な輸入品との価格競争になり、一般物価は下落しました。同時に利益は圧縮され、人件費を削減する要因となり、不況となりました(パナソニックを筆頭とする電機業界)。その結果、企業倒産が相次ぎ、リストラによる退職者が相次ぎました(これは雇用調整助成金制度を利用することで、失業率の悪化という数字に表れていないだけ)。また賃金減少(富士通等の賃金体系見直し)を遠因として、さらに物価下落は継続しました(ユニクロを筆頭とする価格低下)。

目がウロコだったのは、経済学的に一般物価下落と不況を、明確に分けて分析していることです。私が学んだ経済学では、不況を原因として物価下落、それがさらに不況を生むとして、ほぼ一体として考えていました。あらためて浅薄な知識を恥じるとともに、きちんと体系立ててものごとを考えることが大事だと思いました。

氏がいいたいことは、日銀が行う金融政策が、市中金利や企業貸出を通じて国内経済に影響を及ぼすだけでなく、国際間の通貨水準に大きく影響を与え、貿易にも多大な影響があるということです。政府は、財務省を通じて財政政策をコントロールしていますが、金融政策を一体となって、舵取りを行わなければ、マッチポンプとなるおそれがあります。
日銀法は、国内の物価を統制することが定められていますが、国内雇用や経済を考慮することについては、記載がありません。日銀マンの行動が、国民経済の希望と一致するように、日銀法の改正が必要かもしれません。
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ひとつ気になる点があるとすれば、超低金利化での金融緩和政策の無効性です。氏もコメントしていますが、現在は「流動性の罠」、すなわち超低金利下では、さらなる金融緩和が貸出に回らないというおそれです。これについて、氏は、長年にわたって経済学を研究してきた者、そして著名な経済学者60人のインタビューの総意として、必ず「効果がある」と力説されています。私には理解がついて行っていない部分でしたので、(他の部分が極めて明快かつ、納得感のある説明だっただけに)、どういう金融緩和の具体的施策が効果的なのか、どういうメカニズムで効果的なのか、この点もう少し筆をすすめてもらいたいと感じました。



ワークショップ 住民主体のまちづくりへの方法論

今日は電車での移動時間が多かったので、一冊読み切りました。著者の専門はまちづくりで、大学の教授の職にあります。しかしながら研究の手段として、地域住民の合意形成のためにワークショップを試したところ、失敗や紆余曲折等を経て、一定の評価を得たとのことです。
私も、前職の経営アドバイスの中で、幹部職員や従業員への情報共有、意識付け、協働作業の重要性と難しさを感じていましたので、素直に著者の経歴に納得しました。
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まずワークショップ(WS)とは何か?から入ります。もちろん作業服販売店ではないのですが、勉強会、研修、研究集会等に近いですが、適切な和訳はありません。著者は、ワークショップとは、言葉、頭中心に行うのではなく、身体の動きも含めて、全身で感じたものを個人個人が出し合いながら、集団で作り上げていくもの、という定義をしています。要は、受け身の講義の受講でなく、参加者自らアイデアを出しあって、いいものに昇華させると私は理解しました。

その特徴は1.身体性、2.協働性、3.創造性、4.共有性、5.プロセス重視です。とくに創造性、プロセス重視が私の琴線に触れました。まず前者ですが、通常の会議では、提案者が素案を出し、参加者がそれを受入れるか、もしくはそれの批判、ダメだしをすることに留まります。一方、WSは各人が知恵を出し合い、批判するのではく建設的なスパイラルでいいものを作っていくということです。また後者、プロセス重視は、最も重要かもしれません。理詰めで正しいことよりも、参加者ひいてはその裏にいる大多数の意思を、意見出しのプロセスを経て、反映していく、そして納得感を出していくことです。

しばしば行政の立場からは、WSがガス抜きもしくは住民合意形成の証拠として利用されがちです。WSは決して「合意形成」のためのものでなく、「集団創造」の手段です。その意味では、形式的にWSを住民意思反映のために使うのは、間違っています。より良いアイデアを出していくためのツールといっていいでしょう。

WSで最も重要なのが、ファシリテーター(WS全体の流れを取り仕切るプロデューサー兼司会進行役)の役割です。残念ながら、ファシリテーターの役を務めることができる人材が少ないというのが現状です。今までたくさんの会議を経験してきましたが、私を含めてその役に見合う方が少ない、もし適切にWSをとりまとめて下さる方がいらっしゃったら適切な報酬を支払ったとしてもその有用性は甚大です。逆に私自身がファシリテーター適任者になれたら良いし、そのためには何をすべきかを考えた一冊でした。
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個人的には、個人個人の壁を壊すのが目的、という点がヒットしました。人それぞれ、立場が違うので、思いも違います。それをワークショップの中でさらけ出して、それぞの壁を壊し、関係性を再構築するのです。
下の図は、通常の関係性です。それぞれに壁(サイロ)があります。

それを各人がWSで話しあうことによって、情報を共有し、全体のために何がよいのかを一緒になって考えることができることが目的です。
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FMいわきSea Wave ラジオ収録

先日、FMいわきSea Waveでラジオ収録がありました。会計士・市議会議員としての活動及び1年の抱負等を語りました。

ラジオ放送予定は、以下の通りです。時間が合ったらチャンネルを合わせてみて下さい。
日時:2013.1.28(月)17:45~17:50
ラジオ局:FMいわき Sea Wave 76.2

サイマルラジオでも聞けます。
http://www.fm-iwaki.co.jp/cgi-bin/WebObjects/1201dac04a1/

首長パンチ 樋渡啓祐著

最年少市長、フェイスブック市長、「佐賀のがばいばあちゃん課」を設置した市長等、たくさんの異名を持つ、佐賀県武雄市長の著書です。なんだか表紙もタイトルもふざけた感じだなあと思っていましたが、内容はいたって真面目。東京大学→国家1種合格→経済産業省入省→地元の市長選挙に出馬、ときけばレールに乗った方と思いがちですが、サラリーマン競争からの脱落、選挙戦の偶然、市役所職員の冷ややかな視線等、山あり谷ありの人生です。奥様は大変だなあと思う反面、肝っ玉が太い方なのかもしれません。

特筆すべきはその行動力。フジテレビ系で「佐賀のがばいばあちゃん」収録のロケ地選定中のニュースが役所に入った翌日に、市長本人が、単独で、お台場のフジテレビを訪問し、担当者と交渉をしたそうです。そしてロケ地決定後は、庁内に「佐賀のがばいばあちゃん課」を設置し、ワンストップでの支援体制を敷きました。まさに地方のフィルムコミッションとはこうやるものだ!というお手本だと思います。樋渡市長は地方のリーダーのあるべき形のひとつではないでしょうか。
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いわき市は非常に武雄市と共通する点が多いです。
・温泉地がある
・ イノシシ問題を抱える
・競輪場を持っている
・地方のメイン都市ではない
武雄市は、斬新な提案や改革を実行・リードする市長の下、行政改革の先進地とされていますので、参考となる点は多いと思います。
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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動を開始しました! いわき市は、今、複層的な問題が山積しています。公認会計士としてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出します。



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