吉田みきと ほぼ毎日ブログ

「死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし。 生きて大業の見込みあらばいつでも生くべし。」 吉田松陰・高杉晋作語録   「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない。」 西郷隆盛・山岡鉄舟語録

雷鮨 小名浜の銘店

先日、小名浜の銘店、雷鮨(らいずし)に初めて行きました。老舗と伺っていたのですが、震災の少し前に建替えを行ったそうで、非常にモダンなお店構えです。海岸線から100mくらい離れていますが、大津波の際には床下まで汚泥が押し寄せたそうです。いまではその面影もなく、営業中です。
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こじんまりとしてカウンター席と、奥に広間のお座敷があり、今回はお座敷を利用させていただきました。
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流石、浜のお寿司屋さんだけあって、ネタは素晴らしかったです。なお、お寿司はかなりワサビが効いています。個人的には、マグロを使ったお吸い物が絶品でした。ハレの日、大事なお客様が来たときに、ぜひ利用したいお店です。
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e-Tax(電子申告) 税理士向け講習会

税務署のe-Tax(電子申告) 税理士向け講習会に参加し、システムを勉強してきました。e-Tax(イータックス、と読みます)とは、国税に関するオンラインサービスシステムの呼称で、正式名称を国税電子申告・納税システムです。今までは、紙ベースのみの申告であったものを、インターネット経由で、税務申告書の作成・申告手続できるというのが特徴です(という「ウリ」になっています)。
今回は、実際のシステムを入力して、1.青色申告書のP/Lを作成・送信、2.当該データを使って、個人所得税のフォーマットの記入、3.税務申告書のオンライン作成・送信、4.法定調書の作成をするというものです。
手書きの内容にほぼ沿った入力内容となっており、システムつくりこみの精度は高いです。オンラインですべて税務申告をする日は、もうそこまで来ています。

e-Taxには、いくつものセキュリティが施されており、中でも利用者の「電子証明書」による認証が非常に厳格です。そのため、一般の方にとっての手続きは非常に煩雑で、普及率は低いといわざるを得ません。考えれてみれば、個人が年に1回だけの税務申告のために(それも毎年システムが更新され、手順が変わる)、手順を覚えるメリットはないと断言できます。今回一連の流れを体験させて頂きましたが、現時点でのバージョンはあくまで税務署(もしくは税理士)の工数軽減のためのシステムといっても過言ではないでしょう。 
<電子申告のデメリット>
・基礎自治体に納税者本人が赴き、住基カードを申請・入手する必要がある
・住基カード読み取り装置の購入が必要 
・読み取り装置のセットアップが必要
・e-taxシステムから、数種類の番号及びパスワード設定必要
・上記手続きがうまくできるかどうかは、すべて自己責任。どこかひとつでも欠ければ、その先は進めない
・設定に関する国税庁の電話サポート等は、一切なし

<電子申告のメリット>
・3,000円の税額控除(1回のみ)
・紙への記入でなく。キーボード入力による簡便さ 
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e-Taxの画面です。かなり重いシステムのようで、実際に入力して次の画面に変るまで反応が数秒かかるケースがありました。
シンガポールでも2003年くらいから個人所得税の電子申告が始まりましたが、ある程度PCスキルさえあれば個人一人でも申告完了までいけるくらい、非常に入力が簡素でした。外国人の私でも、自分で申告書を作成・送信・口座引き落としによる納付まで行っていました。e-Taxの第一の目的が、納税者の利便性向上であるならば、納税者がシステム利用するのに過重な手間・負担をかけてしまうのは、角を矯めて牛を殺すことになるのではないでしょうか。

確かにこのシステムが完成・実現すれば大きく作業工数の簡素化・正確化につながりますので、最終的に世の中に大きく普及すると確信しました。一方、正確・無誤謬を期すあまり、普及に無駄な時間がかかると思います。もし早期普及ができれば、間違いなく納税者の負担が軽減されるので、その時間を他の生産的な活動や余暇活動に振り向けることができます。
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若林健太 外務政務官

霞ヶ関の外務省にて、若林健太(わかばやしけんた)外務大臣政務官にお会いし、激励を受けました。若林様は、私の会計士の3つ上の先輩で、地元長野県選出の参議院議員です。私の選挙の際にも、応援メッセージを送って下さった方です。

若林さんから私への熱い応援メッセージ↓
http://www.youtube.com/watch?v=hyRTRKTm-mg&feature=youtu.be

若林健太さんプロフィール
http://wakabayashikenta.com/contents/profile/
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政務官室は個室で、20坪ほどありますのでスペース的な余裕があります。また政務官に付く外務省スタッフは数十人です。本日一日のスケジュールを見せていただいたら、約20件の約束が入っており、最後は特急あずさに乗って(移動2時間)、長野の演説会で終了という、超多忙です。基本的に、政務官という公職(実際にデスクは外務省内にあります)にあり、日中はこちらで勤務することが義務づけられるので、専門外の勉強等の時間的な余裕はあまりないかもしれません。

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外務省は、経済産業省を筆頭とする、国内産業担当部門とは、職場環境や雰囲気が大きく違います。役割や文化の違いといってしまえばそれまでですが、省庁間の人事異動がもっと多くなされないと、サイロに陥る(ビューロクラティック)すなわち他の部門の仕事が見えなくなり、部分最適化を目指すような恐れを感じます。若林さんにはフレッシュな視点で、あるべき外交のあり方を切り込んでいただきたいと思います。

みきとレポート みんなでがんばっぺ通信

昨年の選挙の際には、たくさんの方々にお手伝い頂き、ありがとうございました。その後、定例議会が終わり一段落しましたので、会報を作成いたしました。連絡先を教えて頂いた方には近日中にお届けさせて頂く予定です。もし届いてないようでしたら、下記サイトから登録頂けますと、現物の印刷物をお届けいたします。
http://officey.biz/kouenkai.html

これを機に、1/20(日)に私と直接顔を合わせて「語る会」を催します!詳細はこちらにて↓
http://www.mikito.biz/archives/21778663.html
2013年吉田みきとがんばっぺ通信1号
2013年吉田みきと街づくり通信1号ura_a4
がんばっぺ通信のPDF版はこちら↓
表:http://goo.gl/ZHsla
裏:http://goo.gl/Dqg6P

みんなのサファリ@タンザニア

前職PwCの同僚(いわき市出身)の斉藤裕美様と、平のデニーズでお会いしました。彼女は、退職後にヨーロッパ・アフリカを歴訪し、現在は、アフリカのタンザニアでサファリツアー会社を起業しています。今月末から、共同経営者兼日本人担当ツアーガイドとして日本人参加者を受け入れるべく、タンザニア入り予定の合間をぬって来て頂きました。

タンザニアで「みんなのサファリ」↓。こちらのサファリツアーです。要チェック!
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Address: P.O.Box 15991,  Arusha,  Tanzania 
Mail: hiromi@minnano-safari.com
Skype: minnano.safari
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2月は野生動物のベビーラッシュで、1年のうちで最もサファリが賑やかになるそう。4泊5日で現地代金10.9万円。すでに日本人の老夫婦や女性一人旅の受入実績もあるそうです。一生の思い出、ご夫婦の記念日にいかがでしょう。現在、サイトから2月分の申込み受付中だそうです。

いつの間彼女は、視野が広い、人生の諸リスクに立ち向かえる女性になったんだろう?私はツアー参加に強く心動かされるとともに、人と人との一期一会を感じた次第です。
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道路橋の長寿命化に関する取組状況について

橋梁や上下水道などの社会資本は、高度経済成長期の発展とともに昭和40年代後半から加速的に建築されました。建築後30年から50年を経過し、現在多くの社会資本が更新時期を迎えています。

国土交通省によると、我が国の橋長15m以上の橋梁は約15.7万ポイントあり、うち9%にあたる1.5万ポイントの橋が築後50年以上経過し、老朽化が進んでいます(平成23年度末時点)。築後50年以上の橋の割合は、10年後に全体の28%、20年後には53%に達する見通しです。

(参考資料)道路橋の重大損傷 -最近の事例- 平成21年3月
写真付で重大損傷事故報告を見ると、インフラ劣化の現状が一目瞭然です(オススメ!)。

  鋼橋(上部構造)の損傷事例
  コンクリート橋(上部構造)の損傷事例
  下部構造の損傷事例
  床版の損傷事例
  その他の損傷事例

国交省が平成24年6月に公表した「道路橋の長寿命化に関する取組状況」では、自治体が管理し、老朽化のため修繕が必要とされる、全国6万ポイントの橋のうち、89%が修繕されていない状況です。福島県においても、修繕実施率が10%程度に過ぎません。
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現在でも、いわき市内の4つの橋が損傷等により通行規制、4つの橋が通行止めになっています。(平成24年4月現在)
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毎年増加する社会関係保障経費、扶助費などによる自治体財政の悪化が、社会資本の更新を遅らせます。現状が継続していくと、10年単位の将来、橋梁の崩落などによる惨事を招くおそれがあります。事故責任回避目的の単なる「検査」をするだけでは何の前向きな解決にはなりません。新規投資に比べて地味ですが、更新投資を抑制する方が危険です。計画的にインフラの更新投資を実行していかなければなりません。

経済同友会 新年賀詞交換会・講演会

いわき湯本の老舗旅館「新つた」で、経済同友会の新年賀詞交換会が開催されました。
私は前座で、ミニ講話の機会をいただききました。内容は、いわき経済の活性化においては人材が肝であること、そしてその種まきは中高生からやっておくべきこと、です。そのために私の活動例を2点、紹介しました。一つ目はスカイプ導入支援、2つ目は銅像設置の話です。
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1. 磐城高校におけるスカイプ導入支援
http://www.mikito.biz/archives/20559115.html
磐城高校とイエール大学を直接つなぐ、スカイプ導入のお手伝いをさせて戴きました。現在、毎朝磐城高校生とイエール大学生との間でビデオチャットが行われています。目的は単なる英会話能力の向上でなく、海外のトップ大学の学生が何を考えているのか、大学生活はどうなのか等を知ることによって、海外への視野が広がり、いわきから海外へ飛び出す学生がどんどん出てくることを期待しています。

2. いわき駅自由通路へのゆかりの人物銅像の設置
http://www.mikito.biz/archives/20938584.html
高校生への地域学習の一環として、私は市ゆかりの歴史的人物の銅像レプリカを市民、特に高校生の通行量が多い、いわき駅南北自由通路へ設置することが有効だと考えます。いわき市の玄関口であるいわき駅は、由緒ある磐城平城のお堀の上に建てられたものであり、市民の生活は、先人達に歴史の上に成り立っております。通勤・通学途上、また駅改札での待ち合わせの際に、目を引く銅像が自動的に目に入ることによる記憶効果は抜群だと思いますので、市議会で取り上げ、設置について執行部に前向きに検討していただくことになりました。 
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これは郷土愛の醸成のみならず、本市へ電車で来訪・出張されて来られる方への、大きなアピールにもなります。市民の郷土愛が醸成した暁に、長期的には、「八重の桜」に続き、いわきからも大河ドラマの主人公を生み出すべく、ぜひ積極的に取り組んでいきたいと思います。 

いわき市ゆかりの歴史的人物候補としては、江戸時代末期の大老安藤信正や、琴の作曲で著名な八橋検校、源氏の頭領であった源義家、日本一の製薬会社であった星製薬を一代で築き上げた星一氏等が挙げられます。人選については、いろいろな見方があると思いますので、ご意見頂戴できれば幸いです。

ホイール購入 WH-6700

4年目に突入したクロスバイク(GIANT ESCAPE)のホイールを交換しました!前のホイールにちょっとしたトラブルがあったので、せっかくならいい物を!ということで、シマノのロードホイール ULTEGRA WH-6700(前後セット)です。ちょっと値が張りますが、チューブレスのクリンチャータイヤが無料付属なので納得。
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オーバースペックの声が聞こえてくるかもしれませんが、これがイイ! 慣性の法則が長く続くような感じといえばいいでしょうか。またロードノイズも軽減されているような気がします。
クイックレリーズにもSHIMANO ULTEGRAのロゴが施されています。ホイールはMAVICかEASTONに限る!という向きには、ダサク見えるかもしれませんが、シマノ好きにはくすぐられる装飾です。
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これで純正モデルのデフォルト装備から、サドル、ハンドル、ホイールを交換したことになります。次はブレーキかな?
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新春市民交歓会 @パレスいわや

パレスいわやにて、いわき市新春市民交歓会が開催されました。市内の政財界の方々が数百名参集し、盛会でした。渡辺市長及びいわき商工会議所会頭の小野栄重様から、年頭所感の演説をお話いただきました。

渡辺市長からは、1.安全・安心の推進、2.津波被災地の復興、3.小名浜港周辺地域の復興、4.産業と復興再生と集積等、5.再生を見据えたまちづくりの推進 等について話がありました。
小野会頭からは、1.復興の前提となる安心安全体制の構築推進、2.中小企業・会員企業の復興支援及び活力強化、3.いわきブランドの復興推進、4.総合エネルギー産業都市プロジェクトの推進 等について話がありました。

勇ましい言葉と都合のいい予想が先行して失敗したのは、旧日本軍の教訓です。現実を正しく把握し、戦略的に正しく攻めていく、そして細部に気を配る、そういういわきの舵取りをしてもらうべく、活動していきたいと思います。
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 いわきのソプラノ歌手、木田奈保子様による復興の歌の披露がありました。木田様は「お出かけアリオス」でご活躍中とのこと、会に華を添えて戴きました。
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とび職の方による、「木遣り歌(きやりうた)」も披露されました。木遣り歌は、江戸時代中期に鳶職人の間で盛んに歌われたものだそうです。歌が響く中、纏(まとい)が振られました。
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鳥小屋 いわきの風習

所用で平菅波を通ったときに、大國魂神社の「鳥小屋」を見つけました。かなり大きなもので、一辺4m四方、高さは3m近くありそうです。
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いわき市には、1月上旬に「鳥小屋」又は「ドント焼き」等と呼ばれる小屋を正月飾り、お札などと共に燃やす風習があります。その鳥小屋は、竹の柱、壁はススキや藁、屋根に良く燃える素材を用いて、本来、田んぼの中に建てる小屋です。もともとは、子供達が田んぼの収穫後正月前に、自分たちで遊びながら作って、雪国のかまくらの様に子供達が中で遊んだ習慣です。

一時期、風紀や火災予防の関係で、行なわれなかったそうです。文化と郷土の風習を継承するということで特別に許可をもらい、市内各地で鳥小屋が製作されました(1/7昼のNHKお昼のニュースで報道されました)。

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鳥小屋の横には、1年間お世話になったお札や達磨、正月行事のものを焚き上げる場所も併設されています。
鳥小屋のもともとの意味は、田畑を荒らす害鳥を追い払うための鳥追い小屋だったといわれていますが、いつの頃からか、正月終わりのしめ飾りを集めて燃やす役目になっていったそうです。
中にはこういう躙り口(玄関・入口)から入ります。

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本格的な鳥小屋には炉が切られ、ここで煮炊きをすることができるようになっています。ここまで本格的なものは、もはや子供が作るものではなく大人が本気で作るものになります。夜は、ここでおでんや遠火で魚を焼いたりできるので、日本酒のあてにはうってつけとなります。

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中は竹で編んだ構造体に藁等を乗せただけですので、実はかなりすきま風があり、朝夕は寒いです。藁の新鮮な匂いが鼻をつき、なにか非常に懐かしい感じがします。私も近所の田んぼの中に、小さな子供用の鳥小屋で遊んだ記憶があります。ここで秘密基地ごっこをしたり、何か大切なものを持ち寄ったりしていました。最終的には正月明けに燃やされてしまい、灰燼に帰すことになります。ここで諸行無常、形あるものは必ずなくなる、ということを体感しました。こういった風習は大切に伝承していって欲しいと思います。

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年明け早朝に燃やしてしまいますが、大きな炎が出ますので、すわ火事か!との火事119番誤報が多いそうです。点火する事前に消防署へご一報しておいて下さるようお願いいたします。

常磐炭田の時代 -ヤマに生きた記憶-

マンガ「いわきの歴史から」シリーズの第3作です。前回と同様、いわき地域学會が監修しているので、歴史背景もきちんとされています。いわき市内の見慣れた風景が描写されているので、本文中に「あ、ここ行ったことある!」というポイントも多いと思います。

常磐炭鉱の歴史は、江戸末期からなので期間的にはそう長いものではありません。しかしそこで起きた数々の物語は容易に語り尽くせるものではありません。このマンガもページの都合上、その一部を切り取っただけのものです。しっかりとした歴史の把握にはきちんとした郷土資料を読む必要があると思いますが、まずはいわきに炭鉱(いわきでは「炭礦」と記載するのが正式)があったことを、知ってもらうという目的には合っていると思います。

私は奇しくも、日本三大石炭博物館(夕張市石炭博物館、田川市石炭・歴史博物館、いわき市石炭・化石館)のすべてを訪問したことがあり、一般人よりも石炭及びその歴史について詳しいという自負がありますが、30歳台のいわき市民のほとんどが、その深い歴史を存じ上げないのではないでしょうか。そういう意味で、存在価値のあるマンガです。
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梯子乗り行事保存会

梯子乗り行事保存会の新年会に参加させていただきました。この保存会は過去にオーストラリアのタウンズビル(いわき市の姉妹都市)まで出かけて演じたこともある歴史ある会です。

住民の自治による消防組織は、1718年に江戸南町奉行大岡忠相によって編成された町火消し「いろは47組」が最初といわれており、火消しの皆さんが、木遣り歌や梯子乗りなどの技と度胸を披露することにより、町を守る火消しの心意気と実力のほどを示したのが始まりと言われています(写真の「観覧のしおり」より)。
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梯子乗りを披露して戴いた第1支団第1分団(平地区)の太夫(実際に梯子の上で演ずる主役達)の面々が本日の主役です。太夫は最低4年見習い修行してから本番舞台に出る資格が得られるそうです。毎年12月初旬から稽古を開始し、日曜を除き毎日集まって芸を磨くとのこと。皆さん誇りを持ち、自信に満ちた顔立ちをされています。
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新年会には、いわき選出の国家議員4名全員(吉野正芳衆議院議員、坂本剛二衆議院議員、岩城光英参議院議員、吉田泉衆議院議員)が出席するという豪勢な顔ぶれでした。普段の平地区は地域色をあえて出さないことが地域の特徴ですが、消防は郷土愛と密着しているだけに「平一色」でした。他の地域でも今夜は、太夫の慰労会&新年会が開催されていると思います。こういった郷土愛は、さわやかで気持ちがいいですね。
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消防出初め式

本日午前中に、いわき芸術文化交流館アリオスで、いわき市消防出初式がありました。市内各地から消防団員が結集し、年賀を受けるとともに各種表彰式が行われました。午後からは、第1支団の消防出初式がありました。

功績賞167名、精勤賞214名、永年勤続賞159名、ラッパ隊員表彰4名の合計540名が表彰されました。また、新成人消防団員10名が記念の金杯を授与されました。

郷土を愛するからこそ、身をなげうって生命・財産を守る活動に改めて敬意を持ちます。生業を持ちながら、消防訓練活動、実際の消火活動にあたるご苦労に、改めて感謝です。
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屋外のいわき中央公園では、はしご乗りが披露されました。第1支団(平方面)から2台、第5支団(内郷・好間方面)から1台、計3台の梯子乗りが集まりました。楽しみにしていた市民が公園に集まり、芸を見せて戴きました。梯子乗りをする太夫は、毎週平日夜に集まって稽古を重ねたそうです。これまた仕事が終わってからの稽古ですから、苦労の賜物です。素晴らしい芸でした。
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公園の前では、無火災を祈念してくす玉が割られました。
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朽ちるインフラ 根本祐二著

中央自動車道の笹子トンネルの崩落事故を受けて、社会インフラの更新について非常に興味を持ちました。適切な本が見つかったので、紹介します。

日本よりも少しだけ早く社会資本整備が進んだアメリカでは、インフラの崩壊事例が多数報告されています。それはアメリカにおける第1次社会資本整備のピークが1930年代であったため、耐用年数50年を過ぎた1980年代に老朽化を向えたためです。以下、米国内での橋関連の重大事故発生例です。
1940年 ワシントン州で橋崩落
1967年 ウェストバージニア州で橋崩落。46人死亡
1978年 ニューヨーク市のクイーンズボロー橋に構造的欠陥。使用停止。
1981年 ニューヨークのブルックリン橋でケーブル破断。1名死亡
1981年 ニューヨーク市で高架橋の一部崩落
1983年 コネチカット州で橋崩落。3名死亡
2005年 ペンシルバニア州でPC橋桁崩落
2007年 ミネソタ州で橋崩落。13名死亡。負傷者80名

日本においても国土交通省「道路橋の重大損傷-最近の事例ー平成21年3月」によれば、重大損傷等が43件が報告されております。老朽化のために通行止め(使用禁止)になってる橋梁は、2008.4時点で143件、2010.4時点で218件に増加しています。また通行規制になっている橋梁は、2008.4時点で834件、2010.4時点で1,546件にそれぞれ増加しています。 
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インフラストラクチャーすなわち社会資本ですが、一度整備したら更新投資が必要になることは、あまり、というか全く認識されていません。民間企業においては、必ず固定資産台帳が整備されて耐用年数と経過年数を毎期見直すことで、更新が認識される仕組みになっています。一方、公会計の世界では、(驚くべきことに)基本的に固定資産台帳はありません。また単年度主義会計なので、いったん支出したものがいつまで使えるかという視点がそもそもないのです。

老朽化はいつの間にか忍び寄る「ゆるやかな震災」です。ただ100%確実に発生するのです(建築後50年を目処として)。その対策費はほぼ新築コストに匹敵すると考えて良いでしょう。過去に投資したインフラへの総額を考えると、今後50年間の更新投資総額は330兆円と言われています。1年間平均で8.1兆円です。現在の公共投資の規模が20兆円で、そのうち更新投資が2兆円であるとすると、6兆円の更新投資不足が恒常的に発生しているおそれがあります。

6兆円分が不足→追加投資すべきと考えるか、不足分を20兆円の枠内で更新投資分をやりくりしていくかは考え方次第ですが、現実的には後者だと思います。であれば、新規インフラ建設を抑制し、既存インフラの更新に重点を置く、既存インフラ規模を縮小する、既存インフラ機能の統合を進める等をしていくことになります。

いわき市に置き換えてみると、幸運にも今回の震災を機に一斉に橋、道路を含む公共施設の点検が実施されたため、老朽化の状況は把握できています。一方、仕組みとして部局をまたいだ統合管理がなされていないため、公共施設全体として同じレベルで更新投資が今後どうなるかの推計が困難となっています。まずは公共施設全体の民間レベルでの台帳を整備すること、耐用年数を調査することから始めなくてはなりません。そして次に更新投資の推計を行うべきです。現在整備されているインフラを同水準ですべて更新することは、縮小経済の下では不可能なので、機能の縮小・統廃合が求められます。その際に、何が本当に求められる機能なのか、更新コストに見合った機能なのかの優先順位付けがなされなれれば、またぞろ、声が大きい人の意見がまかり通ることになります。

著者からいくつかがお願いがなされています。全く同感です。
1.数字を把握することなく社会資本老朽化を軽く見ないで欲しい
2.従来のしがらみや慣行をよりどころにしないで欲しい
3.個別最適化の行動を取らないで欲しい
4.市民や民間の知恵を軽視しないで欲しい
5.自分の世代のためでなく、子どもや孫の世代のために行動して欲しい 

必ず起こる「老朽化」と更新投資。自由に現役世代のための新規インフラを作り、更新投資の備えなく将来世代に隠れ負債を負わせることは、無責任としてのそしりを免れないでしょう。 

脱グローバル化が日本経済を大復活させる 三橋貴明著

著者は過去、参議院議員選挙に自由民主党比例代表候補として立候補し、落選した経歴を持つ、フリーランスです。国民経済計算、国際収支などの国家の経済指標に財務分析の手法を応用し、各国の経済分析を行って、複数の著書があります。著者のスタンスはリフレ(上げ潮派)。非常に明快です。

個人的には、①国益=国民の安全を確保し豊かな生活を目指す、と定義したこと。、②そしてその目標の達成のためには、お金が必要、従って③GDPの成長が必要、とした三段論法が肝だと感じました。もう経済成長は必要ないという論も聞こえてきそうですが、成長しているからこそ他国から一目置かれ、貿易の相手国とさせていただき、円の価値を保っている点は大きいと思います。

経済政策面から見ると、論理の飛躍が見られるものの、納得出来る点が多いです。特に円高の現実肯定には賛同します。円相場は全世界の機関投資家の行動の結果であって、日本の政策当局がコントロール出来るものではありません。であれば現状を是として、それに合わせた政策をすべきであって、無理に為替レートを動かそうとしていることの費用対効果は薄いでしょう。それよりも現状の円高を奇貨として、海外からの輸入価格を押し下げるプラスの効果を享受し、生活の質を高めるべき。また円高である今こそ日本企業は、直接投資で積極的に攻めていくべきとの主張には納得します。

ただ、「規制緩和」「民営化」「生産性向上」「ムダの削減」「財政健全化」の政策はいずれもインフレ時の政策であって、デフレ期の政策ではないとの主張には、同意しかねました。氏いわく、これらの施策は消費の減少を招くためGDPを押し下げてしまうので効果は薄いと説きますが、マクロ経済学ではそうであっても、よりよい社会の実現にとって好ましいので、少し国民経済の面に寄って筆が滑ったのではないでしょうか。

ギリシャの現状分析は鋭く、一読に値します。簡単に言うとユーロ加入により、高関税による自国保護政策や通貨の自国安政策が取れないため、ギリシャ国内賃金の直接的な切り下げをしない限り、競争力を回復できないと断じていることです。将来の予断はできませんが、これに反論できる材料を見たことがないので、現実だろうと思います。政策をマクロ経済(国民経済計算)と数字で説明・検証するという基本姿勢は高く賛同いたしました。

上記をベースにすれば当然ですが、氏はTPP反対論者です。グローバル化を叫ぶ者ほど、グローバル化していない(もしくはその緒についたばかり)。真の意味でグローバル化している者は、そんな枠組みにとらわれず、そっとヒト・モノ・資本の移動をやっている、という訳です。主要国はすでに資本移動自由です。GDPのたった15%程度の輸出のために日米修好通商条約で奉納した関税自主権を、再度差し出すメリットは薄いと思います。国内の医療や法律サービスや会計、建設、流通等あらゆる国内産業が、ノーガードで(しかも今後もガードしないと宣言して)低賃金でかつルールの異なる諸外国と打ちあって勝ち、さらに外国に打って出る覚悟はまだないと思います。TPPに参加しなければグローバル化できないとか、国際社会に日本は乗り遅れてしまう!という主張をする方自身が果たして本当のグローバル人材かどうか、見極めなければなりません。

<三橋氏の主張のまとめ>
・経済成長させることが国益に最もかなう
・財政再建よりもデフレ不況からの脱却が先決
・消費者物価指数の適度な上昇が必要
・「規制緩和」「民営化」「生産性向上」「ムダの削減」「財政健全化」の政策はいずれもインフレ時の政策であって、デフレ期の政策ではない。すなわち消費の減少を招くためGDPを押し下げてしまう。
・円高は日本の国益。円高は海外からの輸入価格を押し下げるプラスの効果があり、逆に日本人の購買力を押し上げ、生活の質を高める。円安になると、輸出企業はともかく、中小企業の収益力が落ちて、内需の成長率が低下する
・景気が悪化する中で増税などしたら経済はさらに落ち込む。景気が悪い状態では、政府は積極的に財政出動を行うべきである。
・金利上昇は、デフレ脱却の兆候である。金利が上昇するまでは、国債発行と財政出動を続けるべきである。
 
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初売り

嫁様のプレゼントを買いに、池袋の西武百貨店に来ました。女性の装飾物はカラフル、かつ種類が多い!どれを選んで良いか迷います。普段から妻の好みを夫が把握しているかどうかが試される瞬間です。
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初売りということもあり、池袋の百貨店はたくさんの買い物客で賑わっていました。マクロ経済的には、生産力に対する需要不足が指摘されている昨今の日本経済ですが、それはあくまで資本財の話。個人消費行動の活発な勢いを感じた一日でした。
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元旦 雑煮とおせち

新年明けましておめでとうございます。昨年はいろいろな人達に支えられてきた1年でした。個人的にも畑違いの仕事にチャレンジしたので、今までと違った経験になりました。

年明けの朝は、お雑煮からスタート。今は寿印のかまぼこもあるようで、非常に華やかな朝になりました。
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お取り寄せの和風おせちが2重、知人からの差し入れのフレンチおせちが2重、合計4重と、人生かつてない豪華さなおせちでした。もっとも食べた人数が多かったので、これも夕方にはなくなってしまいました。初めて、フレンチシェフがつくるおせちを食べましたが、正直言ってうまい。ワインに合いそうです。夜までに食べてしまうのがもったいない・・・なお、今日初めてチョウロギの語源を知りました。
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安藤信正の時代 マンガいわきの歴史から

いわき市輩出の人物で、歴史の教科書に登場するという観点では、もっとも有名な安藤信正のマンガ物語です。通り一遍の「坂下門外の変」の紹介ではなく、その背景、信正の考え、そして失脚後の奥羽越列藩同盟、磐城平城の落城、幽閉等が描かれています。

興味を引かれたのが、作品の作られ方です。単に、一作者が個人的に取材をして作画したわけではありません。いわき市自体が制作の主導となり、いわき地域学會(馬目順一代表)に監修を依頼し、プロに選考をお願いして作画を公募していることです。選考委員には、釣りキチ三平の矢口高尾氏やサイボーグ009の石ノ森章太郎氏らが含まれています。地域学會が監修を行っているので、時代考証等は十分なされています。

こういった本は、主役をヒーローにする礼賛一辺倒の視点が多く見られます。しかしこちらは公平な視点で描いたそうで、必ずしも礼賛一辺倒ではありません。個人的にはいわきの郷土愛の本なので、もっと肩入れしてもよいのではないかと思いますが。

会津の「八重の桜」が大河ドラマ化されました。会津は白虎隊の逸話と城自体がが残ったという点で大きなアドバンテージがありますが、単純に人物のなした功罪だけみれば、安藤信正が大河ドラマの主人公になったとしても不思議はありません。私見ですが、大河ドラマになりそうな信正のエピソードがたくさんあります。機会をみつけて、NHKへ働きかけていきたい。

(順不同)
1. テロである坂下門外の変に会うが、負傷しながらも政務を続行する
2. 幕府と朝廷との関係を深める公武合体を、成功させる
3. 奥羽越列藩同盟・磐城平城の合戦の当事者となり、負け戦を経験する
4. 桜田門外の変で散った井伊直政の死を隠して、水戸藩と彦根藩との内戦を、回避する
5. ヒュースケン暗殺を口実とするイギリス・フランスによる日本の植民地化を、回避する
6. 米国の支配下だった小笠原諸島を、日本領有宣言する
7. ロシアによる対馬占領を、戦争をせずに退去させる
8. 寺社奉行として厳格な法律運用し、ズル賢い者を逮捕していく
9. 小大名にもかかわらず、41歳で外国係老中(総理兼外務大臣)となる異例の出世スピードとなる
10. 磐城平藩の産業奨励する

一般の書店で販売されていませんが、中央図書館等で貸出しています。ぜひ一読されることをお勧めします。

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年越し

年越し蕎麦も食べたし、元旦の準備OK!今年は大きな転機の年でした。来年はより幅広い、充実した仕事ができるように活動していきます!
巳年を意識した鏡餅を用意してみました。
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玄関先に、小さなしめ縄を飾ってみました。
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市政報告会 開催予告

年明けに、私自身の市政報告会を予定しています。当方から、いわき市議会の最新情報等をお話させていただき、お茶を飲みながらざっくばらんな懇談会と考えています。皆様からの質問・ご意見・提案等もぜひ聞かせてもらえればと思っています。
なお、これまで案内等をお送りしてきた方には1/10を目処に郵送で、初の「みきとレポート」(応援通信)とともに開催案内を送らせていただく予定です。
 
日時: 平成25年1月20日(日)
午後1時30分受付 午後2時00分開会
場所: 生涯学習プラザ 大会議室2
いわき市平字一町目1番地 ティーワンビル4階
  TEL: 0246-37-8888
会費: 500円

もしこれまでリーフレット等が送られてきていない場合は、当方ホームページから郵送先をご登録いただければ、随時ご案内や「みきとレポート」をお届けいたします。
http://officey.biz/kouenkai.html

<会場への行き方>
一町目のティーワンビル1階に、案内版が出ています。
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エレベータで4階に行きます。 
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4階の大会議2が会場です。
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このようなお部屋で開催します。手ぶらでお越しください。
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Amazon - アスクルを超え、今日来る

今朝になってから、ほぼ日ストアの2013年カレンダーを注文していなかったことが判明し、Amazonに10:00amに発注しました。このカレンダーは紙ベースですが、ホワイトボード加工がしてあって、書いては消せるところがミソ。ここ数年愛用しています。
http://www.1101.com/store/calendar/2013/white.html
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発注の同日中、19:00に都内某所に納品されました!あまりのスピードに感嘆です。ASKULは、今日注文した事務用品が明日来る(アスクル)というビジネスモデルで成功しました(当時の事務用品の既成観念を破った)が、それを超越するスピード感。

私の好きな言葉の一つに「神は細部に宿る」という言葉があります。もともとは建築用語らしいのですが、大きな仕事でも、いい作品になるかどうかは、細部の丁寧な作りかかっている、という意味です。Amazonの物流センターの先進性は業界の話題ですが、飽くなき顧客満足を追求し、細部の詰めを追っていく姿に拍手を送りたいと思います。

それも今日は大晦日。Amazonの物流センターのやる気を感じました。アスクルの最終注文日は12/30の18:00まで。この対応の差が、じわじわと顧客のロイヤリティ(忠誠度)に現れてくるはずです、

税理士会会報「礫」で紹介されました

私が所属する、税理士会支部の会報「礫(こいし)」にて、紹介記事が掲載されました。私の未来予想図というタイトルで、自分の思うところ、信じる道等を自由に書けるコラムです。

<要旨>現在、進行中の多数の復興プロジェクト計画は、決して情緒的、泥縄的、関係者の我田引水等に左右されることなく、市の全体的な経済的な影響を考慮した上で決定されなくてはなりません。そうでなくては、それらハコモノは完成し復興予算は消化したものの、5年後に何の果実も生み出さないというおそれがあります。実現可能性と目標とすべき効果をきちんと検証し、優先順位を付けて実施すべきです。震災前は上意下達で前例を踏襲することで大過なく運営できたわけですが、非常時である今後数年間は、予算の目的も規模も異なるため過去の延長線上に答えはありません。全く新たな視点で取り組む必要があります。
 実は震災前から、いわき市は市の人口・市内GDP・事業所数がすべて10年来減少を続けており、将来的な市政サービスの低下が懸念されていました。これに加えて震災・津波・原発の影響が加わったため、多数の課題への対応が後手に回っている事実があります。
これらを一挙に解消することは容易ではありませんが、将来の希望と復興のビジョンを持って迅速に取り組んで行けば、必ずや以前よりも良い市政となると信じています。
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私の未来予想図(全文)
いわき市議会議員
税理士・公認会計士・不動産鑑定士
 吉田実貴人

私は9月に実施された福島県いわき市議会選挙に当選し、10月から市議会議員活動を開始する予定です。実は今年5月まで、プライスウォーターハウスクーパース株式会社という、会計系アドバイザリー会社に勤務し、M&A等の際の企業価値評価を担当しておりました。これまで15年間、会計監査、株式公開、シンガポール駐在と多様な経験を積んで参りました。震災復興を機に郷土愛からふるさとの福島県いわき市に戻り、いわき市議会議員の立候補いたしました。
現在、報道では、洋上風力発電、地熱発電、メガソーラー、エコタウン、大規模土地区画整理事業等の絵に描いた多数の復興プロジェクト計画案が取り上げられております。これらの計画の検討は、決して情緒的、泥縄的、関係者の我田引水等に左右されることなく、市の全体的な経済的な影響を考慮した上で決定されなくてはなりません。そうでなくては、それらハコモノは完成し復興予算は消化したものの、5年後に何の果実も生み出さないというおそれがあります。実現可能性と目標とすべき効果をきちんと検証し、優先順位を付けて実施すべきですが、それを数字で判断・説明できる人材が市政経営陣に不足しているのです。震災前は上意下達で前例を踏襲することで大過なく運営できたわけですが、非常時である今後数年間は、予算の目的も規模も異なるため、全く新たな視点で取り組む必要があります。ここにおいて、税理士としての経験が役に立つと信じています。
 実は震災前から、いわき市は市の人口・市内GDP・事業所数がすべて10年来減少を続けており、将来的な市政サービスの低下が懸念されていました。また老朽化した市立病院建替え計画がありますが、10年以上前から迷走中です。これに加えて震災・津波・原発の影響が加わったため、多数の課題への対応が後手に回っている事実があります。
これらを一挙に解消することは容易ではありませんが、将来の希望と復興のビジョンを持って迅速に取り組んで行けば、必ずや以前よりも良い市政となると信じています。そのための私の主な主張は以下の4点です。
1. 原発責任の追及をあきらめない。原発事故を風化させない。
政府・東京電力に対する責任追及及び補償をあきらめず、復興に必要な予算を必ず獲得する。
2. 将来の雇用創出
市民に配分できる経済のパイを広げ、働く場を作る。先例としてのシンガポールは、土地も資源も人口もなかった国家であるが、国家一丸となって人材を育成し、戦略産業を誘致し、経営トップが営業したからこそ、現在は世界有数の存在感を有している。
3. 当年度使い切り予算主義から、将来便益を生む投資へ転換
復興予算がある数年がチャンスである。これを逃すと、将来的な産業衰退と労働人口流出を招き、取り返しがつかない。もはや復興アイデアやスピードを妨げる先例主義は、犯罪的である。現在進行中、もしくは今後計画中のプロジェクト予算執行については、今までの当年度使い切り予算主義から、将来の便益を生む投資へ転換しなければならない。いうなれば、未来世代に残せる役に立つ資産を残さなければならない。
4. 効果的・効率的な市役所経営
現在の市役所内は、縦割り主義、官僚主義に侵されており、部署間の連絡・協力がない。結果的に間接業務が増加し職員が疲弊する結果を招いている。風通しのよい組織にし、間接業務を削減することにより、職員の業務負担を減らしていく。そしてその分を市民サービスの向上につなげていく。

夕張市が財政破綻団体となった直接的な要因は炭鉱の廃山、急激な人口流出ですが、実は国からの補助金漬けと多数のハコモノを中心とする、需要喚起を目的とした見通しの甘い公共投資が主要因です。それらが市の財政硬直化を招き、その結果現業の市政サービスを停止せざるを得ない状況に陥ってしまったのです。私は故郷がそのような轍を踏むことに我慢ができません。震災復興予算をきっかけとして補助金漬けになる前に、また原発補償金給付による勤労者の労働意欲の減退を招く前に、夕張市を他山の石として対処すれば、前よりもっと良くなる可能性は残っています。
最後に、いろいろ書いてきましたが、市政の最終的な執行責任者は市長です。まずは議員の立場から、市長の復興支援活動を支援していきたいと考えておりますが、いずれ中心的な立場でいわき市に貢献できるよう、ひたすら研鑽を積んで行きたいと思っています。

以上

クリンピーの森視察

渡辺町中釜戸にあるいわき市の最終処分場、「クリンピーの森」を視察してきました。敷地内にリサイクル施設である「クリンピーの家」が併設されています。クリンピーの家で、ペットボトル等が仕分けされ、リサイクル資源として活用されます。残った産業廃棄物、お隣のクリンピーの森に埋め立てられるという仕組みです。
埋立ての対象となるのは、上記のほか、清掃センターからの焼却灰、不燃ごみです。
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総面積36万㎡、有効埋立容量は60万㎥、総工費は55億円、毎年の管理料は78百万円。平成9年から埋め立てが開始されています。
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現在課題となっているのは、放射性物質を含む焼却灰に対する覆土です。国からの通達で放射性物質を含む焼却灰を埋め立てする場合には、50cmの覆土が求められており(通常は20cm)、それが埋立可能年数を加速度的に早めてしまっていることです。通常であればあと10-15年使用可能と見積もっていたものが、このままでは7-8年で容量の限界を迎えることになります。

処分場の建設は用地確保が大前提であり、建設期間も考慮すると、数年のうちには新規の最終処分場候補を探す必要がでてくるでしょう。覆土に関する国からの通達の見直しを含め、迅速かつ総合的な判断が求められています。そのためにはトップが正確な事実を把握していることが大前提です。
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おまけ:マスコットキャラクターの「クリンピー」にちなんで、クリンピーの家、クリンピーの森と呼ばれています。クリンピーの由来を知らなかったのですが、Clean+ピー(キャラだから?)が語源のようです。
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南部清掃センター視察2/2

前回は、主目的である飛灰についてでしたが、今回は南部清掃センター本来の目的である、一般ごみの焼却についてです。
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いわき市で収集された一般ごみは、北部清掃センターと南部清掃センターの2か所で焼却されます。北部の炉が1つに対して南部の炉は3つあるため、市の全ごみの7割を処理する主力の施設となっています(年間8万トン!)。基本的に2つの炉(残りの1つは点検用)で24時間連続燃焼し、一日260トンのごみを処理します。
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着火用に灯油を少し使うものの、ごみ自体が燃焼するため、焼却のための燃料は必要ありません。逆に、燃焼時の発熱を利用して隣接の「南部憩いの家」(温浴施設)へ給湯を行い、さらに3,500kw(8,000世帯分に相当)の自家発電を行っています。

平成12年に三菱重工業が建設したもので、築12年経過しています。建設コストは230億円、年間運営コストは7億円です。建物自体は40-50年の耐用年数ですが、炉の耐用年数は15年程度ですので、今後、定期的な大規模改修が必要になってきます。仮に設備が40年使用できるとして、運営コストと合わせて年間12億円のコストです。いわき市は約12万世帯強ですので、1世帯当たり約1万円で焼却炉の運営負担している計算になります。

市内各地から収集された、一般ごみはいったん清掃センター内の巨大なごみピットに貯蔵されます。
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・ごみピットの動画↓
収集車からピットに投入されるところと、クレーンでかき回している様子です。
http://www.youtube.com/watch?v=czvxee4W3ao

煙突上部には、360°の展望ロビーがあり、天気の良い日には小名浜港が一望できます。
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日産の小名浜工場も俯瞰することができます。
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小中学校の社会科見学も随時、受け付けています。訪問した生徒の感想文を読ませていただきましたが、非常に好評のようです。自分たちが出したごみがどのように処理されているかを理解することにより、省資源の一助になるのではないかと思います。
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蕎麦さくらい

愛谷町の蕎麦の店、「さくらい」でランチしました。官庁の仕事納めの日でしたので、会派の市議とご一緒させていただきました。店主は谷川瀬のそば店で修業し、今年6月に開業したそうです。席数は最大14。

ざるそばも美味しかったですし、濃いめの蕎麦湯がよかったです。 
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消防本部・消防団

正内町の交差点にある平消防署ですが、実はこの建物、いわき市全体の消防本部と、平地区の消防署との統合庁舎です。平地区には(市役所があるので)支所がないように、平地区の消防機能も消防本部と同居しています。いわき市内の119番通報は、すべてこの建物の3Fにある消防本部司令室のオペレーターにつながり、そこから各地域の消防署、平であれば2Fの平消防署へ指令が行くことになります。消防本部と平消防署、消防団員との役割の違い等を、伺ってきました。
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消防本部に勤務する消防職員は、すべていわき市の正規の職員です。一般の市役所職員と違うのは、若いうちから消防の訓練を受けた消防吏員(消防官)で占められ、消防本部と消防署以外に転属がないということです。
ちなみに、消防吏員が消防業務に専門的に従事する常勤一般職のいわき市職員なのに対して、消防団員※は普段は別の仕事を持つ地域住民の志願者より採用される非常勤の特別職地方公務員の扱いです。

年間の救急車の出動回数は、13,305回、搬送人員11,968名(平成23年ベース)とのことですから、1日に36回も、出動している計算になります。全国平均と比較すると突出した数字ではないのですが、やはり36回も出動するのは、感覚的に多い気がします。
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しばしば相双地区から避難されている方のための出動は、いわき市の税金の使い方としていかがなものかという声がありますが、消防は現実にいわき市内すべての通報に対して出動するため、上記避難者かどうかの区別はしていません(もっとも緊急時に、そんな確認をしている時間があったら、人命救助・火災消火活動が優先でしょうが)。

お話を伺っている間にも火災通報があり、司令所から消防署へ粛々と出動指令がなされていました。日常業務かつ訓練の受けているため、職員間に全く動揺はなく、淡々と出動していたのが、印象的でした。 

※ 消防団は、消防組織法に基づく消防機関で、団員は非常勤の特別職地方公務員です。他の職業等に就いている一般市民で団員が構成されており、いわき市から装備および若干の報酬が支給されます。普段は別の仕事をしている人間が、その仕事に加え、消防団活動として消火・予防・救急・救助といった消防業務を行うこととなるので、最近は団員のなり手が少なくなっているそうです。
その報酬ですが、団員に階級ごとの年報酬(年額数万円)と活動ごとの活動手当(出動1回当たり千円)が支給されますが、ボランティア精神で運営されているといってよいと思います。地域貢献であり、頭が下がります。
建前論としては、消防本部と消防団の間には優劣関係はなく対等な立場です。しかし当然のことながら、専業職である消防本部と、兼業の消防団とでは、担う役割が異なります。 ほとんどの場合、火災等の災害にあたって消防団は消防吏員の指示により行動するわけで、消防団の役割を、地域の実情に合わせて、より良く見直す時期がきているのかもしれません。 

献血運動

市庁舎前に献血車2台が駐車され、日本赤十字社の献血活動を行いました。岩井孝治議員、木村謙一郎議員とともに、市庁舎内で献血運動のお手伝いをさせて行いました。
 
献血率(1年間で献血した人/総人口(15~69歳))は、約6%前後です。ただ偏りはあります。すなわち若者の献血離れに歯止めがかからず、10-20代の献血率は1割に満たないという調査もあります。以前は献血バスを使った高校での集団献血が行われていましたが、現在は関係者のリスク忌避傾向から、集団献血は減少傾向にあるそうです。
厚生労働省の調査によると、10-20代の献血率は1980年代まで15-20%で推移していました。その後、年々減少し、近年は6-8%。高校生に限ると4%程度にとどまるとの結果もあるそうです。若いうちに献血を経験しない人は成人後も献血しない傾向があるとの見方もあり少子高齢化の中で、手術のための血液確保が困難になる可能性があります。
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南部清掃センター視察1/2

昨日12/25に、市の清掃施設である南部清掃センターを視察してきました。目的は、いわき市の喫緊の課題のひとつである「飛灰」の保管です。なぜ飛灰が課題になっているかご存じでしょうか。

飛灰とは、災害廃棄物の焼却の際に発生する「飛散する灰」です。焼却時に、焼却場から飛灰が拡散しないようにバグフィルターという、ろか布でキャッチします。飛灰の放射能濃度は10,000bq/kg程度となり、国の基準値である8,000bq/kgを超えます。よって指定廃棄物となり、通常の産業廃棄物にように最終処分場での埋立て処分ができません。本来は中間貯蔵施設へ直行することになります。しかし国主導の中間貯蔵施設が完成していないため、とりあえず清掃センター敷地内へ仮置きしているのです。ただ、その量が問題です。

同センターでは1日当たり約9トンの飛灰が発生し、平成24年11月末日現在ですでに4,000トンが保管されています。このままでは近いうちセンター内の敷地が飛灰でいっぱいになり、来年3月には敷地内に置くところがなくなる結果、焼却処理ができなくなるおそれがあるのです。

南部清掃センター全景(三菱重工製)
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飛灰の保管状況(野積み)
飛灰のそばの空間線量は0.5μ sv/h前後だが、5メートル以上離れると0.2μ sv/h程度(周辺と同レベル)になるとのこと。
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飛灰の保管状況(テント内保管)
長さ40m×幅15m×高さ7.3mのテントが2基あります。1基は満杯。もう1基は空きスペースがあるように見えるが、1日10袋のフレコンパックが搬入されてくるため、来年3月にはほご一杯になるとのこと。
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飛灰をキャッチするバグフィルター現物
ろ布という、漉し器で捕まえます。見た目は原始的ですが、化学反応も併用するため収集率は99%を超えるそうです。
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クリスマスパーティ

親戚一同をお呼びして、クリスマスパーティをしました。スタッフド・ホールチキンと、ごろごろじゃがいもをオーブンで焼いたものが主食です。思いの外、美味しくできて大人はワイン、子供達はシャンメリーを楽しみました。 
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コージーコーナーで買ってきたちいさなショートケーキの前でジングルベルを歌いました。子供達にとっては、1年で最大のプレゼントをもらえる日なので、とても楽しみにしています。それを見ていると、1年が終わったなあという感慨になります。
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鮫川村の焼却実証実験

いわき市の隣接自治体である鮫川村青生野地区に、汚染された牧草等を含む廃棄物の仮設焼却場の建設を、環境省が来年2月を目処に進めています。

いわき市内に立地する施設でないため直接の管轄権は及ばないものの、市としては市民の安全を確保すべく動いています。11/14にはじめて計画自体の通知を受け、12/11に現地視察等の事実確認を行いました。なお、市議会としては、実施主体である環境省に対して、12/13に安全・安心保障ためのあらゆる対策をとるように決議しています。
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市議会のメンバーの数人も現地調査に行き(残念ですが、私は別件会議で不参加)、以下のような話を聞いています。

鮫川村(いわき市のお隣)で、鮫川村の牧草等の農林業系副産物(ここでは、簡略のため「廃棄物」といいます)が大量に積み上がっているので、その減容化(灰にして1/10程度に保管量を減らす)実証実験を行うとのこと。本来、それらは直接中間貯蔵施設へ送られるべきものです。しかし中間貯蔵施設がないので、廃棄物の現地保管するために、量を減らす技術が求められています。減容化の実証実験は他でも行っており、さらなる廃棄物処理の技術蓄積を積む目的だそうです。なお、山奥に「捨てる」のではなく、焼却灰は科学的に個化させ、さらにコンクリートで固める。そしてフレコンパックに入れ仮置きし、中間貯蔵施設の完成を待ち、移設すると聞いています。施設自体も2年の実験終了後には取り壊し、更地にする予定と聞いています。焼却実証実験のために燃やす廃棄物総量は800トン。そのうち国の基準値である8,000bq/kgを超える廃棄物は26トン。

いわき市民の懸念の中心としては、以下の2点だと思います。
1. 焼却したときに放射能が飛散しないのか
2. 焼却後の灰から放射能が漏れ出さないのか、いわき市水系へ流れ込まないのか

1.に関しては、バグフィルターといういわき市のいわき市の南部清掃センターで使用実績があるもの(同センター付近では、廃棄物焼却時に空間線量は増加していない)と同様の防止措置をとる。
2.に関しては、焼却場所がいわき市隣接地であるものの、四時川水系に表流水が流れ込むものではない(いわき市側からみると、分水嶺の先)。そもそも焼却にあたり、水が流れ出す仕組みではない。

よって、いわき市議会としては、今後も継続的な防止取り組みを求めるという決議を採択しました。同時にいわき市も環境省及び鮫川村に対し、「いわき市に対し、必要かつ十分な情報を提供すること」、「住民生活の安全・安心を保障するため、万全の対策を講じること」などについて、12/21に申し入れを行っています。

鮫川村は、12/17付けで環境省と別途覚書きを交わし、環境悪化防止に努めるようです。
http://www.vill.samegawa.fukushima.jp/news.php?code=109
http://www.vill.samegawa.fukushima.jp/cms/data/doc/1351163768_doc_1_0.pdf

個人的には、確かに焼却自体をせず、廃棄物をそのまま中間貯蔵施設へ埋めるのがベストと思います。しかし国主導の中間貯蔵施設の完成がいつになるかわからず、一方、一般市民の生活は始めなければなりません。何百トンもの廃棄物(全国では数万トン?)がある中、そのままでは現地保管のため、鮫川村の放牧業が開始できないそうです。生活を前に一歩進めるため、鮫川村村民は焼却実証実験を受入れたと聞いています。さらなる安全な技術を蓄積を図ることにより、東日本の廃棄物の量を減らすことが、次善の策かもしれません。それより何より公共の福祉(憲法12条)のため、中間貯蔵施設の早期完成を、全国民・全市民をあげて後押しすべきと思っています。

読売新聞に載りました(笑)

読売新聞(2012.12.16朝刊)に、衆議院議員選挙の遊説風景が掲載されました。いわき市は福島県第5選挙区で、6人の候補での選挙となりました。写真は、自民党の候補者と民主党の候補者が、最終日に鉢合わせしたときのものです。意外?ですが、接戦が予想された両候補が、お互い極めて友好的にエールを送りあい、支援者同士も握手しあってすれ違いました。

結果は、定員1名の枠に、3人当選(自民候補2人、民主党候補1人)。からくりは小選挙区制と比例代表制の併用にあります。1人は小選挙区で、残り2人は比例代表制度で当選したんです。もちろん、正当に当選した衆議院議員であることに変わりはありません。

ただ個人的には、今回のいわき市内の選挙の争点が、事実上、原発廃炉といわきの復興の2点だけに論点が絞られたのは少し単純過ぎると感じるところがあります。本来、国政選挙であり、当選者が首相になる(もしくは内閣の要職)可能性だってあるわけで、国全体の利益を考え、執行できる能力のある方を選ぶという視点が、劣後していたような気がします。

当選した3人の方は、いずれも十分な政治実績があり、市民から評価されたのだと思います。これで、いわきから3人の衆議院議員と、2人の参議院議員が送り出されていることになります。期待大です。
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私は図らずも、候補者よりも満面の笑顔で写ってしまいました(写真左端)。新聞は特定の候補に肩入れできないので、B候補は判別できないよう遠くから、B候補は後ろから撮影しているだけに、目立ってしまいました・・・
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朝日小学生新聞 原発の廃炉作業

今朝(2011.12.24)の朝日小学生新聞が、素晴らしいです。廃炉コストや廃棄物の量等がファクトベースで掲載されており、とても参考になります。原発の運転期間を40年とした場合の、廃炉の進み方(発電量の減少傾向)もチャートで示されており、わかりやすいです。少し長いですが、秀逸が記事なので、以下抜粋して掲載します。
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日本では1960年代からたくさんの原発が造られ、これまで50基以上の原発ができました。原発を続けるにしてもやめるにしても、いずれ順に寿命を向かえ、取り壊さなければなりません。今後の日本は「大量廃炉時代」に突入するのです。
日本で初めての商業用原発の廃炉作業が茨城県東海村で進められています。日本原子力発電(原電)の東海発電所(東海原発)です。1966年に運転を始め、98年に役目を終えました。2001年に解体作業が始まりましたが、まだ終わっていません。持ち主の原電の計画によると、廃炉作業が終わるのは20年です。
廃炉の主な手順は次の通りです。まず原発から使用済みの核燃料を取り出します。使用済みの核燃料は非常に強い放射線を出します。この使用済み燃料は「高レベル放射性廃棄物」となり、処理するのは非常にやっかいです。
使用済み核燃料を取り除いても、原子炉本体などは高い放射能を持っています。そこでこの部分は少なくとも5-10年間、手を付けずに保存しておきます。放射能は時間とともに弱まるため、少しでも処理を楽にするために時間をおくのです。長く時間をおけばおくほど安全になりますが、「詳しい人がいなくなり技術伝承が途切れてしまうおそれもある」と原電担当者はいいます。その間は放射能レベルが低い部分の解体作業を進めます。
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原発を解体すれば、すべてごみになります。東海原発の場合、その量は全部で19万2千トン。ただしそのすべてが放射性廃棄物ではありません。東海原発の場合、放射性廃棄物ではない廃棄物が約67%、このほか21%の廃棄物は放射性セシウムが1kgあたり100bq未満のため、国の基準によってリサイクルするといいます。
一方、放射能レベルが比較的高い12%のごみ(23,500トン)は、「低レベル放射性廃棄物」として管理処分しなければなりません。なかでもレベルの高い原子炉内の材料などは、地下50m以上で数百年間管理する予定ですが、処分先は見つかっていません。
原発の建設は世界中でさかんに行われてきましたが、廃炉はまだあまり行われていません。東海原発はイギリスで開発されたガス冷却炉というタイプの原発。2014年にいよいよ原子炉本体の解体にとりかかる予定ですが、商業用原子炉の解体作業は日本で初。「イギリスでも原子炉本体を解体した例はない」といいます。原電では安全のため遠隔作業で解体するなどの計画を立てています。
廃炉には多くのお金もかかります。原電は「原発は発電しているときに会社が将来の廃炉作業にかかるお金を貯金しています。お金が足りなくなる心配はありません」といいます。ただし東海原発の場合、廃炉にかかる885億円のうち積み立てられたのは半分程度。足りない分は「過去に契約していた電力会社に相談する」といいます。
原子力政策の監視をするNPO(非営利団体)・原子力資料情報室の共同代表、西尾漠さんは「廃炉には多くの費用がかかるだけでなく、作業員が被爆するなどの危険もあります。計算上、今後日本ではあちこちで廃炉が同時に行われることになります。解体撤去が難しいと判断され、最終的に今ある場所が原発の墓場になっていくのではないかと心配しています」と話しています。

【現在廃炉作業が進められているその他の原発】
・日本原子力研究開発機構の「ふげん」(福井県敦賀市)
・中部電力の浜岡原発1,2号機(静岡県御前崎市)
・東京電力の福島第一原発1-4号機(福島県大熊町・双葉町) 

くるみ割り人形 presented by Kバレエカンパニー

熊川哲也氏率いるKバレエカンパニーのくるみ割り人形を、家族で赤坂サカスに観に行きました。開演前からすごい行列でしたが、無事入れました。客席はほぼ満員、赤坂サカスACTシアターは初めてでしたが、観客席がせり出しているので、前席の方にかかわらず舞台が見やすかったです。生オーケストラが入っていなかったのは、アレ?でしたが、ホール運営上の都合なのでしょう。
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観客席は、良い身なりのご婦人方を中心に、若い女性、バレエ関係者とおぼしき方等、華やかな雰囲気でした。開演前と幕の間に、千円のグラスシャンパンが飛ぶように売れていたのがいい例でしょう。
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今回観た女性プリンシパルの1番目は、某劇団のトップ出身。2番目は海外劇団のプリンシパルをやってた方。男性プリンシパルも同様です。流石に熊川氏本人は踊らないものの、布陣は国際舞台にひけをとらない位になってきているのだと思います。
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私はクラシックバレエの観劇では、ついついうたた寝することの方があるのですが(出演者に申し訳ありません!)、今回は最後まで、楽しく見せて戴きました。細かく書くとネタばれなのですが、半透明の幕や、電動カート等の舞台演出のみならず、コミカルなキャラの登場等もあり、メリハリが効いていたと思います。

熊川氏は、オーソドックスなバレエ舞台だけでなく、ユース(22歳以下)を対象とした本番舞台、小さい子向けのレッスン、大人向けのレッスン、リラクゼーション目的のマッサージ等、バレエを基軸に横展開を図っています。経営学的には多角化経営ですが、技術ベースと商業ベース及び商業スポンサーがしっかりしているので、これは成功しそうな予感がします。西洋人の文化が日本で昇華、ガラパゴスといわれようが何といわれようが、人を幸せな気持ちにさせてくれる芸術は素晴らしいと思います。
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バレエ練習レッスンの全クラスで生ピアノ演奏は、珍しい。練習中にいろいろなバリエーションの音を聞くことによって、本番での適応能力が格段に上がると思います。バレエ独特の指示等が理解できるピアノの先生でないと務まらないので人選が容易でないし、当然それなりのコストが発生するので、先進的な試みだと思います。
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国難 石破茂著

時の自民党、幹事長(カレー作りに異様な執念を持つと報道されている)石破茂氏の新刊です。この方ほど写真写りで損している人は、そういないのではないかと思いますが、それは本の内容とは別。

前評判通り、防衛に関して歴史観と信念をお持ちの方です。本当に防衛大臣に適任です(でした)。氏もブログで書いた猪瀬直樹氏の著書「日本人はなぜ戦争をしたか 昭和16年夏の敗戦」を何度も引き合いに出し、相手の事情・事実を正確に見極めることの重要性を説き、単純な精神論や行動に走ることを戒めています。

国益を第一にするという考え方は、100%同意です。19世紀のイギリスの首相パーストマンが「大英帝国には永遠の友も永遠の敵もいない。存在するのは永遠の国益だけである」と言っています。50年前の日米関係、1000年前の日本と中国との関係等を考えれば、納得感があります。

氏は考え抜いた結果「これしかない」という結論を導き出して、ようやく意見を口外する姿勢、スタイルと自ら言っています。また自説に対する反論の文献・論文はすべて目を通すそうです。なぜならそうした反対説に反駁できないくらいなら、他の方に対して説得力ある説明ができないからと考えているからです。納得。

明日以降、自民党で安倍首相とタッグを組んで政権運営にあたっていきますが、首相にとってこれほど力強いパートナーはいないと思います。一方、路線が合わないと分ったときは・・・とにかく、政治に幻想はいらない、そのとおりだと確信しています。

以下、著書からそのまま抜粋引用します。
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「こんな時こそ強いリーダーが必要だ!」という一種の英雄待望論があります。「強いリーダーが新しい政策を果敢に実行する。そしてそれは国民全員が満足する素晴らしい結果をもたらす」といった幻想は、もう捨てるべきです。私はここに国民主権の持つ意味をも皆さんに問いかけたいのです。国民主権は国民1人1人が「もし自分が為政者であったらどうするか」を真剣に考えた上で、主権の同士として投票行動を伴わなくては何の意味もありません。誰の懐も痛まない、それでいて誰もが得をするような政策は存在しません。そのような幻を振りまく政治とは、決別すべきです。
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私見ですが、「どうせ国民には難しいことはわからない」「こんなことを言ったら票が減る」といって真実を語る真摯さも勇気も持たない、そんな人にはなりたくないと思います。
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矢崎海苔店

巣鴨地蔵通りの路面店である、矢崎海苔店から「鰹だし」を買っています。きっかけは近い友人のお勧めだったから。今では、ご家庭用・贈答用にご贔屓にさせて戴いています。年末のお歳暮の定番です。今年あたりからTVで紹介されたらしく、ネット通販も始めたそうです。

魅力ある商品を持っているが、老舗店舗がなかなか売上を伸ばせない/ロードサイド店舗に押されている、等をよく耳にします。この鰹だしは、ある直販製造元と一緒に製品開発をし一部独占仕入契約にしたそうです。味覚は個人差がありますが、私は数ある原材料だしのなかでも一級品と思います。

しかしながら、そういう店舗ほど既存の顧客を過度に重視し、新規顧客を開拓する努力をおろそかにしがちです。矢崎さんは、物理店舗でない通販にも積極的に打って出ています。結果的にそれらが話題を呼び、路面店にもお客が指名買いで来店することが増えたとのこと。路面店舗を守るがそれにこだわらず、仕入れ先と販売先の両方をたゆまなく開拓している姿に、商売の王道を感じた次第です。こちらとは長いお付き合いができそうです。
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いわき市行政市民会議

12/21に、いわき市役所8階大会議室で、第7回いわき市行政経営市民会議が開催されました。委員のメンバーは、いわき明星大学の石丸教授を座長に、学識経験者が3名、産業会から9名、市民団体等から6名、公募委員(一般市民)が2名で構成されています。
執行部約40名がサポートし、私を含む傍聴者が10名弱でした。

ここで「いわき市復興事業計画(第二次)」が議論、承認されました。内容は、同第一次(平成24年3月末時点)の更新を行い、その後の追加取り組みについて進めることの承認を得るものです。建て付けとしては、庁内組織の「市東日本大震災復興本部」と外部組織の「行政経営市民会議」が協働作業して、復興まちづくりを推進する、ということになっているため、この会議があるわけです。

実務的には、市の復興本部側が、予算付けが見込まれる取り組みをベースに計画策定をし、市民会議側が不明な点を質した上で承認するという形をとることになります。

計画全体の投資総額は2,860億円(5年間合計)と、市の一般会計予算1,200億円の2倍を超える金額になり、取り組み数(具体的な施策の数)も、200近くになります。これだけの内容を2時間で消化するのは難しく、議論を深めることは難しいのではないかとの印象を受けました。
 
取り組みの実施にあたり、いわき市一般会計からの支出が一定程度必要ですが、ほとんどが国からの復興交付金を原資に進められようとしています。復興交付金の目的を踏み外さないように注意しながら(目的外の支出は、後日国から返還を求められる可能性があります)、予算の獲得に尽力している執行部の活動を評価してあげていいと思います。ピンチはチャンスといいますが、この予算をどのように有効に使っていくか(数年間のメシを食うための消費に使ってしまうか、将来の投資になるか)が、問われていると思います。
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共立病院と東北大学大学院との連携講座

昨日12/21に、磐城共立病院と東北大学大学院との間で、連携講座の協定が締結されました。目的はズバリ、共立病院への医師招聘です。
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<連携講座の内容>
・分野:消化器地域医療医学講座として、内科学・外科学・予防医学の3分野
・教員:客員教授及び客員准教授
・学生:医科学専攻博士課程(4年)の学生
・設置場所:いわき市立総合磐城共立病院
・入学日:平成25年4月1日
・受け入れ:教授等及び学生は、共立病院に勤務を予定

現時点では、具体的な教員名や医学生の人数等の詳細は未定となっています。
私見ですが、講座開設にともなってやって来る教授陣と医学生の両方を、共立病院に取り込もうということだと思います。また、医学部生の研修期間終了後に、共立病院に就職してもらおうという意図を感じます。おそらく教員は東北大学からの招聘、学生も東北大学大学院に在籍している医学部生が対象になろうかと思います。 課題は、大学医局の中でも医師数は減少傾向にあり、外に回せる人数自体が少ないこと、また入学までの日程があまりに短く、さらに東北大学と共立病院との精神的距離(過去のいきさつ等)・物理的距離(直通の常磐線、常磐道なし)から、本当にいわきに「医師招聘」という、協定締結の目的が達成できるのかという一点です。

いわき市への医師招聘は、喫緊かつ最大の課題です。現病院でも医師の定足数を満たすことができず、常勤医師がいない診療科が複数存在し、片肺状態で飛行しているようなものです。また今年度の14名の臨床研修医募集に対し、数名のみ確定しているような状況です。何故学生が応募してこないのか、医師の退職が続くのか、本質的な問題点の明示、解決策の提示がなく、枝葉の施策が先行しているように見えます。私なら行動経済学等の考え方で対応していきます。

病院経営の最大の肝は、医師の質と量です。そしてそれを束ねる組織と病院経営幹部の資質です。現状ベースで新病院建設すれば、魂が入らない抜け殻を作ることなり、将来的な運営負担が市民にのしかかってくることになります。今回の協定締結はアドバルーンを打ち上げただけであり医師招聘できたわけではありません。PDCAをこの数ヶ月でどうまわしていくのか。市の取り組みを応援したい気持ちですし、進捗を注視していきたいと思います。
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原子力発電所事故に伴う自主的避難等に係る損害に対する追加賠償

東京電力が、自主的避難等に係る損害賠償について、一律8万円の追加金額を12/5に発表しました。

  • 対象区域:いわき市のほぼ全域(仮払金の支払い対象となった久之浜町等の一部を除く)
  • 対象者
・3/11時点で、いわき市に生活の本拠があった人
・H23/3/12以降に生まれた、上記の方の赤ちゃん
  • 賠償金額
・平成24年1月1日から同年8月31日までの精神的損害等に対する賠償として、1人当たり8万円
・18歳未満及び妊娠されていた方は4万円を追加して、計12万円

東京電力は、これで一律賠償は打ち切りとの方針を出したそうです(個別賠償は別途)が、納得できる市民はそう多くないと思っています。
 
※ 請求資料は順次発送され、受付は12/17から始まっています。ただ書類の発送作業が、事務処理の関係で遅れているようです。詳細につきましては、東京電力のホームページをご覧ください。
 http://www.tepco.co.jp/comp/index-j.html

アスベスト(石綿)飛散防止対策 2

前回12/9にアスベストのブログを書きました。その後、近隣の作町教員住宅の解体が進んでいるので更新しました。

実際の解体作業を見ていると、豪快に大型重機での躯体の取り壊しが進んでおり、どのようにアスベスト飛散防止がなされているか、わからないんですね。石綿の暴露防止、粉じんの飛散防止対策として、「湿潤処理」措置がされることになっていますが、素人目にはどこの部分が湿潤なのか判断が難しいです。機会あれば、アスベスト解体に詳しい方に、ぜひ解説してほしいと思っています。
(下の写真は、作町教員住宅の解体作業風景。平成24年12月21日8:30am撮影)
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いわき市でも、市内2カ所で定期的に(年12回)、大気中のアスベスト濃度を測定しています。その年間測定値は0.1-0.4本/㍑で、規制値の10本/㍑を大きく下回っています。
ただ、特定の解体工事の現場について、指導・調査を行う仕組みになっておらず、国の法律に基づいて、民間業者にそれを遵守していただくということにとどまっています。 
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応急手当普及講習会

平消防署職員の方をインストラクターにお呼びして、議場での応急手当普及講習会に参加しました。3時間の実習で、胸骨圧迫による心肺蘇生法とAEDの使用方法を学びました。

心筋梗塞等によって心肺機能が失われた場合、通常すぐに救急車を呼びます。しかし救急車の到着時間は、平均で7分。場合によっては10分を超える場合があります。通常、3-4分の心肺機能停止で脳の壊死が始まってしまうそうです。
心肺停止直後に、胸骨圧迫による心肺蘇生法を施せば、蘇生率は30%も上がるそうなので、真剣に実習しました。救急車の到着以前にAEDを使用した場合には、救急隊員や医師が駆けつけてからAEDを使用するよりも救命率が数倍も高いそうです。
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胸部圧迫といって、肋骨が折れそうな位、強い力で垂直に心臓を押し、戻すという作業を30回繰り返し、その後2回の人工呼吸を行います。これを5セット行いますが、一人でやるにはちょうど限界です。私が作業しているところを同僚議員がビデオ撮影してくれました↓。
http://www.youtube.com/watch?v=Vucax5Lx5uA

AEDは、心肺蘇生法と併用して使います。Automated External Defibrillatorの略で、自動体外式除細動器といいます。知りませんでしたが、心臓が細動(正常な動きでなく、けいれんしているような状態)している場合等にのみ役に立つそうで、いわゆる心停止の状態に対する有効ではないそうです。

 使い方は、比較的簡単(すべてAEDの音声指示があります)。ですが、いざ緊急時にできるかどうかは、少なくとも3回、トレーニングしておいたほうがいいと思います。
1. 電源を入れる 2. 電極パッドを胸に貼り付ける 3. AEDが自動で心電図を解析して電気ショックを与えるべきかを調べる 4. 電気ショックが必要と解析した場合には、スイッチを押し電気ショック、5. 再度、心肺蘇生法を続ける。

いわき市全体では、300台程度のAEDが公共施設を中心に備え付けられているそうです。また我々が受けたような講習も、30分程度のものから準備があるそうなので、ぜひ一度講習受講をオススメします。

東京都の副知事になってみたら 猪瀬直樹著

先日の東京都知事選挙で、現副知事の猪瀬直樹氏が選出されました。旬の方の、副知事時代を語る本を改めて読みました。

高速道路の審議委員等をやっていたものの、当時の本業は作家で、副知事就任時に、都庁の慣習や仕事のやりかたについて、かなり違和感を感じていたそうです。その後、彼なりの視点を持ち込み、石原知事とタッグを組んで、東京都として日本全体のために、迅速に活動されてきました。

底流に流れているのは、言語力を高め、論理的な思考で迅速に活動しよう、という点です。石原さんも元作家なので共感したようです。私のブログでもとりあげた、PISAの読解力テストに注目しているといいます。例えば、落書きについて議論させた場合、日本人は単純に落書きは悪いことだという思考で止まってしまうことが多いです。しかし、求められている回答は、「社会に余計な負担をさせないで、自分を表現する方法を探すべき」という否定的な意見と、「店の看板を立てた人は許可を求められていない、落書きも許可を求める必要なない」という肯定的な意見、それぞの見解に触れながら論拠(証拠)を立て、自分の意見を示すことです。

ドイツの国語教育では、説明・描写の技術、報告の技術、議事録の記述技術、要約の技術、絵やテクストの分析と解釈・批判の技術、論文の技術、議論の技術、ディベートの技術、プレゼンテーションの技術などが教えられるそうです。それに対し、生徒は論理的に思考し、論理的に表現することが求められます。日本はそういった教え方をしていませんが、このグローバル社会にドイツのような教育を施している国が、現実としてあるということを受入れなければなりません。

また猪瀬氏は、東京都に対して非常に高い意識を求めています。東京生まれで地方を経験していない人はどうしても地方を見下してしまいがち。東京からだけでなく、地方から見なければ、日本全体や世界の中での東京の位置、自分自身の存在も見えてこない、という視点から、積極的に地方公共団体へ、都職員の派遣を行っています(現在の夕張市の鈴木市長も、当時東京都の職員で、夕張に応援派遣されたのをきっかけに、夕張市長になった)。震災時には、東京都水道局職員が早期にいわき市に応援に来てくれたおかげで(埼玉県水道事業団が1番目、東京都が2番目)、水道復旧が早まりました。
この視点は、逆に地方についてもあてはまると思います。地方からだけでなく、東京目線から見なければ、日本全体のいわきの位置、自分自身の存在も見えてこない、という視点です。

他にも、散文的ではあるもののいろいろ刺激的な内容が書かれており、示唆を与えてくれる本でした。この方が都知事にしたとき、その指示をどれだけの実務部隊が応えられるかが肝だと思います。
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決議案に署名・捺印

いわき市議会11月定例会にて、北朝鮮のミサイル発射に断固講義する、議員提出の決議案が可決されました。私も趣旨に賛同していますので、議案に署名・捺印して、議長宛に提出しました。同様の決議案が、福島県議会等の他の自治体でも提案・決議されているようです。

目的は、地方自治体議会として明確に住民の意思を外部に示すとともに、議事録にきちんと残しておくことです。一方、議事録が作成されるのは数ヶ月先であり、また印刷・製本部数が数百部のみであることを考えると、議決の結果の議会外部へ拡散アナウンス効果は限定的と考えます。今後、当該決議の結果を、報道機関にタイムリーに外部へ報道していただくよう、働きかけていきたいと思います。

<参考>
いわき市議会会議規則 第14条
議員が議案を提出しようとするときは、その案をそなえ、理由を付け、法第112条第2項の規定によるものについては所定の賛成者をともに連署し、その他のものについては提出者のほか2人以上の賛成者とともに連署して、議長に提出しなければならない。
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地域を学ぶ小さな旅 ふるさと塾編

地域教育活動「ふるさと塾」を運営されている方の著書です。子供たちが生まれ育ち、毎日を過ごしているこの土地に対して、もう少し愛着をもって欲しいとの思いから、子供たちと一緒に、実際に地域を歩き、調べた集大成を本にしたそうです。子供たちが、それぞれ興味を持ったテーマを設定し、資料収集や文献調査を行い、それをもとに実際に現地を訪ねて、原稿を書く。それを体系的につなぎ合わせ、補筆して完成したとのこと。地域を調べ歩き、一生懸命、原稿をまとめた子供たちの思いが伝わってきました。

私の知らなかった地域のストーリーがたくさん紹介されていますが、以下2点を紹介します。
1. いわきの安寿と厨子王伝説
2. 星新一のいわき時代
3. 鮫川の名前の由来
4. 風船爆弾放球基地

1. 森鴎外の小説「山椒大夫」に出てくる、安寿と厨子王ですが、実は、平安時代のいわき市の物語だったんですね。部下の裏切りにあい、城を追われた兄弟の物語はそのままです。金山町には、安寿と厨子王の銅像もあるそうです。

それと、4。1944年11月から1945年4月にかけて、9,300個の風船爆弾が飛ばされました。風船爆弾は「ふ」号作戦と呼ばれ、いわき市の勿来海岸、北茨城市の長浜海岸、千葉県の一宮海岸の3カ所が、打ち上げの場所に選ばれました。勿来に放球基地跡が原形をとどめて残っているそうです。
アメリカ軍が把握した、アメリカ本土への風船爆弾の到達報告は361件(打ち上げ総数の4%)、主に山火事等を引き起こしたそうです。その一つがオレゴン州南部のブライという町で、風船に触れた市民6人が亡くなり、その地には「第二次世界大戦中、アメリカ大陸での敵の攻撃によって死者を生じた唯一の場所」との書かれた碑が建ているそうです。

地域を調べ歩くと、いろいろなことが見えてきますね。
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国際競争力ランキングWCY by IMD ②

(前回からの続きです)IMDは基本的に、経済状況、政府の効率性、企業の効率性の順位付けを行い、全体順位を決定します※。
つまり上記4項目ごとに、順位を見ていけば、日本の強み・弱みがわかってきます(下図参照)。日本は全体では27位ですが、経済状況24位、政府の効率性48位、企業の効率性33位、インフラ整備状況17位となっています。
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IMDから独自作成。縦軸が順位、横軸が全体、経済状況、政府の効率性、企業の効率性、インフラ整備状況です。

問題点は、政府の効率性と企業の効率性であることが、一目瞭然です。政府の効率性は、国家財政、財政政策、制度的枠組み、ビジネスの関連法、社会の枠組みで評価されます。企業の効率性は、生産性、労働市場、資金調達の実務、ビジネスに対する考え方や価値観で評価されます。

私見ですが、日本の現状が正鵠にデータに表れていると思います。 
<政府の効率性>
国家財政:ざっくり1,000兆円、GDPの2倍にも及ぶ公的債務
財政政策:支出効果を測定しない財政政策、、「流動性の罠」にはまっている金融政策
制度的枠組み:新規企業を阻む慣習や制度
ビジネスの関連法:コンプライアンスを過度に求める法の枠組み
社会
の枠組み:挑戦することに対する社会的応援が少ない
<企業の効率性>
生産性:日本のホワイトカラーの生産性は、実は低い
労働市場:硬直した年功序列制度、ゆとり教育世代が社会人になって優秀な人材が相対的に減少、正社員制度の制度的疲弊
資金調達の実務:ビジネスに立脚した合理的なロジックで資金調達が行われていないことが多い、リスクマネー市場がない
ビジネスに対する考え方や価値観:ビジネスを大成功させることより、リスクを避ける傾向

私は、海外へ数年間駐在し外から日本を見ることにより、複眼的な思考を得ることができました。確かに上記のような問題点は、日本では空気のようにあたりまえのように存在しますが。一方、例えばシンガポールでは、上記の問題点はいずれも全く当てはまりません。当然、
政府の効率性及び企業の効率性が上位であることに、非常に納得感があります。

課題が明らかになったわけですから、それに対する対処を練ればいいだけともいえるわけです。また日本全体の課題は、ブレイクダウンすれば各地域の課題でもあります。ハードルはありますが、知恵を絞り、きちんと事実を捉え、正しい決断をすれば必ず道は開けると信じています。

''Think globally, act locally" - すなわち、
世界の視点でものを考え、それを身近な地域での活動に生かしましょう!

※IMDの調査の方法は、かなり詳細に決められています。まずは4つのファクターについて、それぞれ5つずつのサブファクターがあります。さらにこの下に 数百の評価項目が設定され、それぞれの評点を合計してランキングが決まるわけです
FactorsSub-factors
Economic performance
  • Domestic economy
  • International trade
  • International investment
  • Employment
  • Prices
Government efficiency
  • Public finance
  • Fiscal policy
  • Institutional framework
  • Business legislation
  • Societal framework
Business efficiency
  • Productivity
  • Labor market
  • Finance
  • Management practices
  • Attitudes and values
Infrastructure
  • Basic infrastructure
  • Technological infrastructure
  • Scientific infrastructure
  • Health and environment
  • Education

ヤギ発見

内郷御台境の交差点近くで、ヤギを見つけました。人馴れしているようで、写真を撮ったら「メエー」と近寄ってきました。河川敷でヤギが放牧されているように見えました(本当は、近くのペットショップの飼いヤギのようです)。
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国際競争力ランキングWCY by IMD ①

日本の国際競争力WCY※1が、IMD※2という機関から発表されています。日本の国際競争力は第27位で、昨年からひとつ順位を下げました。1989-1996年の間が世界1位-4位であったことを思うと、隔世の感があります。当時は日本ではバブル崩壊時点を経験済みだったものの、国際競争力は維持していました。転機となったのは1997年からです。

なお、今年の上位は以下のとおりです。
1位  香港
2位  アメリカ
3位  スイス
4位  シンガポール
5位  スウェーデン

このランキングは、主に政府の効率性、企業の効率性、経済状況、インフラの主要4項目を、世界の主要国家の政府統計で2/3、実業界に対するアンケート調査で1/3の割合で、評価を組み合わせて決めているそうです。単なる統計だけの集計でなく、経済界の経営者の声が反映されているという点で、一定の信頼度があると思います。この指標では「企業はどの国でビジネス活動すれば、競争力が発揮できるのか」という視点が重視されているわけで、この結果からは、多国籍企業にとって、日本がアジア拠点を置くには向いていない、というメッセージを読み取ることができます。では、日本企業にとっては、アジア市場を見据えてビジネス展開する拠点を、どこにおくべきでしょうか(続く)。

Let's ''Think globally, act locally"!
 無題

縦軸が国際順位、横軸が西暦
赤:日本、紫:香港、茶:シンガポール、緑:中国

※1:下記IMDが毎年一回、5月中旬前後に発表している世界競争力年報(WCY: World Competitiveness Yearbook)の国際競争力順位
※2:IMD (International Institute for Management Development:国際経営開発研究所)という、スイス・ローザンヌのビジネススクール。 

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磐城平 城下町DVD

個人購入しました。12分のDVD映像、3,000円です。

磐城平城は、徳川秀忠の命で、12年かけて江戸初期に築城されたものです(江戸時代、武家諸法度により新たな築城や増改築は禁止されていたので、最も新しい城であった)。明治に入ってから民間に払い下げられ、現在はその面影を直接見ることはできません。しかしこのDVDは、20枚程度現存している古地図を基礎資料として、映像・動画に起こしています。城の鳥瞰図、町屋から見上げた城等を、3D映像であますところなく紹介しています。

本丸は、三階櫓、六間門櫓、大手門櫓、中門櫓、八ツ棟櫓、隅図櫓、櫛形門櫓、塗師櫓、弓櫓、矢ノ櫓、弥市櫓等と塀で囲まれた、現在の旧城跡にある物見が丘(標高43m)にありました。その中に東西80間の平屋建ての政庁があり、高さ13mの三階櫓は天守閣の役割を果たしていました。

<城主の変遷>
中世~:磐城氏(大坂の陣で西軍へ加担し、秋田県由利本荘市岩城亀田※へ2万石で移封)
1602年 鳥居家(山形へ20万石で移封)、磐城平城築城。
1622年 内藤家(宮崎県延岡市※へ移封)
1747年 井上家
1756年~幕末 安藤家(譜代、幕末で安藤信正は老中就任)、戊辰の役・廃藩置県で城解体。

※由利本荘市と延岡市は、城主の縁で、いわき市と姉妹都市協定を締結し、定期的な人的交流・情報交換等をしています。

城の周辺は武家町(六間門・揚土・八幡小路・道匠小路・曲松・杉平・桜町・掻槌小路・田町・柳町・梅香町・四軒町・鷹匠町・仲間町等)で、町屋は、城の南側が中心(一町目・二町目・三町目・四町目・五町目・紺屋町・研町・長橋町・材木町等)だったそうです。江戸時代初頭には、陸前浜街道(今の本町通り)が形成されたようです。

戊辰の役の磐城平攻防戦で本丸や隅図櫓・八ツ棟櫓は焼失、明治の廃藩置県で残りの櫓は民間に払下げられ、多くは解体されてしまったようです(一部の櫓が市内の寺院に移設されているようですが、未確認)。また丹後沢を除く堀も同様に埋め立てられ、宅地となってしまいました。

現在のいわき駅は、明治時代に城の南側に位置する城坂堀を埋め立てて作られました。我々の便利な市民生活は、過去の先人達の歴史の上に成り立っていることを忘れてはいけないと思います。

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古地図と現在の地図を合わせると、当時のそれぞれの櫓と堀の位置が分ります。
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中国料理 青龍@愛谷町

地元愛谷町 中国料理の隠れた名店、「青龍」でランチしました。
名物の台湾味噌ラーメンは、大辛・中辛・小辛から選択します。辛いモノ好きな私には、中辛がぴったり。

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国に対する意見書提出

いわき市議会が全会一致で、内閣府及び関係省庁に対して意見書を提出しました。これは地方自治法に基づくもので、提出されるのは、「患者数が特に少ない希少疾病医薬品(ウルトラ・オーファン・ドラッグ)の開発促進・支援のための法整備等を求める意見書」です。雑駁にいえば、少数難病の方のための新薬開発を応援してください、という意見書です。

本来、市議会の守備範囲はいわき市内(あたりまえです)ですが、この意見書制度は、その守備範囲を超えて一般的な公益に関する事案について、国に意見を物申せる規則を利用して行われます(下記、地方自治法参照)。

これは地方の声を国に届けることができる、非常に有意義な制度です。一方で制度のほころびも見えます。すなわち、国全体の公益に関する事案は、1700以上ある地方自治体にとっても関連性があり、結果として、地方から大量の意見書が、中央省庁(内閣府・各省庁)に送付されることになるわけです。実務上、中央省庁がすべてこれらを精査する余裕があるとは考えにくく、また、法律上、中央省庁が地方からの意見書に対してレスポンスすることが要求されていないため、意見書がどのように国の政策に反映されているか、検証できないのです。

これに限らず、法制度上の疲労がいろいろなところで散見されます。素朴な疑問は疑問として、持っておきたいと思います。

<参考>
地方自治法 第99条  普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができる。
 
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議案決議の手順

11月定例議会で審議されてきた、議案第1号-第79号及び決議案第1号-第4号、意見書案第1号が、本日決議されました。

議案に関する、採決までの手順は、概ね以下の通りです。
1. 執行部が、本議会で議案の提案理由を説明
2. 各委員会へ審議を付託
3. 各委員会で、実質的な審議
4. 本議会で、各委員会委員長が審議の結果報告
5. 本議会で、反対討論・賛成討論を実施
6. 本議会で、議案を採決

11月末からの会期中に、1~4の手続きを行ってきました。最終日の本日に5の討論及び6の採決を行うわけです。

本議会では、執行部提出の議案はすべて承認。議員提出の決議案4つのうち、多数決で2つを否決、2つを可決。意見書1つを可決としました。
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吉田みきと プロフィール

ふるさとの福島県いわき市で、市議会議員として活動を開始しました! いわき市は、今、複層的な問題が山積しています。公認会計士としてのキャリアを生かし、フレッシュな視点で問題点を洗い出します。



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